







2021年10月12日15時33分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
老朽化のため市役所が新たに建て替えられた各務原市で、解体中の旧庁舎を使って、床などを破壊する実践的な救助訓練が行われました。
この訓練は、実際の建物を使うことで消防隊員の救助技術を高めようと、各務原市消防本部が解体中の市役所旧庁舎で行い、隊員およそ15人が参加しました。
訓練は、大規模な地震が発生して、狭い空間に要救助者が閉じ込められているという想定で行われ、隊員1人が、ロープを使って3階から2階部分に降りたあと、負傷した男性を引き上げて救助する手順を確認しました。
また、コンクリート製の床に実際に穴を開ける訓練も行われ、隊員が電動ドリルを使って床に小さい穴を開け、取り残された要救助者の様子を確認したり、工具で救助に入るための穴を開けたりしていました。
今回の訓練は、救出技術の向上だけでなく、実際の建物を使うことで救助活動での隊員の疲労度も調査して、実践での救助計画の作成に役立てるということです。
各務原市消防本部の林・西部方面消防署長は、「実際の建物を使うことで、床に穴を開けても、ダクトなどの障害物があってすぐに救助に行けないことなどに気づくことができ、実践的な学びになった」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20211012/3080007303.html
(ブログ者コメント)
写真は放映順に並べたもの。
恐らくは、カッターで開けた穴から下の階に下りる訓練をしたのだと思うが、その辺、説明はなかった。
2021年10月12日14時38分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前6時ごろ、JR奥羽本線の湯沢駅で、湯沢発秋田行きの下りの普通列車の出発に向けて準備をしていた60代の男性車掌が乗務員室のドアを閉めた際、誤ってドアに左手の小指を挟んでしまいました。
指からの出血が止まらなかったことから、車掌は救急車で病院に搬送され、手当てを受けました。
また、列車の出発まで30分近くあったことから、車内に乗客はいなかったということです。
この影響で、代わりに乗車する車掌の手配をするなどしたことから、この普通列車はおよそ30分遅れて湯沢駅を出発したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20211012/6010011885.html
2021年10月11日18時56分にYAHOOニュース(南日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県鹿屋市の交差点に20年以上設置されている一時停止の標識。
誤った場所に設置されていたことが分かりました。
鹿屋市吾平町下名の農道と市道が交わる交差点の「一時停止」の標識は、2000年2月に設置されました。
標識は農道側に設置されましたが、実際に公安委員会が設置を決めていたのは市道側で、今年8月に鹿屋警察署員が誤りに気づきました。
この交差点では、誤った一時停止による取り締まりが、判明している2008年6月以降だけでも38件行われていて、県警は反則金の返金手続きなどを進める方針です。
なお、標識を急に変更すると事故を誘発するおそれがあることなどから、公安委員会は今の標識をそのまま使うことを決めました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aacce0e1c0a806e1dcf29d3c986a5a72e8dbf8ae
2021年10月11日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香川・坂出労働基準監督署は、令和3年6月に発生した死亡労働災害に関連して、「N組」の名称で土木工事業を営んでいる個人事業主(香川県丸亀市)を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で高松地検に書類送検した。
地上からの深さ2.1メートル付近で掘削作業を行う際、土石落下防止措置を講じなかった疑い。
労災は、坂出市内の集水桝および水路設置工事現場で発生した。
個人事業主に雇用されていた労働者が掘削作業を行っていた際、掘削した壁面に埋まっていた重さ1トンのコンクリート殻が落下し、労働者の頭に直撃している。
個人事業主は、掘削箇所に土止め支保工を設ける、防護網を張る、労働者の立ち入りを禁止するなどの措置を講じていなかった疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/113323/
2021年10月11日18時52分にYAHOOニュース(岩手朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
久慈港近くの海域で潜水作業をしていた50歳の男性が死亡しました。
死亡したのは、久慈市栄町の潜水士・中平さんです。
11日午前9時ごろ、T建設工業の久慈工事事務所から「久慈港内で潜水作業中の潜水士と連絡がとれない」と八戸海上保安部に通報がありました。
民間の潜水士などが周辺海域を捜索したところ、およそ2時間半後に中平さんが海底で発見されました。
中平さんは市内の病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
事故現場は久慈港から北におよそ3キロ離れた防波堤で、中平さんは、海中にあるブロックの撤去作業をしていました。
海上保安部が事故の原因を調べています。
現場の水深はおよそ25mで、当時の天候は曇り、波の高さは1.2mと、普段より風が強く波も高い状態でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d70a01ae771352f63171da00911fd804c12e2b5
10月11日20時39分に産経新聞からは、空気ホースや連絡用の電話線が切れたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時ごろ、岩手県久慈市の久慈港内で、潜水作業中の同市栄町の潜水士中平さん(50)と連絡が取れないと、工事会社から八戸海上保安部に通報があった。
約2時間半後、中平さんは水深約25メートルの海底で、心肺停止状態で発見されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
国土交通省東北地方整備局によると、中平さんは1人で海底のブロックを撤去する作業をしていたが、空気を送るホースや連絡用の電話線が何らかの原因で切れたという。
八戸海保が詳しい状況を調べている。
https://www.sankei.com/article/20211011-U6MIFBTI65N5ZGSM3XG2XEURCE/
2021年10月10日22時32分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時半ごろ、兵庫県加東市黒谷の遊園地「Tおもちゃ王国」の男性従業員から、「立体迷路施設の床が抜けて複数の利用客が負傷した」と県警加東署に通報があった。
同署によると、1~38歳の利用客の親子ら3組計7人が立体迷路の3階部分から2階に転落し、ともに20代の男女2人が腰の骨を折る重傷、4人が軽傷を負った。
いずれも意識があり、命に別条はないという。
同署によると、けがをしたのは、腰の骨を折った男性(24)と軽傷の妻(27)、腰の骨を折った女性(27)と軽傷の夫(27)、ともに軽傷の女性(38)と娘(7)の家族3組。
腰の骨を折った男性は娘(1)を抱えたまま転落したが、娘にけがはなかった。
立体迷路は木造5階建ての「カラクリ迷宮のお城」で、2013年にオープンした。
3階にいた7人は木製の床が抜け、約2・4メートル下の2階に落ちたという。
3階の床には長さ約2・3メートル、幅約1メートルの長方形状の穴が開いていたという。
園の担当者は報道陣に「現在、原因究明と被害者のケアに努めています。負傷されたお客様には心よりおわびとお見舞いを申し上げます」とコメントした。
事故を受け、11~14日は臨時休園する。
https://mainichi.jp/articles/20211010/k00/00m/040/137000c
10月10日18時14分にNHK兵庫からは、同施設の概要などが下記趣旨でネット配信されていた。
「Tおもちゃ王国」は、平成12年にオープンしました。
神戸市の中心部から、車で1時間ほどのところにあります。
おもちゃの展示館や観覧車など、およそ20種類のアトラクションがあり、年間に50万人ほどが訪れるということです。
立体迷路施設は8年前から使われ、毎朝点検を行っているほか、新型コロナの感染対策などのため、入り口で利用客の出入りをチェックしていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20211010/2020015569.html
10月12日2時18分に読売新聞からは、床板を支える横木の両端が腐食して破損していた、7年前にも同じグループの他の遊園地で同じような事故があった、こういった迷路は規制対象外など、下記趣旨の記事が落下当時のイメージ図付きでネット配信されていた。
県警加東署が11日に実施した現場検証で、床板を支えるために柱にくぎで固定された横木の両端が、腐食して破損していたことが確認された。
迷路には屋根がなく、雨水が入り込む構造だったことが腐食の一因とみられる。
園によると、迷路は「カラクリ迷宮のお城」という名称で、2013年4月に遊具施工販売会社「K社」(千葉県浦安市)が設置。
毎日、開園前に園の従業員が目視で点検しており、事故が起きた10日も異常は確認できなかったという。
迷路の定員は300人で、同署によると事故当時は30~50人が利用。
園の松崎支配人は「強度は大丈夫だと思っていた。心よりおわびする」と謝罪した。
14年には同じグループの「Kおもちゃ王国」(群馬県嬬恋村)で、K社が施工した立体迷路の床が抜け、男女2人が負傷する事故が発生。
床板をつなぐくぎやビスの腐食が原因だった。
今回の事故を受け、使用を見合わせた。
兵庫県や国土交通省によると、ジェットコースターや観覧車などの遊戯施設は、建築基準法で管理者らに維持保全に関する規則や計画の作成が義務付けられている。
しかし、事故が起きた迷路は同法の規制の対象外で、設置や管理について自治体への申請や届け出義務はなかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211012-OYT1T50100/
