







2017年4月30日19時3分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時すぎ、遠軽町豊里の片側1車線の国道242号線で、道路を走っていたトラックの作業用アームが信号機の配線に引っかかり、信号機を支える柱2本が根元から倒れた。
警察によると、けが人などはいなかったが、柱が道路に倒れたため、現場では、およそ30分にわたって1車線を通行止めにし、警察官が車の誘導などをしたという。
警察に対してトラックの運転手は、「アームを下げるのを忘れたまま道路を走ってしまった」と話しているということで、警察が事故の詳しい状況を調べている。
出典
『トラックのアームが信号倒す』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170430/3057601.html
2017年4月29日19時11分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR九州の運行管理システムにトラブルが起きて2万人あまりに影響が出た、ことし1月の鹿児島線の輸送障害は、会社側がシステムの非常用電源への切り替えが機能するか、およそ6年間、一度も確認していなかったため、潤滑油が固まって電源が切り替わらず、トラブルが起きていたことがわかった。
ことし1月、列車の位置情報などを表示するJR九州の運行管理システムにトラブルが起き、鹿児島線がほぼ全線にわたって、およそ1時間運転を見合わせ、2万人あまりに影響がでた。
理由についてJR九州では、システムのバッテリーを交換しようとした際、非常用電源への切り替え装置が何らかの原因で作動しなかったためだと説明していた。
このため、JR九州などがこの装置の内部を詳しく調べたところ、潤滑油が固まっていたため切り替えが機能しなかったことがわかったという。
JR九州によると、6年前に工事のため非常用電源に切り替える作業を行って以降、切り替えが必要なケースがなく、一度も動かしていなかったため、潤滑油が固まったと見られるという。
非常時の使用を想定している同様の装置は、ほかにも管内に3つあるということで、JR九州は、こうした装置について定期的に動作の確認を行うよう、マニュアルを改めたという。
出典
『JR輸送障害は潤滑油 固化原因』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170429/5986341.html
2017年4月30日11時35分に岩手放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月30日19時26分にNHK岩手からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後、岩手県北上市のコンクリート製造工場で、作業中の男性がタンクの中で砂に生き埋めとなり、死亡した。
事故があったのは、北上市村崎野のO生コンクリート花北工場。
29日午後3時前、社員の男性(37歳)が、生コンクリートの原料の砂を貯蔵する高さおよそ8mのタンクの中で、タンクを補修するため、固まった砂をほぐす作業をしていたところ、足元の砂が崩れ、引きずり込まれるように生き埋め状態になった。
消防が、およそ2時間半後に救出したが、男性は搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。
事故当時、男性は1人で作業をしていたということで、警察が事故の原因を調べている。
これまでの調べで、男性は命綱をしていたことがわかっている。
出典
『コンクリート製造工場 砂に生き埋めで男性死亡』
http://news.ibc.co.jp/item_30007.html
『砂に埋まる事故の工場で現場検証』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043053411.html
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年4月30日付の岩手日報紙面に、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
死因は窒息死だった。
警察などによると、貯蔵槽は高さ約8m。
約2m四方の7カ所に区分けされ、砂や砂利などのコンクリート材料が入っていた。
男性は、砂貯蔵槽の補強工事の準備のため、槽内下部にたまった砂を排出していたところ、直径約40cmの排出口付近で砂に埋まった。
作業は男性1人で行っていた。
何らかの原因で足元の砂が崩れて埋まったとみて、警察が詳しい原因を調べている。
工場長は「もっと注意喚起すべきだった。作業ルールなどを見直し、再発防止に努めたい」としている。
(ブログ者コメント)
紙面に掲載されていたイメージ図では、平らだった砂がロート状に陥没し、男性の体が排出口の半ばまで埋まったかのように描かれている。
そこから推察するに、排出口付近でブリッジを組んでいた砂が崩れ、砂が流れ出したものの、途中で男性の体が排出口を塞ぐ形となり、砂の流出が止まって生き埋め状態になった・・・ということだったのかもしれない。
2017年4月30日10時27分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国的に大気の状態が不安定となった影響で、29日午後に西日本各地で一時強風が吹き、遊具が飛ばされて子供がけがをするなど被害が相次いだ。
広島市佐伯区では、午後0時10分ごろ、住宅展示場の屋外にあったビニール製の滑り台(長さ18m、幅5.5m、高さ7m)が風にあおられ転倒。
7人が投げ出され、警察によると来場客の男性(44)と6歳と4歳の娘が地上に落ちて軽傷。
「京都中央メーデー」が開かれていた京都市下京区の梅小路公園では、午後1時40分ごろ、アルミ製のアーチ(高さ8m、幅10m)が倒れ、近くを歩いていた女性会社員(53)と男性会社員(29)が転倒するなどして頭にけがをした。
滋賀県の琵琶湖では、午後1時45分~2時40分ごろにかけ、ボートやヨットなど10艇が転覆や漂流をした。
18人にけがはなかった。
出典
『強風 西日本各地で 京都で高さ8メートルのアーチ倒れる』
http://mainichi.jp/articles/20170430/k00/00e/040/131000c
広島市の事例の補足情報は下記。
(4月29日19時28分 NHK広島)
15kgと20kgの重りをあわせて14か所に設置していたという。
気象台によると、広島市では午後1時半すぎに14mの最大瞬間風速を観測していて、現場の近くにいた男性は、「当時は風が音を立てて強く吹いていた」と話していた。
出典
『空気入れる滑り台傾き3人軽傷』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima-news/20170429/3037851.html
京都市の事例の補足情報は下記。
(4月29日17時7分 NHK関西)
ゲートは、両端の支柱の部分に、それぞれ重さ200kgの重りをつけるなどしていたという。
出典
『強風で大型ゲート倒れ2人軽傷』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170429/3038341.html
琵琶湖の事例の補足情報は下記。
(4月29日19時4分 NHK関西)
29日午後2時ごろ、大津市鏡が浜のびわ湖の沖合およそ300mで「ボートが転覆した」と消防に通報があった。
ボートには2人が乗っていて、このうち1人が一時、流されたが、近くにいた船に救助されて、いずれも無事だった。
警察などによると、このほかにも午後3時ごろまでの1時間半ほどの間に、大津市と草津市、それに守山市のびわ湖の沖合で、「ボートが沖に流され戻れない」、「ヨットが転覆した」などの通報が7件、相次いだが、乗っていた人たちあわせて14人全員が救助されるなどして、けがはなかった。
ヨットが転覆する様子を岸から目撃した男性は、「北の空が急に暗くなり、突風が吹いてきた」と話していた。
出典
『びわ湖でボート転覆など相次ぐ』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170429/3038551.html
