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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181161320分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

昨年末、「ホルモン」を焼いていて焼き肉店が燃える火事が相次いだ。

脂がのったホルモンをあぶってタレを付け、ご飯にポンポンとバウンドさせて食べるのは確かにうまい。

だが、注意も必要なようで……。

 

昨年11月下旬、名古屋市中区の焼き肉店で、客6人が食べ放題のホルモンを焼いていたところ、火柱が上がった。

火は客席の排気ダクト内のすすに燃え移ったとみられ、店は全焼。客は、こう話した。
「時間制限があり、大量にホルモンを焼いた」。

 

12月初旬には、東京・渋谷の雑居ビルにある焼き肉店でも火事が発生。

七輪の火が、ホルモンなどの脂がこびりついたダクトを通じて燃え上がった。

 

全国焼肉協会(本部・東京)によると、ここ10年ほど脂身の人気が高く、脂を多く残した肉を出す店が増えている。


小腸(マルチョウなど)や大腸(テッチャンなど)は焼く際に炎が上がりやすく、注意が必要。

特に、食べ放題で元を取ろうと一気に焼いたりする時が危ないようだ。

 

東京消防庁は、焼き肉店など火を扱う厨房設備がある飲食店が注意すべき点として、火源と可燃性のものを近づけないことや初期消火への備えなどを挙げる。

 

さらに重要なのが、排気ダクトの点検・清掃だ。

 

総務省消防庁のまとめでは、2016年の1年間で、バーなどをのぞく一般飲食店であった建物火災は全国で985件あり、うち8件の火元が排気ダクトだった。

ここ5年をみても、排気ダクトが火元となった火災は、年間で平均10件超起きている。

 

焼き肉テーブルなどを製造販売する「野田ハッピー」(千葉県)の珍田(ちんだ)社長(70)によると、排気ダクトには大きく分けて、テーブルの上から煙を吸い込む「上引き」と、網の下から吸い込む「下引き」がある。

 

各都道府県が定める条例では、熱を感知するとダクト内でふたが閉まって酸素の供給を止め、それ以上、ダクトで火が広がらないようにする装置や、設備の清掃が義務づけられている。

 

しかし、掃除を怠ると熱を感知する部品をすすが覆い、作動しにくくなる。

珍田社長は、「ホルモン人気で、ダクト内についた汚れやすすが油分を多く含み、引火しやすくなる可能性はある」と話す。

同社は清掃しやすい部品を造ってはいるが、やはり普段の手入れが重要だという。

 

火事になった渋谷の店を運営する会社の担当者は、「脂を吸着するフィルターの清掃は毎日やり、年に一度ほどダクトの脂を除去していたが、営業を続けていると脂はゼロにはならず、引火してしまった」と話す。

 

名古屋の火事は、愛知県警によると、定期的なダクトの掃除が5年ほど行われていなかった。

珍田社長は、「業界は過当競争にさらされ、清掃に割く人員やメンテナンス費用にしわ寄せがくるケースもある。消防庁には、安全な器具の開発や清掃の目安のガイドライン策定などに向け、音頭を取ってもらいたい」と話す。

 

客が気をつけるべき点もある。
「焼き方」だ。

 

都内で「亀戸ホルモン」2店舗を経営する松浦さん(36)は、「ホルモンに限らず、脂の多い部位はある。いずれも、激しく燃え上がらせるとおいしくなくなってしまいます」。

炎が上がった際にはすぐ消せるよう、テーブルに氷を置いているという。

 

年間1000軒超を食べ歩き、お肉博士1級の資格も持つ人気ブロガーの「フォーリンデブはっしー」さん(35)は、「まず、脂身の少ない皮の方をパリッと焼いてからひっくり返すのが鉄則」と言う。

食べ歩きを始めた頃は、逆の順で焼いて炎を上げたこともあるという。

 

経験上、脂が続けて大量に落ちた炭が燃え上がることが多いといい、「同じ炭に脂が落ち続けるとファイヤーする。炎が上がりかけたら、網の端にいったん避難。一度に網いっぱいに置かないことも重要です。中央と端を何度も行き来し、脂を半分くらいに絞り込むと、うまみと甘みがギュッと凝縮した脂身に仕上がり、最高です」

 

おいしく、しかも安全に食べるには、店にも客にも注意が必要なようだ。

 

出典

ホルモンが原因で相次ぐ火災、防ぐ焼き方のコツは

https://digital.asahi.com/articles/ASL1H51XML1HUTIL02P.html?rm=621 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

名古屋と渋谷の事例については本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

 

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20181171220分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

16日午後2時半ごろ、大阪府東大阪市東鴻池町5丁目の府道で、走行中だったトラックの荷台の扉が開き、路側帯を歩いていた市内の男性に接触した。

男性は頭や胸の骨を折る重傷。

トラックは走り去り、警察は道交法違反(ひき逃げ)事件として捜査している。

 

警察によると、現場は歩道のない片側1車線。

男性から見て左側をトラックが通り抜ける際に、突然、荷台の後部扉が開いた。

付近の防犯カメラには扉が繰り返し開いたり閉まったりする様子が写っており、閉め忘れとみられる。

 

事故を目撃した女性が110番し、男性は病院に搬送された。

 

出典

『走行中のトラックの扉が突然開き…歩行者骨折の重傷、ひき逃げ疑いで捜査 
 東大阪』

http://www.sankei.com/west/news/180117/wst1801170042-n1.html 

 

 

117849分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、目撃者の話から、事故を起こしたのは中型トラックで、後ろの扉を開けたまま走ってきて歩行者の男性の脇を通り過ぎた際に扉が男性にあたったが、そのまま走り去ったという。


警察は、トラックが扉を閉め忘れたまま走って事故を起こしたものと見て、ひき逃げ重傷事件として行方を捜査している。

 

出典

トラックの扉があたり男性大けが

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180117/4443071.html 

 

 

1171932分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大阪府警河内署は17日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で、兵庫県川西市のトラック運転手、O容疑者(47)を逮捕した。

「事故を起こしたことに気がつかなかった」と、否認しているという。

 

逮捕容疑は16日午後2時半ごろ、同府東大阪市東鴻池町の府道で、8トントラックを運転中に荷台の後ろ扉が開き、路側帯を歩いていた市内の男性(75)に当てて頭部骨折の重傷を負わせ、そのまま逃走したとしている。

同署によると、荷台扉は数100m手前から開閉していたとみられる。

 

O容疑者は事故後、現場の数10m先で一度停車し、扉を閉じて立ち去った。

通行人の通報を受けた同署が、防犯カメラでトラックを特定したという。

 

出典

『トラックの荷台扉開き、通行人に当てて逃走 容疑で47歳運転手を逮捕』

http://www.sankei.com/west/news/180117/wst1801170076-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

どのテレビ局だったか、「扉を閉めた際にロックしなかった・・・?」などとコメントしていた。

 

 

 

 

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20181162052分にniftyニュース(時事通信)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

16日午後1時半ごろ、福岡市博多区竹下のアサヒビール博多工場でビールタンクの解体作業中、「男性が15mくらい上から落ちた」と119番があった。

男性は市内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。失血死だった。


男性は、同社から委託を受けた工事会社の作業員Mさん(男性、42)=兵庫県尼崎市大島=で、警察が詳しい事故原因を調べている。


警察によると、タンクは高さ約30m、直径約6.5m。

タンクの金属製の壁を切り分ける作業中、何らかの原因で壁が内側に折れた。

 

Mさんは外側の足場にいたが、安全ベルトを壁に取り付けていたため、タンク内側に引きずり込まれ転落したという。

 

出典

アサヒ工場で作業員転落死=ビールタンク解体中-福岡

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12145-2018011600944/

 

 

 

 

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201811560分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

犬や猫などから人間にうつるとされる人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による死者が国内で初めて確認されていたことが14日、厚労省への取材で分かった。

厚労省は今月、自治体などに向けて通知を出し、情報提供を行った。

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、家畜やペットの動物が持つ「コリネバクテリウム・ウルセランス菌」に感染することで起きる。

 

のどの痛みやせきなど風邪の症状が出て、重症化すると呼吸困難などで死亡することもある。

人から人にうつることはほとんどない。

予防接種の効果で日本ではほとんど患者がいない感染症「ジフテリア」に似ており、抗菌薬などで治療が可能だ。

 

