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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202136112分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

これまでに情報提供してきた内容とかぶるところも多いので、かぶった部分以外を抜粋して紹介する。

 

日本には「湯治」という文化があり、古くから入浴は、万病に効くと伝えられてきた。

だが、湯船に浸かる時間と温度を間違うと反対に健康を害する。

死の危険は何気ない生活習慣にこそ、潜んでいる。

 

 

【熱中症が原因だった】

 

・・・・・

 

浴槽に浸かっている時間が長ければ長いほど、人間の体温は上昇する。

やがて熱中症を起こし、意識を失う―。  

 

本誌前号の特集記事「風呂に10分以上入ってはいけない」は大きな反響を呼んだ。  

 

20年にわたり、3万人以上の入浴を医学的に調査してきた医師の早坂信哉氏が解説する。  

 

「人間は42度のお湯に10分浸かると、体温が1度以上上昇します。

日本人の平均体温は369度なので、やや熱めの風呂に入れば、あっという間に38度になってしまう。

体温が38度を超えると、軽度熱中症となり、めまいやふらつき、筋肉のしびれが出ます。

40度で重度の熱中症となり、失神や痙攣を起こします。

そうして浴槽内で溺死してしまうのです。  

たとえ、ぬるま湯(3940)であっても、10分も入っていれば、05度は体温が上がります。

2030分と長く入っていると、体温は38度以上に上昇し、熱中症を起こすので注意が必要です」

 

・・・・・

 

これまで入浴中の不慮の事故は、発見されるまで時間が経っていることが多く、死因がはっきりとわかっていなかった。  

 

それを説明するために出てきたのが、ヒートショック説だ。

 

そもそもヒートショックとは医学用語ではなく、メディアの造語で、'90年代後半から使われ始めた。

 

 

【即、心停止】

 

以来、冬の風呂場での死亡事故といえば、「寒暖差」ばかりが原因として取り上げられるようになった。

 

しかし、実はヒートショックは、ほとんど起きておらず、そんな用語自体がでっち上げだった可能性があるのだ。  

 

黒木氏が続ける。  

 

「もし本当に多くの人が、ヒートショックが原因で亡くなっているとしたら、洗い場や脱衣所で倒れて死亡するケースがもっとあってもいいはずです。

しかし、実際は風呂場で亡くなった人の9割が浴槽内で眠るようにして死亡している。  

この点からも大半の人は、熱中症が引き金となって亡くなっていると考えられます」  

 

では、浴室熱中症で死ぬとすれば、具体的に現場ではどんなことが起きているのか。  

 

「熱中症で亡くなるパターンは二つあります。

一つは、体温が40度以上になり、意識を失って溺死するケース。  

たとえば、転居した日に入ったお風呂で溺死した高齢女性がいました。

初めての家で、風呂の温度設定がよく分からず、45度で入浴してしまったようです。

その女性は15分ほどで意識を失った可能性が高い。  

 

もう一つは高カリウム血症です。

体温が425度を超えると、人間の細胞は壊れ始め、カリウムが血中に溶け出し、心室細動(致死性の不整脈)を起こします。

すると血圧が一気に下がり、即、心停止となるのです」(黒木氏)  

 

ただし、体温が40度になると脳が耐えられないため、その前段階で意識を失って、溺死することが多いという。  

 

「全身浴の場合、41度なら33分、42度なら26分で体温が40度に達します。  

若い人であれば、体温が39度以上になると、大量発汗、動悸、頭痛などの熱中症の症状が出現し浴槽から出るのですが、高齢者の場合は、老化により神経系が鈍感になっているので熱さを感じにくく、そうした症状を自覚しないまま、意識障害に陥っていると推測されます。  

昨年の2月に浴槽内で亡くなったプロ野球の野村克也元監督も、報道ではヒートショックが原因だと言われていますが、私は熱中症を起こして、自力脱出できずに溺死してしまったと見ています」(黒木氏)

 

・・・・・

 

 

【年間2万人以上が死んでいる】

 

・・・・・

 

死亡者の9割超を65歳以上の高齢者が占めている。  

 

その理由について、帝京大学医学部教授の三宅康史氏はこう語る。  

 

「歳を取ると基礎代謝が落ちるので、寒がりになる。

そのため身体を温めようとして、つい長湯をしてしまいがちです。  

加えて、若い頃と比べて体内水分量が少なく、汗が出にくくなるので、熱が放散されず、体内に籠もっていく。

そうして、知らず知らずのうちに熱中症になっている可能性が高いと考えられます。  

入浴中の死亡事故が、気温の低い112月に集中しているのは、熱いお風呂に長時間入る人が増加するためです。

その点からも、やはり入浴時間は10分以下が望ましいと思います」

 

・・・・

 

「我々は、'1210月~'133月までの半年間、東京都、山形県、佐賀県の3つの地域の消防署に協力してもらい、入浴中に救急車を要請した4593件を調査しました。

その内、死者は1528人で、高齢になるほど、死亡率は高くなっていました。  

この調査をもとに、人口構成から全国の死者数を推測した結果、2020年には、年間約23000人が亡くなっていると我々は考えています。

今後、高齢者人口がピークを迎える2035年には、25000人以上がお風呂で亡くなる時代が来ると考えています」

 

【入浴剤が体温を上げる】

 

・・・・・

 

「このケースで注目すべきは入浴剤です。

入浴剤は血流をよくして、コリをほぐす効果がありますが、血管が拡張するので同時に血圧が上がります。

普通のお湯より体温が上昇しやすいので、入浴時間は10分以内を心がけたほうがいいでしょう」(前出・早坂氏)

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/35631bd8aeece91266c00e272a5e4d4bc732e19

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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