上記以外、愛知県半田市でも、ヨット10艇が転覆する事故があった。
(4月29日19時2分 NHK東海)
29日午後3時ごろ、愛知県半田市の衣浦港で、県立半田高校ヨット部の生徒が乗ったヨットが強風にあおられて相次いで転覆したのを近くの衣浦海保の職員が見つけ、救助に向かった。
同海保によると、部員2人ずつが乗ったヨット10艇が転覆し、男子部員9人と女子部員11人のあわせて20人全員が海に投げ出されたが、海保のボートや漁船など5隻が救助にあたり、1時間40分後には全員が救助されたという。
消防によると、20人のうち8人が寒さなどを訴えて病院に搬送されたが、いずれもけがはないという。
生徒たちは、練習中に風が強くなったため、途中で切り上げてヨットハウスに戻る途中だったという。
出典
『高校ヨット部10艇転覆全員救助』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170429/3040591.html
(ブログ者コメント)
全国的に天気が荒れ模様になることは、前日から予報が出ていた。
(4月28日17時23分 毎日新聞)
気象庁は、28日、同日夜遅くから29日夕方にかけ、西日本と東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になるとして、竜巻などの突風や落雷、ひょうへの警戒を呼び掛けた。
出典
『GW 初日、荒れ模様に 突風や雷に警戒呼び掛け』
http://mainichi.jp/articles/20170429/k00/00m/040/025000c
2017年4月28日22時37分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
厚生労働省は、28日、整髪料などの原料となる粉末状の有機化学物質を製造する化学工場で、請負業者の男性作業員6人が間質性肺炎などの肺疾患を発症したと発表した。
作業場で高濃度の有機粉じんが発生しており、作業員が吸引したとみられる。
厚労省は、今後、発症原因の究明を進める。
厚労省によると、工場が製造していたのは、アクリル酸系ポリマーの一種で、整髪料などの増粘剤として使われる粉末状の有機化学物質。
発症した6人は、袋詰めや運搬などを担当する請負業者の社員で、勤務歴は1~5年。
業者による2012年4月~16年3月の健康診断で、肺疾患が相次いで見つかったという。
作業員にはマスクが配布されていたが、着用が不十分だったために吸引した可能性がある。
6人以外に少なくとも19人が働いており、厚労省は、健康診断を実施するよう業者に要請した。
また、同様の化学物質を製造、輸入する国内の3社に対して、作業員のマスク着用など対策の徹底を要請した。
出典
『化学工場で6人肺疾患、有機粉じん吸引か 厚労省調査へ』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X5H88K4XULFA031.html
(ブログ者コメント)
厚労省発表資料は下記。
厚生労働省は、有機粉じんの一種である「架橋型アクリル酸系水溶性高分子化合物を主成分とする吸入性粉じん」※の製造事業場に対し、肺疾患などの予防的観点から、粉じんばく露防止を指導するよう関係労働局に指示しました。
さらに、本日、当該製品および類似製品のメーカー等計4社に対し、流通先企業における、(1)粉じん吸入防止の徹底、(2)健康診断で肺に所見があった場合の精密検査の実施などを要請しました(別添2のとおり)。
併せて、化学物質の種類を問わず、高濃度の粉じんなどを吸入することは肺疾患などの健康障害を生じるおそれがあることから、中央労働災害防止協会など計3団体に対して、吸入性粉じんのばく露防止について注意喚起しました(別添3のとおり)。
※「架橋型アクリル酸系水溶性高分子化合物」は、医薬品や化粧品の製造などにおいて、国際的にも広く使われていますが、これまでに肺に対する有害性は確認されていません 。この化合物の特性などは、参考資料をご覧ください。
また、吸入性粉じんとは、肺胞まで到達する小さな粒子で、約10マイクロメートル以下の小さな粒子をいいます(1µmは1mmの千分の1)。
出典
『有機粉じんによる肺疾患の防止について関係労働局に指示しました』
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000163568.html
2014年6月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3944/
(2017年5月8日 修正3 ;追記)
2017年4月28日19時9分にNHK首都圏から、書類送検されていた検査担当の自衛官が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜地方検察庁横須賀支部は、28日、1等海曹を不起訴にした。
検察は、処分の詳しい内容や理由を明らかにしていない。
海上自衛隊は、「書類送検された自衛官については、自衛隊として処分を検討しています」とコメントしている。
出典
『潜水訓練死亡事故 自衛官不起訴潜水訓練死亡事故 自衛官不起訴』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170428/3023901.html
2017年4月28日15時10分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市営の公園で、昨年夏、4歳の女児が人工池の噴水で遊んでいたところ、勢いよく出た水が陰部にあたり、重傷を負った。
噴水に、どんな危険が潜んでいるのだろうか。
大阪府内に住む女児の父親(38)によると、女児は昨年6月、大阪市西区の靱(うつぼ)公園内にある人工池(深さ約20cm)で、父親とともに遊んでいた。
池には、数10秒間隔で水柱を作る噴水があった。
女児はパンツ姿で、水中にある噴き出し口をまたぐようにしてしゃがんだ。
その直後、水が噴出。
女児は「痛い!」と叫び、股を閉じて泣き始めた。
パンツが血で赤く染まっていた。
父親と近くにいた母親は、女児を連れてタクシーで近くの病院へ。
この病院では止血できず、別の病院へ救急搬送された。
女児は止血手術を受け、4日間入院した。
手術をした病院によると、パンツはやぶけておらず、傷は体の表面ではなく陰部の中だった。
体内から小石などの異物も見つからなかったことから、水流による傷と判断。
この病院の小児科医(33)は、「水圧や水の角度、噴き出し口との距離など、いろいろな条件が重なったことによるけがと思われる」と話した。
父親は、「水でけがをするとは思わなかった」。
靱公園を管理する大阪市の大阪城公園事務所によると、池は立ち入り禁止で、貼り紙で「危険です 入らないでください」と注意を促していた。
しかし、子どもでも容易に入ることができ、子連れでよく靱公園を訪れる女性(39)は、「暑い日は10人以上の幼児が池で遊んでいる。手や足で噴水の噴き出し口を塞ごうとする子たちを見たことがある」と話す。
日本小児科学会(東京都)の、こどもの生活環境改善委員会によると、水流による陰部のけがは報告例が少ないが、2013年8月、6歳の女児がプール施設のジェット水流によって陰部から出血した事例がある。
噴水の場合は、子どもは興味本位で噴き出し口をのぞき込むことがある。
水圧が強ければ、目や口にけがを負う可能性もあるという。
子どもの事故予防に詳しい小児科医の山中龍宏さん(69)は、「保護者が、こうしたけがが起こりうると知ることは大事。だが、注意するだけでは事故は防げない」と話す。
噴水の管理者側が、水圧が強い噴水には柵を設けるなどして近寄れないようにすることや、水圧を低くすることも必要と指摘する。
今回の場合、現場の公園から救急搬送されておらず、保護者から申し出もなかったことから、大阪市は女児のけがを把握していなかった。
事故当時、水柱は水面から高さ約180cmまで噴き出す設定だったが、記者の取材で事故を知り、今年4月19日から、水柱の高さが約160cmになるように水圧を下げたという。
一方で、市の担当者は、「景観も考慮すると、現時点で池を高い柵で囲うことは難しい」と悩む。
国交省によると、靱公園などの都市公園にある噴水について、水圧に関する国の安全基準はない。