厚労省によると、この感染症で死亡したのは福岡県の60代の女性で、平成28年5月に呼吸困難で救急搬送され、3日後に死亡。

血液などから菌が検出された。

 

女性は3匹の猫に屋外で餌をやっていたといい、そこからの感染が疑われている。

 

国立感染症研究所によると、この感染症は国内では13年に初めて感染例が報告され、29年11月末までに、死亡した女性を含め北海道から九州まで25人の感染が報告されている。

犬や猫を飼っていたり、接触があったりする患者がほとんどだ。

 

英国など海外でも数10例が報告されており、死者も出ている。

ただ、国内では感染症法に基づく届け出義務がない珍しい感染症のため、見逃されている可能性もある。

 

厚労省は今月、日本医師会、日本獣医師会、自治体に対して情報提供を行い、発生があった場合は厚労省に情報提供するよう通知。

国民に対しても、「ペットとの濃厚な接触は避け、体調が悪くなったらすぐに医療機関に行ってほしい」と注意を呼びかけている。

 

 

【用語解説:人獣共通感染症】

 

人間と動物の双方が共通してかかる感染症で、全感染症の半数を占めるとされる。 

感染症法でリスクがもっとも高い「1類感染症」に指定されているエボラ出血熱やペストなど、致死率の高い感染症も多い。 

動物から直接感染するだけでなく、蚊やダニが媒介することもある。


野良猫にかまれて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)となり女性が死亡した例や、愛玩用の鳥から感染するオウム病で妊婦が死亡した例など、身近な動物から感染して死亡する例が国内でもまれに報告される。

 

出典

『人獣共通「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」で国内初の死亡例 福岡の60代女性、ジフテリアに似た菌』

http://www.sankei.com/life/news/180115/lif1801150015-n1.html 

 

 

 

 

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201811557分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

労災による死亡と認定された外国人技能実習生が2014~16年度の3年間で計22人に上ることが、14日、厚労省のまとめで分かった。

大半が事故とみられるが、過労死も1人いた。

 

政府統計で実習生の労災死の実態が明らかになったのは初めて。

労災保険の給付対象となる休業4日以上の労災件数は、3年間の平均で年475件だった。

 

実習生は職種が限られており、労災死比率が、日本の雇用者全体の労災死比率を大きく上回っている。

実習の名の下に日本人より危険で過酷な労働を負担している現実が示された。

 

専門家は「労災隠しが横行している」と指摘しており、実際の件数はさらに多い可能性がある。

新たな職種として介護が加わるなど拡大を続ける実習制度だが、制度の存廃も含め、在り方が抜本的に問われそうだ。

 

厚労省によると、死亡した実習生のうち、労災認定されたのは14年度が8人、15年度が9人、16年度が5人。

労基署に報告があった実習生の死亡事案の中で、労災認定されたものを集計した。

実習生の国籍や都道府県別の人数は不明。

 

法務省によると、実習生の数は14年16万7641人、15年19万2655人、16年22万8589人。

集計が年と年度で違うが、単純計算すると、3年間の労災死は10万人当たり3.7人になる。

 

一方、日本全体では、厚労省の集計で14~16年の労災死は計2957人。

総務省統計局による雇用者数の3年間合計(1億6964万人)で計算すると、労災死は10万人当たり1.7人。

実習生の仕事は農業、機械加工など70余りの職種だけという違いはあるものの、差が大きい。

 

実習制度を巡っては、賃金未払いや職場の暴行などが相次ぎ指摘され、国際的にも「強制労働」との批判が絶えない。

 

 

【鈴木江理子・国士舘大教授(労働社会学)の話】

 

技能実習生が就ける職種は、母国で経験のある仕事という前提があるほか、実際に働く前に日本語教育の座学や実地の安全教育も行うこととされている。


だが、実習生の労災死の多さは、こうした前提や仕組みが機能しておらず、危険な現場で即戦力として使われる現実を示している。

長時間労働の上、日本人がやりたがらない仕事を強要されることもある。


実習生には原則、職場移動の自由がなく、最長で5年後には帰国する。

これでは、事業主にコストをかけ職場環境を良くする動機は生まれない。

この制度が続く限り、実習生の労災は減らないだろう。

 

 

【ことば:外国人技能実習制度】

 

外国人を日本の企業や農家などで受け入れ、そこで習得した技術を母国の経済発展に役立ててもらう制度。
1993年に創設。


期間は最長3年だったが、昨年11月の技能実習適正化法の施行で最長5年になった。

 

職種は農業や機械加工、自動車整備などに介護が加わり、77に上る。

昨年6月末時点での実習生は約25万人。

国籍別ではベトナム、中国、フィリピンの順に多い。

 

違法な時間外労働や賃金の不払い、職場の暴力などが絶えず、適正化法には人権侵害への罰則などが盛り込まれたが、実効性には疑問の声も根強い。

 

出典

『厚労省 外国人技能実習生の労災死22人 14~16年度』

https://mainichi.jp/articles/20180115/k00/00m/040/123000c 

 

 

 

 

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2018116736分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

15日午後2時すぎ、木曽町にある木曽青峰高校で、男子生徒が木工製品を製作する実習の授業で木を削る作業中に、機械に手を巻き込まれた。
生徒は諏訪市内の病院に運ばれたが、左手の指を切断する重傷だという。


学校によると、生徒は専門学科の3年生で、卒業製作として授業で学んだ知識を生かし、木を加工して作品を作っていたという。

実習には生徒およそ20人が出席し、複数人の担当教諭がついていて、事故があった機械を使って作業する際は十分に注意するよう指導していたという。


木曽青峰高校の横野校長は、「学校の管理下でこうした事故を起こし、生徒と保護者におわび申し上げます。生徒の早い回復を祈るとともに再発防止に向けて原因の究明を急ぎたい」とコメントしている。


警察は事故の詳しい状況を調べている。

 

出典

高校授業中に男子生徒が指切断

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180116/1010001646.html 

 

 

116227分に信越放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

きのう午後2時すぎ、木曽青峰高校の専門科棟で、授業で木工製品を作っていた3年生の男子生徒18歳が木材を削る機械に左手を巻き込まれた。
生徒は諏訪市内の病院に運ばれたが、左手の指を切断する大けがをした。


当時、教室には教師や他の生徒もいて、生徒は電動の加工機械を1人で操作していたという。
警察で、事故の状況などを詳しく調べている。


横野校長は、「けがをした生徒と保護者に対して申し訳なく思っています。再発防止に向けて原因の究明にあたっていきたい」と話している。

 

出典

木曽青峰高校で生徒が実習中に指を切断する大けが

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00321055-sbcv-l20 

 

 

 

 

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20181152253分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

旭川市のJR函館線の高架橋に積もっていた雪の塊が落ちて下を歩いていた男性にあたり、この男性が首をねんざするけがをした。


JR北海道によると、15日午後1時40分ごろ、旭川市宮下通7丁目で「高架橋から落ちてきた雪にあたり気分が悪いと訴えている男性がいる」と、近くの商業施設の店員からJRに通報があった。


JRの社員が確認したところ、函館線の高さ約11mの高架橋の欄干から、積もっていた雪の塊が落ちていたことがわかった。
男性は首をねんざするけがをして、病院で手当てを受けたという。


JR北海道によると、高架橋の欄干は雪が付着しにくい構造になっているため定期的な点検は行っておらず、社員などが積もっていることを確認した場合に限って、雪を取り除いていたという。


JR北海道は、「お客様にご迷惑をおかけしたことをおわびするとともに、再発防止策を検討したい」とコメントしている。

 

出典

JR高架橋から雪落ち男性けが

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180115/4405621.html

 

 

1152347分に北海道テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR旭川駅構内で15日、高架橋から落ちた雪が男性にあたり、男性は全治1か月の重傷となっている。


事故があったのは旭川市宮下通7丁目のJR高架橋の下の通路で、午後1時ごろ、高さ11mのところにある高架橋に付着していた雪が落下し、歩行者の男性にあたった。

 

