







2020年9月24日7時9分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県内の警察署で6月、逮捕・勾留された男が留置場内にスマートフォンを持ち込み、「自撮り」した留置場内の画像を複数の知人に送信していたことが、県警への取材でわかった。
男は下着の中にスマホを隠しており、勾留前の身体検査で金属探知機が鳴ったが、署の当直責任者ら5人は近くの金属製の机に反応していると思い込んで見過ごしており、県警は5人を本部長注意などの処分とした。
スマホなどの携帯電話は証拠隠滅などを防ぐために留置場への持ち込みは禁止されている。
県警によると、男は6月、署内の留置場で勾留された際、持ち込んだスマホで自分の姿やトイレの小窓などを撮影し、複数の知人に無料通信アプリ「LINE」などを使って画像を送信。
男がトイレに長時間いることを不審に思った署員が確認し、スマホの持ち込みが判明した。
県警によると、送信された画像は県警の要請で知人が削除しており、拡散はないとしている。
県警は、留置業務が不適切だったとして、今月7日付で当直責任者だった50歳代の男性警部を本部長注意、留置管理課員4人を所属長注意の処分とした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200924-OYT1T50104/
9月24日14時35分に高知新聞からは、机の金属部品に反応したと思ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県内の警察署で6月、逮捕された男が留置場にスマートフォンを持ち込み、撮影した画像を知人らに送信していたことが24日、分かった。
男はパンツにスマホを隠していたが、身体検査をした署員は気付かなかったといい、県警は立ち会った警部ら5人を本部長注意などの処分にした。
監察課によると、署員5人(当直責任者1人、留置管理課員4人)で留置する際、下着姿の男を手持ち型の金属探知機で検査。
探知機が鳴ったが、近くにあった机の金属部品に反応したと思い、確認しなかったという。
https://www.kochinews.co.jp/article/399937/
(ブログ者コメント)
1人や2人ならともかく、5人が5人、全員が思い込むとは、どうしたことだろうか?
しょっちゅう、机の金属部品に反応していたからだろうか?
それとも、上司の思い込みに他の人が従ったということだったのだろうか?
キーワード;ヒューマンエラー
2020年9月24日7時4分に秋田魁新報から下記趣旨の記事が、件数棒グラフと比較検証写真付きでネット配信されていた。
2015~19年の5年間に秋田県内で発生した夜間の交通事故で、死亡した歩行者の約9割が反射材を着けていなかったことが、県警への取材で分かった。
反射材の着用は、運転手がいち早く歩行者を認識する上で有効だが、「着けるのが面倒くさい」といった理由から定着していない実態もうかがえる。
県警交通企画課によると、15~19年に夜間の交通事故で亡くなった歩行者は51人で、反射材を着用していたのは11・8%に当たる6人だった。
一方、日中の事故で亡くなった歩行者は20人で、死亡のリスクは夜間の方がはるかに高い。
県警は、夜間の事故防止に反射材が有効だとして、県内各地で着用を呼び掛ける活動に力を入れている。
秋田臨港署は先月6日、反射材普及に関する協定を結ぶ秋田市寺内の東京靴流通センター新国道店でキャンペーンを行った。
店内には反射材付きの靴を陳列した特設コーナーが設けられ、反射材の効果を説明した同署作製のポスターを掲示してPR。
来店者には反射材を無料で配り、着用を呼び掛けた。
同署の米沢交通課長は、「反射材を着けていれば、運転手に遠くからでも早く発見してもらえ、事故防止に役立つ」と強調する。
県警交通企画課によると、車のヘッドライトが下向き照射の場合、運転手が歩行者を視認できる限界の距離は、歩行者の服が暗い色だと約26メートル、明るい色では約38メートル。
これが、反射材を着用した場合は約57メートルまで伸びる。
全日本交通安全協会発行の交通教本によると、乾燥した路面を時速60キロで走行した場合、運転手が危険を認知してからブレーキをかけて止まるまでの距離は約44メートルとされる。
歩行者が反射材を身に着けている場合、歩行者に気付いてからブレーキをかけても、歩行者にぶつからずに車を止められる計算になる。
事故防止に有効な反射材だが、着用が定着しているとは言い難い。
同協会が2010年に行ったアンケート調査では、反射材を実際に使用している人は全体の約2割にとどまった。
着用しない理由では「身に着けるのは面倒くさい」が最も多く、次いで「自動車などがライトを点灯しており、歩行者を簡単に見つけられるので必要ない」が多かった。
夜間にウオーキングする際には欠かさず反射材を着けているという秋田市土崎港の女性(51)は、「暗い道で車に姿を認識してもらえず、怖い思いをしたことがあった。反射材を着けていれば、車も自転車も早めに気付いてよけてくれる」と話した。
【反射材着用・非着用で大きな差 記者が検証】
反射材を着用した場合と着用しなかった場合とで、視認性にどの程度差があるのか、記者が夜間に秋田市内で検証した。
9月上旬の午後9時ごろ、横断歩道から約50メートル離れた位置で車のヘッドライトを下向きに照射。
上下黒っぽい服を着た記者が横断歩道を渡る際にどのように見えるか比べた。
反射材を着けていない場合、記者の姿は背景の闇に溶け込み、人影と認識するのは困難だった。
両手にリストバンドタイプ、上半身にたすきタイプの反射材を着用すると、ヘッドライトに反射した光が体の動きに合わせて動くのが見て取れた。
県警交通企画課は、「反射材を着用することで運転手が歩行者を見つけやすくなり、回避行動を素早く取れる。万一ぶつかったとしても被害の軽減につながる」と指摘。
反射材とともに白っぽく明るい服を着ると視認性が高まり、より効果的という。
また、家族が夜間に外出する際は、着用するよう声を掛けてほしいとしている。
https://www.sakigake.jp/news/article/20200924AK0002/
(ブログ者コメント)
〇上記記事の6日前にも、福井県では夜間に外出する高齢者の3割しか反射材を身に着けていないなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(2020年9月18日18時16分にYAHOOニュース;福井放送)
9月に入り、日没時間が日に日に早くなる中、夜間の外出の際に反射材を身に付けている高齢者は全体の3割にとどまっていて、県警では反射材の無料配布も含め、一層の普及を目指すことにしている。
(9月18日) 県警は65歳以上の高齢者を対象に、反射材についてのアンケートを行い、およそ1200人が回答した。
反射材は靴に貼るものやリストバンドなど様々な種類が対象で、「夜間の外出の際に身に付けている」と答えた人は全体の3割にとどまった。
県警によると、今年に入ってから先月末までに4人が夜間の歩行中に事故にあい死亡したが、いずれも反射材を付けていなかった。
また、アンケートでは全体の8割の人が「無料配布があれば着用する」と答えていて、県警では、今後、反射材の無料配布を含め、一層の普及を目指すことにしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea1706eae9607a18a78579d6c3a92f102213d767
〇「無料配布なら身に着ける」という回答が8割もあった点が
気にかかる。
それでは、まるで自分の安全は他人まかせだ。
「無料」という点に関しては、100円ショップに行けば、
様々な反射材を売っているので、それほど経済的負担には
ならないはず。
「配布」という点から考えるに、買いに行くのが面倒という
理由のほうが強いのだろうか?