また、噴水メーカーなど20社でつくる日本水景協会(東京都)が作る実用的指針では、防護柵や警告表示などの安全対策について「十分な検討を行うこと」としているが、水圧の数値には具体的な決まりがないという。
山中医師は、「女児がけがをしたような噴水は、全国で他にもあるはず。業界団体にも危機意識を強めてもらうことが大切だ」と指摘する。
出典
『噴水、女児の股間直撃し重傷 水圧の威力、注意を』
http://www.asahi.com/articles/ASK4R7GBQK4RUTFL00C.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に同種事例として、ジェット水流による負傷事故を紹介している。
2016年7月27日掲載
2016年7月20日報道 水中バイクから転落した際にジェット水流を受け死傷する事故が過去5年間に11~14件発生、シーズンを迎え海保はウェットスーツ着用などを呼びかけ中
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6122/
2017年4月28日13時18分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市中区の雑居ビルで、2015年10月、メイドカフェの従業員と客計6人が死傷した火災で、飲食店の男性従業員が、出火直前に火元とみられる1階階段のごみ置き場付近で「ガスバーナーでゴキブリの駆除をしていた」と説明していることが、28日、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、火災につながる行為とみて、近く、男性従業員を重過失失火などの容疑で書類送検する方針。
捜査関係者によると、男性従業員はビルテナントの店で働いていた。
警察の任意の聴取に対し、ごみ置き場付近でゴキブリにアルコールスプレーを吹き付け、ガスバーナーを使用したと話したという。
警察は、火がついたまま動き回るゴキブリなどを介して、近くのごみなどに燃え移ったとみている。
また、ビル所有者とメイドカフェ運営会社社長が、防火措置を講じる注意義務を怠った疑いがあり、警察は、2人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針。
火災は15年10月8日夜、中区流川町の2階建て木造一部鉄骨造りのビルで発生。
1、2階にあったメイドカフェの客と従業員の計3人が急性一酸化炭素(CO)中毒で死亡し、3人が重軽傷を負った。
一部の遺族は、昨年、ビル所有者らを相手取って約8000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。
出典
『広島ビル火災 火元は「ガスバーナーでゴキブリ駆除」』
http://mainichi.jp/articles/20170428/k00/00e/040/263000c
4月28日11時47分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
このビルに入居する飲食店の従業員だった男性が、警察の任意の事情聴取に対し、「ゴキブリを駆除するのに火を使った」という趣旨の説明をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、この火が周囲に引火して火災が起きたかどうか、慎重に調べている。
火災は15年10月8日午後9時40分ごろに発生。
木造一部鉄骨の2階建てビルが全焼し、2階のメイドカフェのアルバイト従業員の女性(当時28)と男性客2人(いずれも当時36)が死亡した。
火元は段ボールなどが置かれていた1階の階段横とみられ、捜査関係者によると、別の飲食店に勤めていた男性は出火当時、近くでゴキブリに火をつけ、駆除していたという。
出典
『「ゴキブリ駆除に火使った」従業員が説明 3人死亡火災』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X3JLMK4XPITB00D.html
(2017年6月9日 修正1 ;追記)
2017年6月7日13時49分に朝日新聞から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県警は7日、ビル内の飲食店の店員の男(26)がガスバーナーでゴキブリを駆除しようとして引火したとして、重過失致死傷と重過失失火容疑で書類送検した。
「こんな場所で火を使えば火災になり、危険だという認識が薄れていた」と、容疑を認めているという。
県警によると、男はガスバーナーに火をつけ、アルコールスプレーを噴射してゴキブリを駆除しようとし、火が段ボールなどに引火。
ビルに燃え移って3人を死亡させ、3人を負傷させた疑いがあるという。
また、ビルの所有者の女(57)とメイドカフェの店長だった女(47)も、適切な避難訓練などを実施しなかったなどとして、業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
出典
『3人死亡火災、店員ら書類送検 ゴキブリ駆除にバーナー』
http://www.asahi.com/articles/ASK6741V2K67PITB00F.html
6月7日22時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警によると、元店長は15年夏から、霧吹きで散布したアルコール製剤にバーナーで火をつける方法で害虫を駆除しており、元店長は「危険という認識が薄れていた」と供述したという。
県警は、火災当日の状況について、元店長は可燃物に点火したことを認識していなかったと判断した。
出典
『メイドカフェ火災 ガスバーナーで害虫駆除、3人書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20170608/k00/00m/040/069000c
(ブログ者コメント)
朝日新聞の記事は、読み方によっては、火炎放射器のようにスプレーを使っていたとも読める。
2017年4月28日8時9分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市が、3月、市内14万戸に全戸配布した洪水ハザードマップのうち、北西エリア版(4万部)と中央エリア版(9万部)に計42カ所、誤った記載があることがわかった。
エリア内の幼稚園や医療機関などの施設のデータを、2年前から更新せずに使っていた。
市は平謝りで、修正版との交換に応じている。
このマップは、市内を流れる雄物川などが大雨で氾濫したときの浸水想定区域を、水深に応じて色別に表したもの。
国が昨年夏に想定区域を見直したのを受け、市は同年10月、マップを作り直す作業を開始。
そして920万円をかけて、市内5エリアと市全図の計6種類のマップを計15万部刷り、10年ぶりに全戸に配った。
想定区域には、いざ避難するときに手助けが必要な子どもやお年寄りがいる「要配慮者利用施設」がある。
マップでは、それらの施設の所在地に番号を振り、一覧表にして番号と対応する施設名を載せた。
ところが、作業を担当した市の職員が、施設名などのデータを一昨年3月末時点の状態から更新するのを怠ったまま、印刷会社に送ってしまった。
その結果、マップを配り始めてから約1週間後、市内の女性から「施設名が間違っている」と苦情電話が来た。
市が改めて確認すると、
▽認定こども園「山王幼稚園・保育園」を、以前の「山王幼稚園」や「山王幼稚園附属さんさん保育園」と表記
▽閉鎖した婦人科や産婦人科のクリニックやデイサービス施設を記載
▽施設の所在地が違う
など、北西エリア版で9カ所、中央エリア版で33カ所の間違いが見つかった。
市は、今月20日、ホームページの防災コーナーで訂正を公表した。
修正版との交換を希望する人には、市民サービスセンターやコミュニティセンターなどで応じている。
市防災安全対策課の夏井課長は、「災害から身を守るために作製しているマップに誤記載をすることはあってはならず、深くおわびする。今後は作業工程を見直し、確認を徹底したい」と話している。
出典
『防災マップ間違いだらけ 秋田市、更新怠り平謝り』
2017年4月28日23時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後7時ごろ、群馬県渋川市渋川の焼き肉店「H」から火が出ていると、119番通報があった。