男性は付近のショッピングモールまで歩いたところで具合が悪いと訴え、救急車で病院に搬送された。

男性は頸椎捻挫で1か月の重傷。

雪の大きさや重さなどはわかっていない。

 

高架橋の下にはショッピングモールの駐車場があり、歩行者がよく利用する通路だったという。

JRは16日に事故の原因を詳しく調べる予定。

 

出典

JR旭川駅構内の高架橋から雪が落下 男性が重傷

https://www.htb.co.jp/news/archives_506.html 

 

 

 

 

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2018114751分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

阪神・淡路大震災で注目された、家屋などの下敷きになって筋肉が壊死し、腎不全になる「クラッシュ症候群」の仕組みを、慶応大などの研究チームがマウス実験で突き止め、米医学誌ネイチャー・メディシンに発表した。

予防や治療の効果を見込める物質も特定、創薬につなげたいという。

 

クラッシュ症候群は、地震や交通事故などで家屋や車の下敷きになって圧迫された手足の筋肉が壊れて起きる。

壊死した筋細胞内の物質が血中へ放出され、急性の腎障害などにつながり、死に至ることもあるが、詳しい仕組みはわかっていなかった。

 

多くの家屋が倒壊した1995年の阪神・淡路大震災では概算で370人以上が発症し、約50人が死亡したとされる。

 

こうした腎障害は、重度の熱中症や過度の運動などで筋肉が壊死した場合にも起こる。

予防薬がなく、発症したら透析で対症療法をするが、災害現場では間に合わない場合も多い。

 

研究チームは、壊死した筋細胞が出す物質で血小板が活性化され、腎臓内で白血球の一種、マクロファージを細胞死させることをマウス実験で突き止めた。

この時にマクロファージがDNAとたんぱく質の複合体「クロマチン」を放出し、尿細管を攻撃して腎障害を引き起こしていた。

 

クロマチンの放出に関わる遺伝子を働かなくしたマウスは、筋肉を壊死させても腎障害の症状が軽かった。

交通事故などで筋肉を損傷した人の血中からは、クロマチン由来の成分が多く検出された。

 

また、母乳などに含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」にクロマチン放出を抑える働きがあることも確認。

事前に注射したマウスでは腎障害の症状が軽かったという。

 

研究チームの平橋淳一・慶大専任講師は、「筋肉の壊死で起こる腎障害の予防や治療ができる可能性がある。災害や事故の現場で使える治療薬の開発につなげたい」と話す。

 

出典

『地震で下敷き…腎不全に クラッシュ症候群の仕組み解明』

https://www.asahi.com/articles/ASL1F4WF1L1FULBJ003.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

クラッシュ症候群については下記記事が東邦大学医療センターのHPに掲載されていた。

 

【クラッシュ症候群をご存知ですか?】

 

今から20年前の1995117日、阪神・淡路大震災が発生しました。

この震災における救急医療の現場において、今回のテーマである「クラッシュ症候群」が注目されました。

 

本症候群は「挫滅症候群」とも呼ばれており、その歴史的認知は比較的遅く、第二次世界大戦中の1940年、ドイツ軍によるロンドン大空襲によって、瓦礫の下から救出された人々が発症し、これが最初の症例報告とされています。

 

クラッシュ症候群は極めて特徴的な病態を示します。

倒壊した建物などから救出された直後は、意識も明瞭で、一見軽傷のように見えているのに、数時間後、突然意識が薄れ最悪の場合、死に至ることも少なくありません。

 

【何故このようなことが起こるのでしょうか?】

 

倒壊した建物などに身体の一部、特に四肢が長時間圧迫を受けると、その時間にもよりますが、血流が停滞して筋肉が障害を受け、筋細胞の壊死が生じます。

目安としては2時間以上圧迫があった場合とされています。

 

その後、圧迫状態から解放され血流が再開すると、壊死した筋細胞からミオグロビン・カリウム・乳酸などが血液中に大量に漏出します。

普段これらの物質は、細胞の中で重要な働きをしていますが、このような状態では数倍から数百倍の濃度になり、毒物となって全身障害を発症させます。

すなわち、ミオグロビンは、腎臓の尿細管を壊死させ、急性腎不全を引き起こします。

 

赤褐色の尿が出始め、やがては尿が出なくなります。

カリウムは高カリウム血症を引き起こし、筋肉を痙攣させ、心室細動、心停止を引き起こします。

そして乳酸は、乳酸アシドーシス(身体の中が酸性になる)を引き起こし、酵素の働きを低下させます。

 

【どのような検査がおこなわれるのでしょうか?】

 

ミオグロビンは、筋細胞の細胞質に豊富に含まれる蛋白質で、ヒトでは主に骨格筋と心筋に存在します。

急性心筋梗塞が発症すると、梗塞部位での心筋細胞壊死が生じ血中のミオグロビン濃度が増加する事から心筋障害マーカーとしても用いられますが、激しい運動や外傷などによる骨格筋障害によっても増加します。

「クラッシュ症候群」による増加は、後者の典型例であると言えます。

血中ミオグロビンは、始めのうちは尿中へ排泄され特徴的な赤褐色を示します。

 

カリウムは、正常な状態では細胞内に高濃度に含まれていますが、細胞が壊死し、その後血流が再開されると大量のカリウムが循環血液中に流入し、高カリウム血症を引き起こします。

本症は致死的不整脈の原因となります。

 

ミオグロビン・カリウム・乳酸の検査は、当院ではいずれも緊急血液検査として実施されています。

ミオグロビンは酵素免疫測定法を用いて測定します。

カリウム・乳酸は電極法を用いて、血液ガスと同時測定する事が可能であり、アシドーシス(酸性化)の状態も検査出来ます。

血液ガス検査は迅速測定が可能で、採血後数分で結果が得られます。

 

以前のコラム(トイレの神様)でもご紹介しましたが、『尿の外観』は重要な情報源となる場合が少なくありません。

尿中ミオグロビンの測定は一般的でなく、長い時間がかかりますので、簡便な検査である尿潜血定性検査の結果とあわせ、尿の色調が非常に重要な情報となります

  

http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/kensa/column/column20150127.html 

 

 

 

 

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20181141835分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午後3時半ごろ、日立市平和町にある「日立セメント」の工場から「黒い煙が出ている」と、近所の住民などから消防に通報があった。
消防が現場で消火活動を行った結果、火の勢いは収まりつつあるが、消火活動は現在も続いているという。


警察や消防によると、工場の従業員は全員避難したということで、これまでのところ、けが人などの情報は入っていないという。


警察によると、火事があったのはセメントの原料となる石灰石を焼く炉が入った8階建ての建物で、燃料となるタイヤのチップなどが燃えているという。
警察と消防は、消火活動が終わるのを待って詳しい原因を調べることにしている。


現場はJR日立駅から北におよそ150mほどの市の中心部で、周囲には住宅や商店などが密集していて、辺りは一時騒然とした。
近所に住む40代の男性は、「ゴムの燃えるようなにおいがして、燃えカスみたいなものが周りに飛んでいた。被害はなかったが、なるべくこういうことがないことを願いたい」と話していた。

 

出典

日立のセメント工場で火災

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180114/1070001357.html

 

 

1141749分にNHK茨城からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「日立セメント」茨城支店によると、火事があったのはセメントの原料を温める「プレヒーター」と呼ばれる設備の一部とみられるという。

 

出典

日立のセメント工場で火災

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180114/1070001356.html 

 

 

115日付で毎日新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防車など約15台が出動して消火活動にあたり、約3時間後に鎮火した。けが人はいない。

 

警察によると、出火当時は工場が稼働しており、燃料として使うタイヤチップがあった場所から煙や火が出たという。

出火原因を調べている。

 

出典

『火災 日立の工場で 周辺は一時騒然 けが人なく鎮火』

http://mainichi.jp/articles/20180115/ddl/k08/040/112000c

 

 

 

 

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20181131630分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防車の製造大手「モリタ」(兵庫県三田市)は、少ない水や海水でも十分威力を発揮する消火剤を開発した。

阪神・淡路大震災では水が確保できず、東日本大震災では津波で河川に海水が流れ込んだ。

大災害で想定外の状況に直面しても迅速に消火活動ができるように開発したという。

 