10月12日18時53分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、雨が降ってもブルーシートをかけるなどの対策はとっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遊園地でアルバイトをしていた男性はこう証言します。
元従業員:
「雨の日でも立体迷路にブルーシートを掛けるなどの対応はなかった」
遊園地側に取材すると、雨の日でも立体迷路を覆うなどの対応はとらず、雨ざらしになっていたことを認めました。
警察は、立体迷路の腐食が進んだのは雨水にさらされたことが原因の可能性もあるとみて、業務上過失傷害の疑いで捜査しています。
10月11日20時41分に毎日新聞からは、屋根がないため建築基準法の対象外だった、独自に点検項目を決め毎日2回目視点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
立体迷路は従業員が毎日2回、目視で点検し、10日の開園前は異常が確認されなかったという。
屋根がないため建築基準法の適用外だといい、K社や同園が独自に点検項目を決めていた。
県は「基準法の対象となるか今後調査する」としている。
同園は2000年にオープン。
前身の遊園地「Tランド」では1995年、回転遊具から6歳女児が転落死する事故が起きていた。
https://mainichi.jp/articles/20211011/k00/00m/040/246000c
10月12日12時22分にYAHOOニュース(読売テレビ)からは、腐食していたのは目視点検では確認できない場所だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
抜け落ちた3階部分の床の「はり」などに腐食のあとが見つかり、捜査関係者によると、目視の点検では確認できない場所だという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1978eed1c3e152567c89545d6de424fa44d600f
10月14日19時40分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、月に1度の詳細点検でも異常は見つかっていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Tおもちゃ王国によりますと、立体迷路では毎日の目視点検に加えて、専門知識を持つ社員ら4人が月に一度、床板の表面や裏側を手で触るなどの細かい点検を行っていたということです。
この検査は10月2日にも実施されていましたが、当時は事故が起きた床に異常は見つからなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/361b6bb44197dc1659c38272c151774dc79ab7bb
10月12日17時41分にNHK兵庫からは、他の同種施設で臨時休業の動きあり、同じような立体迷路でも一部に鉄骨を使い強度を上げている施設もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県のメーカーが製造したほかの施設で臨時休業する動きが出ています。
一方、兵庫県淡路市の遊園地「淡路ワールドパークONOKORO」には、平成25年に完成した3階建ての立体迷路がありますが、点検を行いながら12日も営業を行っています。
遊園地が設計して工事を発注したということで、床や壁は木材でできていますが、強度を上げるため1階と2階の一部に鉄骨を使い、湿気を防ぐため床下にはアスファルトを敷き、壁に隙間をつくり風通しをよくしてあるということです。
遊園地では毎朝、従業員が目で見て床を踏みしめ、木材などが傷んでいないか確認し、月1回の安全点検と、年3回程度、施工業者による点検と補修を行っています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20211012/2020015609.htm
10月17日18時16分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、横木の形状は凸型だった、月に1度従業員がゆがみや腐食の有無を点検していた、メーカー側の検査は3年に1度行われていたなど、下記趣旨の記事が横木のイラスト付きでネット配信されていた。
今回の事故の過失について、立命館大大学院の松宮孝明教授(刑事法)は、「木の腐食が事故原因ならば、点検の指示が問題になる。点検項目に盛り込んでいなければメーカー側、点検をしていなければ施設側の責任だが、どちらも問われる可能性もある」との見解を示す。
遊園地の運営会社は、「点検項目はメーカー側の資料に基づき独自に作成した」と説明。
いずれも目視や歩いて木の音を確かめる方法で、担当者が毎日の始業前後に確認し、メンテナンス専門の従業員が月1度、ゆがみや腐食の有無などを点検していた。
一方、床板を支えていた横木は、目視が難しい位置にあった。
形状は凸型=イメージ図(1)=で一部露出しているが、残りは床板に覆われている状態=イメージ図(2)=だった。
松宮教授は、「ただし、腐食箇所を全く予見できない場合、施設側とメーカー側のどちらの過失も刑法上は問えないことになる」と指摘する。
メーカー側の検査は3年に1度行われ、直近のチェックは2019年4月だったという。
神戸新聞社の取材に対し、迷路施設を製造したK社は、点検項目や指示の有無について「警察等の調査中とのことでお話しするのは難しい」とコメントした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/784921cf0fc9b903a050c872c7a092f6b2c6b7e1
(2022年8月28日 修正1 ;追記)
2022年8月28日9時40分に読売新聞からは、消費者事故調は管理実態を調査し年内に対策をまとめる方針、遊園地は事故の数ケ月前にメーカーのK社の点検を受ける予定だったがコロナで中止し、その後は点検を受けずに営業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
消費者事故調は、立体迷路に法規制や安全基準がない点を問題視し、今年5月、国の所管省庁がない「隙間案件」として調査対象にすることを決めた。
事故調は今後、防腐処理や点検が適切に行われていたかなどを詳しく調べていく。
事故調は再発を防ぐため、年内には対策をまとめる方針だ。
事故が起きた立体迷路を作ったのは、千葉県浦安市の遊具施工会社「K社」。
同社は2012年以降、九州から北海道まで、各地の遊園地などに約40基を納入している。
同社は遊園地側に対し、木材の腐食やボルトの緩みの有無などを日常的に点検するよう要請。
設置後3回は無償点検を担い、その後も専門業者の定期点検を受けるよう求めている。
担当者は、「弊社の迷路で事故が起き、大変遺憾。お客様には大変申し訳なく、完治を心より祈念している」と謝罪する一方、「園が業者の定期点検を受け、腐食部を発見できていれば防げた可能性もある」と話す。
東条湖おもちゃ王国は、事故の数か月前にK社の点検を受ける予定だったが、新型コロナ禍での一時休園に伴い中止。
その後は点検を受けずに営業を再開していた。
園の支配人は、点検を見送った理由は答えられないとしたものの、「職員には目視や触診などによる日常点検の徹底を指導していたが、腐食に気付けなかった。事故を受け、職員に日常点検の重要性を改めて呼びかけている」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220828-OYT1T50035/
(2024年11月28日 修正2 ;追記)
2024年11月27日18時16分にNHK関西からは、消費者事故調が報告書をまとめた、破損した梁には腐食菌が付着し白色化していた、国には木造大型遊具の安全基準整備などを求めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この事故について、消費者庁安全調査委員会、いわゆる「消費者事故調」が独自に調査を進め、27日、報告書をまとめました。
それによりますと、事故については、「梁(はり)」と呼ばれる床を支えていた長さ1メートル余りの木材が腐食して強度が落ち、利用者の重さで破損したことが原因だったということです。
屋根がないため雨がかかりやすく、破損した梁には木材を腐食させるとみられる菌が付着し白色化していましたが、目視の点検などは十分に行われていなかったということです。
また、事故が起きた立体迷路施設は建築基準法上の建築物に当たらず、安全管理に関して適用されるほかの法令なども確認されませんでした。
このため、消費者事故調は国に対し、再発防止策として屋外にある立体迷路など木造の大型遊具の▽設計や点検などに関する安全基準を整備し、法令による規制の必要性も検討することや▽木材の劣化を診断する資格を持つ専門家などによる調査を行うことを求めました。
同種の立体迷路施設は国内におよそ40か所設置されているということです。
消費者事故調の中川委員長は、「木がどういう場合に腐るのか木材リテラシーが共有されていない中で起きた事故だ。ほかで起きてもおかしくなく、体系的な安全基準が現在ないので、早期に作ってもらいたい」と話していました。
・・・
https://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20241127/2000089533.html
11月27日22時43分にYAHOOニュース(FNNプライムオンライン)からは、補強ボルトを打ち込んだ際に防腐処理を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書では、事故の原因として、雨により床を支える木材が腐り強度が低下していたほか、補強のためボルトを打ち込んだ際に防腐処理を行っていなかったことなどが指摘されました。
そのうえで、遊園地運営者や行政など、すべての関係者にリスクの認識が十分でなかったと結論づけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/87c96f3b168fbf6d36e33c7a00ba63b9aa50cae1
11月27日19時9分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、事故が起きたのは雨が降っても乾きにくい場所だった、梁の状態を点検しにくい組み方だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書では、事故が起きたのは、雨がかかっても乾きにくい場所で、木材を腐らせる菌が成長しやすい環境であったことなどが原因だった可能性があるとしました。
