2018年7月15日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香りによる健康被害「香害(こうがい)」に悩む人を支援しようと、後志管内倶知安町の菓子店代表の藤井さん(女性、37歳)が、支援団体「カナリアップ」を設立した。
「香害への理解を広げたい」と、雇用の受け皿作りにも取り組む。
香害は、柔軟剤や化粧品などに含まれる化学物質に反応する健康被害。
めまいや吐き気、倦怠感など、症状に応じて化学物質過敏症(MCS)と診断される。
団体は6月25日に設立した。
名称は、有毒物質に敏感な「炭鉱のカナリア」になぞらえた。
藤井さんは、夫(51)のMCS発症を機に香害を調べ、働きたくても働けない患者がいることを知った。
同店は4月、MCSなどに悩む人を対象に求人を開始。
全国から15人ほど問い合わせがあった。
インターネットのホームページには、MCSに詳しい札幌の渡辺一彦医師らの監修で、香害を解説。
理解のある職場や、症状が出にくい生活用品などの情報を電子メールなどで配信する。
会員や協賛企業を募集しており、ロゴ入りの缶バッジやステッカーなども製作した。
藤井さんは、「飲食店などにロゴ入りのステッカーがあれば、香害に理解のある店だと分かる。被害に悩む人も入りやすい」と話す。
問い合わせは電子メールinfo@support-canaria.comへ。
運営費などを募るクラウドファンディングも行っており、受け付けはカナリアップのサイトsupport-canaria.comから。
出典
『柔軟剤や化粧品でめまいや吐き気― 香りの健康被害者支援 倶知安・菓子店の
藤井さん団体設立』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/208900/
(ブログ者コメント)
本件、2018年1月5日付でDIAMOND onlineから、ジャーナリスト岡田幹治氏の寄稿文?がネット配信されていた。
非常な長文につき、冒頭部分と見出しのみ紹介する。
【世に溢れる「香り付き製品」で健康被害を訴える人々】
「香害」という言葉をご存じだろうか。
香り付きの日用品などに含まれる成分で、健康被害を受ける人たちが増えている現象を指す造語だ。
健康被害のうち、最も深刻なのが、隣席の同僚らが使う「香り付き柔軟仕上げ剤」などに含まれるごく微量の化学物質に反応し、頭痛や思考力の低下、目のかすみや息苦しさを訴える、「化学物質過敏症」といわれる症状だ。
いったん発症すると、多くの人は何も感じない、ごくわずかな量の化学物質にさらされるだけで、症状を起こすようになる。
それまで使っていた衣類・寝具・家具・書籍やアクセサリーにまで反応するようになるから、大変だ。
しかも、誰もが“加害者”になる可能性がある。
低成長の下、「香り」を売り物に利益増大にしのぎを削る企業と、ささやかな満足を求めて動く消費者・・・。
現代日本の経済社会が生み出した、この「新しい公害」の実態を、随時、お伝えしていく(注1)。
(注1)この連載では、良いにおいを「匂い」、悪いにおいを「ニオイ」、
どちらでもないときは「におい」と表記する。
【同僚のニオイに頭痛や息切れ 「化学物質過敏症」と診断】
・・・・・
【「香り」がビジネスの種に 柔軟剤などの微量の物質に
反応】
・・・・・
【「香害110番」に213件の相談 「自殺まで考えるように
なった」】
・・・・・
【通勤電車に乗れず退職 協力はしてくれるが職場で孤立】
・・・・・
【体験者しかわからない 誰もが“加害者”になる】
・・・・・
出典
『柔軟剤のニオイで不調に、退職まで… 「香害」という新たな公害』
https://diamond.jp/articles/-/154208
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。