2015年10月8日19時28分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月8日14時5分にTBS News iから、10月8日13時33分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時40分ごろ、岩国市玖珂町のスーパー新築工事現場で、広島県大竹市の配管工事会社の社員、迫田さん(男性、58歳)が下水管を設置する工事のため深さ3mの穴の中で古い水道管を掘り出す作業をしていたところ、側面の土砂が崩れた。
近くにいた同僚の作業員2人が助けようとして穴に入ったが、2度目の崩落に巻き込まれ、1人は自力で抜け出して無事だったが、迫田さんと、助けに入ったフィリピン人のセルスさん(28歳)の2人が死亡した。
また、41歳の男性作業員も、救助しようとして腰の骨を折る大けがをした。
警察によると、作業は縦が5m、横が2.5m、深さが3mほどの穴の中で行われていて、側面の土砂が崩れないように板をつけて固定するなどの対策が取られていなかったという。
※ブログ者注;以下は、現場に居合わせた?男性のコメント。ヘルメットを被ってないので工事関係者には見えなかったが・・・。
「『腹起こし』をしなければいけないのを、していなかった。『腹起こし』とは、道路の横を突っ張っておくもの。」
警察は、配管工事会社の担当者らから話を聞いて、安全管理に問題がなかったか、詳しく調べている。
地盤工学の研究が専門の山口大学工学部の中田幸男教授は、
「一般的に、掘削をする場合に土留めをする必要があるが、土留めをするかしないかの判断をまず誤らないようにしないといけないのがポイントだ。
そのために、事前に地盤調査をして、地盤の状況を把握しておくことが大事だ。
事業者は、労働者の安全を守る義務があるので、細心の注意を払って地盤調査をし、掘削中も周囲の安全に気を配る必要がある。
土留めをすれば、おそらくこんなことにはならなかったと思うので、どうして土留めをするということに至らなかったのかという原因が、この事故の原因究明につながると思う。」
と話している。
※ブログ者注;斜太字は、記事として活字にはなっていないが、映像中で語られていた内容。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065537312.html?t=1444337086814
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065543881.html?t=1444337405953
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2607678.html
http://www.sankei.com/west/news/151008/wst1510080041-n1.html
10月9日付で毎日新聞山口版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、JR玖珂駅から南東に約500mの住宅街にある。
通り掛かった市民らが、3時間余り続いた救出作業を見守った。
建設会社勤務の近くの男性は、「作業は(崩落を防ぐ)土留めをしていたのだろうか。土留めをしていたら防げた事故だ」と、作業を心配そうに見つめた。
この男性も、穴の中で作業した経験があるが、穴の中で鋼鉄製の板を組み立てて差し込み、土留めをしたという。
男性は、「7日に現場を通りがかった知人の建設作業員が『土留めがないのを見て不安を覚えた』と言っていた」と話した。
事故直後、現場を調査した岩国労基署によると、事故は、死亡した迫田さんが穴の中に入り、排水管を見つける作業中に起きたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20151009ddlk35040509000c.html
10月9日18時56分にNHK山口からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
配管工事会社は、数日前から地面を掘ったり埋めたりする工事を繰り返していたが、8日だけ土留めをしなかったと説明しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065550472.html?t=1444424321395
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。