このほか、梁の状態を目視で点検しにくい組み方であったことなども指摘しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44f712bb2ca3537e6febf58d64f7373e7ef923b7
11月27日19時49分に毎日新聞からは、床板の裏側は点検項目表に入っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、ジェットコースターや観覧車などの駆動装置が付いているアトラクションは建築基準法による規制対象となり、定期点検や行政への報告が義務付けられている。
一方、おもちゃ王国の立体迷路は木造5層構造、定員300人と大規模だが、屋根がないため同法上の建築物にはあたらない。
法規制や安全基準の対象外で、安全管理は施設運営者任せになっていた。
施設運営者の点検表には、床板裏側が点検項目に入っていなかった。
https://mainichi.jp/articles/20241127/k00/00m/040/113000c
2021年10月10日5時45分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日昼すぎ、埼玉・蕨市にあるJR東日本の変電所で火災が起きた。
この火災による停電の影響で、山手線など首都圏の複数の路線が一時、運転を見合わせたため、多くの駅やバス乗り場には、長蛇の列ができた。
撮影した人:
「工事のような、爆音の車のような、ドドドドってすごい音がして。爆発して、またドドドド爆発、みたいな」
10日午後1時前、埼玉・蕨市塚越のJR東日本の変電所で火事があった。
近くにいた人:
「ここで(子どもと)遊んでいたら、急に。みんな足がすくんで逃げられなくて」
火が出たのは変圧器を収納している部屋で、火は、およそ30分後にほぼ消し止められた。
けが人はおらず、警察と消防が出火原因を調べている。
・・・・・
https://www.fnn.jp/articles/-/251572
10月10日15時33分にNHK首都圏からは、近所の人の話しが下記趣旨でネット配信されていた。
火災の起きた変電所の近くに住む80代の女性は、「家の中にいたらバンという音が聞こえ、その後も2回ほど音がして、家も少し揺れた。怖くなって外に出たところ、黒い煙が立ちのぼっていてとても怖かった」と話していました。
また、変電所の近くに住む30代の男性は、「先週の地震と同じような揺れを感じ、ゴーという音がしばらく続いた。家の窓ガラスがガタガタと揺れていた。小さな子どももいるので、すぐ自宅から出て、避難をした。家の外に出たところ、火柱が立っていて、これまでに体験したことがないような怖さを感じた」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211010/1000071325.html
10月11日23時30分にテレビ朝日からは、設備故障が原因らしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所の火災で、JR東日本は10路線で一時運転を見合わせ、23万6000人に影響が出ました。
11日は、実況見分が行われました。
なかでも、念入りに実況見分が行われたのが“トランス室”と呼ばれる変圧器を制御する施設です。
火災発生直後、すでに炎は、トランス室の外にまで広がっていて、メインの変圧器も燃えていました。
今回、火災があった変電所は“基幹変電所”と呼ばれる施設です。
発電所から送られてくる電気の電圧を調整して、各地の変電所へ届けます。
そして、そこから駅や各路線に電気を送る仕組みです。
こうした基幹変電所は、JR東日本管内に18カ所しかない要の施設です。
鉄道工学が専門の東京大学名誉教授・曽根悟氏:
「JR東日本は、日本の鉄道会社で唯一、自前の大きな発電所を持っている。
川崎に火力発電所があり、信濃川の系列に水力発電所があり、そのほか電力会社から電力を買うと。この3つの電力をうまくミックスして、電車を走らせるための大本の変電所の一つ。
電力の融通が、比較的短時間でできるような仕組みは今でもある訳で、約8時間も止めてしまったことを反省して、30分ぐらいで一応、復旧できるやり方を構築してほしい」
これまでのところ、第3者が侵入した形跡や、作業ミスは確認されていないことから、JR東日本は設備の故障が火災の原因ではないかとみています。
7日に起きた東京で震度5強を観測した地震との関連についても調査中です。
ただ、JR東日本は地震の翌日にも点検を実施していて、その時は異常がなかったことを確認したといいます。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000231629.html
10月12日23時38分に朝日新聞からは、燃えた変圧器は鉄道用のものではなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元とみられるトランス室にあった変圧器は変電所内部の設備用だったことが、同社への取材でわかった。
所内には首都圏の鉄道に送電するための別の変圧器があり、火災による直接的な被害はなかったとみられるが、安全のために停止させたという。
同社によると、火災の発生直後、変電所を遠隔で監視している指令室で火災報知機の鳴動を確認した。
火元とみられるトランス室には、照明など所内の設備向けに使う変圧器が納められていた。
近くには鉄道向けの高圧の変圧器がある別の施設があったが、「システム上つながっており、火災のため、安全上、止める必要があった」という。
同社は出火原因のほか、発生時の対応や復旧手順の検証などを進める。
https://www.asahi.com/articles/ASPBD7HD8PBDUTIL03R.html
(2022年4月14日 修正1 ;追記)
2022年4月12日18時14分に読売新聞からは、変圧器銅線の被覆が一部剥がれてショートしたが、電圧が徐々に変化したためブレーカーが作動しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東は12日、変電所内のブレーカーが作動しなかったことで過大な電流が流れ、火災を招いた可能性が高いとする調査結果を発表した。
JR東によると、火災後の調査で、同変電所で変圧器の銅線の被覆が一部剥がれてショートしていたのが見つかった。
通常、ショートによって急激に電圧が上昇すると、ブレーカーが作動して電流が止まるが、この時は電圧が徐々に変化したためブレーカーが作動しなかったという。
JR東は、再発防止のため同変電所を含む計8か所の変電所について、ブレーカーが確実に作動するよう関連機器の改修を進める方針。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220412-OYT1T50162/
4月12日16時45分にYAHOOニュース(Response)からは、電気回路と計器用変圧器が固定されていたことが原因と推定されるため接続をフレキシブルな構造に改良するなど下記趣旨の記事が、トラブル時の電力系統図付きでネット配信されていた。
JR東日本は4月12日、蕨交流変電所(埼玉県蕨市)で2021年10月に発生した火災について、その原因と今後の対策を公表した。
同変電所は、東京電力から受電した電力(154kV)を隣接する蕨や浦和の変電所へ66kVに降圧分散して供給する機能などを持つ「基幹変電所」と呼ばれる施設だが、この火災で変電所への電力供給ができなくなり、信号設備などが麻痺。
7時間以上も首都圏の複数線区で列車を運行できない状態が続いた。
JR東日本では火災の原因について、高電圧を計測するために低電圧に変換する「接地形計器用変圧器」(Grounding Potential Transformer=GPT)の内部電線がショートしたことを挙げており、電圧や電流などの計測値を基に事故を検出しプレーカーへ電流遮断を指令する保護装置が動作せず、過大な電流が流れ続けたことが火災の拡大につながったというが、いずれも推定としている。
GPTのショートは、銅板で固定された構造が原因であると推定されることから、電気回路とGPTの接続をフレキシブルな構造とすることで外力が加わらないように改良。
保護装置も、その動作に至らない異常電圧が継続しても動作する仕様に変更するとしており、これらは2023年度までに実施するという。
また、蕨交流変電所からなんらかの理由で電力供給できなくなった場合の早期再開策として、別系統からの供給が可能になるよう送電線の新設を検討するとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c9c728b9a9ffe2aa61d138108115ca370ec71c4
4月12日17時58分に産経新聞からは、変圧器は振動に弱い構造だったためトラブル3日前の震度5強の地震時に電線が損傷した疑いがあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東によると、同変電所の変圧器は振動などに弱い構造で、内部の電線をカバーする部分が損傷。
ショートが起きたものの電圧は急上昇せず、保護装置が作動しないまま異常な電流が流れ続け、火災に至ったとみられる。
火災の3日前に首都圏直下で起きた震度5強の地震で電線が損傷した疑いがあるという。
同変電所は発電所からの電力を近隣の変電所に送る役割を担っており、異常が起きると広範囲の在来線に影響する。
今後は送電線を新設するなどして、近隣の変電所に別系統から電力供給できるようにするほか、対策が必要な変圧器や保護装置は令和5年度末までに改修するとしている。
https://www.sankei.com/article/20220412-OKUEZXOH2BPZRIZHVO53MZB7PQ/
2021年10月10日23時4分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後0時50分ごろ、福岡県朝倉市の上空を飛行中だった航空自衛隊のF2戦闘機から重さ約90キロの風防が落下した。
防衛省統合幕僚監部によると、これまでに落下による被害は確認されていないという。
同省は、落下した風防を捜索するとともに、原因を調べ、他の航空機に異常がないかを確認している。
同省によると、同日午後0時45分ごろ、福岡県築上町の築城基地に所属するF2戦闘機が、領空侵犯の恐れがある国籍不明機に対するスクランブルで緊急発進。
約5分後、朝倉市東部の山間部上空を飛行中、操縦席を覆う風防が落下した。
風防はアルミとアクリルガラス製で、長さ約1メートル50センチ、幅約90センチ、高さ約80センチで、重さは約90キロある。
重さ約480グラムの緊急用はしごも落下した。
同省は他の落下物を確認するとともに、隊員を派遣し、落ちた部品を捜索している。