開発を担った坂本さん(55)は23年前、火に包まれた神戸の街で、消火栓から水が出ず、消火活動がなかなか進まない様子をテレビで見た。

「水がなかったらどうするのか考えさせられた」と振り返る。

 

日本では、市街地ならば消火栓があり、川の水も使える。通常は、水を集める苦労はない。

一方、欧州では、水に空気と薬剤を混ぜ、泡状にした消火剤が広く使われているという。

モリタは、少ない水でも対応できる泡消火剤の開発に乗り出した。

 

消火剤は河川や田畑に流れ込む可能性もあり、環境面に配慮。

水だけよりも10倍以上も効率よく火を消せる泡消火剤を完成させ、全国の消防で採用された。

 

ところが、東日本大震災の発生から約半月後、この泡消火剤が十分に効果を発揮しない火災があった。

現場は、津波で倒壊した宮城県気仙沼市の建物。

近くを流れる川の水を使ったところ、うまく泡が立たなかった。

海水が流れ込んでいた可能性もあり、坂本さんらは、海水でも使えるように改良に取りかかった。

 

気仙沼市の消防関係者に当時の状況を詳しく聞き取り、部下2人と朝から晩まで交代で実験室にこもり、人工海水に薬剤を混ぜる実験を繰り返した。


きちんと泡立つか。
金属を変色させたり腐食させたりしないか。
コストはかさまないか。

課題は山積みだった。


納得できるまで改良を重ね、試作品は400以上にもなった。

 

約1年後、最もよくできた試作品を持って気仙沼市を訪れた。

海辺で海水を使って試すと、淡水と同じように泡が立った。

立ち会った地元の消防関係者は、「相当有効な消火剤ができたと思った」と受け止め、13年春に発売された。

 

昨年4月には、零下20℃でも凍らない消火剤を開発した。

坂本さんは、「僕らの仕事は人の命がかかっている。だから慎重にもなるし、妥協もできない」。

その思いが開発チームを支えている。

 

出典

震災で改良、泡の消火剤 少ない水でもOK、海水も使える 兵庫の会社開発

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13312411.html?rm=150 

 

 

 

※以下は、モリタ社HPに掲載されている記事。

 

『ミラクルフォームα+(PLUS)がさらに進化しました!

 

海水でも十分な発泡性能を確保した従来の特徴に加え、これまで-10℃までであった使用温度範囲を-20℃まで拡大しました。

CAFS消火は、ホースの軽さと消火効率の高さを利点とし、全国的に需要が拡大しています。

ミラクルフォームα+(PLUS)は、A火災用泡消火薬剤で、希釈する水は淡水でも海水でも十分な発泡性能を示します。

河川や消火栓から取水できない場合にも、海水を利用して効果的なCAFS消火を行えます。
また、従来品の-10℃~+30℃までの使用温度範囲を-20℃まで大きく拡大させたことで、寒冷地での使用に最適です。
天然成分由来の原料である界面活性剤(医薬部外品原料規格2006適合)を使用しているので、環境への影響が少ないことも特長です。

ミラクルフォームα+(PLUS)は型式を取得(泡第282号)した、国家検定合格品です。
次代の消火戦術に国家検定合格品のA火災用泡消火薬剤「ミラクルフォームα+(PLUS)」をお役立てください。

 

【水とミラクルフォームα+(PLUS)の比較】

ベニヤ板に水と泡消火薬剤を垂らす。
水は表面張力が大きく玉状になってしまいますが、泡消火薬剤は表面張力が小さいため一瞬にして板面に広がり浸透します。
更に、泡消火薬剤が浸透した板の上に水を垂らしても、水は板に浸透します。
以上のことから、ミラクルフォームα+(PLUS)は燃焼物を冷却し、再燃を防止する効果が高いことがわかります。

 

http://www.morita119.jp/related/parts/010.html 

 

 

 

 

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2018113104分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福井県の人口10万人あたりの交通事故死者数が、昨年、全国の都道府県で最多だったことが、警察庁のまとめでわかった。

 

一般道での後部座席シートベルト着用率もワースト1位だったことが、日本自動車連盟(JAF)などの調査で判明。

 

県内で昨年、乗車中に交通事故で亡くなった人のうち、8割程度がベルトを着用していなかったとみられ、県警は啓発活動に力を入れている。

 

県警によると、2017年の事故死者数は46人と、16年よりも5人減少。

しかし、警察庁のまとめによると、人口10万人あたりの死者数は5.88人と、全国ワースト1位となった。

背景には、シートベルトの未着用があるとみられる。

 

JAFと警察庁が17年10月に目視で実施した調査によると、県内一般道での後部座席の着用率は14.8%(全国平均36.4%)と、都道府県別で最下位。

高速道でも54%(同74.4%)と低かった。

一般道では、15年も全国で最低の17.2%だったが、さらに数字が悪化した。

 

県警によると、17年の自動車乗車中の事故による死者20人のうち、15人が非着用だったとみられる。

前の座席などに頭をぶつけ、首の骨を折って致命傷になることが多い。

また、事故の衝撃で曲がったドアの隙間などから車外へ投げ出されたり、同乗者にぶつかってけがを負わせたりするケースもある。

 

県警は、「なんでせんの?シートベルト」と銘打ち、非着用時の危険性を説明したポスターやチラシ計2400枚を作り、県内の自動車販売店や役所などに置いた。


県警交通部の岩瀬管理官は、「『後部座席は安全』という古い感覚を取り払う必要があり、死者を減らすため、今後も着用徹底を呼びかけていく」と話した。

 

出典

『後部座席ベルト、着用率最低の県は事故死率最多』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180112-OYT1T50067.html 

 

 

 

 

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2018113853分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

太陽の光をあてるだけで、水を完全に分解して水素を作り出すことができる特殊な触媒を開発したと、大阪大学のグループが発表した。
新たなエネルギー源として活用が期待されている水素の可能性を広げる技術として、注目されている。


研究を行ったのは、大阪大学産業科学研究所の真嶋哲朗教授らのグループ。


グループでは、植物が光エネルギーを使って水を酸素と水素に分解する仕組みを参考に、光を吸収しやすい「黒リン」と呼ばれる物質と塗料などに使われる化学物質を結合させて、粉末状の物質を作った。


そして、この粉末を水に入れて光をあてたところ、粉末が光触媒として働き、水が酸素と水素に分解されることが分かったという。


光触媒を使って水を分解する技術はこれまでもあったが、非常に効率が悪く、実用化は難しいとされていた。

しかし今回の光触媒は、光を当てるだけで水を完全に分解できるという。


グループでは、さらに研究が進めば、燃料電池など新たなエネルギー源として期待される水素を効率よく製造する技術につながるとしている。
研究を行った真嶋教授は、「水素は二酸化炭素を発生させない究極のエネルギー源で、大量かつ安く作り続けることが重要になってくる。その第一歩となる成果だ」と話している。

 

出典

水を分解 水素作る触媒開発

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180113/4283571.html 

 

 

 

 

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2018113日付で朝日新聞岡山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

笠岡労基署は12日、井原市の金属加工業「笹井鉄工所」と男性社長(46)を、労安法違反の疑いで書類送検した。

 

発表によると、事故が起きたのは昨年11月8日。

同社工場で、男性従業員(21)がNC旋盤を使って金属部品を加工中、旋盤に付属した高速回転中の金属製棒材が男性に接触。

頭を骨折するなどの重傷を負った。

 

同社は、棒材の回転部分に囲いを設けるなどの必要措置を講じなかった疑いがある。

男性は命に別状はないが、現在も入院中という。

 

 

 

 

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2018114日付で伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

三重県の鈴鹿市消防本部で13日、同本部提案の独自避難法「平泳ぎ避難」の検証を実施。

5つの方法による計24パターンで、所要時間や安全性について確認した。

 

消防職員110人が参加。

所要時間の測定や避難の様子を撮影しながら、参加者らは「多目的室からの避難」、「飽和状態からの避難」など5項目で、消灯時の状態や扉の数を減少させた状態など、細かい設定を加えながら、通常避難と平泳ぎ避難を実践しながら違いを比較した。

 

中でも、対面に分かれ、廊下に見立てた直線空間を互いが前方に進む「交差による避難」では、通常避難で1分50秒、平泳ぎ避難で1分13秒と、約40秒の差を実証した。

また、全ての項目で平泳ぎ避難の安全性を認識した。

 

