2022年11月15日21時34分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県八戸市で13日夜、4歳の男の子が亡くなりました。
15日午前、市営住宅の前にはお菓子やジュースとともに花が供えられていました。
近隣住民 「どうして……。まさかって感じ」
「びっくりしました。本当にもうお気の毒ですね」
現場は11階建ての市営住宅で、男の子は、10階の自宅ベランダから誤って転落したとみられています。
男の子は、40代の母親と2人で暮らしていました。
事故が起きた当時の状況が明らかになりました。
男の子の母親は、「子どもが玄関に鍵をかけ、入れなくなった」と話しているといいます。
警察によると、13日午後11時前、母親はゴミ捨てに向かったということです。
この時、男の子は寝ていて、母親はゴミ以外のものは持たず、玄関の鍵は開けたままで部屋を出て行ったといいます。
しかし、母親が戻ると、玄関の鍵は閉まっていました。
男の子が起きて、鍵をかけてしまったとみられます。
母親はドア越しに男の子と話し、鍵を開けようとしましたが、うまくいかなかったということです。
この住宅で鍵をかけるのは簡単ですが、開けるのは簡単でないといいます。
同じ住宅の住民 :
「ちょっと子供はわからんかもね。つかまないと、(鍵)回せない感じなんだよね」
つまみの上下にあるボタンを押しながら回さないと開かない仕組みになっていました。
午後11時10分ごろ、母親は近くの交番に相談へ。
警察官を連れて、10分ほどで戻りましたが、敷地内で倒れている男の子を発見し、その後、死亡が確認されました。
自宅ベランダの手すり近くには、男の子が普段使っていたパイプ椅子が置いてあったといいます。
母親を探そうとしたのでしょうか。
男の子は部屋の中から、自分で椅子を持ち出したとみられています。
各地で子供の転落事故が相次ぐ中、防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
子どもの安全研究グループ・技術士 森山哲さん:
「子供は親がいなくなると、とても不安になります。
不安になって親を探します。
いなかったら、玄関から開けるんでしょうね」
子どもは、3~4歳くらいになると、親のまねをして鍵の開け閉めが可能になります。
そのため、少しの時間でも鍵を持ち歩くことが大切だということです。
また、ベランダについては、足場になりそうな物を置かないことが重要だといいます。
子どもの安全研究グループ 技術士 森山哲さん:
「(親が)家の中にいなければ、ベランダから外をのぞこうとします。
窓から外をのぞこうとします。
その時に転落事故が相当あります。
本当に数分間の事故なんですが」
産業技術総合研究所が行った、ベランダ柵のよじ登り検証では、4歳児の7人中5人は、自分の背より高さがあっても、手すりや足場を使えば乗り越えることができていました。
また、2歳児の7人中1人でも、手をかけられる場所があれば、乗り越えられる子もいました。
さらに、子どもだけでベランダに出られないよう、窓の上に補助錠をつけることも大切だということです。
転落事故が起きた八戸市では、中高層の市営住宅に注意喚起のチラシを配布し、再発防止を呼びかけるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b3036b8500c66f0c6a7b296a858839d1aecfa6f
(ブログ者コメント)
産総研の実験については、過去に本ブログでも紹介スミ。
2018年4月14日掲載
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8242/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。