機体は操縦席がむき出しの状態となったまま、落下から約15分後に築城基地に緊急着陸。
パイロットにけがはなかった。
国籍不明機には別の戦闘機が対応し、任務に影響はなかったという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021101000394&g=soc
10月11日12時0分にRKB毎日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日に福岡県朝倉市付近を飛んでいた航空自衛隊のF2戦闘機から、操縦席のガラスが外れて地上に落下しました。
このトラブルによるけが人はいませんでした。
落下したのは、「キャノピー」と呼ばれる、操縦席を覆う重さ90キロのアクリルガラスと緊急用のはしごです。
朝倉市付近の山間部に落ちたとみられ、航空自衛隊が破片などを探しています。
防衛省によりますと、このF2戦闘機は10日午後0時45分ごろ、領空侵犯のおそれのあった機体に対応するため、築城基地を緊急発進。
約5分後に、35キロ離れた朝倉市付近にさしかかった際に、操縦席のガラスが外れたということです。
パイロットは操縦席がむき出しのまま、築城基地に引き返して着陸し、けがはありませんでした。
防衛省は「国民の皆様にご心配をおかけし、申し訳なく思っております」とコメントしています。
https://rkb.jp/news/004394.html
10月12日16時0分に朝日新聞からは、落下した当時は時速830㎞で飛行していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
風防落下時の飛行速度は時速約830キロで高度は約7千メートルだったことが、防衛省への取材でわかった。
操縦席がむき出しの状態になったが、基地に引き返し、けが人はなかった。
https://digital.asahi.com/articles/ASPBD51LYPBDUTIL00P.html
(ブログ者コメント)
聞いたことがないトラブル。
国防上からも、たまにでも、あってはならないような気がした。
(2021年10月25日 修正1 ;追記)
2021年10月23日16時0分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、車で走った時の200倍ほどの風圧がかかったとみられ、識者は「よくぞ生還した」と驚いていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊のF2戦闘機から、操縦席を覆う風よけの風防が落ちる事故が今月10日に起きた。
落下そのものが重大な事故につながりかねない一方で、飛行中に操縦席がむき出しとなる危険な事態が生じていた。
一体、何があったのか。
10日午後0時45分ごろ、福岡県の空自築城基地からF2が緊急発進した。
だが山間部を飛行中の0時50分ごろ、風防が地上に落下。
午後1時4分ごろ、基地に戻った。
風防の重さは約90キロ。
防衛省が捜索中だが、見つかっていない。
落下時の飛行速度は時速約830キロ、高度約7千メートル。
落ちた風防は機内の出入り時に開閉する中央部分で、機体に接合された前後の風防は外れず、風圧の直撃は免れたとみられる。
乗員には、どれくらいの風圧がかかったのか。
高速空気力学が専門の高山和喜・東北大名誉教授によると、高度7千メートルは地表に比べ大気の密度が半分ほどであることも勘案すると、時速50キロの乗用車の窓から顔を出した時に受ける風圧に比べ、時速830キロの操縦席で受ける風圧は最大約200倍となる。
「致命的な力がかかる。残った風防で直接当たらなかったにせよ、よくぞ生還した」と驚く。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9b3c79740211e725345853f28de589aa245d02b
(2021年11月4日 修正2 ;追記)
2021年11月2日20時41分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、風防を閉じてロックすると警告灯が消える仕組みだが、緊急発進でパイロットの確認が不十分だった可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
空自は2日、風防をロックせずに飛行したことが原因と推定されるとの中間報告を発表した。
フライトレコーダーにロックが掛かっていないことを示す記録が残っていた。
緊急発進(スクランブル)でパイロットの確認が不十分だった可能性があるという。
空自によると、通常は電動で風防を閉じ、固定レバーを手動でロックすると、警告灯が消える。
調査では、ロックされた記録がなく、パイロットも警告灯を確認していなかった。
固定が不十分な状態で飛行したため、操縦席と外気との気圧差で風防が外れたとみられる。
空自は詳しい状況や原因をさらに調べる。
風防は未発見だが、被害の報告はないという。
事故後に全ての機体について点検したが、異常は見つからなかった。
事故の影響で中断していた同基地の飛行訓練も、4日から再開する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d2c4d74b0c9e1f1b5164e8a93f55d0f202db5ca
11月2日20時0分に朝日新聞からは、飛行前の点検で風防の作動やロック警告灯に異常はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空幕僚監部によると、事故機は飛行前の点検で、風防の作動やロックの警報灯に異常がないことが確認されていた。
操縦者は、離陸前にロック状態や警報灯の状況を確認していなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASPC26GFYPC2UTIL02H.html
2021年10月9日12時23分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
三重県松阪市内の横断歩道で視覚障害者の女性が車にはねられる事故があり、松阪署は8日、塗装が剥がれて見づらくなっていた横断歩道の塗り直しを行った。
9月21日午後4時半頃、同市宮町の信号機がない横断歩道を、白杖(はくじょう)をついて渡っていた弱視の30歳代女性が乗用車にはねられ、右足の骨を折る重傷を負った。
松阪署によると、当時は雨で見通しが悪く、運転者は女性に気づかず事故を起こした。
視覚障害者でなくとも事故に遭った可能性があるが、同署は「横断歩道の表示が明瞭なら、運転者が女性に気づいた可能性があった」として、塗り直すことにした。
小林副署長は、「今後も改善に努め、事故防止につなげたい」と話している。
一方、松阪市視覚障害者協会は「国際白杖の日」の15日、JR松阪駅前で啓発活動を初めて行う。
河原会長は、「視覚障害者が白杖を使って安心して歩けるよう、理解が広まるきっかけになれば」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/41049a0085563f70072677551ae25533f28417aa
(ブログ者コメント)
以下は、グーグルアースで調べた、塗り直し前の現場の状況。
表示は剥がれ、ほとんど見えないような感じになっていた。
2021年10月9日11時22分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市の川に架かる「水管橋」と呼ばれる送水管が一部崩落したのを受け、厚生労働省は8日、全国の上水道事業者の水管橋保有状況を把握するための緊急調査の事務連絡を都道府県に出した。
各地で点検し、損傷や腐食があった際には修繕措置などを講じることも求めた。
調査対象は、アーチ状やケーブルで補強された形状の「補剛(ほごう)形式」と言われる大型水管橋。
各地の設置数や形状を15日までに回答するよう求めた。
結果を踏まえ、設置年や点検状況も追加調査をするとしている。
上水道事業は地方自治体や企業団などが経営し、国は全国の水管橋設置状況を把握していない。
和歌山の崩落事例では断水が長期化して住民生活に影響が生じており、厚労省は調査を通じて再発防止につなげる考え。
和歌山では全長546メートルの水管橋が川のほぼ中央で崩落。
約6万戸が断水、約13万8000人に影響した。
橋は1975年に設置され、2023年に法定耐用年数となる予定だった。
つり材が腐食によって切れたのが崩落原因とみられる。
厚労省によると、法定耐用年数を超えた全国の水道管は18年度時点で17・6%に上り、老朽化が課題。
近畿大の浦上拓也教授(公益事業論)は、「財政が厳しい自治体が多く、市町村単独での水道管理には限界が来ているが、更新などの投資を先延ばししてはならない。行政は国民に実態を説明し、料金を上げてでも適切な水道システムを構築すべきだ」と指摘した。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20211009/k00/00m/040/086000c
2021年10月9日6時2分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
「法円坂交差点の先には高速道路の入口と、一般道の平面・高架と、あわせて3方向に分かれる地点があるのに、その手前には高速入口の標識しかないので、直前で車線変更する車が多いんです。通るたびに恐怖を感じます」
大阪在住の本誌カメラマンは、そう強く訴える。
毎年9月に日本損害保険協会が発表する「全国交通事故多発交差点マップ」。
最新の全国ワースト1が、昨年22件の事故が起きた大阪府の法円坂交差点だ。
ここは前回も16件でワースト2だったが、さらに事故が増えた形だ。
本誌は今回、この5年で今年初めてランクインした10の交差点を抽出。
すなわち、事故が急増した地点ということになる。
法円坂交差点は昨年も入っていたが、それ以前の4年間はランクインせず、事故が増加したことを踏まえ、ここも含めて計11カ所を「事故急増交差点」とした。
なぜ事故が多発するのか。
その分析と解説を、元千葉県警交通事故捜査官で、交通事故鑑定人として活躍する熊谷宗徳氏に依頼した。
さらに同氏には、東京都内の現場に同行してもらった。
まず、法円坂交差点は2つの幹線が交わり、上に阪神高速が走る。
「交差点の西側に阪神高速の料金所があり、片側4車線のうち右側2車線が高速に向かう右折レーンになっているんですが、車線が交差点の途中で切れている。そこを右折車が並走するので、右折車同士の接触事故が多いと思われます。
それと、交差点を曲がってすぐに、高速に入る車線と、一般道の高架および平面との3つに分かれている。『こっちじゃない』と急ハンドルを切ったりブレーキを踏んだりで、接触や追突が起きている可能性があります。