参加者の1人、中央消防署西分署の消防司令補・兼丸さん(41)は、「通常避難では押しくらまんじゅう状態で危険を感じたが、平泳ぎの動作により、前との空間ができ、心理的にも恐怖感がなくなり、より安全な避難法であることを身をもって感じた。日常業務の中で市民にも広く広報していきたい」と話していた。

 

中西消防長は講評で、「詳細な分析としては今後になるが、条件が悪くなるほど一定の効果を実感した。データ分析とともに論文にまとめ、全国に発信していきたい」と語った。

 

平泳ぎ避難は、渋滞学に基づき、従来の避難行動で扉やドアなど狭くなる部分での渋滞や停滞を防止する方策として考案し、先月発表されたばかり。

平泳ぎの手の動きをすることで空間をつくり出し、混雑を緩和させながら避難する仕組み。

同本部では、検証を続けながら推奨に取り組んでいる。

 

出典

『鈴鹿消防 安全性高く時間短縮 「平泳ぎ避難」の効果検証 三重』

http://www.isenp.co.jp/2018/01/14/12821/ 

 

 

18日付で伊勢新聞からは、発案のきっかけなどに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

平泳ぎ避難は、東京大学先端科学技術研究センター・西成活裕教授の渋滞学に関する理論からヒントを得て、従来の避難行動で扉やドアなど狭くなる部分での渋滞や停滞を防止するために考えられた。

 

渋滞学による人の混雑の定義では、「1m2の空間に、人が1.8人以上入ると混雑する」とされており、その数値を超えないように平泳ぎの手の動きをすることで空間をつくり出して、混雑を緩和しながら避難するという仕組み。

 

同本部によると、11月29~30日に東京都で開催した「全国消防技術者会議」の特別講演で、西成教授が「群衆運動のメカニズムと対策」について渋滞学の視点から講義。

 

講義を受けた市消防職員による署内での報告会で「混雑を緩和させる手段として『平泳ぎ』はどうか」との意見が出たことが、発案のきっかけという。

 

中西消防長は、「簡単な方法なので前例を調べたが該当するものがなく、全国でも初めての避難法になるようだ」と話す。

 

訓練では、避難時に両側の避難口のうち、片方で消防職員5人が事前に統一した「安全に早く避難するために、平泳ぎ避難をしましょう」と呼び掛けながら、両手を空中に広げてかき進む動作を繰り返した。

 

訓練後、初めての人への声掛けがどの程度理解されたかを検証し、「平泳ぎの動作は年齢を問わず理解でき、ほとんどの人が呼び掛けで平泳ぎ避難を実施した」ことから、「有効性が確認できた」という。

 

退出時間だけをみると、通常避難の方が約10秒早い結果となったが、その点については「通常避難側も落ち着いて行動していたことから渋滞が発生せず、スムーズな避難につながった」と分析する。

 

同本部から報告を受けた西成教授は、結果を踏まえ、「この方法は人口密度がかなり高い時に効いてくるので、通常の実験環境では検証は難しいかもしれないが、前方混雑で何度か止まる状況があると効果が目に見えると考える」とメールで返信。

さらに、「斬新なアイデアなので注目している」と期待を込めた。

 

・・・・・

 

出典

『<まる見えリポート>鈴鹿消防考案の避難法 「平泳ぎ避難」周知進める』

http://www.isenp.co.jp/2018/01/08/12509/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

渋滞学についてはいろいろな情報があるが、交通渋滞ばかりでなく製造現場の改善にもつながる学問だという記事があったので紹介する。

 

2012229日 日経Bizアカデミー)

 

仕事の流れをつくる』 東京大学 先端科学技術研究センター教授 西成活裕さん

 

「イン」と「アウト」を調整すれば仕事の渋滞は解消する

 

「渋滞学」という新しい学問を独自に打ち立て、車、人、物資などの「流れ」の改善に果敢に取り組んでいる西成活裕さん。

この渋滞学を仕事にどのように応用できるのだろうか。

渋滞学の考え方を用いて、日々の仕事の停滞を改善する方法を伺った。

 

新しい案件が入ったら古い案件を減らす

 

  「渋滞学」とは、どのような学問なのですか。

一般に「渋滞」といえば車の渋滞のことを意味しますが、私が提唱している渋滞学では、「それまで流れていたものが詰まってしまう現象」全般を渋滞ととらえています。

車、人、物資にせよ、「流れ」があるところには「詰まり」が発生しがちです。

その原因を探り、詰まりを解消していこうというのが、渋滞学の根本にある考え方です。

 

  どのような分野で生かされていますか。

高速道路の渋滞解消のほか、サービスエリアやトイレの混雑解消などでも大きな成果を出しています。

最近では、空港の物流ターミナルに渋滞学の理論を適用して、物資の流れをスムーズにすることに成功しました。

また、数多くの企業の業務を、流れという観点で改善してきました。

例えば、製造用資材の保管期間を短縮することで倉庫代などを大幅に下げ、約8億円に上るコストを削減したケースもあります。

 

Q 渋滞学は、仕事にはどのように応用できるのですか。

全ての仕事を流れとしてとらえ、流れが滞らないようにする。それが全てです。

では、流れを停滞させないためにはどうすればいいか。

「イン」と「アウト」のバランスを考えればよいのです。

 

仕事が忙しいということは、入ってくる案件と、終了して手を離れる案件のバランスが崩れているということです。

新たに案件が入ってきたのに、古い案件がなかなか終わらない。そんなときに渋滞が発生します。

それを解消するには、案件が1つ入る前に、必ず古い案件を1つ減らすというルールを作ればよいのです。

そのためには、新案件の発生を見込んで、古い案件をいつまでに終わらせればよいかを自分で決めることが必要です。

また、省ける仕事を極力省くことも大切です。

もう1つお薦めしたいのが、「慣性」の力を利用して流れをスムーズにすることです。

普通、1日の仕事は切りのよいところで終わりたいと思うものですが、あえて、何かをやり残した状態で終えるのです。

そうすると、次の日の仕事は、前日のやり残しを片付けるところからスタートします。

やることが決まっていて、しかも比較的簡単に終えることができる仕事から1日が始まるので、そこに慣性の力が生じ、以後の仕事が円滑に流れるというわけです。

 

「利他」の行動が自分の利益につながる

 

 Q 1カ月、1年、数年といった単位で仕事の流れをつくるポイントは何でしょ
   うか。

最初に考えなければならないのは、最も長い単位です。

例えば、20年後に何を達成したいかという目標を定め、そこから10年、5年、1年と、より短い期間の目標を決めます。

それによって、全ての仕事を20年後の目標に向かう1つの流れにすることができるのです。

私自身、大学の定年を迎える22年後にどうありたいかをイメージしながら、日々の仕事の流れを組み立てています。

遠くにある目標について考えるのは、とても楽しいことです。
それは自分の夢に思いを巡らしているからです。

 

Q これからの時代に生き生きと働くためのアドバイスをいただけますか。

「利他」の精神を大切にすることだと考えています。

自分の成果だけを求めるのではなく、同僚や部下、上司などに手柄を譲ることを考える。

他の人に任せられる仕事は、積極的に任せていく。

そうして周囲の人たちが利益を得られるような環境をつくることが、結局は自分の利益にもつながるのです。

倫理的な話をしているのではありません。

利他行動の実践が全体最適につながることは、数学的に証明されています。「進化ゲーム理論」というのがそれで、その原則は極めて単純です。

一度得をした人は、次に得をする機会を他人に譲る。勝った人は勝ち続けようと考えずに、次の勝利のチャンスを他の人に譲る。皆がこれをし合えば、全体の幸福度は最大になるのです。

逆に「自分だけ」となると、その人を含めた社会全体が駄目になってしまいます。

 

http://bizacademy.nikkei.co.jp/career/interview/article.aspx?id=MMACc2000027022012 

 

 

 

 

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20181121947分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫県と防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は12日、実際に揺れを発生させて建物の倒壊実験ができる施設「E-ディフェンス」(兵庫県三木市)で、農業用ため池の堤改修に向けた耐震実験を行った。

 