2020年9月24日15時11分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時15分ごろ、兵庫県三田市長坂の建築会社倉庫で、市内の建設会社役員の男性(72)が屋根の上で改装工事の作業中、約4メートル下の地面に転落して重傷を負った。
三田署によると、男性は当時屋根の張り替えをしており、アクリル板の天窓に乗ったところ、劣化部分が割れて落下したとみられる。
下で作業していた男性(57)が転落するのを目撃し、別の作業員を通じて119番した。
頭部から出血が見られるが、意識はあるという。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202009/0013725008.shtml
2020年9月23日17時52分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
用水路への転落事故を防ごうと、夜間に道路と用水路の境目を確認できる「反射びょう」が高松南警察署に贈られました。
23日は高松南交通安全協会が反射びょう30個を贈りました。
反射びょうは内蔵されているLEDが1分間に約240回点滅し、約100メートル手前からでも道路の端がどこか確認できます。
今年7月、高松市多肥下町で三輪自転車が用水路に転落し、80歳の男性が死亡しました。
贈呈された反射びょうは10月下旬ごろ、その現場近くの市道90メートルに約3メートルおきに設置します。
交通事故の減少など効果があれば、今後、設置する範囲を広げることを検討するということです。
(高松南警察署 交通第二課/山本課長)
「この道路を通行する自転車、歩行者をはじめ、通行する車両の方々にも用水路の存在を示して転落防止になればと思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3dbaa71b44c9234abb77cd8a5a740bab819d97
9月23日12時2分にNHK香川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、高松市の用水路に男性が転落して死亡した事故を受け、道路の端の位置を光って示す「道路びょう」が地元の警察に寄贈されました。
高松南警察署では23日、地元の交通安全協会の代表者が縦横およそ12センチの「道路びょう」を署長に手渡しました。
警察に贈られた「道路びょう」は30個あり、太陽光パネルで発電した電力を使って発光ダイオードを点滅させることで、夜の間、ドライバーや歩行者に道路の端の位置を知らせることができます。
高松南警察署が管轄する高松市多肥上町では、ことし7月、電動自転車に乗っていた80歳の男性が市道沿いの用水路に転落して死亡しました。
現場周辺には事故の直後に高さおよそ1メートル20センチの柵が設置されましたが、柵の設置が難しい場所もあるため、警察は贈られた「道路びょう」を来月下旬ごろ、近くの市道沿いの用水路のふちに3メートルおきに設置することにしています。
高松南警察署の山本眞交通2課長は「管内には多くの用水路があり、まだ対策が施されていないところがほぼ全域だと言っても過言ではない。今後は通行量や過去の事故の発生状況を分析し、設置できる場所があれば、こうした器具を設置していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200923/8030008075.html
2020年9月23日14時33分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時50分ごろ、富士宮市北山にある産業廃棄物を処理する工場で、この会社の男性社員がフォークリフトのフォークの部分を使って廃棄物を圧縮する作業をしていたところ、重りとして取り付けられていた鉄柱が落下しました。
この事故で、近くにいた別の社員で富士宮市北山の坂本さん(男性、53歳))が鉄柱の下敷きになって胸を強く打ち、病院に搬送されましたが、2時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、鉄柱は長さ150センチ、直径60センチの円柱形で、重さはおよそ1.2トンあるということです。
坂本さんと男性社員は、2人で廃棄物を圧縮する作業をしていて、鉄柱が落下したとき、坂本さんは自分が操作する別のフォークリフトから降りた状態だったということです。
警察で、作業の状況やなぜ鉄柱が落下したのかなど、事故の原因を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200923/3030008573.html
9月23日17時50分にYAHOOニュース(静岡放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月22日、午後3時半ごろ、富士宮市北山のリサイクル工場で、フォークリフトに重りとなる鉄柱を乗せ、紙のゴミを圧縮していたところ、鉄柱が落下しました。
鉄柱は、フォークリフトの横で作業していた従業員の男性(53)を直撃し、下敷きになった男性は病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと、鉄柱は直径60センチ、高さ150センチで、重さは1.2トンあったということです。
警察は、鉄柱を安全に固定していなかった可能性もあるとして、業務上過失致死の疑いも視野に事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bab9800260b86f1ef135d8ecb4df7ea349b49c6
(ブログ者コメント)
以下は、静岡放送映像の2コマ。
2020年9月23日12時13分にYAHOOニュース(富山テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後、南砺市大鋸屋地内で送電線の張り替え工事をしていた男性作業員が鉄塔から転落し、死亡しました。
死亡したのは滋賀県大津市の電気工事作業員、山崎さん(男性、45歳)です。
山崎さんは、22日午後2時55分ごろ、送電線の張り替え工事で器具を取り付ける作業をしていたところ、鉄塔から転落し、およそ2時間半後に死亡が確認されました。
北陸電力送配電によりますと、山崎さんは愛知県にある孫請け会社の従業員で、安全ベルトとヘルメットを身に付けて作業を行っていたということです。
鉄塔の高さはおよそ60メートルで、山崎さんは地上30メートル付近から転落したとみられ、警察は詳しい事故原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0c389c05be4cdeac7e197aff281ca5407eababd
9月23日19時38分にNHK富山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時ごろ、南砺市大鋸屋の北陸電力の鉄塔で、電線の張り替え作業をしていた大津市の請負会社の社員、山崎さん(45)が高さ約30メートルの高さから転落したと、消防を通じて警察に通報がありました。
山崎さんはドクターヘリで病院に運ばれましたが、全身を強く打っていて、約2時間半後に死亡が確認されました。
警察によりますと、現場では山崎さんのほか、9人が出て電線を張り替える作業を行っていて、このうち山崎さんは絶縁体の「がいし」と呼ばれる部品を取り付ける作業中だったということです。
山崎さんはヘルメットを着用していたほか「安全帯」と呼ばれる転落防止用のベルトを付けていたということですが、警察は、事故の原因を調べるとともに、安全管理に問題がなかったか調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20200923/3060005526.html
(ブログ者コメント)
以下は、富山テレビ映像の1コマ。
2020年9月26日20時38分に茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神栖署は26日、神栖市波崎の空き家で22日に蜂の巣の駆除作業をしていた同所、農業、男性(62)が脚立から転落した事故で、意識不明の重体だった男性が脳挫傷のため死亡したと発表した。
同署によると、男性は約2メートル下のアスファルトに転落、後頭部を強く打ち、病院に搬送されたが、25日に死亡が確認された。
空き家は2階建てで、蜂の巣は2階ベランダの床下付近にあったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/39fb4dc61d2741fd55fe398ec5fa6775e42da46f
9月22日23時24分にYAHOOニュース(茨城新聞)からは、1人で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前8時半ごろ、神栖市波崎の空き家で、脚立に上って蜂の巣の駆除作業をしていた同市、農業、男性(62)が約2メートル下のアスファルトに転落した。
同署によると、男性は1人で作業をしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/017f95312b76bcb490297b09870b4a4d440a6cc7
今年7月、エチレン装置火災炎上事故の発端となったバルブ誤操作のいきさつなどを当事者の体験談として記事化したが、あの事故以外、ブログ者の心にひっかかったままの事故が、もう一つある。
それは17年前の今日、わが国で初めて起きた、危険物貯蔵タンク全面火災事故の着火原因に関することだ。
着火源は静電気ということで、これは疑いようがない。
心にひっかかっているのは、どこからどこに放電したのか、その放電メカニズムに関することだ。
最終的には、「ナフサ液面を浮遊していた消火泡の帯電が原因」という結論になった。
しかし、当時、現地に応援部隊として派遣されていたブログ者は、着火の瞬間を目撃した人から「泡放出口からポタポタと雫が垂れており、その付近から火が出た」という話しを、たまたま聞くことができ、その内容から、着火には雫が関係していたのではないかとの疑いを持った。
そこで、事故原因調査班には所属していなかったものの、雫が原因の可能性も考えられると意見具申したが、その説が採用されることはなかった。
しかし今でも、あれは雫が原因だったのではないかと思っている。
もう起きることはないであろう、あのような事故。
しかし、泡をタンク内に放出することは、またあるかもしれない。
原因が泡か雫か、定かではないが、雫だったとすれば、また同じような事故が起きる可能性がある。
事故の再発防止を図るためには、泡に着目した対策以外、雫に着目した対策も考慮しておいたほうがよいのではないだろうか?