また、交差点が大きく、曲がる距離が長い。すると右折車が交差点内に滞留し、信号が赤になっても無理やり突っ込んでしまうことが多い。それで右折車と直進車の “右直事故” が増えてしまうんです」
(熊谷氏、以下同)
■緩やかなカーブは減速しづらい
大阪府は最新のワースト20に6カ所もランクインし、全国最多。
讃良川交差点、樋之口町交差点も「事故急増交差点」で、それぞれ事故件数は16件、15件となっている。
「讃良川交差点は典型的な『X字交差点』。この形は左折は鋭角に、右折は鈍角になります。
右折は緩やかなので、つい減速せずに曲がってしまう。
さらに、上には跨道橋(こどうきょう)と高速が走っており、橋脚で死角ができてしまうこと、交差点内が暗くて見えづらいことも事故の原因と考えられます。
樋之口町交差点もX字に近い。
横断歩道が長いので、信号の変わり際に歩行者との事故が多いのではないでしょうか」
福岡の六本松交差点は文字どおり六差路。
初めて運転する人は間違いなく戸惑うはず。
「片側3車線の大きなX字交差点に、信号のない片側1車線の市道が合流する。歩車分離式信号の設置など、交差点の改良が必要です」
2020年度の交通事故の発生件数は東京都がワースト1で2万5642件。
事故が急増した板橋中央陸橋交差点、高円寺陸橋下交差点は、それぞれ環状七号線と川越街道、青梅街道が交わる交差点だ。
「板橋中央陸橋交差点は、南北に走る川越街道の板橋方面(北)から池袋方面に向かって下りの勾配になっています。
知らぬうちに加速して左折時にスピードが出ているため、歩行者に気づいても間に合わないのでは。
自転車も同じように加速してくるので、左折車との接触事故が起こりやすい。
高円寺陸橋下交差点は、高架の橋脚と交差点手前の植樹で死角ができる。
横断する人に気づくのに遅れた車との事故が多いのでしょう」
お台場中央交差点は、フジテレビのすぐ近くの交差点で、見通しもいい。
ただ現場に行くと、事故原因がよくわかる。
「埠頭が近いので、トレーラーが非常に多いんです。
歩行者は歩道橋を渡りますが、自転車は車道左側の自転車レーンを走る。
左折時の巻き込み事故が多発していると思われます。
警察が注意を促す看板をいくつも立てているのが事故が多い証拠です」
日本自動車ジャーナリスト協会会長で、BOSCH認定CDRアナリスト(※)でもある菰田(こもだ)潔氏は、交差点で起きる事故の特徴についてこう話す。
「今回のリストでとくに目立つのは、立体交差の下の大きな交差点。
太い橋脚がある場合が多く、ドライバーにとっては死角になります。
また、大きな交差点は曲がる角度が緩やかなのでスピードが出やすいうえ、車のフロントガラス横の支柱(Aピラー)の陰に横断者や自転車が隠れてしまう可能性があります」
事故を防ぐためには、想像力のある運転と、信号機を変えることが必要だと言う。
「自分が見えている範囲に車や自転車、歩行者がいなくても、1、2秒後に現われるかもしれないと想定する。
来ないだろうではなく、来るかもしれないと思って運転してください。
また、矢印を使った右折分離式信号に信号機を変えていくことも大事だと思います。
信号の変わり際にどうしても右折で突っ込んでしまい、右直事故が起こる。信号を変えるだけで減らせると思います。
日本人はつい後ろの車に気を使いすぎて加速しがちです。
『安全マージン(ゆとり)』を取り、後ろの車ではなく、自分の身の安全を最優先した運転をしましょう」
実際、2018年にワースト1だった福岡県の湯川交差点は、右折分離式信号を導入したところ、2019年の事故件数は大きく減ったという。
運転者の意識向上と信号機の改良で、交差点事故はさらに減らせる。
※BOSCHが開発したCDRという機器を使って事故のデータを解析する専門家
写真・馬詰雅浩、福田ヨシツグ、国土地理院
(週刊FLASH 2021年10月19日号)
https://news.yahoo.co.jp/articles/584824ee83b0ac1bab9669517cdb94af0c9aefb0?page=1
2021年10月10日11時16分にYAHOOニュース(AFP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ロシアの首都モスクワにある著名なボリショイ劇場(Bolshoi Theatre)で9日、オペラ上演中に舞台上で出演者1人が死亡する事故があった。
同劇場が明らかにした。
劇場によると、事故はロシアの作曲家ニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov)による19世紀のオペラ「サトコ(Sadko)」の舞台転換中に発生した。
劇場の広報担当者は民営インタファクス(Interfax)通信に対し、「直ちに上演を中止し、観客を退場させた」と語った。
捜査当局は、亡くなったのは37歳の男性俳優で、負傷後、救急車が来る前に死亡したと発表した。
調査を進めているという。
インタファクス通信は情報筋の話として、男性は舞台転換中に舞台装置の下敷きになったと報じた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37c9cf14fae5408574a4d4813627ced685747873
10月10日7時14分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、セットの降下に気付くのが遅れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
モスクワのボリショイ劇場で9日夜、リムスキー・コルサコフのオペラ「サトコ」の上演中に出演者の男性(37)が負傷し、まもなく死亡する事故が起きた。
ロシアの有力紙「イズベスチヤ」は、事故発生時の様子とされる動画を電子版に配信し、男性が降下してきた舞台装置の下敷きになったと伝えた。
捜査当局が原因を調べている。
動画には、男性とみられる出演者が舞台後方で背景用のセットの下敷きになり、事故に気づいた別の出演者が上演の中止を求め、舞台が騒然となった様子が収められている。
イズベスチヤは、死亡した男性がセットの降下に気づくのが遅れたとの見方を伝えている。
男性は20年近く前からボリショイ劇場に所属する俳優だったという。
劇場側は事故を受け、上演を中止した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b426575e03268fb81033d846e591369a1d57697
2021年10月10日18時22分にYAHOOニュース(テレビ山梨)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日、北杜市の市道の工事現場で、男性が工事用のモノレールに首を挟まれ死亡する労災事故がありました。
事故があったのは、北杜市須玉町若神子の市道の法面を補強する工事現場です。
9日午後2時過ぎ、工事現場で出る石などを運ぶために設置された工事用モノレールの人が乗る台車とレール部分の間に、男性が首を挟まれているのを同僚が発見し、消防に通報しました。
この事故で、南アルプス市の会社員、安藤さん(54)が、ドクターヘリで甲府市内の病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
死因は窒息死でした。
安藤さんは、9日午前8時から1人で石を運ぶ作業を行っていたということで、警察は詳しい事故原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bf708987c9107c21c7c2883e64e7a74775216f0
※以下は現場の状況。(記事は転載省略)
(2021年10月10日16時37分;日テレNEWS24)
https://www.news24.jp/nnn/news120aoruwaoxrccl7gse.html
2021年10月9日11時55分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月8日午後1時40分ごろ、岩見沢市栗沢町にある会社の敷地内で「男性が鋼材の下敷きになっている」などと消防に通報がありました。
消防が駆け付けた時にはすでに救出された状態でしたが、石狩市に住む鋼材販売会社の54歳の男性が胸などを強く打っていて、心肺停止の状態で病院に搬送され、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと、当時、男性は別の作業員と2人でトラックの荷台に詰まれた鉄骨の束をフォークリフトで降ろす作業をしていて、男性は荷台上で誘導していたということです。
その際、持ち上げていた鉄骨が誤って落下。
直撃した鉄骨と共に男性は地面に転落し、下敷きになったということです。
鉄骨は長さ約12メートル、30本が束になっていて、重さは約1.5トンあったということです。
警察は、鉄骨の扱い方など当時の作業方法に問題がなかったかなど詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b3bdad9ca381b12ffa4c9a126c429e2c509faf2
10月8日19時55分にNHK北海道からは、死亡したのは資材を配送しにきていた人だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後1時半ごろ、岩見沢市栗沢町にある会社の敷地で、建築資材を配送しにきていた販売会社の社員、竹内さん(54)がトラックの荷台から落下した鋼材の下敷きになりました。
警察によりますと、竹内さんは病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
当時、竹内さんは、同僚と2人でフォークリフトを使って積み荷の鋼材を降ろす作業をしていて、その際、持ち上げていた鋼材の束が誤って落下したということです。
落下した鋼材は長さが12メートルほどで、30本が束になって重さはあわせておよそ1.5トンあったということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211008/7000039055.html
2021年10月8日19時33分にYAHOOニュース(日本海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉吉市で8日、道路工事の作業をしていた60代の男性が重機と接触し、死亡した。
亡くなったのは、鳥取県琴浦町の会社員眞山さん(69)。
警察によると、事故が起きた倉吉市岡では道路工事が行われていて、8日午前9時過ぎ、眞山さんが工事の記録写真を撮影中、盛土を敷きならすために作業を行っていた重機と接触し、巻き込まれたという。
眞山さんは左ひざを負傷し、ドクターヘリで病院へ搬送さたが、出血多量のため、およそ2時間半後に死亡が確認された。