兵庫県には全国最多の約3万8000カ所のため池があり、平成7年の阪神大震災では、約1400カ所で堤が壊れるなどの被害が出た。

 

県は26年以降、漏水を防ぐ「遮水シート」を使った改修の有効性を検証してきた。

 

実験は2回行われ、遮水シートの埋設方法を変えた2つの土(ど)槽(そう)を震動台の上に設置し、震度6弱と6強相当の揺れを加えて比較。


その結果、遮水シートを階段状に設置した土槽より、直線状にした土槽の方がひび割れが大きかった。

 

神戸大大学院農学研究科の澤田豊助教は、「いずれの埋設方法も漏水は確認されず、遮水シートの効果は機能していた。今後、詳細に調査したい」としている。

 

出典

『ため池堤の耐震性に遮水シート有効 兵庫の施設で実験』

http://www.sankei.com/west/news/180112/wst1801120088-n1.html 

 

 

 

 

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20181121111分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福岡県大川市の市立川口小学校校庭で男子児童が転倒したハンドボール用ゴールの下敷きとなり死亡した事故から13日で1年。

風化させないようにと、1月13日をゴールが十分に固定されているか点検を広く呼び掛ける日とし、啓発活動を進める動きが出ている。

 

活動するのは、子供の傷害事故の予防に取り組むNPO法人「セーフキッズジャパン」。

平成16年1月の同じ日にも静岡市の中学校でサッカーゴールが倒れ男子生徒が亡くなったこともあり、「サッカーゴールなど固定チェックの日」と定めることにした。

 

同日から2月13日まで、学校やスポーツ団体などの関係者からゴールが固定されているか確認する様子を撮影した写真を募り、ホームページで公開する。

大川市の遺族も、これらの取り組みに賛同しているという。

 

セーフキッズジャパンなどによると、ゴールは前面に重量が集中する不安定な構造。

固定するには、硬い土にハンマーでくいを打ち込むといった数人がかりの作業になるが、設置場所を移す中で、十分に固定されないケースもあるという。

 

大川市の事故では、男児がゴール上部にぶら下がった直後に倒れた。

金属製の留め具などが外れており、福岡県警が業務上過失致死容疑で調べている。

 

大川市内の小中学校では12日、安全について考える集会などを開いた。

事故が起きたのとは別の三又小学校では、全校児童約160人が亡くなった男児に黙とうをささげた後、校舎内外で見つけた危険箇所を発表し、注意を呼び掛けた。

 

出典

『ハンドボール用ゴール下敷き死事故1年 ゴール点検呼び掛ける日に』

http://www.sankei.com/west/news/180112/wst1801120031-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇大川市での事例は本ブログでも紹介スミ。

 

〇セーフキッズジャパンとは、いかなる団体か?HPには、法人設立趣旨が以下のように掲載されている。

 

日本では、1歳以上の子どもの死亡原因の第1位は「不慮の事故」となっており、この状況は1960年から変わっていません。
入院や外来受診が必要な事故は、日々、全国いたる所で同じように起こっています。

すなわち「事故による傷害」は子どもの健康問題として最も重要な課題となっているのです。
しかし、日本では組織だった啓発活動は行われていませんでした。

 

米国では、1988年、事故による子どもの傷害を予防するためのNPO法人が設立され、チャイルドシートの着用指導が開始されました。
2005
年にはSafe Kids Worldwideという名称の国際組織となり、米国内には500ヶ所以上の支部、世界では25ヶ国が加盟する組織となりました。
現在、WHO(世界保健機関)の傷害予防部門、CDC(米疾病予防センター)、CPSC(アメリカ消費者製品安全委員会)などと連携して活動しています。

 

この度、わが国でもSafe Kids JapanというNPO法人を設立しました。
Safe Kids Worldwide
や国立成育医療研究センター、産業技術総合研究所などと連携して、子どもの傷害予防に関する様々な活動を行うことといたしました。

 

傷害を予防するためにはいろいろな領域の人々が関わることが不可欠です。
言い換えれば、すべての人に傷害予防についての役割があるのです。
皆でいっしょに子どもの傷害予防に取り組もうではありませんか。

 

http://safekidsjapan.org/about/

 

 

 

 

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2018112735分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2017年7月に吉田町の民家で起きたエアコン室内機の異常とみられる火災などを受け、エアコン製造元の三菱重工サーマルシステムズは11日、自社が製造した一部エアコンについて「発火に至る恐れがあることが判明した」と発表した。

該当する製品を全国で無償で点検・改修する。

 

静岡市消防局は同社と連携して原因を調査し、「製品に不備がある」として、再発防止の対策を要請していた。


同社によると、対象は1999年10月~2007年に製造されたエアコンの一部。

ホームページでこれらのエアコンについて、「特定条件に当てはまる場合、室内送風用ファンモーターのリード線接続部から発火に至る恐れがあると判明した」と記すとともに、対象製品の製造年や型式を掲載している。


市消防局によると、17年7月上旬、吉田町の住宅で、使用中の同社製「ビーバーエアコン」から白い煙が上がっているのに住人が気付き、内部に炎が見えたため水を掛け消火した。

 

同消防局と同社が原因を調べたところ、送風用のファンモーターと配線の接続部分が、外気などによる水分が内部に浸透しやすい位置に設置されていたため腐食が進み、電気抵抗が生じたことで発熱して出火したと判明。

 

同様の出火は、吉田町の火災のほかに全国で8件確認されているという。

 

出典

エアコン無償修理へ 吉田の火災受け「発火に至る恐れ」

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/445323.html

 

 

1111830分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

静岡県吉田町の住宅でエアコン内部の異常が原因とみられる火災が起きていたことが11日、静岡市消防局への取材で分かった。

 

エアコンは三菱重工業製で、点検や部品交換などが必要な製品は全国に約92万台あるとみられ、消防局は製造元に対応を要請した。

 

市消防局によると、火災は昨年7月上旬に起きた。

住宅1階の居室で使用中の室内機からパチパチと音がし、白い煙が上がっていることに住人が気付いた。

内部に炎が見えたため、住民が水を掛けて消火、エアコンの一部を焼いたがけが人はいなかった。

 

消防局が製造元と共同で原因を調べたところ、室内機にある配線をまとめた部品が水分がたまりやすい位置に取り付けられていたため腐食が進んで発熱し、出火につながったと判明した。

 

同じ部品を使った製品は、2000年から07年にかけて製造された。

昨年12月末時点で、同じような出火は全国で8件報告されているという。

 

三菱重工業は11日中に窓口を設け、ホームページに対象製品の製造年や型式を掲載するとしている。

同社は「誠心誠意きちんと対応させていただく」とコメントした。

 

出典

『エアコン 内部異常で火災 対象製品、全国92万台か』

https://mainichi.jp/articles/20180112/k00/00m/040/038000c 

 

 

 

 

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20181121754分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

山口県の離島・周防大島に水道用水を届ける送水管が破断しているのが、11日夜に見つかった。

 

島への給水を担う柳井地域広域水道企業団(柳井市)や周防大島が給水車で水を運び対応しているが、送水管の補修は難しいといい、同町全約1万世帯への影響が長引く見通しだ。

 

破断した送水管は直径45cmのポリエチレン製で、柳井市と周防大島を結ぶ大島大橋の橋桁の裏側に敷設されている。

継ぎ目付近が裂け、水がまったく送れない状態。

 

企業団によると、原因ははっきりしないが、老朽化や寒波の影響は考えにくいという。

破断部分の位置などから補修が難しく、復旧の見通しは立っていない。

 

水道水は、送水管から町内9カ所の配水池を経て、各戸に送られている。

町は周辺市町の協力を求め、給水車などで水を配り始めた。

 

町水道課は、「配水池の水がなくなれば、給水車で届けても水が足りなくなる恐れがある」と危惧する。

企業長の井原・柳井市長は、「町と連携し、復旧に向けて全力を尽くしたい」と話した。

 

出典

『離島・周防大島への送水管が破断 1万世帯に影響 山口』

https://www.asahi.com/articles/ASL1D3FNWL1DTZNB003.html 

 

 