警察や消防によると、店舗2階から出火し、木造2階建ての店舗約85m2が全焼。
隣接する建物2棟の一部も燃えた。
30代の客の男性1人が、搬送先の病院で死亡が確認された。
男性2人女性3人の客と店員の男女2人も、のどにやけどなどのけがを負った。
新入社員の歓迎会のため、約20人で店に来ていた男性(27)によると、肉を焼いていた七輪から火が出て、店員が消火用のスプレーで火を消そうとしたが、スプレーが出なかった。
そのうち、火が上部のダクトに燃え移り、一気に屋根まで炎が燃え移った。
だれかが「逃げろ」と叫び、パニックになったという。
現場はJR渋川駅から北西約200m。飲食店が立ち並び、一時、騒然となった。
出典
『焼き肉店火災、1人死亡7人けが』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X6TPCK4XUHNB00S.html
4月28日22時28分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出火当時、店の2階にいた客によると、しちりんから火が燃え上がったということで、1階に降りる階段付近は2階から避難しようとする人たちで、一時、騒然としたという。
出典
『飲食店火災8人搬送1人重体』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170428/3029392.html
4月30日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
けが人が1人増え、店の経営者の男性(38)が重体となるなど、客と店員の男女8人が重軽傷を負った。
5月3日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店には消火器があったが、使われずに被害が広がった可能性があるという。
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年4月29日と30日付の上毛新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
会社の歓迎会で2階にいた男性(27)によると、焼き網からダクトに火が移り、天井に燃え広がったという。
「『逃げろ』という声が聞こえて、客が一斉に階段に押しかけた。女性店員が消火しようとしたが、うまくいかない様子だった」と話した。
出火時に働いていた経営者の妻(36)によると、2階は3団体、約40人が飲食し、満席状態だった。
経営者は火災に気づき、客の安否確認のため、水をかぶって2階に向かったという。
「亡くなった方もいる。本当に申しわけない」と涙ぐんだ。
(ブログ者コメント)
小規模な飲食店では、従業員に対し、避難とか消火といった教育訓練は実施していないところが多いのかもしれない。
(2018年11月8日 修正2 ;追記)
2018年11月6日19時46分にFNN PRIMEから、火は天井の葦簀に燃え広がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
焼き肉店を経営する男が、業務上過失致死傷の疑いで逮捕された。
焼き肉店経営の小野容疑者(男性、39歳)は、渋川市の焼き肉店で、天井に設置された葦簀(よしず)に焼き肉の火が燃え移る可能性があるのに撤去しなかったため、2017年4月に焼き肉の火が葦簀に燃え移る火災が起き、35歳の男性が死亡するなど、2人を死傷させた業務上過失致死傷の疑いが持たれている。
小野容疑者は、経費節約のため、天井を葦簀で覆うことや排気設備の工事などを自分たちで行っていたということで、調べに対し、容疑を認めている。
出典
『焼き肉店で火事 経営者逮捕 群馬・渋川市』
https://www.fnn.jp/posts/00404895CX
11月6日17時14分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、これまでの調べで、テーブル席のしちりんから上がった炎が排気ダクトに付いていた油分に引火し、天井に燃え広がったことがわかった。
当時、店の2階では、燃えやすい「よしず」が天井一面に張られていたため、火の回りが早かったと見られていて、警察は、店の経営者の小野容疑者(39)が十分な防火対策を怠ったとして、6日、業務上過失致死傷の疑いで逮捕した。
出典
『焼肉店死亡火事で経営者を逮捕』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181106/0020993.html
2017年5月2日7時51分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下田市の市敷根公園屋内温水プールで小学2年生の男児が脱水機に右腕を巻き込まれ、3カ所を骨折する重傷を負ったことが、1日、市などへの取材で分かった。
市から委託を受け、施設を管理運営する下田市振興公社によると、脱水機の自動停止装置が故障していたとみられる。
警察が、業務上過失傷害の疑いで調べている。
市や市振興公社によると、4月28日午後5時ごろ、男児が更衣室で着替え中に、作動していた脱水機の中から物を取り出そうとし、腕を巻き込まれたという。
男児は上腕部を複雑骨折するなど重傷を負い、ドクターヘリで沼津市内の病院に運ばれた。
脱水機は直径約30cm、高さ約60cmのポータブル式。
作動中でも、ふたを開けると10秒以内に自動停止する装置が付いていたが、故障で回転が止まらなかったとみられる。
2016年4月から、水着などの脱水用に、男女の更衣室に1機ずつ設置していた。
市振興公社は、「脱水機を撤去し、再発防止に努める」としている。男児と家族には謝罪したという。
出典
『脱水機に腕巻き込まれ男児重傷 下田の屋内プール』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/355180.html
5月2日19時5分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市などによると、男児は4月28日午後5時ごろ、ふたが開いた状態で回っている脱水機に手を入れてしまったらしい。
脱水機は正常なら、スイッチを切るか、ふたを開けると10秒以内に停止するはずだった。
約1週間前に点検した際、止まるまでに10秒以上かかったのに、対策を取っていなかったという。
脱水機は、指定管理者の市振興公社が昨春に購入。
8月ごろにブレーキに不具合が見つかり、メーカーに本体を保証交換させていた。
事故のあった脱水機は、既に撤去したといい、
出典
『下田・屋内温水プール 水着用脱水機に手を入れ小2重傷』
http://mainichi.jp/articles/20170503/k00/00m/040/028000c
(2017年5月19日 修正1;追記)
2017年5月3日付の静岡新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
「回転中に開けないように」と記したラベルを貼り、注意喚起していたという。
(ブログ者コメント)
脱水機の写真が掲載されていたが、全景写真につき、どの部分にラベルが貼られていたのかは確認できなかった。
蓋の部分に複数の表示があるようにも見えたので、蓋に貼られていたのかもしれない。
2017年4月28日22時7分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日正午すぎ、高松市朝日新町で水道水を飲んだ人から「水道水が塩味がする」という通報が高松市水道局に10数件、相次いで寄せられ、水道局が調べたところ、水道水から塩分が確認されたという。
通報は、すべて朝日新町から寄せられ、周辺のあわせて72軒の住宅や事業所で影響が出たという。
水道局は、近くの岸壁に停泊している船に給水する際に、水道管を誤って接続したことで海水が水道管に流れ込んだとみて、原因を詳しく調べている。
現在、海水は流入していないということで、水道局では、水道管の水を入れ替える作業や水質検査を行い、復旧を急いでいる。
朝日新町は高松港に面した埋め立て地で、工場や倉庫などが建ち並ぶ地域。
出典
『水道管の誤接続で海水流入か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033015231.html