工事は鳥取県が発注したもので、道路に歩道を設置するための工事だったという。
警察が事故の詳しい原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c3c38e702083056172da0c588648daffd0b3dd5
10月8日16時41分にNHK鳥取からは、後退してきたバックホウにはねられたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時すぎ、倉吉市岡の県道の工事現場で、会社員の眞山さん(69)が、後退してきた「バックホウ」と呼ばれるショベルカーにはねられました。
眞山さんは病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。
警察によりますと、現場では歩道を整備するための道路の拡張工事が行われていて、眞山さんを含めて5人が、道路に盛られた土を重機を使ってならす作業を行っていたということです。
眞山さんは責任者として現場を写真撮影していたということで、警察は、一緒に作業をしていた人から話を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20211008/4040009699.html
10月8日22時1分にYAHOOニュース(山陰中央新報)からは、左脚が下敷きになったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時10分ごろ、倉吉市岡の道路工事現場で、作業中だった鳥取県琴浦町、会社員の男性(69)が重機の下敷きになり、死亡した。
県や倉吉署によると、工事は県道の歩道設置。
男性は現場代理人として記録写真を撮影中、後退してきたショベルカーと接触し、左脚が下敷きになったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/25e79fb0a289115ad3522547ec2f8d135ff71847
2021年10月8日18時37分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省によりますと、7日夜の地震で首都圏を中心に7万5738台のエレベーターが停止し、このうちエレベーターに閉じ込められたケースが、東京都や神奈川県、千葉県、埼玉県であわせて28件あったということです。
閉じ込められた人たちは、いずれもすでに消防などによって救出されていて、けが人はいないということです。
震度5強を観測した東京・足立区では、老人施設のエレベーターが一時、使えなくなる影響も出ました。
足立区にある5階建ての介護付き有料老人ホームでは、地震のあと、施設内のエレベーターが動かなくなり、職員たちは階段を使ってすべてのフロアを回り、およそ80人の利用者の安否を確認したということです。
施設によりますと、けがなどをした人はいませんでしたが、エレベーターが復旧したのは、地震からおよそ8時間が経った、午前6時半ごろだったといいます。
有料老人ホーム「すいじんの憩」管理者の小田切さん(男性、35歳)は、「エレベーターが動かない間、利用者が急病になったり体調を崩したりしたらどうやって搬送しようと、とても大きな不安を抱えて一夜を過ごしました。水や非常食は十分確保していたのですが、今後はエレベーターが停止したり、管理会社と連絡が取れなくなったりした場合も想定して、災害への備えを進めたいと思います」と話していました。
東京・港区では、地震の影響でビルのエレベーターが停止し、8日夕方の時点でも復旧していないケースが出ています。
住民などからは、「階段での移動は負担が大きく、早く復旧してほしい」という声が相次いでいます。
東京・港区東麻布にある会社の事務所や住居などが入る9階建てのビルでは、地震発生直後からエレベーターが停止しています。
ビルのオーナーの桑原さん(女性、84歳)がエレベーターの保守・点検をしている会社に問い合わせたところ、「復旧作業が必要なエレベーターが多く、このビルで作業を開始できるめどはまだ立たない」と説明されたということです。
そして、その後、「復旧作業はきょうの夜中かあすの明け方になる」と会社から連絡があったということです。
桑原さんはエレベーターの入り口などに停止を知らせる貼り紙をはり、ビルの利用者には階段を使ってほしいと呼びかけています。
また、桑原さんは寝たきりで介護が必要な夫と8階に住んでいます。
夫の往診に訪れた医師や介護ヘルパーは8階まで階段を使い部屋に来てもらいました。
桑原さんは「私もひざが悪くて階段で上り下りするのが大変で困っています。エレベーターがいつになったら動くのか不安な思いです。早く復旧してほしい」と話していました。
また、このビルの3階に来月から新たに事務所を開設する予定のシステム開発会社の社長をつとめる小山内さんは午前、いす12脚やパーテーションなどが運送会社から配達されました。
しかしエレベーターは停止したままで、運送会社の担当者と2人で階段を10往復以上して運んだということです。
小山内さんは、「大きな荷物だったので、階段で運ぶのはとても大変でした。各地のビルでエレベーターが止まっているのでしかたがないとは思いますが、早く復旧してほしいと思います」と話していました。
国土交通省によりますと、エレベーターには2009年9月からは「地震時管制運転装置」の設置が義務づけられ、地震の最初の揺れを感じると最寄りの階に停止する仕組みになっています。
そして、揺れがそれほど大きくない場合はエレベーターの扉が開き、利用者の閉じ込めを防ぐということです。
多くのエレベーターは、安全に停止した後、再開させるために技術者による点検が必要です。
技術者は現場に出向いて、エレベーターを動かすためのロープやおもりに異常がないかなどを確認したうえ、試運転をするということです。
しかし、ビルの階数が高いほど、試運転での確認に長い時間が必要となり、技術者は階段を使うため、作業のための移動にも時間がかかります。
このため、建物によっては、エレベーターの復旧作業には時間がかかるということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211008/1000071267.html
10月8日12時3分にNHK千葉からは、病院など優先度の高い順に復旧作業を進めているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エレベーターの保守・点検をしている複数の会社によりますと、都内を中心に、いまも多くのマンションや商業ビルでエレベーターが止まっているということで、各社が復旧作業を急いでいます。
このうち、関東圏で保守・点検をしている会社では、地震の影響でおよそ4300台が停止し、午前9時現在で、およそ1200台が停止しているということです。
また、別の会社では、午前9時までで最大1万9000台が停止し、復旧作業を続けているということです。
会社の担当者などによりますと、復旧作業は病院など優先度の高い順から始めているということですが、建物に被害があって安全性が確認できないとかビルのオーナーと連絡が取れないといった理由で作業を進められないケースもあるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20211008/1080016207.html
(ブログ者コメント)
東日本大震災時、他の甚大な被害のほうに関心が向き、エレベーターが多数動かなくなったという話しは記憶にない。
そこで今回、改めて調べてところ、1都1道19県で閉じ込められたのは210件、被害に遭ったのは調査37万台中、9000件という情報が見つかった。
(以下の資料の16ページ)
『首都直下地震時における 災害応急対策の主な課題』
平成24年7月 内閣府(防災担当)
http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg/5/pdf/4.pdf
ただ、停止した台数については、情報を見つけることができなかった。
2021年10月8日12時9分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都交通局は8日未明、都営新交通システム「日暮里・舎人ライナー」が地震で脱線した状況について明らかにした。
都によると、脱線したのは足立区内を走行していた日暮里発見沼代親水公園行き下り電車(5両編成)。
舎人公園駅を出発直後に地震が発生し、指令室が非常停止ボタンを押して電車を停止させたが、先頭車両に二つある台車のうち、一つが脱線したという。
この事故で車内にいた30代女性が転倒して頭部から出血するなど乗客3人が負傷し、そのうち2人が救急搬送された。
車両は現場に残ったままで、復旧の見込みは不明。
乗客は係員が舎人公園駅まで誘導した。
https://mainichi.jp/articles/20211008/k00/00m/040/037000c
10月8日18時9分にNHK首都圏からは、車両がポイントにさしかかった時に揺れが起きたので脱線したことが考えられる、緊急停止が原因の可能性は低いなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日夜の地震の影響で車両が脱輪した都営の新交通システム、日暮里・舎人ライナーについて、都は、進行方向を切り替えるポイントに車両がさしかかったときに揺れが起きたことで脱輪につながったのでないかとみています。
都によりますと、脱輪した車両は、足立区にある舎人公園駅を出発して150メートルほど進んだ場所で止まりました。
5両編成で、先頭から3両目までが脱輪し、車両が損傷しているため、自力で走行できない状態だということです。
日暮里・舎人ライナーは、鉄道の「軌道」にあたる「走行路」にタイヤが乗った状態で走行しますが、都によりますと、先頭車両のタイヤは走行路から大きく外れて脱輪しているということです。
2両目と3両目は走行路にタイヤが乗っているものの、タイヤの横についている車両が走る方向をコントロールする複数の部品が、「ガイドレール」から外れた状態となっているということです。
「ガイドレール」は、車両を進行方向に誘導するためのレールで、車両が走る走行路の両脇にあります。
脱輪した車両が止まった場所の30メートル手前には、車両の進む方向を切り替えるポイントがあります。
ポイントがある場所は、進行方向を誘導するための「ガイドレール」と車両との接点が片方にしかないということです。
都は、今回脱輪した車両が、このポイントにさしかかったときに地震の揺れが起きたことが、脱輪につながった原因ではないかとみて、詳しく調べています。
今回、司令室にいた運行管理をする司令員が緊急地震速報が出たことをうけて、すべての車両を緊急停止させるボタンを押したということです。
