







2017年2月20日19時29分に南日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月20日20時39分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後1時半ごろ、鹿児島市東谷山の道路の下を流れる水路の補修作業をしていた20代から60代の男性作業員4人が、増水した雨水に足をとられ、流された。
4人は、およそ15分間、距離にしておよそ500m、地下水路を流されたとみられている。
そして、水路の出口となっている鹿児島市谷山中央の永田川まで流され、このうち1人が助けを求めているところを近くの高校の職員が発見し、生徒と協力し、ハシゴやロープを使って4人を救助した。
4人にけがはなかったが、60代の男性ひとりが病院に搬送された。
作業員らは、「初め深さ5cmくらいだった水が、短い時間に腰のあたりまで増水した」と話しているという。
鹿児島地方気象台によると、鹿児島市では午後1時26分までの1時間に最大7ミリの雨を観測しており、事故当時、鹿児島市では局地的に強い雨が降っていた。
※上記の文字情報以外、画面では、救出した職員の方が以下のように話していた。
「白いヘルメットを被った人が流されていたので、『大丈夫ですか』と声をかけたら、『ロープがほしい』ということで、急いでロープを取りにいった」
出典
『地下水路で作業の4人 増水した雨水に流される』
http://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2017022000021787
『増水で作業員4人が川に流される 全員救助 (鹿児島県)』
http://www.news24.jp/nnn/news890144293.html
2月20日18時8分にNHK鹿児島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後1時すぎ、鹿児島市東谷山の地下に埋められた水路で男性4人が補修作業をしていたところ、突然、水に流された。
4人は水路の中を500mほど流されて永田川まで流れ着き、近くにいた高校の生徒や職員などに助け上げられたという。
4人のうち3人にけがはなかったが、60代の男性1人が軽い低体温症で病院で手当てを受けた。
4人が行っていたのは鹿児島県が発注した水路の補修作業で、水路は幅が3m、高さが1m50cmほどだという。
※上記の文字情報以外、画面では、救助した職員の方が以下のように話していた。
「1人は力が入らない感じで、自力では登ってこれないぐらい疲れていたので、一刻も早く上に上げてあげなければ、という状況だった」
また、救助した高校生は、以下のように話していた。
「1人といっても、川の流れとかがあるので、10人とかでも結構大変だった。早く助けないと、という感じで強く引っ張った。」
出典
『水路作業中4人流されるも救助』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054078381.html?t=1487622474758
2月21日19時27分に南日本放送からは、急な増水理由に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜ、短時間で増水したのか。
原因のひとつが、短時間に降った強い雨だ。
また、県や鹿児島市によると、水路がある場所は、元々、川だったが、およそ40年前、土地区画整理事業で、地下水路として整備された。
住民らは、都市開発が急な水位上昇の原因ではないかと指摘する。
気象台は、地下水路での作業は外の天候を確認しづらく、急な大雨などに気づきにくいとも話す。
また、今回水路の補修工事を発注した県は、土木会社側に対し、安全対策を検討するよう指示している。
出典
『作業員4人なぜ流された? 水路の状況 原因は?』
http://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2017022100021801
2月25日10時34分にNHK鹿児島からは、再発防止の動きに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故では、工事を発注していた鹿児島県と請負業者との間で、1時間に10ミリ以上の雨が降った場合には工事を中断すると、取り決めていた。
しかし、県では、対策が不十分だったとして、業者との間で、雨が降った場合にはすぐに作業を中断することや、作業員が流される事故を防ぐため、下流側の全面をふさぐ形でネットを貼った上で作業を行うことなどを取り決めた。
また、県は、県の工事を受注し、水路での作業を行うほかの業者に対しても、安全対策を徹底するよう求める通達を出した。
鹿児島県道路維持課では、「同じような事故が2度と起きないように、安全対策に万全を期したい」としている。
出典
『水路事故で県が安全対策を通達』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054211821.html?t=1488054394217
(ブログ者コメント)
水路で作業中に急に水かさが増してのトラブル。