4月29日付で朝日新聞香川全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水道局によると、停泊中の船舶がバルブ操作を誤ったのが原因という。
(ブログ者コメント)
各種ネット情報から推測すると、岸壁に設置された水道給水栓から消火ホースのようなホースを使って船舶内に給水していた模様。
ただ、どのようにバルブ操作を誤まれば海水逆流が起きるのか、調べた範囲では推測すらできなかった。
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年4月29日付の四国新聞紙面に、やや具体的なトラブルの内容が下記趣旨で掲載されていた。
市の上下水道局が調べたところ、水道水に海水数10トンが混入しており、約70の企業などに影響があった。
同局によると、同町の岸壁では、四国ドック(高松市)の新造貨物船が停泊中。
同日は、午前10時ごろから水道給水施設を使って飲料水を船内に送ると同時に、海水を汲み上げるポンプの動作確認を行っていたが、送水管のバルブを閉め忘れたことで、海水が水道配水管に流入したという。
2017年4月28日14時1分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日正午前、岡山県笠岡市の「伏越フェリー乗り場」で、笠岡市のフェリー会社「瀬戸内クルージング」が運航する「第二十一金風呂丸」が着岸しようとしたところ、船体の一部が岸壁に衝突した。
消防によると、この事故で、60代から90代の男性1人と女性6人の乗客、合わせて7人が船内で転倒するなどし、顔や足などに軽いけがをして病院で手当てを受けているという。
このフェリーは、笠岡市中心部にあるフェリー乗り場と、笠岡市沖にある瀬戸内海の北木島を結んでいる。
消防によると、車や乗客を乗り降りさせるため、橋を渡すように開閉する船首部分を岸壁に降ろしていたところ、コンクリート製のスロープに衝突したという。
海保によると、当時、フェリーには乗客21人と船員2人が乗っていて、フェリーの右舷側にこすれた傷のような跡が残っているほか、岸壁には長さが80cmほどの削られたような跡があるという。
気象台によると、28日の岡山県沿岸は波や風が穏やかだということで、警察などが事故の詳しい状況を調べている。
北木島から笠岡市内の病院に行くためフェリーに乗っていたという女性は、「急ブレーキみたいで、立っていられないほどの衝撃だった。階段を降りていた人が、フェリーが止まった瞬間に将棋倒しみたいにばたばたと倒れていた」と話していた。
瀬戸内クルージングのホームページよると、「第二十一金風呂丸」は定員が93人、全長34m50cm、幅10m30cmで、総トン数196トンのフェリー。
昭和61年に進水し、現在は、主に笠岡市の港と沖合の北木島を結ぶ定期航路の運航に利用されているという。
出典
『フェリーが岸壁に衝突 乗客7人けが 岡山』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170428/k10010964831000.html
4月28日21時48分に毎日新聞新聞からは、海に浮いていたロープがスクリューに絡まっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運航するフェリー会社は、「着岸の際にスクリューを逆回転してブレーキを掛けようとしたが、止まらなかった」と説明。
海に浮いていたロープ(長さ約3m)がスクリューに絡まっていたという。
出典
『岡山・フェリー事故 下船直前、階段の乗客転倒 7人負傷』
http://mainichi.jp/articles/20170429/k00/00m/040/097000c
4月29日付で毎日新聞岡山版からは、下記趣旨の詳細な記事がネット配信されていた。
降船するため階段にいた乗客らは体を投げ出され、折り重なるように倒れた。
「一瞬の出来事で、手すりをつかむこともできなかった」。負傷者は青ざめた表情で語った。
海保が、業務上過失致傷の疑いを視野に調べている。
フェリーは沖合の北木島(笠岡市)と伏越港を結ぶ定期船で、白石島(同市)を経由する。
島民にとって欠かせない地域の足だ。
この日、フェリーは午前10時半ごろに北木島を出港した。
事故が起きたのは午前11時45分ごろ。
当時、船内には乗客21人と船員2人がいた。
フェリーは2階部分が客室、1階部分が車や自転車用のスペースで、多くの客が降船のため1階に向かっていた。
同市北木島町に住む市嘱託職員の女性(76)は、階段の踊り場にいたところ、体に衝撃を受けた。「前に投げ出され、顔や胸をこすりながら約2m下まで落ちた」と振り返る。
別の階段の下にも、何人もの人がうずくまっているのが見えた。
女性は額から出血し、胸に痛みを覚えた。
救急搬送され、肋骨が折れていると診断された。
週1、2回はフェリーを使うといい、「私たちには欠かせない船。原因をはっきりさせ、安全運航をお願いしたい」と訴えた。
通夜に出席するために乗船していた同市北木島町の佐藤さん(84)は衝撃で頭を打ちつけたといい、左耳に貼られた白い医療用テープから血がにじんでいた。
「2階から1階に下りたところで、ドンという大きな音がして頭を打った。怖いというより何より、突然のことだった」と話した。
海保によると、負傷した7人は60~90代で女性6人、男性1人。
前歯が折れたり、足を打って内出血したりした人もいた。
また、フェリーの船首には約10cmの傷ができ、岸壁の一部が約80cm脱落した。
当時の天気は晴れで、南南西の風6mが吹いていたが、海上は平穏だったという。
瀬戸内クルージングの藤井会長(74)は、「ご迷惑をかけて大変申し訳ない。着岸まで着席してもらえるよう船内誘導を徹底したい」と話した。
出典
『笠岡のフェリー衝突 「一瞬の出来事だった」 負傷者「原因究明を」』
http://mainichi.jp/articles/20170429/ddl/k33/040/511000c
2017年4月27日17時26分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、愛媛県伊予市のJR予讃線の警報機や遮断機のない踏切で、近くに住む73歳の男性が特急列車にはねられて死亡した。
この事故について、国の運輸安全委員会が調査を行い、報告書をまとめた。
このなかでは、現場の踏切について、「歩行者は、特急列車が210m先まで近づかないと確認できず、列車が踏切にさしかかるまで6秒しかない。歩行者が余裕を持って踏切を渡ることができない可能性が考えられる」と指摘している。
そのうえで、再発防止策として、警報機や遮断機の設置が望まれるとしているほか、この踏切自体を廃止することについても検討する必要があると結論づけた。
JR四国は、「調査報告書を見て、今後も協議を続けていきたい」とコメントしている。
出典
『去年7月の踏切事故で報告書』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170427/5912601.html
4月27日16時37分にNHK茨城からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、筑西市井上の関東鉄道常総線の踏切で、自転車に乗って横断していた小学4年生の男の子が列車にはねられて死亡した事故で、運輸安全委員会は報告書を公表した。
それによると、現場の踏切は警報機も遮断機も設置されておらず、手前の道路脇には木が立ち並び、踏切に近づかないと列車が見えない状態だったと指摘している。
このため、男の子は接近する列車に気付かないまま踏切に入った可能性があるとしている。
そのうえで、報告書では、関東鉄道常総線に45か所ある警報機と遮断機がない踏切の廃止や安全設備の設置を、鉄道会社や住民などが協議するよう求めている。
また、学校や家庭で子どもたちに対し、踏切の通行方法や注意点を継続的に指導していくことも求められると指摘している。
筑西市は、事故の起きた踏切をすでに先月で廃止し、そのほかの警報器と遮断機のない踏切も、う回路を整備して廃止する方向で住民と協議を進めている。
出典
『常総線事故で報告書 踏切廃止も』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1075973631.html