都によりますと、この操作をして脱輪がおきた事例は過去にないことから、都は、緊急停止が脱輪につながった可能性は低いのではないかとみています。
都は、国土交通省の調査が終わったことなどから、このあと、車両を撤去する予定です。
撤去に使うクレーン車の到着を待って作業を始め、8日夜中には車両基地に移したいとしています。
ただ、設備の点検などが必要なため、9日も始発から全線で運転を見合わせる予定です。
都は、現在、都営バスと民間のバスで振り替え輸送をしています。
振り替え輸送での利用は無料です。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211008/1000071265.html
(2023年2月17日 修正1 ;追記)
2023年2月16日12時56分に読売新聞からは、揺すられて案内輪がガイドレールに乗り上げ、重みでガイドレールが外れて脱輪したなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会は16日、車両がゆりかごのように揺すられ、車体が浮き上がる「ロッキング脱線」の可能性が高いとする調査報告書を公表した。
浮き上がった弾みで、車輪の逸脱を防ぐ「ガイドレール」が破損し、脱輪したとみている。
ライナーは日暮里―見沼代親水公園間を無人運行で結ぶ。
走行路をゴムタイヤで走る仕組みで、走行路の両脇の高さ約30センチの位置に「ガイドレール」があり、そこに車両側面の「案内輪」が接触することで逸脱を防ぐ。
地震は同年10月7日午後10時41分頃に発生。
列車(5両編成、乗客29人)は舎人公園駅(足立区)を出発直後で、指令員が非常停止させたが、先頭車両前方の車輪が走行路から右側に落ち、乗客8人が頭を強打するなど負傷した。
報告書では、地震で車両が左右に揺すられ、浮き上がった右の案内輪がガイドレールに乗り上げ、重みでガイドレールが外れて脱輪したと分析。
再発防止のため、乗り上げを防ぐ対策を講じるよう都交通局に勧告した。
また、事故時は、揺れが収まった後、脱輪を確認せずに列車への送電を再開したため、電車線付近から火花が散り、煙が車両内に充満した。
これを受け、地震後の再送電を慎重に行うことも求めた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230216-OYT1T50069/
2月17日付で毎日新聞からは、ガイドウエーが脱落したまま走り続けて分岐部にさしかかり、そこには車両を安定して走らせる仕組みがあったが、先頭車両がずれていたため機能しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
報告書などによると、日暮里・舎人ライナーは乗務員が乗車しない無人運転で、事故当日は運転指令区の担当者が地震発生を受け、非常ブレーキを作動させた。
事故のあった車両は完全に停止するまで約10秒かかったという。
日暮里・舎人ライナーは、周囲より高くなった走行路をタイヤを付けた車両が走行する。
走行路から落ちずにルート上を運行するため、左右の壁にガイドウエー(案内軌条)と呼ばれる部品が付き、車両のガイドローラー(案内輪)を当てる仕組みになっている。
この時の地震で大きく列車が揺さぶられ、先頭車両の前台車右側の一部分が右側のガイドウエーに乗り上げる形になった。
右側のガイドウエーはその衝撃で脱落し、先頭車両が少し右側にずれたまま走行を続けた。
列車はそのまま分岐部分に差し掛かった。
分岐では、案内軌条や案内輪とは別の部品だが、同様に車両を安定して走行させる仕組みがあった。
しかし、先頭車両が右側にずれていたため機能しなかった。
このため先頭車両は左右のタイヤの一部が走行路から落ちて脱線した。
また運輸安全委は報告書で、脱線直後に脱線の有無を確認せずに再送電し、電車線の付近から火花が散って車両内に煙が入る状況となったことも指摘。
都交通局に対し、緊急時の対応手順を整理することなどを求めた。
2月16日11時57分にYAHOOニュース(共同通信)からは、手動操作ではなく自動停止していれば分岐部にさしかかる前に列車を停止できた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
報告書では、指令員が手動で非常停止の操作をするのではなく自動化していれば、脱線が発生した分岐部へ進入する前に列車を止められた可能性があるとした。
・・・
当時は手動で非常停止操作をしていたが、自動停止機能があればブレーキの作動が約2秒早まり、約40メートル手前で停車できたと試算。
事故後、都交通局は地震警報が作動すると自動で全列車の非常ブレーキがかかるようにした。
分岐部周辺にある走行路中央部のくぼみを埋める対応も取った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/61a1060654ce8bca7673b31e079a3995bf0b9879
2021年10月8日6時57分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事が噴出する水の写真付きでネット配信されていた。
7日夜の地震のあと、千葉県市原市で川にかかる水管橋が破損して水が噴き出しましたが、管理する千葉県は8日朝、送水を止め、勢いは収まっていて、今後、復旧作業を行うことにしています。
昨夜の地震で震度4を観測した市原市では、養老川にかかる水管橋が破損して水が噴き出しました。
撮影された映像では、橋の近くにある水道用の橋とみられるところから水が勢いよく吹き出している様子がわかります。
周囲にはしぶきが広い範囲に飛び散っていて、橋の上では警察と消防が警戒にあたっていました。
県によりますと、この水管橋は千葉県が管理し、市原市内にある給水施設から浄水場に水を送っていますが、浄水場には別の給水施設からも送水が可能で、断水は起きていないということです。
千葉県は8日午前4時に破損した部分への送水を止め、現在、水の勢いは収まっていて、今後、復旧作業を行うことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211008/k10013297531000.html??utm_int=news-new_contents_latest_001
10月8日12時2分にNHK千葉からは、当該水管橋は開通後41年で、地震前の点検では異常は確認されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日夜の地震で震度4を観測した市原市では、養老川にかかる水管橋が破損して水が噴き出しました。
千葉県が8日午前4時に破損した水管橋への送水を止めると水がしたたり落ちる状態になり、勢いは収まりました。
県によりますと、市原市内にある浄水場には別の施設から送水を行い、これまでに断水は起きていないということです。
水管橋の全長はおよそ150メートルあり、水道管の接続部分から水が漏れているということで、県は復旧の方法を検討しています。
この水管橋は昭和55年の開通から41年が経過していて、7日、地震の前に行われた県の点検では、漏水などの異常は確認されていなかったということです。
近所に住む70代の男性は、「断水しなくてよかった。水が出たままだと怖いので早く修理してほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20211008/1080016203.html
10月13日20時7分にNHK千葉からは、原因はボルトの腐食破損だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県が破損した原因を調べた結果、水道管の接続部分を固定する金属製のボルトが腐食していたことがわかりました。
この水管橋は昭和55年に設置されてから41年がたち、耐震補強工事で今回の震度4の揺れでは破損しない想定だったということで、県は、ボルトが経年劣化によって腐食していたため破損したとみられるとしています。
千葉県では、老朽化のおそれがある昭和60年よりも前に設置された他の水管橋を、より詳しく点検し、損傷や腐食などの異常があれば修理などの対策を行うことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20211013/1080016262.html
※以下は10月13日付で千葉県から公表された報道資料。
(破断したボルト箇所の説明写真付き)
2 漏水箇所の状況
・水管橋や水道管そのものに損傷はなく、原因は水道管の
継手部の止水ゴムを固定するボルトが腐食しており、
地震により破断しました。
・10月9日(土)に漏水箇所のボルト交換を行い、修繕
を完了しました。
3 今後の対応
・同水管橋は、引き続き送水を停止し、他の継手部のボルト
交換を行います。
・同様の継手を使用している他の水管橋の状況を調査し、
修繕等の対策を講じます。
https://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/kyuusui/oshirase/documents/20211013houdou.pdf
(ブログ者コメント)
場所は市原市大坪。
何度も自転車で通ったことがある橋だ。
翌8日は朝の6時ごろから報道ヘリの爆音が何回も聞こえていた。
そこで自転車で様子を見に行ったところ、報道2社と数人の野次馬が現場に来ていた。
水管橋の上では作業員1人が漏洩箇所を点検中。
以下は健全な場所の写真。
(千葉県の報道資料では、同じような写真で破断したボルトを説明している)
それにしても、先日の台風で飛んだトタン屋根といい、過去の大きな災害で無事だった設備が、忘れた頃に被害に遭う事例が市原市で相次いだ。
これも一種、昨日までの安全が明日の安全を保証するものではない、ということかもしれない。
(2021年11月27日 修正1;追記)
2021年11月26日19時34分にNHK千葉からは、他の6か所でもボルトを交換したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月7日、東京と埼玉で震度5強の強い揺れを観測した地震では、千葉県市原市で震度4を観測し、市内を流れる養老川にかかる水管橋が破損して水が噴き出しました。
この水管橋は昭和55年に設置され、県が、送水を停止して原因を調べた結果、水道管の接続部分を固定する金属製のボルトが1か所、腐食し、漏水が起きていたことがわかりました。
また、ほかのボルトにも経年劣化によるさびなどが確認されたことから、あわせて6か所でボルトの交換を行ったということです。
そして、送水を停止した区間およそ14キロメートルの水道管の点検も行って、問題がないことが確認されたとして、県は、26日から送水を再開しました。
