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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2013105日に掲載した元記事(第2報)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。

 

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3287/

第2報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3314/

 

 

(2015年2月4日 修正2 ;追記)

 

2015129115分に産経新聞から、運輸安全委員会から最終報告書が出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1291916分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運輸安全委員会は29日、最終調査報告書を公表した。

本来、迅速に補修すべきレール幅の広がりを放置したことが事故原因につながったと、ほぼ断定。

その上で、保線担当者らの基本認識の欠如に加え、本社を含む上部組織の管理体制の不備も指摘した。


同駅での脱線事故をめぐっては、大沼保線管理室の担当者によるレール検査データの改竄が発覚。

国交省と運輸安全委が鉄道事業法違反などの罪で刑事告発し、北海道警が捜査している。

 

改竄データが提出され調査に遅れが生じた運輸安全委の後藤昇弘委員長は、「データの改竄は言語道断であり誠に遺憾」と厳しく批判し、データの厳正管理を求めた。


脱線事故は25年9月19日に発生。

報告書によると、事故現場付近は左カーブで、事故の約3カ月前の時点では内側のレールが外側より10mm高く、レール幅の広がりも補修基準値(19mm)を大幅に超える40mmに達していた。

さらに、レールが外側に最大70mmゆがみ、列車走行時に車輪がレールを外側に押し出す横圧も通常より強くなりやすい状態だった。


事故は、貨物列車が現場を走行した際、大きな横圧でレールが外側に傾き、6両目後ろ側の台車の左車輪がレール内側に落ち、脱線したとみられる。


レール幅の広がりが補修基準値を超えた場合、15日以内に補修する必要があるが、少なくとも過去3年間の記録がなかった。

運輸安全委のヒアリングに対し、大沼保線管理室の担当者は、本社を介し、「本線を優先したため、(事故現場の)副本線の整備計画をたてる余裕がなかった」と回答したが、運輸安全委は、「担当者として基本認識が欠如していた」と指摘した。

 

脱線現場は、1日数本の貨物列車しか通らない「副本線」。

管理室の担当者は、検査結果を受け取った別の副本線でも、整備計画を立てていなかった。

 

報告書は、「管理室全体で検査結果に基づきレールの整備をするという基本的な認識が欠如していた」とも指弾。

検査に責任を持つ上部組織の函館保線所長も、管理室の検査結果や整備状況を確認せず、各地の保線所を管轄する本社保線課には整備状況を確認する手段もなかったとした。

 

出典URL

http://www.sankei.com/affairs/news/150129/afr1501290008-n1.html

http://www.asahi.com/articles/ASH1X7HTPH1XUTIL056.html

 

 

 

(2015年12月23日 修正3 ;追記)

 

201512222345分に毎日新聞から、幹部ら19人と会社が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

22日、幹部ら19人と法人としての同社が、鉄道事業法違反などの容疑で書類送検された。

役員は含まれなかったとみられるものの、北海道警幹部は、「単に(社員)個人がやった話ではなく、会社としても責任がある」と、組織ぐるみの可能性を示唆した。

 

捜査関係者などによると、検査記録は、各保線管理室の助役がチェックした上で、パソコンによるオンラインシステムで本社工務部の保線課に送信される。

 

2013年9月の貨物列車脱線事故後、レールのズレが最大70mmあったとする報告書を受け取った本社工務部幹部は、「これは何だ。おかしい」などと指摘。

その後、大沼保線管理室は改ざんしたデータを再提出した。

同室は、本社の意向をおもんぱかって改ざんした可能性もある。

 

また、記録の改ざんは、社内調査で20年以上前から行われていることが明らかになっており、社内には、「(安全統括管理者の)鉄道事業本部長や工務部長が改ざんを知らないはずはない」という声も漏れる。

 

14年2月の国交省などの刑事告発を受け、道警は、社長や役員を含む社員ら数百人から事情聴取。

捜査が長期化した理由について、道警は、「捜査対象者と関係資料の数が膨大で時間を要した」と説明している。

 

JR北の安全対策を監視する第三者委員会の委員を務める向殿政男・明治大名誉教授(安全学)の話;

検査データの改ざんを行った本人が悪いのは当然だが、何人かの社員らを罰しても、あまり再発防止の効果はない。

それよりも、JR北の企業風土など、改ざんしなければならなかった根本的な原因を明らかにし、対処していくことが重要だ。

JR北は、書類送検を機に経営改革を加速させ、風通しのいい企業に再生する必要がある。

 

鉄道ジャーナリスト、梅原淳さんの話;

一連の改ざん事件は、JR北海道の赤字体質に伴う人員不足が一因にあり、人員不足を解消しなければ、同じようなことが起きる可能性がある。

来年3月26日の北海道新幹線開業を控え、JR北の負担はさらに増えることが予想され、新幹線でのトラブルや事故の発生も懸念される。

改ざん事件の責任をJR北だけに押しつけるのではなく、国も何らかの対策を講じる責任があるのではないか。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20151223/k00/00m/040/115000c

 

 

以下は、関連報道。

 

201512221832分 朝日新聞)

JR北と社員ら書類送検 レールの検査データ改ざん問題

http://www.asahi.com/articles/ASHDQ4VPFHDQIIPE014.html

 

20151222193分 NHK北海道NEWS WEB)

JR改ざん社員19人書類送検

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151222/4506811.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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