2017年4月13日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6991/
(2017年5月6日 修正3 ;追記)
2017年4月27日17時0分にNHK栃木から、7年前の崩落後も訓練内容が見直されることはなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7年前の登山訓練の講習会で生徒を引率していた教員が、当時の状況を初めて証言した。
その時の状況について、この教員は、「無線を通じて『雪崩があった』と連絡があり、緊迫した状況になった。けが人はいなかったが、10人ほどの生徒が巻き込まれ、顔まで雪に埋まった生徒がいたり、ピッケルなどの装備が流されたりした」と話した。
また、その後の対応について、「教員どうしで集まって、雪崩があったという報告と、注意喚起が行われた。参加した生徒たちにも、雪崩に気をつけようと改めて注意した」と話した。
しかし、事故の報告は県の教育委員会には行われず、翌年以降の講習会の内容や開催場所は、特に見直されなかった。
男性は、「県の教育委員会への報告は、責任者の教員が行ったと思っていた」と述べた。
県が設置した事故の検証委員会は、過去の事故の教訓が生かされていないとみて、報告や引き継ぎが十分だったのか調べることにしている。
出典
『登山講習7年前の雪崩後変更せず』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096070291.html
2017年4月27日17時0分にNHK栃木からは、事故時の詳細な経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月27日付で毎日新聞東京版朝刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
雪崩事故が起きるまで、どのような経緯があったのか、県による教員への聞き取り調査や生徒などへの独自の取材で、詳細が明らかになった。
3月27日は、午前中に茶臼岳への登山を行う予定だった。
しかし、当日の朝5時ごろ教員らが起床した際、15cmほどの積雪を確認。
午前6時から6時半の間に、登山経験が豊富な3人の教員が話し合って登山を中止し、かわりに雪をかき分けて進むラッセル訓練を行うことを決めた。
教員の1人は、安全と判断した根拠として、「風が弱く、15cmほどの積雪で、樹林帯の尾根なら雪崩の危険はないと思った」と話している。
そして、午前7時半に集合し、訓練の実施を決めた教員3人が、ほかの教員に、ラッセル訓練への変更や雪崩の危険箇所などを説明した。
訓練を周知された時の状況について、複数の生徒や教員はNHKの取材に対し、「朝の段階で積雪もかなりあり、本当にやるのかという声もあがっていた」と証言している。
そして、午前8時前には、5つの班に分かれて訓練が始まった。
この際、教員は生徒たちに、雪崩の危険箇所には近づかないよう説明したという。
先頭の1班は、大田原高校の生徒12人と教員2人の、あわせて14人で、ゲレンデのふもとから尾根の方向に登り始めた。
2班以降も、続々と出発した。
1班は、後続の班と徐々に距離を離し、30分ほどで尾根に到達し、一度休憩をとった。
その際、引率教員の1人は、雪崩の危険性を調べるため、生徒らに雪を掘らせて、雪の層にゆるみがないか状態を確認させたと、県の調査に対して答えている。
その後、1班は樹林帯を抜け、樹木がまばらなところに到達する。
教員の1人は、「視界は、前方からふもとまでよく見えた。風もほとんどなかった」と証言している。
教員の1人は、県の調査に対し、斜面が急になることなどから、引き返すかどうか考えたタイミングが2回あったと答えている。
このとき生徒からは、「天狗の岩」と呼ばれる岩まで進みたいという声があがり、教員は、雪の状態や天候から大丈夫だろうと判断し、岩まで行って引き返すことにしたという。
その直後、午前8時半ごろに雪崩が発生。
1、2班に加え、1班から100mほど後方に、ほぼ一緒にいた3、4班も雪崩に巻き込まれた。
「7、8m流された」と証言している3、4班の教諭もおり、全員が互いに助け合うなどして脱出したという。
中には、2mほど雪に埋まった生徒もいた。
各班を引率していた教員は、本部となっているふもとの旅館に無線で何度も呼びかけたが、応答がなく、5班の教員が旅館までおりて、警察に通報した。
現場にいた教諭や高校生は、スマートフォンを持っていたものの、「寒さで作動しなかった」と話しているという。
今回の事故で、犠牲者が出た班を引率していた教員の1人が「途中で引き返そうと考えたが、天候の状況から進めると判断した」と話していることについて、自然体験での安全管理に詳しい静岡大学の村越真教授は、「部活動は正規の教育活動ではないが、引率する以上、教員には子どもの安全を守る義務があり、そこで止めるべきだった」と話している。
一方、現場で生徒から「上に見える岩まで進みたい」という声が出ていたことについては、「学校教育では、達成感や努力で得られる喜びを重視するため、生徒から『上に行きたい』という声が出たその時に、無理やり止めるのは難しい」と指摘したうえで、「雪崩の危険は、斜面の傾斜や雪の量からある程度判断できるので、あらかじめ『ここまでで帰る』というラインを設定しておく必要があったのではないか」としている。
・・・・・・
出典
『雪崩1か月 詳細な経緯明らかに』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096070301.html
『栃木・那須の雪崩 訓練目的地で発生 教諭ら「視界悪くなかった」』
http://mainichi.jp/articles/20170427/ddm/041/040/105000c
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
4月29日14時7分に読売新聞からは、2班は引き返すことを決めて戻り始めた時に雪崩に遭ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ラッセル訓練中、県立真岡高校の生徒らの2班の引率教諭が、風の異変に気づき訓練を中止して戻る判断をしたと県教育委員会に話したことが、学校関係者への取材で分かった。
各班がどのコースを進むかは、それぞれの引率教諭が決めていた。
2班は、1年生5人、2年生3人、引率教諭1人の計9人。
県立大田原高校の1班より、やや北側の斜面で訓練を行っていた。
複数の関係者によると、2班を引率していた教諭は、県教委の聞き取り調査に対し、「風が嫌な感じになっているから訓練を打ち切り、引き返すことを決めた。戻り始めたとき、雪崩に巻き込まれた」と話したという。
もっとも、聞き取り調査に対し、「風はそれほど強くなかった」などと話す参加者もいるため、県教委は引き続き、当時の状況把握に努めている。
出典
『雪崩事故、2班は「嫌な風感じ」訓練中止の判断』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170428-OYT1T50054.html
4月27日10時45分に産経新聞からは、地元関係者は雪崩危険のある場所だと知っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雪崩事故の現場について、地元関係者の間では、もともと雪崩が起きやすい場所と指摘する声が多い。
専門家が注目する当日の気象条件に加え、場所としても警戒区域と認識されていたことが分かった。
地元関係者は、「何であそこに行ったんだ」と口をそろえる。
那須温泉ファミリースキー場もよく利用していたというスキーヤーの男性は、「那須温泉ファミリースキー場付近で雪崩といったら、あの辺りしかない。場所はすぐ想像できた」。
地元猟友会に加盟している70代男性も、「あの場所は雪崩が発生するところで、みんな知っていた。今は鳥獣保護区だが、昔はウサギが多く、猟も行われていた。ただ、春先は雪崩が多く、誰も足を踏み入れなかったらしい」と話す。
那須山岳救助隊の大高隊長(88)は、事故防止策について「立ち入り禁止しかない」と苦渋の表情。
「春先には、毎年、大小は別にして表層雪崩が起きている。あんなところは入るルートじゃない」と語った。