県によりますと、県内には、この水管橋のほかにも、昭和60年より前に設置され、老朽化が懸念される水管橋が55あるということで、県は今後、詳しく点検を行って、ボルトの腐食や損傷などがあれば修理を行うことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211126/1000073049.html
2021年10月8日19時20分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の地震は、水道管にも大きな被害を及ぼしました。
比較的、揺れが小さかった地域でも被害は確認されていて、取材を進めると、その原因が見えてきました。
7日の地震。
各地で見掛けられたシーンが…。
東京・世田谷区の住宅街。
道路の真ん中にあるマンホールから水が勢いよく噴き出しています。
厚生労働省によれば、漏水は東京、埼玉、千葉の26カ所で起きました。
埼玉県川口市。
地震が発生した後に水があふれ出しています。
現場の消防隊員によれば、水道管に亀裂が入った可能性があるといいますが、地震後の漏水には「別の原因」もありました。
都内で起きた23件は、いずれも空気弁などの不具合だったというのです。
そもそも、「空気弁」ってどんなものなのでしょうか。
東京・目黒区での漏水。
担当者は首まで水につかりながら水を止めました。
すると、中にはふたのようなものが。
水道局にこの画像を見てもらうと…。
東京都水道局給水部・磨田担当課長:
「そうですね、空気弁になります。間違いないです」
空気弁の構造はラムネのビー玉に似ています。
筒の上下に穴が開いていて、その間にボールがあります。
普段は下に落ちていて空気を逃がし、水があふれそうになると上に押し付けられて穴をふさぎます。
7日は、ここに地震で隙間ができたといいます。
東京都水道局給水部・磨田担当課長:
「ボールの弁が、本来あるべきところに収まらずにズレた状態で押し付けられてしまったという状態だと思われます」
漏水を止めるには、空気弁の根元にあるバルブをふさぎ、ボールに掛かる圧力を緩めます。
大きな地震の度に、こんなことが起きるのでしょうか。
東京都水道局給水部・磨田担当課長:
「現在は、構造を見直すということは考えていませんけれども、今後、事故を分析しながら、どうやって維持管理をしていくかと、今回の事故については(今後の)材料にしたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/75debdfad421771e1078b503ebfbb055ffef6b87
2021年10月6日17時22分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし6月、高島市にある陸上自衛隊の饗庭野演習場で迫撃砲の射撃訓練中に砲弾1発が誤って演習場から西に1キロほど離れた場所に着弾し、この演習場では現在も実弾を使った訓練は中止されています。
この問題について、県の担当者は6日に開かれた県議会の特別委員会で、先月中旬、陸上自衛隊側から原因や再発防止策についての中間報告を受けたことを明らかにしました。
それによりますと、砲弾は演習場の外に飛び出さないよう射撃する前に火薬の量を調整しますが、今回は射撃前の安全点検が不十分で、調整の終わっていない砲弾を撃ってしまったことが原因だったとしています。
このため、自衛隊では再発防止策として、演習場に持ち込む前の段階で砲弾の火薬量を調整することや、射撃部隊以外の部隊が安全点検を行うことなどを検討しているということです。
県では、この再発防止策について実効性を確認することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20211006/2060008942.html
※事故当時の状況は下記報道参照。
(着弾地の写真や同演習場での過去の誤射一覧表付き)
(2021年6月24日8時0分 京都新聞)
23日午前10時40分ごろ、滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で、訓練中に発射された120ミリ迫撃砲弾1発が敷地境界を越え、西に約1キロ離れた山林に落下した。
陸自今津駐屯地(同市今津町)と高島市が発表した。
けが人や被害の情報はないという。
「バーン」。
雷より大きな爆発音が一帯に轟(とどろ)いた。
砲弾は近くの国道の工事現場にいた作業員の頭上を飛び越えて着弾し、破片が木の幹を大きくえぐった。
約2年半前には、同演習場の砲弾が国道脇に飛び、乗用車が損壊する重大事案が起きた。
陸自が強調した再発防止の徹底は何だったのか。
住民からは「安全に対する意識が欠けている」と、怒りの声が相次いだ。
着弾地点とみられる山林の東側には国道367号が走る。
一帯は拡幅工事中で、男性作業員(26)は、「雷より大きな爆発音がした。振動も感じ、びっくりした」と恐怖の一瞬を語った。
別の男性作業員(62)は、「最初は工事現場で交通事故が起きたと思った。道路と反対側の山の中を見ると白い煙が見えた」と話した。
着弾地点とみられる山林の斜面にある木の幹は大きく損壊し、120ミリ迫撃砲の破壊力を伝える。
現場には自衛隊員が続々と集まり、人海戦術で破片の回収作業を続けた。
現場の南東にあり、33世帯が住む同市朽木荒川の惣田区長を務める会社員・石田さん(男性、36歳)は、「一歩間違えれば大惨事になっていた」と憤る。
2018年にも迫撃砲弾誤射、19年には照明弾の落下事故もあり、場外着弾事案は過去6年で4件目。
「(陸自は)住民の安全に対する意識が欠けている。原因の究明と具体的な再発防止策を徹底してほしい」と怒りをあらわにした。
夕方になっても陸自や市から連絡はなく、「発覚直後に防災無線で流すなど、速報するべきだ。説明責任を果たしてほしい」と訴えた。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/586850
(ブログ者コメント)
本ブログではこれまで、当該演習場で2015年と2018年に起きた事例も紹介している。
(2021年12月10日 修正1 ;追記)
2021年12月9日12時13分に時事ドットコムからは、砲弾は3kmオーバーだった、弾薬手が火薬を減らし副砲手らが点検する手順だった、訓練遅れで焦っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)で6月、訓練中に迫撃砲弾が場外に着弾した事故で、防衛省陸上幕僚監部は9日、火薬量の確認を怠ったことが原因とする調査結果を発表した。
陸幕は関係者12人を停職などの処分とし、「再発防止策を徹底し、信頼回復に努める」と謝罪した。
事故は6月23日に発生。
高知駐屯地(高知県香南市)所属の第50普通科連隊が120ミリ迫撃砲の実射訓練中、1発が約3キロ離れた目標を越え、約6キロ先の演習場外に着弾した。
けが人はいなかった。
陸幕によると、弾薬手が砲弾の火薬量を減らして飛距離を調整、副砲手らも発射前に点検する手順だが、いずれも確認を怠り、調整前の砲弾を発射した。
陸幕は、訓練の遅れによる焦りなどが背景にあったと指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7022d2b963ae8b37205043df5b2b96ee707b1f6
12月9日19時38分に産経新聞からは、火薬量調整前の弾薬と調整後の弾薬を同じ場所に置いていたため取り違えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訓練では、射撃前に砲弾を飛ばす火薬量を適切に調整、確認することになっていたが、調整前と後の弾薬を同じ場所に置いたため、取り違いが発生。
その後も火薬量を確認しなかった結果、約6キロ先の山間部まで飛んだ。
計画から遅れが生じたため射撃を急いだことも一因として挙げた。
陸自は再発防止策として、飛距離と方向を一定にとどめるため、全国の部隊に迫撃砲の砲身部の上下、左右の角度を制限する安全ストッパーを導入する。
同演習場での訓練では、砲弾の火薬量を事前に減らし、最大約4キロしか飛ばない状態で搬入することで、場外へ飛ばないようにすると決めた。
高島市の福井正明市長は、「平成27年以降、こうした事故が4件連続している。緊張感の欠如と言わざるを得ない」と指摘。
三日月大造知事は「再発防止策を徹底してほしい」と述べた。
https://www.sankei.com/article/20211209-NO2QFGVNFVOQ7MISJYE73XTIIA/
12月9日12時33分にNHK関西からは、次の射撃で使う弾薬と取り違えた、確認指導すべき分隊長は訓練が遅れていたため時間の計測に集中していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について、陸上自衛隊は、確認が不十分なまま、飛距離を調節するための火薬の量が本来より多い弾薬を使ったのが事故の原因だとする調査結果を公表しました。
次の射撃で使うために近くに置いていた、火薬の量を調整していない弾薬と取り違えたうえ、分隊長は訓練が計画より遅れていたため時間の計測に集中し、確認や指導が不十分だったということです。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211209/2000054881.html
12月11日9時11分に読売新聞からは、火薬の量が多い砲弾が運ばれていくのを若手隊員が見ていたが確証を持てなかったため上司に言い出せなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
参加していた若手の1等陸士が、通常より多い火薬が装填されていることに気付きながら上司に指摘できず、そのまま発射されていたことが陸自への取材でわかった。
訓練していたのは高知駐屯地(高知県)の第50普通科連隊の約50人。
誤射があったのは6月23日で、陸自が今月9日に調査結果を公表していた。
調査結果では、同隊の隊員らは作業を急ぐあまり、火薬の量を減らしていない砲弾を誤って発射。
砲弾は想定より2・4倍の飛距離が出て、演習場から約1キロ離れた山林に着弾したとした。
けが人はいなかった。
陸自によると、1等陸士は発射前に火薬の量が多い砲弾が運ばれていくのを見ており、調査に対し「おかしいと思ったが確証を持てず、上司に言い出せなかった」と述べたという。
陸自は調査結果公表に合わせ、現場にいた9人を処分しており、1等陸士を訓戒とした一方、ほかの上官8人は停職や減給とした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211211-OYT1T50101/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。