ブログ者は、那覇市の排水路ガーブ川での事例を思い出した。
内容は下記記事参照。
2010年12月17日 旧ブログ掲載
2011年4月13日 新ブログ掲載
[昔の事例の顛末] 2009年8月19日 沖縄県那覇市のガーブ川で鉄砲水により4人が死亡した事故で現場責任者らが書類送検されたが不起訴になった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/96/
2017年2月20日19時8分にテレビ宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大気の状態が不安定となり、きょうの県内は、雷を伴って強い雨が降った。
都城市では、50ccバイクの男性に雷が直撃する事故があり、男性は意識不明となっている。
落雷事故があったのは、都城市高城町穂満坊の市道。
きょう午後0時10分頃、50ccバイクを運転していた男性(72歳)を雷が直撃した。
男性は意識不明で病院に搬送された。
警察や周辺の商業施設によると、事故当時は雨が強く、頻繁に雷が鳴っていたという。
現場には直径およそ70cm、深さ30cm程の穴が開いていたほか、近くにある用水路では、広い範囲にわたってつなぎ目の部分のセメントが飛ばされていて、雷の衝撃の強さを物語っている。
男性のヘルメットは砕け、散乱していたという。
現場付近は田畑が広がり、近くに高い建物などはなかった。
出典
『都城で落雷 男性が緊急搬送』
http://www.umk.co.jp/news/?news=20170220&no=100101
2月20日20時10分にNHK宮崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日正午過ぎ、都城市高城町穂満坊の市道で落雷があり、「男性が倒れている」と、近くにいた人が警察に通報した。
警察によると、この男性(72)は病院に運ばれたが、意識不明の重体になっている。
警察によると、この男性が倒れていた近くの道路には直径およそ70cm、深さ30cmほどの穴があいていたという。
また、周囲には本人が乗っていたとみられるミニバイクや壊れたヘルメットが落ちていたということで、警察は、男性が落雷にあったものとみて、事故の原因を詳しく調べている。
宮崎地方気象台によると、発達した雨雲は宮崎県の東の海上に進み、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれはなくなったが、20日昼過ぎにかけて県南部に一時竜巻注意情報が出るなど、大気の状態が非常に不安定になっていた。
雷が落ちた現場近くに住み、警察に通報した40代の男性は、「どーんという音がして自分の家に落ちたと思って外に出たら人が倒れていた」と話していた。
※上記男性の話は文字情報だが、音声情報では下記だった。
「どんどん雷が近づいてきている感じで、いよいよ近づいているなと思ったら、すぐにドン。自分に家に落ちたと思った感じだった。40mぐらい周りのコンクリートが飛んでいる感じだった。」
出典
『都城市の落雷で男性が重体』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064080431.html?t=1487621887555
(ブログ者コメント)
NHKの映像によると、地面には、えぐられたような穴が開いていた。
2017年2月20日20時57分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前11時15分ごろ、東京都台東区上野のJR御徒町駅高架下の工事現場で鉄パイプが倒れ、通行中の40代女性に当たった。
女性は頭と右手を打撲するけがをした。
現場では、当時、強風が吹いていたという。
警察は、工事の安全管理に問題がなかったかも含め、詳しい状況を調べている。
警察などによると、倒れたのは長さ4m、太さ約5cm、重さ約11kgの鉄パイプ1本。
同駅の耐震補強工事で、高架下にある店舗を解体するため、鉄パイプで仮囲いを設置中だった。
鉄パイプを支えていた作業員が手を離してしまい、女性に当たった。
出典
『鉄パイプ倒れ、女性けが=強風か、JR御徒町駅高架下-東京』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022001115&g=soc
2月20日20時17分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前11時15分ごろ、東京・台東区のJR御徒町駅の高架下の工事現場で、金属製のパイプが強風であおられて倒れた。
警察などによると、パイプは近くを歩いていた40代の女性にあたり、頭と右手を打つけがをしたが、命に別状はないという。
JR東日本によると、倒れたパイプは直径およそ5cmで、長さ4m、重さは10.9kgあったという。
現場では、耐震補強工事に伴って高架下にある店舗を解体するため、作業員が金属製のパイプで囲いを設置する工事を行っていたという。
JR東日本は、工事に問題がなかったか、パイプが倒れた詳しい状況を調べている。
JR東日本は「けがをされた方には心からおわび申し上げます」とコメントしている。
出典