出典
『地元関係者ら、口々に危険性指摘 「何であそこに行ったのか…」』
http://www.sankei.com/affairs/news/170427/afr1704270008-n1.html
(2017年5月31日 修正4 ;追記)
2017年5月27日付で下野新聞から、訓練実施の判断経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、3人は「ゲレンデの中で訓練を行おうと話し合った」などと供述しているという。
班を引率した副委員長、前委員長は「自分の判断で樹林帯を登り始めた。本部には連絡しなかった」などと説明。
現委員長は本部に残っていた。
樹林帯を抜けた斜面で副委員長は「危ないので戻ろうとした」とも説明しているというが、最終的にはさらに上部へ登り始め、雪崩が直撃したことを認めているという。
出典
『8人死亡那須雪崩事故 「現場判断で樹林帯へ」 栃木県警に責任者ら3人供述 発生から2カ月』
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20170527/2703499
2017年5月28日22時50分に産経新聞からは、地元の隊長に指示を仰がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犠牲者の出た班の引率教員が、危険を感じても地元の山岳救助隊長に助言を求めずに急斜面を登っていたことが28日、遺族への取材で分かった。
講習会では以前、天候が変化した際などは同隊長の指示を仰いでいたという。
遺族によると、県高等学校体育連盟登山専門部が同日、大田原高で開いた遺族や被害者への説明会で、引率教員が明らかにした。
理由について「隊長が高齢で現場に来るのが難しくなったため」などと話した。
この教員は登山歴が長いベテラン。
「(雪崩が起きた急斜面は)危ないと思ったが、生徒の意向も聞き、登ることを決めた。積雪は約15cmで、天候も晴れていたため大丈夫だと思った」と説明したという。
出典
『引率教員は危険感じても助言求めず 那須、雪崩起きた斜面で』
http://www.sankei.com/affairs/news/170528/afr1705280019-n1.html
(2017年6月2日 修正5 ;追記)
2017年6月1日付で毎日新聞東京版から、足元の雪面に亀裂が入って流されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大田原高関係者によると、1班の複数の生徒は「前に(雪面の)亀裂が見えて、そこから流された」「足元あたりから崩れた」などと証言しているという。
雪崩の専門家であるアルプス雪崩研究所の若林隆三所長は、「樹木の少ない急斜面で、たくさんの人が衝撃を与えれば雪崩が起きる可能性は十分にある。衝撃が伝わり、ガラスのひび割れのように雪面にひびが入ったのではないか」と説明している。
密集した状態でラッセル訓練を実施したことで、降り固まった古い雪の上の新雪が崩れる「表層雪崩」を誘発した可能性がある。
出典
『栃木・那須の雪崩 「足元の雪面に亀裂」 生徒証言 訓練強行で誘発か』
https://mainichi.jp/articles/20170601/ddm/041/040/122000c
2017年4月27日15時41分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
境町は、観光だけでなく水害の際の人命救助にも役立てようと、プロペラを使って水の上を航行する4人乗りの船を導入し、27日、進水式が行われた。
境町が導入したのは、船の後ろ側に取り付けられた直径およそ2mのプロペラを動力にして水上を進む、長さ5m余りの、座席がついた4人乗りの船。
27日は利根川の河川敷で進水式が行われ、町や消防の関係者などおよそ30人を前に、船がお披露目された。
進水式では、参加者たちが玉串をささげて船の安全を祈願したあと、試乗会が行われ、参加者たちは風を受けながら川を進み、乗り心地を確認していた。
町によると、この船は速度が時速70kmほどと速く、迫力のある観光用の乗り物として適しているほか、船の底のスクリューがないため、水害などで水中にがれきが散乱していても救助活動ができるのが特徴だという。
境町まちづくり推進課の橋本課長は、「この船をPRして、多くの人に境町に観光に訪れてもらうとともに、万が一の災害の時にも役立てたい」と話していた。
境町では、今後、船の操縦士の訓練などを行い、6月にも観光用として運航していくことにしている。
地元の消防団長を務める60代の男性は、試乗体験をしたあと、「すごく安定感がありました。水の上を旋回する性能も十分あるので、水害の時は水につかった路地の裏なども入りやすいと思います。消防団のボートは水深が浅いと使えませんが、この船は陸地でも進める力があると聞いていますので、非常に魅力を感じました。パワーもすごいですよ」と話していた。
おととしの関東・東北豪雨で、境町では町の中心部で住宅およそ500棟が水につかる被害が出て、70人余りが住宅などからボートで救助される事態となった。
国の浸水想定では、境町を流れる利根川で堤防が決壊した場合、町の面積の8割に当たる3700ヘクタールが浸水し、場所によっては、最大で5m以上の深さまで水につかるおそれがあるという。
出典
『観光と救助に活用プロペラ船導入』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1075874061.html
(ブログ者コメント)
おととしの関東・東北豪雨については、本ブログでも「東日本豪雨」として何件か記事を掲載しているが、特に被害の大きかった常総市と大崎市以外は、被害報道紹介を割愛している。
2017年4月27日11時26分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月27日11時22分にNHK北九州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県下関市の沖合で、2015年9月、イカ釣り漁船が転覆し、乗組員の男性1人が行方不明になった事故で、運輸安全委員会は、27日、「船が傾いた際に漁獲物のイカが箱から流れ出し排水口を詰まらせたため、甲板に水がたまって復原力が低下した」とする調査報告書を公表した。
事故は同年9月1日早朝に発生。
乗組員2人のうち、50歳代の甲板員1人の行方がわからなくなった。
60歳代の男性船長は、別の船に救助された。
報告書は事故原因について、「漁船は風速20~30mの暴風と約2~3mの高波を受け傾いた」と指摘。
復原力が低下した船が「風や波を引き続き受けて転覆したと考えられる」と結論付けた。
出典
『排水口にイカ、水がたまり復原力低下…漁船転覆』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170427-OYT1T50057.html
『漁船転覆事故 イカが排水口塞ぐ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025913371.html
2015年6月10日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4943/
(2017年5月6日 修正1 ;追記)
2017年4月27日10時21分に朝日新聞から、調査報告書が公表されたという、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
沖縄県の那覇空港で、2015年6月、航空自衛隊のヘリコプターと民間機2機が交錯したトラブルで、国の運輸安全委員会は、27日、調査報告書を公表した。
ヘリの操縦士が管制官の指示内容を誤認したことや、管制官から民間機への着陸やり直しの指示が遅れたことなどがトラブルにつながったと指摘した。
トラブルは15年6月3日午後に発生。
ヘリが滑走路を横切り、それに気づいた離陸滑走中の全日空が急ブレーキをかけた。
その滑走路に日本トランスオーシャン航空(JTA)機が着陸し、全日空の後方約570mで止まった。
報告書によると、管制官が全日空に出した離陸許可を、ヘリ操縦士は自機への許可だと誤認。
