2021年2月18日15時20分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし10月、台風19号の影響で、川崎市の沖合で停泊していたパナマ船籍の貨物船「JIA DE」が沈没し、中国人やミャンマー人など、乗組員8人が死亡しました。
事故の詳しいいきさつや原因などについて調査が進められていましたが、国の運輸安全委員会は18日、調査報告書を公表しました。
それによりますと、事故の原因は貨物を保管する船内の倉庫に大量の水が入ったことと考えられ、台風の影響で波風が強まっていたのに倉庫の通風口が開いたまま、閉じられなかったり、倉庫の金属製のふたが修理されず隙間ができたまま放置されたことが、背景にあったと推定されると指摘しています。
また、配管に水が入り込んで、一時的に電源を喪失し船を操縦できなかったことも要因と考えられるとしています。
運輸安全委員会は、船籍があるパナマの海事当局に荒天時の対応や船内設備の整備の徹底を求める安全勧告を出して、今後、船舶への指導を促すことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210218/1050013044.html
※以下は、当時の状況を伝える報道。
(2019年10月13日10時31分 神奈川新聞)
12日午後11時20分ごろ、川崎市川崎区の東扇島沖の東京湾で、パナマ船籍の貨物船「JIA DE」(1925トン)が沈没した。
外国籍の男性乗組員9人が救助されたが、うち5人の死亡が確認された。
乗組員3人の行方が依然として分からず、第3管区海上保安本部が巡視船やヘリコプターで捜索している。
3管によると、死亡したのはいずれも中国籍の28~53歳の乗組員。
13日午前7時ごろ、特殊救難隊が現場の海底で沈んでいる船体を確認した。
貨物船は台風19号の影響を避けるため、10日夜から東扇島の南東約3キロの沖合でいかりを下ろして停泊していた。
12日深夜、近くで停泊していた船から「海上を人が泳いでいる」と東京湾海上交通センターに通報があった。
出動した巡視船が13日午前3時ごろまでに、海上で漂っていたミャンマー国籍の船長ら乗組員4人を救助。
4人は命に別条はないという。
死亡した乗組員のうち2人は、沈没地点から20キロ前後離れた富津岬沖の海上で、救命胴衣を着用して漂流していたのを発見された。
残りの3人は沈没した船内から見つかった。
貨物船にはミャンマー国籍、中国籍、ベトナム国籍の計12人が乗り込み、スクラップ3045トンを積載。
救助された乗組員は「船内に水が入ってきた」「海に飛び込んだ」などと話しているという。
運輸安全委員会は13日、船舶事故調査官2人を指名し、事故を調査すると明らかにした。
https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-201736.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。