その思い捨てがたく、今回、ブログ者が雫説を唱えた経緯などを本ブログで紹介することにした。
ただ、エチレン装置火災事故のほうは、当事者だったこともあって、50年近く経った今でも記憶は鮮明なのだが、ナフサタンク火災事故のほうは、本来の業務ではなかったこともあってか、記憶がおぼろげな点が多いことを、最初にお断りしておく。
【プロローグ】
2003年9月26日未明、十勝沖地震の直後にI社北海道製油所の原油タンクで火災が発生した。
それは、浮き屋根の周辺にあふれた油に火が着いたリング火災で、まあ、想定範囲内の事故だった。
ところが、それから2日後の9月28日、今度は直径40mのナフサタンク(容量3万kℓ)で火災が発生した。
こちらの事故は、地震で浮き屋根が損傷して沈み、ナフサ液面が露出していたところに火が着いた、わが国初の危険物貯蔵タンク全面火災で、全くの想定外事故だった。
当時、I社の子会社で安全とは関係ない仕事をしていたブログ者は、その報道に接した際、「あれ?2日前の火災を、何故また、大々的に報道しているのだろう?」と思ったことを覚えている。
地震から2日後に、なぜ、またタンク火災が発生したのだろう?
それも、別のタンクで・・・。
わけが分からない。
しかし、親会社での出来事であり、安全とは関係ない仕事をしていたこともあって、テレビ新聞以外の情報は全く耳に入らず、気にはなっていたものの、普段どおりに仕事していた。
それから何日経っただろうか・・・。
顔見知りだが、さほど話したことはなかった工務部門のK氏から突然、会社に電話があった。
聞けば、北海道製油所応援部隊の一員として、タンク内に残ったナフサや灯油などを抜き出す方法を検討しているのだが、安全面で分からない点があるので助言して欲しいとのことだった。
なんとなれば、K氏、ブログ者が静電気をはじめとした安全工学的知識を、他の人よりは多く持っていることを知っていたからだ。
K氏からの電話は1度や2度でなく、夜間、自宅にかかってくることもあった。
そんなある日の朝、いつものように出社すると上司から手招きされ、「今から北海道に応援に行け」と言われた。
これ、青天の霹靂。
聞けば、タンクに残っているナフサなどの抜き出し方法をいろいろ検討しているが、また火災を起こすわけにはいかないので、ブログ者を派遣するよう求められたとのこと。
後になってK氏から聞いた話しでは、電話相談だけではラチが開かないので、ブログ者を北海道に呼ぶよう、K氏が現地の責任者に要請したとのことだった。
思いもかけなかった北海道行きだが、業務命令とあれば行くしかない。
その日のうちに北海道製油所に着けということで、現在の業務を概略、同僚に引継ぎ、静電気関係の資料を製油所に送る手配を終えた後、一旦、家に帰って旅装を整え、午後2時ごろ、羽田から千歳に飛んだ。
当日購入につき、チケットはブチ高い。
一番早い便は、当時、まだ就航していたジャンボ機だ。
係員から「2階の窓側席も空いていますが・・・」と言われ、滅多にない機会ゆえ、2階席を選ぶ。
まあ、狭いだけで、外の景色がよく見えるということもなく、乗ってみればなんということもない席だったが・・・。
【北海道製油所での応援業務】
北海道製油所に着いたのは、その日の夕方。
玄関を入ると応援班の受入れ窓口が設けられており、氏名を告げると、担当者からホテルや通勤方法などの説明を受けた。
注意点として告げられたのは、苫小牧市民の方に大きな迷惑をかけているので夜の街には出ないことなど。
そりゃあそうだろう。納得だ。
それゆえ、滞在中はコンビニに数回行っただけで、あとはホテルと製油所の往復に終始した。
安全助言業務は、その日から開始。
助言業務といっても、毎日ルーチン業務があるわけでなく、相談があった場合に検討し、助言するという、比較的束縛の少ない役割だった。
具体的な業務内容はほとんど覚えていないが、中で1件、覚えていることがある。
それは、検討した工事内容を消防に説明する席に同席を求められた時のことだ。
担当者が消防に説明中、消防から、この方法で静電気着火の危険はないかと聞かれたので、ここぞ出番と、ブログ者は「その場所ではファラデーケージが構成されるので問題ありません」と答えた。
その際、答えつつも、どういうことか分からないだろうから補足説明しようと心づもりしていたのだが、意外にも消防はアッサリ「なるほど、わかりました」と言って、それ以上の説明は求められなかった。
こう言っては何だが、地方都市の消防担当官、静電気の基礎知識はあっても、ファラデーケージの知識まであろうとは思ってもいなかった。
それも、キーワード一つで全てを理解するほどの深い知識。
仕事柄、必須ではあろうが、そこまで勉強している人もいるのだなあと、心の中で大いに感心したことを覚えている。
そんな感じで、1ケ月だったか2ケ月だったか、応援業務に就いていた。
(2/2に続く)
(1/2から続く)
【なんと、ナフサ液面に着火した瞬間を目撃していた人がいた】
滞在が長引くにつれ、本来の業務以外、作成中の事故報告書などについての意見も求められるようになった。
聞けば、火災に至る経緯は、以下のようなものだった。
〇地震時に浮き屋根が損傷して沈み、液面が露出した。
〇強い海風に乗って異臭が市内に流れ、クレームが多発した。
〇異臭の発生を抑えようと、液面に泡を放射。
〇しかし強い風によって泡が片方に吹きよせられ、液面がまた露出。
〇都度、泡を放射して液面を覆う・・・そのような操作を繰り返し行って
いた。
〇液面に放射された泡は、そのうち潰れて水滴となり、水はナフサより
比重が大きいので、ナフサの液中を沈んでいく。
その際に、ナフサ液が静電気帯電。
〇泡を放射するたびに沈降帯電が繰り返され、ナフサ液には徐々に静電気
が蓄積されていった。
〇そして、何回か泡を放射した後に着火した。
静電気は、溜まっただけでは危険ではない。
放電するから危険なのだ。
問題は、タンク内で、どのような放電が起きたかということだが、その点に関しては、液面を単独で漂っていた泡が帯電し、タンク壁面、あるいは別の泡に向けて放電した・・・といったメカニズムが有力視されているとのことであった。