113日付で中国新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

山口県の柳井市から周防大島町に向けて大島大橋に敷設した送水管が破断し、11日夜から水を送れなくなった。

柳井地域広域水道企業団は12日、ほぼ全島の約1万世帯、1万5000人に影響する見通しを発表した。

原因は調査中。

 

2000年に供給を始めた同企業団管内での断水は初めて。

島民は水確保に苦労している。

 

同企業団によると、11日午後6時15分ごろ、管内各地への流量を監視するシステムで、同町の配水池に水が送られていないと判明。

同10時10分ごろ、大島大橋の橋桁の下を通る送水管が柳井市側から約80mの地点で破断しているのを職員が発見し、送水を止めた。

 

出典

『周防大島全島で断水 送水管破断、復旧急ぐ』

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=401800&comment_sub_id=0&category_id=256

 

 

1131220分にNHK山口からは、13日に復旧工事が終わったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

柳井地域広域水道企業団は、13日朝から破断した部分を取り替える工事を行い、午後6時半ごろ終わったという。


この結果、断水が続いていた周防大島町の水道は、早ければ14日夕方から順次復旧する見通しとなった。

 

出典

周防大島町断水 14日復旧か

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064334891.html 

 

 

1151935分に日テレNEWS24(山口放送)からは、14日に6割程度ではあるが給水が復旧されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

送水管の破損により断水していた周防大島町では、13日から送水が再開されたが、復旧は町内の6割程度にとどまっている。

完全復旧は16日以降にずれこむ見通し。

 

大島大橋の下を通る送水管は13日、修理が終わり、送水が再開された。

周防大島町の中でも人口の多い小松地区や久賀地区では、14日、給水が復旧し、安堵の声が聞かれた。

 

町民「お風呂とトイレの水が大変だった。近所に井戸水をもらいに行った」。

クリーニング店の男性「水が出なかったら何もできないので、水が出て初めて仕事ができるから、水のありがたさがわかるね。今まで普通に使ってたけど」。

 

周防大島町では、柳井市から送られた水はいったん、町内に9ヶ所ある配水池に溜まったあと、各家庭に送られている。

それぞれの配水池には水は溜まっているものの、高台の集落に送水する装置に水が思うように溜まっておらず、完全に復旧したのは町内の6割程度にとどまっているという。

 

お年寄りばかりおよそ50世帯が暮らす佐連地区。

住民「車がないの。1人暮らしで飲み水くらいはある」。

ここでも水道は復旧せず、お年寄りのために急遽、給水車が駆けつけた。

水を受け取っても、家まで運ぶのが一苦労。

1つ20ℓの水を荷車に載せ、狭い路地をゆっくりと運ぶ。

 

今回、断水の原因となった大島大橋の下を通る送水管は、1996年に設置されて以来、2か月に1度、目視点検が行われていて、去年11月の点検では異常はなかったという。

 

破損した送水管の耐用年数は50年で、現在、メーカーが持ち帰って破損の原因を調べている。

送水管破損から4日が経ち、周防大島町では、できるだけ早い完全復旧を目指すとしている。

 

出典

周防大島町の断水…復旧はまだ6割程度

http://www.news24.jp/nnn/news87010062.html

 

 

 

(2018年5月18日 修正1;追記)

 

20185162121分にNHK山口から、橋を通過する車の振動で接合部分に亀裂が入ったことが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

送水管を管理する柳井地域広域水道企業団は、このほど、送水管が破損した原因と今後の対策をまとめ、地元の議員に結果を報告した。


それによると、橋を通過する車両の振動によってポリエチレン製の送水管をボルトやナットでつなぐ接合部分に亀裂が入り、振動が長期間にわたって繰り返されたことで、亀裂が広がって破損したと考えられるという。


また、再発防止策として、2か月ごとに行っていた目視による点検の回数を毎月1回に増やすことや、厚労省などと連携して送水管の耐久性の検証を行っていくことなどを明らかにした。


柳井地域広域水道企業団の企業長を務める柳井市の井原市長は、「今まで以上に綿密な点検を行っていきたい」と話している。

 

出典

通行車両の車の振動で送水管破損

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180516/4060000383.html 

 

 

 

 

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2018112日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

11日午後6時55分ごろ、新潟県三条市のJR信越線東光寺~帯織駅間の踏切で、新潟発長岡行き普通電車(4両編成)が線路上に積もった新雪に阻まれ、動けなくなった。

 

車内には満員状態の約430人が乗っており、立っている人も多数いた。

車内は空調が利いていたが、乗客らは互いに席を譲り合うなどして一夜を明かした。

 

JR東日本は夜を徹して除雪を行い、約15時間半後の12日午前10時26分に電車を動かし、立ち往生を解消した。

 

JR東によると、乗客のうち40代男性が脱水症状を訴え、救急車で同県長岡市内の病院に搬送されるなど、計5人が救急搬送された。

三条市消防本部によると、10代と20代の2人が「具合が悪い」と訴え、迎えに来た家族に保護された。

 

JR東新潟支社広報室は立ち往生について、「進行方向に雪が想定以上にたまり、前に進めなくなった。無理に進めば脱線の恐れがあった」としている。

 

出典

『鉄道トラブル 大雪で430人車内閉じ込め 満員で一晩 新潟・JR信越線』

https://mainichi.jp/articles/20180112/dde/001/040/068000c 

 

 

1122317分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

立ち客210人を含む約430人の客を乗せた普通電車は駅を発車してわずか2分後、約300m進んでストップした。

JR信越線が立ち往生したトラブルは、乗客が約15時間半も車内に閉じ込められる異例の事態に。

JR東日本や行政は一体何をしていたのか。

 

JR東日本新潟支社によると、管内には積雪の運行停止基準やマニュアルはなかった。

 

問題の電車は11日午後7時前、無人駅の東光寺駅(新潟県三条市)を出発。

降雪でダイヤが乱れ運休が続出したため乗客が集中し、“運転強行”に判断が傾いた可能性がある。

 

現場付近では日中の除雪は実施されておらず、1本前の電車は約2時間前に通過。

電車は雪をかき分け進んだが、2分ほどで運転席の窓近くまで雪がたまり、停車した。

 

同支社は人海戦術での除雪を決め、近隣にいた社員らを現地に派遣したが、除雪は難航。

最終的に除雪車で線路を開通させることにした。

 

除雪車は上り線を逆方向から進み、除雪を終えたのは12日午前10時半前。

「除雪車の出動はダイヤの調整が必要で、時間がかかる。雪が固く、除雪も進まなかった」(同支社)。

 

現場にバスを向かわせることも検討したが、バス会社から「雪で近づけそうにない」と難色を示され、タクシーなどで乗客全員を運ぶには時間がかかるため断念したという。

 

東光寺駅側にバックするという選択はなかったのか。

踏切の警報トラブルや後続車と衝突する危険性もあり、同支社は「後方に戻るという認識はなかった」とする。

 

ただ、鉄道技術に詳しい工学院大の曽根悟特任教授(78)は、電車を後進させて主要駅まで引き返すべきだったと指摘。

「警備要員の派遣など安全確認に数時間かかったとしても、乗客の苦痛を少しでも早く取り除くことができた」との見方を示す。

 

乗客への対応も後手に回った。

見附駅に乾パンなどが届いたのは12日午前2時22分。

乗客にペットボトルの水が渡されたのは同2時43分だった。

 

一方、県や市は大雪への警戒態勢をとるなどしていたが、トラブルに自ら動こうとはしなかった。

県の担当者は、避難所の開設など具体的な要請があれば対応できたが、「依頼がなく動きようがなかった」と説明。

自衛隊への災害派遣要請は検討対象にもならなかったという。

 

出典

『JR信越線15時間立ち往生 乗客集中で運転強行か 新潟県は自衛隊要請
 検討もせず』

http://www.sankei.com/affairs/news/180112/afr1801120066-n1.html 

 

 

113049分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR東によると、積雪時は運転士と支社指令室が連絡を取り合って運行を判断する。


電車は午後6時55分、東光寺駅を発車。

当時、線路には大量の雪が積もっていたが、電車前面に雪をかき分ける金属板が付いており、「前進可能と判断した」(新潟支社広報室)。

しかし発車して300m、1分もたたないうちに電車の前にたまった雪で停止した。

 