管制官からの無線の一部が不明瞭で正確には聞き取れていなかったのに、内容確認をせず、周辺状況の目視も不十分だった。
ヘリは許可に応じる復唱をしたが、全日空機の復唱と無線が重なり、管制官にはヘリ側の声が聞こえず、誤認に気づけなかった。
全日空機が急ブレーキをかけたのは、離陸を中止できる規定速度ぎりぎりだった。
それから管制官がJTA機に着陸のやり直しを指示したが、同機はすでに着地、減速するためエンジンを逆噴射していた。
報告書は、「指示が時機を逸した」と指摘した。
再発防止のため、航空自衛隊では、機長と副操縦士が管制官との通信内容を互いに確かめることを確認。
国交省航空局は、管制官が「待機」を指示する際に、関連機の情報提供を徹底するよう通達を出した。
出典
『「操縦士が管制指示誤認」 15年の那覇空港トラブル』
http://www.asahi.com/articles/ASK4V059VK4TUTIL082.html
4月27日16時30分に毎日新聞からも、同趣旨だが、やや詳しい記事がネット配信されていた。
那覇空港で、2015年6月、航空自衛隊のヘリが前を横切ったために滑走中の全日空機が離陸を中止したところ、その後方から日本トランスオーシャン航空(JTA)機が着陸した二重トラブルで、国の運輸安全委員会は、27日、調査報告書を公表した。
空自ヘリの機長が、管制官が全日空機へ出した離陸許可を自機への許可と取り違えたことなどが原因と指摘。
管制官への確認の徹底が必要と結論付けた。
このトラブルで、全日空機と後方のJTA機は、滑走路上で約570mまで接近。
大惨事につながりかねない状況だった。
運輸安全委によると、空自ヘリの機長(31)は、管制官から「スタンバイ(こちらが呼ぶまで待ってください)」と指示されたのを、「スタンバイデパーチャー(出発に備えるように)」と勘違いしたと分析。
管制官が「迅速な離陸」を伝えたのは全日空機に対してだったが、ヘリの機長がはっきりと聞き取れず、副操縦士(31)が復唱したため、自機への離陸許可と取り違えた可能性が高いとした。
目視でも全日空機に気付くのが遅れ、「交信を一部でも聞き取れなかった場合は、確認を求める基本的な対応が必要」と指摘した。
さらに報告書は、無線交信の聞き取りにくさにも言及。
無線で全日空機とヘリの復唱が重なり、出力の小さいヘリからの音声が小さかったため、管制官が機長の間違いに気付けなかった可能性があるとした。
国土交通省には、そういった無線の特性を周知するよう求めている。
一方、JTA機の機長(49)は、滑走路上に全日空機がいるのを確認していたが、管制官からの許可を受け、いったん着陸態勢に。
その後、着陸のやり直しを指示された時には接地の直前で、指示を認識した時にはエンジンを逆噴射しており、やり直しをしなかった。
報告書は、「(JTA機は)安全のため、臨機の措置をとったと考えられる」と結論づけたが、管制官に対しては、「全日空機が離陸滑走の開始が遅いと感じた時点で、JTA機に着陸やり直しの指示などをすべきだった」と、判断の遅れを指摘した。
このトラブルを受け空自は、機長と副操縦士の間で、管制官からの指示に認識の食い違いがある場合は、管制官に再確認することなどを徹底。
国交省は、ヘリに滑走路を横断する管制指示や許可を出さない運用を始めた。
【ことば】那覇空港の二重トラブル
2015年6月3日午後1時24分ごろ、新千歳行きの全日空機(乗客乗員83人)が滑走路(3000m)を離陸する直前、沖縄県・久米島経由で宮古島へ向かう7人が乗った航空自衛隊のヘリに気付き、離陸を中止。
ヘリは滑走路を横切った。
全日空機から離陸中止の報告を受け、管制官は着陸許可を出していた新石垣発のJTA機(乗客乗員44人)に着陸のやり直しを指示したが、そのまま全日空機がとどまる滑走路に着陸。
けが人はいなかった。
出典
『那覇空港トラブル 空自ヘリの勘違い指摘 安全委報告書』
http://mainichi.jp/articles/20170427/k00/00e/040/167000c
2016年5月4日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5879/
(2017年5月5日 修正2 ;追記)
2017年4月26日19時15分に福井テレビから、不揃いの角材を積んだにもかかわらず落下防止措置を怠ったとして経営者らが起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井地方検察庁は、26日、角材を運搬していたトラック運転手の男と当時の勤務先の会社の経営者を起訴した。
起訴状によると、トラックには、重さや長さが不ぞろいの角材が積まれていたにもかかわらず、落下防止策を講じる注意を怠ったとして、経営者は業務上過失致死罪に、トラックの運転手は過失運転致死罪に問われている。
福井地検は、事故からちょうど1年目のこの日、起訴に踏み切った。
出典
『材落下死亡事故 トラック運転手と会社経営者を起訴~福井地検』
4月26日12時34分にNHK福井からは、1年後の節目にあたり積み荷固定の徹底を河川国道事務所が呼びかけたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、福井市でトラックから落下した積み荷の木材が乗用車を直撃し男性が死亡した事故から、26日で1年となる。
重大な事故につながる落下物をなくそうと、福井河川国道事務所はトラックの運転手に、積み荷の固定を徹底するよう呼びかけた。
この呼びかけは、去年4月に福井市でトラックから積み荷の木材が落下し男性が死亡した事故から26日で1年となることから、福井河川国道事務所が南越前町の道の駅「河野」で行った。
呼びかけでは、職員2人がトラックの運転手にチラシを手渡して、
▽出発前には積み荷がきちんと固定されているか改めて確認する
▽積み荷をシートで覆う
など、対策の徹底を呼びかけた。
福井河川国道事務所が、昨年度、県内の国道で落下物を回収したのは合計1450件で、前の年度より約100件増えている。
チラシを受け取った運送会社の50代の男性社員は、「前の車から突然、木の板が落ちてきて危ないと感じた経験があります。積み荷をきちんと固定して、絶対に落とさないように気をつけます」と話していた。
福井河川国道事務所の村岡・保全対策官は、「人の命を奪う落下物をなくすために、運送会社やドライバーに対して注意を呼びかける活動を続けていきたい」と話していた。
福井河川国道事務所は、落下物を発見した場合には道路緊急ダイヤル「#9910」への連絡を呼びかけている。
出典
『貨物車運転手に「積み荷固定を」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055865151.html
(ブログ者コメント)
「#9910」は全国共通の番号。
国交省HPには、以下の記載がある。
・道路の穴ぼこ、路肩の崩壊などの道路損傷、落下物や路面の汚れなど道路の異状を24時間受け付けています。
・電話番号は【#9910】で、通話料は無料です。
http://www.mlit.go.jp/road/dia/
(2017年6月25日 修正3; 追記)
2017年6月23日18時53分にNHK福井から、運転手は会社に入ったばかりで正しい積載方法を学んだことはなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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23日、福井地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「運転手は事故の3か月ほど前に製材会社で働き始めたばかりで、正しい積載方法を学んだことはなかった。荷台に積み上げられた木材の高さは1m30cmを超え、長さもふぞろいだったが、ロープで1か所しか固定されていなかった。運転手は経営者に相手が待っていると言われ、配達先に向かった」と指摘した。
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出典
『落下物事故裁判 初公判 認否は?』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053632261.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。