そういった内容について、執務場所にあてがわれていた部屋の一角で、何人かで話していたところ、なんと、そのうちの一人が、当時、複数名で状況確認のためナフサタンクの上に上がっていて、ちょうど着火した瞬間を目撃した、という話しをし始めた。
その人いわく。
「泡を放射し終わった後、消火用水がポタポタと雫のように垂れていて、
その液面付近から火が上がった」
浮遊泡原因説を知っていたブログ者、すかさず「火が上がった周辺に泡はありましたか?」と聞けば、「泡はなかった」という答えが返ってきた。
そういった話しを聞いてビックリ。
着火の瞬間を目撃していた人がいようとは・・・。
これは非常に珍しいこと。貴重な証言だ。
原因究明にとって、これ以上のことはない。
そこで、「そういった目撃談を、誰か聴きにきましたか?」と聞けば、誰も聴きにきていないと言うではないか。
それを聞いて、またまたビックリ。
複数の人と一緒に目撃したということで、事故原因調査班は、別の人に聴いていたのかもしれないが、事故原因調査の基本は、まずは目撃者探しで、目撃者が複数いれば、その全員に聴くことだ。
こう言ってはナンだが、どうも基本的な調査ができていなかった模様。
なぜ、調査に抜けがあるのだろう?
あれもこれもやらねばならないということで、そこまで手が回っていなかったということかもしれないが、目撃者全員の話しを聞くべきではないか?
大いに疑問に思ったが、なにせブログ者は応援に来ている子会社の人間という、いわば傍流の立場。
また、意見を求められるようになったといっても、原因調査班に所属しているわけではないので、発言力は弱い。
よって、この疑問は疑問として、そのまま置いておくことにした。
【ブログ者は雫説を提唱したが採用されなかった】
調査方法に疑問を抱いた話しはさておき、その目撃談を聞いたブログ者は、一つの事例を思い出した。
それは、かなり昔、大型タンカーがタンク内を海水で洗浄していた際、上から垂れてきた雫が原因となって静電気放電が起こり、爆発したとされている事例だ。
詳細は以下の報文参照。
https://zousen-shiryoukan.jasnaoe.or.jp/wp/wp-content/uploads/item/senpaku/senpaku-vol49-04.pdf
当該事例から考えると、今回の着火原因も同様、垂れてきた消火水の雫に向けて液面から放電が起きた、あるいは帯電した雫から液面に向け放電が起きた・・・そういった可能性もありそうだ。
浮遊泡説も、可能性としては大いにあるのだが、目撃談から考えると、雫説のほうが可能性大のような気もする。
目撃者は、着火した場所の周辺に泡はなかったと言っていることだし・・・。
事故原因の調査はブログ者に与えられた役割ではなく、余計なことを・・・と言われそうな気はしたが、意を決して事故原因調査班の人に、目撃者がいたことと併せ、この説を伝えておいた。
その後、時期的にいつだったかは忘れたが、徳山事業所で勤務しているT氏(安全工学的業務の先輩)と話した際、T氏から「あれは〇〇くん(ブログ者の名前)の説のほうが正解だ」と言われた。
なぜ、ブログ者の説を徳山事業所にいるT氏が知っていたのだろうか?
詳しくは聞かなかったが、愛知製油所と同様、徳山事業所にも支援グループができていて、その場でブログ者の説が話に出たのかもしれないと、勝手に推測した。
一方、顔見知りだった静電気学会のオーソリティKT氏と別会合で出会った際、氏が事故原因究明にも関係していると聞いていたので、雫説について説明した。
ただ、意に反し、KT氏は聞き流すだけ。
ブログ者としては、もっと細かい点について聞かれると思っていたのだが・・・。
そして、その後は、どこからも雫説の説明を求められることはなく、そのまま浮遊泡説が会社としての見解になった。
また消防庁からも、同様の報道発表がなされた。
平成16年6月22日
「屋外タンク貯蔵所火災の火災原因調査結果」
・・・・・
種々の着火源について検証した結果、沈降帯電による可能性が残りました。
これは、泡が時間の経過とともに消え、水に戻るときに生じる水滴がナフサ中を沈降することによりナフサが帯電し(沈降帯電)、発生した電荷は液面上に取り残されている泡に蓄積され、泡の電位が上昇します。
この泡とタンク側板、あるいは、タンク側板と接触している泡との間で放電するものです。
・・・・・
http://203.137.14.179/html/new/pdf/040622_idemitsu.pdf
【事故の教訓と対策】
地震などでタンクの浮き屋根が沈み、異臭が強い風に乗って人口密集地に流れていく・・・そんな事故は、もう起きないかもしれない。
しかし、タンク内に泡を放出することは、またあるかもしれない。
そういった場合、どうするか?
具体的な方策としては、消防庁特殊災害室から、以下の報告書が公表されており、今回事例に関連する記述としては、27ページに注意点として、「泡シール切れが起こらないよう、シール面を監視しながら泡補給を行う」と記されている。
(平成21年12月)
『内部浮きぶた付き屋外タンクの異常時における 対応マニュアル作成に
係る検討報告書』
https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/2112_uki_houkoku.pdf
しかしながら、風によって泡が流される今回のようなケースでは、泡シ-ル切れが起きる可能性、なきにしもあらず。
その場合、着火源が浮遊する泡だったとすれば、泡に対する対策をとることはできないので、あとは運まかせとなる。
ただ、雫が着火源だったとすれば、対策をとることができる。
それは、水が液面に垂れることがないよう、泡放射のタイミングを調整することだ。
ブログ者は泡放射設備を運転したことがないので、そういうことができるかどうかは不明だが、泡タンクに原液が残っている間に通水を止めれば、可能なような気がしている。
ちなみに、垂れた雫が危険なら、上からフワフワと降りてくる泡も危険ではないか?