東光寺駅に戻ることも検討したが、無人駅でホームに雪が積もっており、乗客を避難させるのは困難。

さらに停止位置は踏切近くで、警報機が鳴り出した。

この警報機は、鳴り始めてから後退すると再整備が必要になる。

「警報機の不具合で後続列車が通行できなくなるリスクを冒してまで戻る意味はない」と判断。
約2.3km先の帯織駅を目指し、近隣駅から応援を得て人力での雪かきを試みた。 
 

しかし、雪かきを上回る速さで雪が積もり、運転再開に失敗した。

 

代替輸送としてバスやタクシーの手配を試みたが、周囲は細い農道で、近くまでバスを寄せるのは不可能と判断。

午後7時半ごろには、長岡、新潟両市内に待機していた除雪車を出動させる準備に入ったが、積雪量が多く、現場到着は翌朝にずれ込んだ。

 

車内は暖房が利いていたが、乗客は約430人と満員状態で、立っている人も多かった。

トイレは1カ所しかなく、飲み水を我慢する人もいた。

12日午前0時前後から体調不良を訴える乗客が出始め、救急搬送された。

水や食料の配布も午前2時40分ごろからと、後手に回った。

 

JR東は当初、「ふぶいているうえに真っ暗な中、線路を歩くのは危ない」との判断から、乗客が車外に出ることを認めなかった。

しかし、付近で迎えに来た家族の車が列をなしたのを受け、午前4時半ごろから、迎えの車が来た乗客に限り降車を認めた。

   

出典

『信越線立ち往生 発車1分で停止 過小評価、判断裏目に』

https://mainichi.jp/articles/20180113/k00/00m/040/115000c 

 

 

11277分にYAHOOニュースからは、当日の気象状況に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

新潟では、11日午前はほとんど積雪がなかったが、昼頃から状況が一変した。

見る間に積雪が増えていったのだ。

 

一方、長岡では、11日午前は雪が強く降ったものの、午後になって雪は小康状態、積雪に大きな変化はみられなくなった。

 

新潟県内でも雪の降り方に大きな差があったことがわかる。

 

どのくらい強い雪が降ったのだろうか?

新潟地方気象台の観測によると、11日午後は数分間外にいるだけで雪が衣服に積もるほどの強い降り方で、見通しが300mメートルと極端に悪かったようだ。

 

実際、11日午後2時から3時までの1時間に14cmもの雪が降った。

通常は、1時間に3cm程度の降り方で強い雪とされているから、その5倍の強さで降ったと推測される。


また、雪のピークは2度あったことがわかり、1回目は11日夕方、2回目は12日未明だ。

 

・・・・・

 

出典

『新潟・JR信越線列車立ち往生 大雪を降らせた「線状の雪雲」』

https://news.yahoo.co.jp/byline/katayamayukiko/20180112-00080387/ 

 

 

              (2/2へ続く)

 

 

 

 

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(1/2から続く)

 

 

113622分にNHK首都圏からは、普段は雪が降らない地域ゆえ深夜だけの除雪計画だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

電車は、11日の午後7時ごろ、立往生した地点の手前にある東光寺駅を出た付近で1度停車し、除雪したうえで2時間後に運転を再開したが、再び雪を車両の下に抱え込んでしまい、止まっていたことがわかった。


その後、応援の社員7人が到着して車両の下回りの除雪を行ったが、運転できなかったという。


このため、除雪車が12日の午前0時前に長岡市内の車両センターを出発したが、その際、車両センターの構内の除雪に時間がかかり、本線上に出たのは午前1時半すぎだったことがJRへの取材でわかった。


さらに、部品の交換で作業を中断するなどしたため、車両センターからおよそ15km離れた場所にある現場に到着できたのは午前9時半で、出発から9時間余りかかっていたという。


また、磐越西線や信越線の別の区間では、日中に電車を運休にして除雪機を使って除雪作業をしていた。
しかし、今回の区域は普段あまり雪が降らないため、今回は深夜だけの除雪の計画とし、電車が立往生した周辺では、日中に除雪機を使った除雪作業をしていなかったこともわかった。

出典

信越線 除雪車到着まで9時間

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180113/0006143.html 

 

 

113日付で東京新聞からは、安全は最優先だが到着するのも使命だという思いがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

立ち往生した電車は、普段より多い約430人の乗客を乗せて定刻から1時間18分遅れの午後4時25分ごろに新潟駅を出発した。

 

5時46分ごろ、保内駅(三条市)手前で、パンタグラフに雪が積もって電車に電気が流れずに停車。

復旧して運転再開したのは6時14分だった。

 

保内駅の次の東三条駅を出てからは、積雪で何度も停止し、そのたびに乗務員が雪かきをして発車するということを繰り返した。

東光寺駅を出て約300mの地点で止まった際、雪かきを試みても電車はわずかに動いただけで、ついに立ち往生を余儀なくされた。

 

三条市では11日夕から夜にかけて1時間当たり8~9cmの雪が積もり、積雪は最大約80cmに達した。

立ち往生した電車の先頭には排雪板がついているが、かき分けられる量を上回っていたとみられる。

 

新潟県は豪雪地帯だが、現場は平野部で、電車が立ち往生するような積雪は珍しい。

それでも交通技術ライターの川辺謙一さんは、「高い乗車率の電車が止まったらどうなるのかを考え、運行を見合わせるべきだった」と指摘。

国交省の職員も、「JRは雪が激しく降ることは分かっていたはず。早めに止めることもあり得たのでは」と話す。

 

記者会見した新潟支社の担当者は、「常に安全は最優先だが、到着するのも使命で、仮に遅れが出ても走らせたいとの思いもあった」と弁明。

「除雪で何とかと思ったが時間がかかった。今後の教訓にしないといけない」と反省を語った。

 

出典

新潟、電車立ち往生 運転中止の機会逃す

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018011302000125.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

辛口報道が並ぶ中、以下のようなほのぼのとする報道もあった。

 

113 049分 毎日新聞)

 

乗客は疲労の色を見せながらも、自発的に席を譲り合うなどして運転再開を待った。

 

乗客の一人で新潟県見附市の女性(68)によると、立ち往生してしばらくした頃、80代くらいの女性が「席を代わりましょう」と周囲の乗客に声をかけた。

女性は気遣いをみせる高校生に「座っていると腰が痛くなるのよ」と穏やかに対応していた。

 

このやりとりをきっかけに、席を譲り始める光景が広がったという。

 

出典

信越線立ち往生 発車1分で停止 過小評価、判断裏目に』

https://mainichi.jp/articles/20180113/k00/00m/040/115000c 

 

 

1131044分 産経新聞)

 

乗客の男性がツイッター上で「JRの方の苦労、ありがたみや頑張りをすごく身近に感じました」などと運転士の対応を称賛し、話題になっている。

 

この男性は11日のツイッターに、「思ったことをまとめたのでぜひ見てください」と当時の状況を報告。

「(運転士は)応援が来るまで一人で乗客の対応をして、一人で除雪作業をしていました」、「車内放送では疲れがわかるような放送で、一部の方からは『頑張れ!頑張れ!』と励ましの声も上がっていました」と、生々しくリポートした。

 

また、「あなた方のおかげで安心して待つことができました。本当にありがとうございました!」と謝辞を述べ、「JRに対して厳しい意見をなされているようですが、僕は本当に素晴らしいなと思いました」と称賛した。

 

これについて6万件以上のリツイートがあり、「良い話過ぎて泣けてきた」、「ニュースなどでは批判的な意見が多い中、大変な思いをされたご本人からの貴重なレポートに涙しました」と感動の声が寄せられたほか、「JR側と乗客側の板挟みになっていた運転手さんにはもう脱帽です」などと、運転士の苦労をねぎらう声もつづられた。

 

JR東日本は、乗客を一晩降ろさなかった理由について「車外に出すのは危険で、安全を優先した」と説明したが、「雪が降る深夜に外に出るよりも、暖かい電車の中で安全を確保したからこそ、怪我人など出さずに済んだのだと思います」と、今回の対応に理解を示す意見も寄せられた。

 

出典

『運転士が一人で除雪作業、乗客から「頑張れ!」とエール…ツイッターでの現場報告が話題に』

http://www.sankei.com/affairs/news/180113/afr1801130008-n1.html 

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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