2022年11月11日19時38分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
今、大阪市では「街路樹」の伐採が進んでいます。
季節の移ろいを感じるきっかけにもなる街路樹ですが、3年後までにおよそ3000本が伐採される予定です。
なぜ、伐採が必要なのでしょうか。
【ちょっと寂しい】
11月11日、伐採が行われていたのは大阪市の長居公園通。
午前中から作業員がチェーンソーを使って、カエデの木の枝や幹の一部を切っていました。
伐採した木はトラックの荷台に積まれていました。
残された根元の部分は、今後、引き抜いて撤去するということです。
近くの道路の別の街路樹にも、この先、伐採されることを知らせる貼り紙が張られていました。
近所に住む87歳の女性:
「街には緑が少なく夏の暑い日には日陰がなくてつらいので、伐採しないでほしい」
道路を利用する80代の女性:
「紅葉シーズンが終わると枯れ葉で滑りやすくて嫌だと思うこともありしたが、伐採されて無くなるのはちょっと寂しいです」
【たくさん植えてきたけど】
なぜ、街路樹の伐採が進んでいるのでしょうか。
もともと緑が少なかった大阪市では、昭和39年に「緑化百年宣言」が行われて、以降、積極的に樹木が植えられてきました。
当時は、できるだけ早く緑を増やすために、ポプラやプラタナスなど成長が早くて大きくなりやすい木が選ばれたということです。
街路樹は道路の景観をよくして、季節感を演出するだけでなく、強い日ざしを遮ったり、火災の延焼を防いだりという効果もあります。
ところが、植樹から50年以上が経過すると▽老木となって倒れるおそれがある木や、▽大きくなりすぎて信号や道路標識が見えにくくなり道路交通に影響が出る木も増えていたということです。
また、2018年の台風21号では、市が管理するおよそ1650本の街路樹が倒れるなど、災害のリスクも顕在化しました。
そこで市は、去年3月までの3年間で、およそ9000本の街路樹を撤去して背の低い木に植え替えるなどの対策を進めました。
【安全のため 理解を】
さらに、この夏以降は、近い将来、道路に影響が出る可能性がある街路樹の撤去も進めています。
特に着目しているのは、大きく張った根で舗装が持ち上げられて路面が悪くなる「根上がり」という現象。
車いすやベビーカーが通りにくくなるケースなど、交通に影響が出る可能性があるということです。
市では、2025年3月までに、合わせて3000本を撤去する予定だということです。
大阪市は、「道路を安全に使ってもらうために必要な措置だと考えているので ご理解とご協力をいただきたい。樹木を撤去した場所には、生長の緩やかな木や低木を植えるなどの対応で景観を守っていきたい」とコメントしています。
【景観も 安全も】
取材をすると、現場では伐採を惜しむ声が聞かれました。
確かに、伐採されてトラックに積み込まれる木を見ると、なんとも寂しい気持ちになります。
一方で、街路樹が倒れて被害が出るケースが全国的に相次いでいるのも事実です。
子どもからお年寄りまで多くの人が使う道路だからこそ、景観を大切にしつつも、安全な道路をどうやって守っていくのか、考えるきっかけにしたいと思いました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013888701000.html
街路樹による事故トラブルは本ブログでも多数紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。