そういう考えも、頭の中にチラっと浮かんだが、液面を浮遊する泡と同様、こちらも管理することはできないのだ。
【おわりに】
この記事を書くにあたり、事故の最終報告書が公表されていないかネットで調べたが、見つけることはできなかった。
そのため、おぼろげな記憶中心の記事になってしまったが、おおよそのアウトラインは、お分かりいただけたのではないだろうか。
今回の情報が、皆様にとって安全管理上の何らかのヒントにでもなれば幸いです。
以 上
2020年9月21日12時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染対策として、一般の人でもフェースシールドをつける人が増えてきた。
マスクに比べて息苦しくなく、口元も見えるという利点があるが、肝心の予防効果はどうなのだろうか。
【不織布マスクと比べてみると】
フェースシールドは医療用防具として、血液や口からの飛沫(ひまつ)が目や鼻、口などに入るのを防ぐのに使われてきた。
だが、印象が大事な接客業や、口の動きを見せたい語学講師、合唱団、飲み会の場など、コロナ禍で感染予防策として広がりつつある。
理化学研究所や神戸大などは、世界最高レベルの性能をもつスーパーコンピューター「富岳」を使った実験結果を、8月下旬に発表した。
不織布マスクをつけた場合と、フェースシールドをつけた場合で、人の飛沫がどう広がるかをシミュレーションした。
不織布マスクでは、5マイクロメートル以下のエアロゾルは約3割漏れたが、50マイクロメートル以上の大きな飛沫は、ほぼ捕まえることができた。
一方、フェースシールドでは、エアロゾルは100%近くが漏れ、50マイクロメートルの飛沫でも半分が漏れた。
理研チームリーダーの坪倉誠・神戸大教授は、「飛沫を飛ばさないという効果を考えると、不織布マスクに軍配があがる」と話す。
【10秒で周囲1メートルに広がる飛沫】
米フロリダアトランティック大の研究チームも9月上旬、マスクやフェースシールドをつけた場合に飛沫がどう広がるかを視覚化し、流体物理の専門誌に発表した。
フェースシールドは、口の部分から前方まっすぐに飛沫が広がるのをある程度抑えるものの、左右や下からどんどん漏れ、10秒後には周囲約1メートルに広がった。
研究チームは、「マスクの代わりに広く使われるようになると、感染防止に悪影響が出かねない」と警鐘を鳴らした。
米疾病対策センター(CDC)は、フェースシールドはつけた人の目を感染から守るが、近くにいる人に飛沫を広げない効果は不明だと指摘。
新型コロナ対策として、フェースシールドをマスクの代わりに使うことを推奨していない。
大阪府医師会も6月、教育現場でのフェースシールドの使い方について、相手からのせきやくしゃみの飛沫が本人の目に入るのを防ぐために使用するもので、自分の唾液(だえき)が相手に飛ぶのを防ぐための物ではないとしている。
さらに、プラスチックの断面が当たりけがをする可能性や、視界が妨げられることによる事故、熱がこもることによる熱中症の可能性など、デメリットも挙げている。
マスクの性能に詳しい聖路加国際大学の大西一成准教授(環境疫学)は、新型コロナの感染につながる飛沫の大きさはわかっていないとした上で、「フェースシールドで防げる飛沫は大きいものに限られるうえ、小さい飛沫はほとんどが漏れてしまう。マスクをしないでフェースシールドだけをつけるのは、十分な感染対策にはならない」と注意を促している。
https://digital.asahi.com/articles/ASN9L2FP8N9KUBQU006.html?pn=5
(ブログ者コメント)
本ブログ読者の方にとっては自明の理の情報だと思うが、ご参考まで。
2020年9月21日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎労働基準監督署は、労働者死傷病報告を遅滞なく提出しなかったとして、船舶溶接業のN工業㈲(長崎県長崎市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反などの疑いで長崎区検に書類送検した。
労働者が大腿部に熱傷を負う労働災害が発生している。
労災は平成31年1月19日、同社が下請をしていた工場で発生した。
57歳の労働者がガス溶断で鉄パイプを焼き切っていたところ、火花が大腿部に飛び散った。
8日間の休業となったにもかかわらず、同社は死傷病報告を提出しなかった疑い。
同労基署によると、違反の理由として元請に迷惑をかけたくなかったことを挙げているという。
https://www.rodo.co.jp/column/94259/
2020年9月21日17時0分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建設会社の給油施設でタンクローリーへ給油中、軽油約2000リットルが漏れ出し、付近の川にも流れ出る事故がありました。
北海道などは、川の拡散を防ぐ作業を進めています。
警察や消防によりますと、9月20日午前8時30分ごろ、北海道士別市の建設会社の関係者から「給油をしている時に油が漏れた」と119番通報がありました。
消防などが現場に駆け付けた際、軽油約2000リットルが漏れ出していることを確認、マットで油を吸い取るなど拡散を防ぐ措置を取りましたが、現場から50メートル程離れた剣淵川にも流れ出たということです。
当時、建設会社の系列会社に所属する男性が、会社敷地内に設置された給油施設でタンクローリーに軽油を積み込む作業をしていたとみられています。
この作業では本来使用の対象に当てはまらない機器を使って積み込みをしていたとみられていて、警察の調べに男性は「給油を始めて離れていたら漏れていた」などと話しているということです。
警察は、当時の状況や、消防法違反にあたる可能性もあるとみて調べを進めています。
北海道などは川へ漏れ出した油の拡散を防ぐ作業を進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2174a84c7a97bdf5038250fa60126721124447f
2020年9月19日12時28分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前、神奈川県横須賀市で「ガスのような臭いがする」といった通報が消防や警察に相次いで寄せられました。
横須賀市などではことし6月以降、3回にわたり同じような通報が寄せられていますが、消防などによりますと原因は特定できていません。
横須賀市消防局によりますと、19日午前9時前、京急線の横須賀中央駅近くの住民から「ガスの臭いがする」と通報がありました。
その後、30分ほどの間、市内の海岸に近い地域を中心におよそ10キロの範囲で、同じような通報が消防や警察に相次ぎました。
このうち消防が出動した7件の現場では、到着したときには臭いはなく機械による測定でもガスは検知されませんでした。
気分が悪くなるなどして病院に搬送された人はいないということです。
消防や警察によりますと、横須賀市や隣接する三浦市では、ことし6月から先月の3回にわたって同じような通報が集中して寄せられていますが、これまでに異臭の原因は特定できていません。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20200919/1050011628.html
2020年9月19日17時25分にALBAから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日行われた国内女子下部のステップ・アップ・ツアー「ユピテル・静岡新聞SBSレディース」の第2ラウンドで、コース管理車両と乗用カートが接触する事故が発生。
選手1名が負傷して大会を棄権した。
事故の発生場所は、会場である静岡カントリー浜岡コースの指定打撃練習場からクラブハウスへ向かう道路上。
コーススタッフが運転する選手送迎用の乗用カートが、コース管理用のローラー転圧機を牽引するトラクターと正面から接触し、運転していたスタッフが右上腕打撲、搭乗していたステップ通算1勝の25歳・石山千晶が右手小指打撲を負い、第2ラウンド開始前に大会を棄権した。
石山は初日を終えてイーブン・13位タイにつけていた。
事故発生場所の道路は一方通行とする運用をしていたが、コース管理作業中のトラクターが逆走で進入した結果、事故が発生した。
今後は、事故発生箇所にスタッフを配置しての交通整理、「一方通行」や「進入禁止」箇所に看板を設置するなどして再発防止に努めるという。
2019年6月の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」最終ラウンドでは、日本ゴルフ協会(JGA)関係者が乗ったカートが最終組のカートを追い抜こうとした場面で接触し、当時アマチュアの古江彩佳が積んでいた3番ウッドが破損する事故が起きていた。
https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=157724
9月19日17時46分にYAHOOニュース(ゴルフダイジェスト)からは、ブレーキをかけてカートは止まったが、トラクターは急勾配と自重で止まり切れなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きたのは午後4時30分頃。
発生場所の管理道路を一方通行とする運用をしていたが、作業中のトラクターが逆走で進入。
乗用カートならびにトラクターは互いにブレーキをかけ、乗用カートは完全に停止したが、事故発生場所の急勾配と自重により、トラクターは完全に停止することができず、接触したという。
大会側は事故発生場所にスタッフを配置し、通行する車両の交通整理を行うなどの再発防止策、注意喚起を行うことも、あわせて発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0a2e722fe2ab38564e172fa1e6260ac17a4481d
(ブログ者コメント)
トラクターは、どのようにして一方通行道路に入ってきたのだろうか?
気になって調べてみたが、その点に触れた記事は見つからなかった。
「事故発生場所にスタッフを配置」という対策から考えると、芝生から道路に出てきたのではなく、道路分岐点で道を間違えたのかもしれない。
もしそうだったとすれば、スタッフに一方通行情報は周知されていたものの、短期間に限ってのルール変更ゆえ、ついウッカリ・・・ということもあり得る話しだ。
最初から一方通行看板を設置していたらと、関係者は悔やんでいることだろう。
2020年9月18日21時12分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後、川西町で、太陽光パネルの設置工事中にフォークリフトが横転し、運転していた43歳の外国人の作業員が下敷きになり、死亡しました。
警察によりますと、18日午後1時半ごろ、川西町玉庭にある太陽光パネルの設置工事現場で、フォークリフトが横転し、運転していた高畠町に住むコロンビア人の作業員アグデロ・グティエレス・ジョセ・アレキサンダーさん(43)が下敷きになりました。
男性は近くの病院に運ばれましたが、およそ3時間後、死亡が確認されました。
警察によりますと、フォークリフトは左カーブの下り坂にさしかかった際に横転したということです。
また事故当時、現場では雨が降っていたほか、工事現場の通路は泥に覆われていたということで、警察ではフォークリフトが雨でスリップし横転したものとみて、詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20200918/6020008133.html
2020年9月17日20時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警は17日、交差点で直進が認められているのに右折専用の表示をするなど、誤った標示のある交差点が同県内に344カ所あったと発表した。
誤った標示に基づき、平成27年からの過去5年間で、道交法(指定通行区分)違反の疑いで違反切符を30人に交付していたという。
県警は対象者の違反を取り消した上で、反則金の還付などを行うとしている。
路面標示は県警が公安委員会に上申し承認を得る必要があるが、そもそも公安委に諮っていなかったり、「直進と右折可」で承認されていたのに、路面標識には右折指示しか書かれていなかったりするケースがあった。
道路改修の際に業者が間違えて塗り直し、県警が確認していなかったことなどが原因として考えられるが、詳しい経緯や、いつから誤標示がなされていたかは不明。
誤標示については、順次、是正の措置を取る。
県警によると、7月に同県加古川市内の交差点で、本来直進が認められているのに路面標示で直進が禁止されていることが、住民からの問い合わせで発覚。
このため、県内の交差点4296カ所について県警が調査していた。
県警交通規制課の落合課長は、「関係者の方にご迷惑をおかけし、おわび申し上げる。適正な交通規制の実施に努める」とコメントした。
https://www.sankei.com/affairs/news/200917/afr2009170031-n1.html
(ブログ者コメント)
今回見直しのキッカケとなった事案は、下記記事参照。
(2020年7月20日22時15分 朝日新聞 該当交差点の写真付き)
本来は直進が認められている兵庫県内の県道交差点の路面に、直進禁止と誤って標示されていることが県警関係者への取材で分かった。
標示は約15年前から誤っていた可能性がある。
県警は6月、この交差点を直進した2人に違反切符を切っていたという。
県警は県内全域の規制標示について、同様の誤りがないか調査を始めた。
標示の誤りが見つかったのは、同県加古川市加古川町寺家町の小門口南交差点。
3車線の一番右の車線に、右折を指示する白い矢印が書かれ、直進や左折はできないようになっている。
県警は6月、車で直進した運転者2人に、道路交通法の指定通行区分違反として違反切符(点数1、反則金6千円)を交付した。
ところが7月、市民から「直進はできないのか」と問い合わせがあり、県警が規制内容を定めた文書を確認したところ、県公安委員会が2004年に「直進と右折が可能」との内容で承認していたことがわかった。
標識や路面の標示は、県公安委員会が認めて効力が発生する。
・・・・・
https://www.asahi.com/articles/ASN7N6QRQN7NPTIL00V.html
(2020年9月29日 修正1 ;追記)
2020年9月27日14時31分に読売新聞からは、右折専用レーンのある交差点の50m手前の交差点にも右折専用レーンがあり、混雑するため市民から問い合わせがあったなど、より詳しい下記趣旨の記事が2つの交差点の図解付きでネット配信されていた。
直進できるのに「右折専用」とするなど、兵庫県内の交差点344か所の道路標示で誤表示が見つかった。
長年にわたり、県警が確認業務を怠っていたことなどが原因とみられる。
「道路標示が間違っているなんて思いませんよ」。
神戸市中心部の繁華街にあり、多くの車が行き来する大丸前交差点(神戸市中央区)。
2車線の右側には、「右折専用」を示す矢印が塗装されている。
だが、県公安委員会の決定では、直進も可能だった。
周辺の商店主や商品の搬入などで利用する運送業者らが道路標示を疑う余地はなかった。
◇
県内344か所に及んだ大量の誤表示。
見つかったきっかけは、今年7月、県警加古川署に寄せられた市民の問い合わせだった。
同県加古川市の寺家町商店街近くにある小門口南交差点(加古川町)は片側3車線で、道路標示は、右から「右折専用」、「直進」、「直進と左折可能」。
日中は約50メートル先の交差点に向けて車列で混雑することもあり、疑問に感じた市民から進行方法について質問があった。
署が県公安委員会の決定書面などで確認してみると、「右折専用」は誤りで、実際は直進もできることが分かった。
さらに、道交法違反(指定通行区分)で2人に反則切符を交付していた。
この交差点は元々は2車線で、拡幅工事をした際、誤った道路標示を塗装した可能性が高いという。
近所に住む50歳代男性は、「警察もしっかりしてほしいものだ」と注文をつけた。
◇
県警は県内の交差点4296か所で一斉調査。
344か所の誤表示と、30人から反則金(計18万円)を誤徴収していた。
うち2人は、優良運転者(ゴールド免許)で、違反で青色に「格下げ」されていたことも判明。
反則金還付などの手続きを進めている。
大量の誤表示がみつかった背景には、県警が長年、確認業務を怠っていたことが大きい。
県警の内規などでは、信号や標識などの交通安全施設について、異常の有無を常時点検するよう定めている。
点検は道路標示も含まれ、誤表示のあった交差点では、補修工事後など確認する機会は何度もあったが、放置され続けてきたという。
県警交通規制課は、「これだけの誤表示があったことは遺憾。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝。
「内規に沿っていれば絶対に起きるはずがなかった。今後は実効性のある点検方法を構築し、二度と起きないようにしたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200927-OYT1T50116/
2020年9月16日22時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市や新潟県燕市で先月以降、市街地にイノシシが現れて大捕物になる例が続いたことを受け、「野生生物と社会」学会は16日、自治体職員や警察官が軽装で対応するのは極めて危険だ、などとする声明を発表した。
大型のイノシシは体重100キロを超え、ナイフのような犬歯もあり、太ももを刺されて大量出血すると命の危険があると懸念。
対応する際は防具などを着けるよう求めている。
環境省の2017年度末の調べでは、イノシシは全国に約88万頭いる。
狩猟や有害捕獲で毎年約60万頭前後を捕獲しているが、メスのイノシシは毎年5頭近く子どもを産むため、なかなか減っていない。
近年は人里に現れる例が増え、農業や生活環境への被害が深刻化している。
9月2日に燕市に現れた例では、逃げ回るイノシシを市の職員や警察官らが捕まえようとする「攻防戦」が大きく報道された。
学会は、こうした対応の際、半袖だったり、防護具を着けていなかったりする軽装な人がいたのを懸念。
犬歯で刺されたり、指をかまれたりするほか、感染症の恐れもあるとして、「このような対応はもはや限界に達していると考えるべきだ」と指摘。
下半身を守る防刃用具や盾などの装備、手袋や長袖の衣類を必ず着用するよう求めた。
学会長の鈴木正嗣・岐阜大教授は、「まずは安全最優先とはいえ、このまま警察官らを危険にさらし続けることはできない。市街地での獣害対策専門部署の整備などを早急に検討するべきだ」と呼びかける。
声明は学会のホームページ(http://www.wildlife-humansociety.org/topix/inosisi202009.html
https://www.asahi.com/articles/ASN9J6Q46N9HULBJ019.html
2020年9月13日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10997/
(2020年9月24日 修正1 ;追記)
2020年9月16日21時15分にFNN PRIME(福島テレビ)から、協議会で対策が話し合われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故のあった猪苗代湖・中田浜のある福島県会津若松市の湊地区で行われた行政機関と住民などが参加した協議会。
9月6日、猪苗代湖で遊泳していた8歳の男の子を含む4人がクルーザーに巻き込まれ死傷した事故を受け、利用客の安全確保に向けて話し合いが行われた。
会津若松市基幹集落センター協議会では、再発防止に向けてボートなどの航行エリアと遊泳エリアについて改めて周知することを決め、今週中にも注意喚起の看板を設置することにした。
湊町観光協会の会長:
「(利用区分などを)どういうふうに周知・徹底したら良いかということを本当に真剣になって考えて、まずやること。そうでないと、亡くなってしまった方に申し訳ない、そういう気持ちでいっぱいです」
福島県会津若松建設事務所・富永企画管理部長:
「(今後)ブイを設置して安全な利活用を図るような具体策もしていきたい」
協議会では事故の原因が分かり次第、湖の利用区分についても見直しを検討したいとしている。
https://www.fnn.jp/articles/-/85742
9月18日21時30分にNHK福島テレビからは、看板やブイが設置されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月18日、福島県・猪苗代湖の中田浜で進められた看板の設置作業。
9月6日にクルーザーに巻き込まれて4人が死傷する事故がおきたことから、福島県や住民などで作る協議会が設置を決めた。
看板には浜の利用ルールのほか、船舶の航行区域や進入禁止エリアが表示されている。
また、船舶は航行区域に出るまで徐行運転をすることなど注意も呼びかける。
福島県 会津若松建設事務所・富永企画管理部長:
「(利用期間中は)観光協会等の方も見張り・パトロールや拡声器でみなさんに注意を呼びかけるということも引続き行ってまいります」
湖面には船舶を誘導するブイも新たに設置され、事故防止に向けた対策の強化が進められている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/316f75359fbfca85c9a60eefe056c764f176777f
(2020年12月24日 修正2 ;追記)
2020年12月23日21時40分に読売新聞からは、ネットで父親が中傷されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した小3男児の両親の代理人弁護士は23日に記者会見を開き、インターネット上で「危ない場所で子どもを泳がせていた親が悪い」などと中傷する書き込みがあると指摘した。
「4人はボートが徐行すべき区域にいた。ボート側が注意する必要があった」と主張し、事故の目撃情報の提供を呼びかけている。
福島県警は業務上過失致死傷容疑で捜査しているが、事故を起こしたボートの特定には至っていない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201223-OYT1T50257/
12月24日0時35分に毎日新聞からは、母親は両足を失っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
弁護士によれば、自身も両足を失う大けがをした母親は、「急に大きなエンジン音が聞こえ、一瞬の出来事だった。クルーザーはスピードが出ていた」と話しているという。
また、離れた場所で水上バイクを操縦していた父は、走り去るクルーザーを目撃したという。
父親はインターネット上の中傷により精神的に追い詰められたといい、「瑛大を失ったことが何よりもつらく、絶望した」とコメントした。
一家の知人らは23日、事故に関する正確な情報発信と情報提供を呼びかけるためのホームページ(https://team-eita.com/)を開設した。
https://mainichi.jp/articles/20201223/k00/00m/040/245000c
12月23日16時8分にNHK福島からは、母親は治療のため両足を切断したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で負ったけがの治療のため、母親の舞子さんも両足を切断したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20201223/6050012798.html
2020年9月16日8時50分にYAHOOニュース(東奥日報)から、下記趣旨の記事が製品の写真付きでネット配信されていた。
農作業中などにクマと遭遇し被害を受ける事故が全国的に相次いでいる。
この状況を受け注目を集めているのが、青森県中泊町の合同会社ツリーワークが開発した、インド原産の激辛トウガラシ「ジョロキア」を使った野生動物用忌避剤「熊にげる」。
夏場以降、同社には注文や問い合わせが殺到している。
佐々木代表取締役(82)は、「受注量は去年の10倍。従業員フル稼働で増産している」と手応えを語る。
弘前市の農業加賀谷さんは利用者の一人。
リンゴや嶽きみ栽培などに取り組んでおり、「きみの場合は電気柵でクマを撃退できるので効果の判別は難しいが、親戚がリンゴ園で忌避剤を使ったら現れなくなった」と話す。
このほか、クマ常襲地帯の秋田県鹿角市や、送電線の保守管理などで山林での業務が多い東北電力関連会社から注文が舞い込んでいる。
「熊にげる」は、乾燥させたジョロキアの粉末から抽出した辛さ成分のカプサイシンと、濃縮した木酢液を混合させた液体。
液体をペットボトルなどに入れてふたに穴を開け動物の通り道に備え付けたり、スポンジに染み込ませて持ち歩いたりすると、炭の焦げたような異臭とジョロキアのツンとする刺激臭を嫌って野生動物、特にクマは寄ってこなくなるという。
県産業技術センター工業総合研究所のアドバイスを基に、東京大学名誉教授の谷田貝光克氏との共同研究で開発した。
インド原産のジョロキアの活用を勧めたのも谷田貝氏で、輸入コストを削減するため、2018年からは地元でジョロキア栽培に取り組んでいる。
「国内で栽培例がなく全滅させたこともあった。いまも試行錯誤中」と佐々木代表取締役。
だが徐々にコツはつかんできたとし、「昨年の収量は200キロだったが、受注増もあり、1トンまで生産を増やしたい」。
年々増える野生動物被害について「少しでも被害を防ぐお手伝いができれば」と話している。
問い合わせはツリーワーク(電話0173-57-9003)へ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecc34ff5f684a3e158ffefcfbf2f5c922f8abaa0
(ブログ者コメント)
今年7月、トウガラシ成分を使ったクマ忌避剤の実験が秋田県で始まったという情報を本ブログで紹介したが、今回紹介した情報との関連性は不明。
2020年9月16日7時10分にYAHOOニュース(福井新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井地方裁判所は9月15日、本庁と小浜簡裁で、冷房運転に必要な冷却塔から基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されたと発表した。
消毒などのため14日から冷房を停止した。
健康への影響はないとしている。
再開は未定。
年1回の定期水質検査で分かった。
レジオネラ属菌は自然界に生息する細菌で、飛散した水滴を吸い込むと肺炎にかかる恐れがある。
各庁舎とも冷却塔は屋上にあるため、人が容易に近づけず、庁舎内に冷却水が霧散することはないという。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1165462
(ブログ者コメント)
〇冷却塔衛生管理の一例として紹介する。
〇福井県HPには、入浴施設に特化した形で、レジオネラ菌に関する下記趣旨の注意喚起記事が掲載されていた。
【レジオネラについて】
最近、テレビや新聞などで、レジオネラ症やレジオネラ属菌という言葉が話題となっています。
レジオネラ属菌は、レジオネラ症を引き起こす原因となる細菌です。
レジオネラ属菌は、空調の冷却塔、加湿器、入浴施設などの設備の中で繁殖し、その飛沫が人の呼吸器系に入り、発熱や肺炎等の症状を引き起こします。
レジオネラ症の発生を防止するためには、関連する設備、器具等の管理が必要です。
以下にレジオネラ症に関するQAを掲載しましたので、発生予防等の参考としてください。
・レジオネラ症とはどのような病気ですか
・レジオネラによる感染症はどのようなものですか
・レジオネラによる感染症はいつ頃発見されたのですか
・レジオネラという名前はどのようにして付けられたの
ですか
・銭湯などの公衆浴場は危険ではないのですか
・家庭の循環風呂は安全ですか
・どれくらいの菌数なら安全ですか
・入浴施設におけるレジオネラ属菌の繁殖の防止方法は
・県内の入浴施設では消毒を行っているのでしょうか
・県内の入浴施設ではどのようなレジオネラ症対策を行って
いるのですか
・・・・・
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/fukui-hwc/seikatueiseika/seikatueiseika-info-reji.html
〇冷却塔のレジオネラ菌管理方法については、メーカーから下記
趣旨の記事が発信されていた。
レジオネラ属菌の現状と管理手法
(第5版(2019 年度版) レジオネラ症防止指針 第 4 版(2017年発行)対応)
日本空調サービス㈱
・・・・・
【問題点】
冷却塔壁面や冷却水系では、原生動物や藻類がバイオフィルムを形成しやすく、レジオネラ属菌の増殖に適した環境を作り出します。
特に5月~9月の冷房を使用する時期の冷却水の温度は、レジオネラ属菌の発育に適した温度になります。
外気温の低い冬季でも、水温が低くならないように設定されている冷却塔では、レジオネラ属菌は増殖します。
また、0℃までの低温でも死滅するわけではなく、休眠状態になるため、温度が上がれば増殖を始めます。
冷却塔は、一年を通してレジオネラ属菌が存在し増殖する可能性があり、稼動すれば飛散する可能性もあります。
冷却塔は、最もレジオネラ属菌の増殖しやすい設備であると言えます。
【維持管理】
レジオネラ症感染の危険性を最小限にするためには、冷却水中のレジオネラ属菌を減少させる対策が必要となります。
防止対策としては、定期的な清掃(物理的清掃)を行うとともに、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用することが推奨されます。
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)」
・ 1 ヶ月に1 回、冷却塔及び冷却水の汚れの状況を点検し、必要に応じ清掃及び換水を実施する。
・ 1 年に 1 回以上、清掃及び完全換水を実施する。
・ 冷却塔に供給する水は、水道水質基準を満たす水を使用する。
1)日常の維持管理
① 運転開始時に冷却塔、冷却水管の化学的洗浄を行う。
② 使用期間中に次の管理を行う。
・ 冷却水の殺菌剤処理(レジオネラ属菌殺菌剤投入)
・ 洗浄殺菌効果を持続させるための水処理剤注入
・ 定期清掃(毎月 1 回程度の物理的洗浄)
・ 定期点検(毎月 1 回程度)
・ レジオネラ属菌検査(危険因子、検査頻度は P12 を
参照)
③ 運転使用終了後に、冷却塔、冷却水管の化学的洗浄を
行う。
2)休止後再開時の対応
・ 再開前に冷却水の殺菌剤処理を行う。
・・・・・
https://www.nikku.co.jp/ja/profile/pamhlet/main/03/teaserItems1/0/linkList/05/link/pamhlet_7.pdf


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。