『金属製パイプ倒れ 女性けが』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170220/4086911.html
2017年2月20日21時1分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新居浜市の教育委員会は、中学校や特別支援学校向けの給食センターで、昼食用のごはんにプラスチックの破片が混入したおそれがあるため、提供を中止したと発表した。
新居浜市教育委員会によると、20日朝8時半ごろ、新居浜市学校給食センターで、調理員が麦ごはんをほぐす回転羽根の安全カバーを取り付ける準備中に、誤ってカバーを床に落とした。
このため、そのカバーを洗った上で、再度、取り付けてごはんを炊き、各学校に配った。
しかし、あとになって床にプラスチックの破片が落ちているのが見つかり、安全カバーの一部が壊れていたことに気づいた。
壊れた部分を探したが、大きさ1cmほどのかけらが見つからないため、麦ごはんに混入しているおそれがあるとして、教育委員会は正午に提供の中止を決め、各学校に連絡した。
この給食センターからは、新居浜市内の合わせて11の中学校や特別支援学校、小学校の子どもたち、およそ3000人に配食が行われているが、新居浜特別支援学校とその川西分校の児童、合わせて75人はすでに食べた後だったため、健康に影響が出ていないか観察を行っているという。
また、ほとんどの学校では、ごはんを食べずにおかずだけで済ませたという。
新居浜市教育委員会は、「安全・安心なごはんを提供できず、大変申し訳ない。今後は再発防止に努めたい」と話している。
出典
『異物混入おそれ給食中止 新居浜』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170220/4079951.html
(ブログ者コメント)
給食などへの異物混入問題がメディアで大きく取り上げられることの多い昨今、カバーを落とした時点で、なぜ、割れていないか確認しなかったのだろうか?
仮に、割れているとは思わなかったとしても、洗った時点で破損に気付きそうなものだが・・・。
洗い方が雑?
もしそうなら、それはそれで衛生的に問題だ。
センターの責任者は、日頃、異物混入防止等について、どう指導しているのだろう?
2017年2月19日22時55分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月19日21時12分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前10時10分ごろ、山口県美祢市秋芳町の秋吉台で行われていた山焼きで、消防団員から「煙にまかれて人が倒れている」と、美祢市消防本部の現地本部に通報があった。
駆け付けた消防隊員が同県防府市の会社員の男性(48)を発見したが、現場で死亡を確認した。
山焼きは、美祢市建設経済部長がトップの「美祢市秋吉台山焼き対策協議会」が実施した。
警察によると、男性は住民ではないが実家が近くにあり、枯れ草に火を付ける作業を担当。
死因は焼死だった。
美祢市によると、山焼きは午前9時半に開始。
地元住民ら約1000人が参加し、44グループに分かれて約1500ヘクタールの枯れ草に火を付ける作業を始めた。
実施条件について、市条例で取り決めはないが、慣例で、暴風警報が出ている場合は中止にしていた。
下関地方気象台によると、当時、山口県全域に乾燥注意報が出ていた。
暴風警報は出ていなかったが、19日午前10時21分に秋吉台で最大瞬間風速8.2mを記録した。
協議会は、19日朝、現場で風がほとんど吹いていないことなどから実施を決めていた。
全国の山焼きや野焼きでは、2009年3月に大分県由布市湯布院町で野焼きをしていた男女4人が死亡。
10年3月には、静岡県御殿場市の陸上自衛隊演習場で野焼き作業中の男性3人が死亡した。
出典
『山焼き事故 炎に巻き込まれ男性死亡 山口・秋吉台』
http://mainichi.jp/articles/20170219/k00/00e/040/143000c
『秋吉台の山焼き、男性死亡…雑草に火つける作業』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170219-OYT1T50049.html?from=ycont_top_txt
2月19日20時56分に産経新聞westからも、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
警察の調べによると、倒れている男性が消防団員に発見されたのは19日午前10時10分ごろ。
男性は心肺停止の状態で、全身にやけどを負い、その後、死亡が確認された。
警察は遺体の身元の確認を進めるとともに、炎に巻き込まれたとみて原因を調べる。
この男性の親族で近くの飲食店で働く男性は、「何も言えない。山焼きどころではない」と、憔悴しきった様子で話した。
下関地方気象台によると、この日は県内全域に乾燥注意報が出ていた。
しかし、市の山焼き実施本部は開催を決定。
市によると、雪や雨が降った場合は順延と定めていたが、風や乾燥に関しては規定がなかった。
火入れ作業は、午前9時半に一斉に開始。
草原の周囲に立った地元住民がたいまつやガスバーナーで火を付け、現場には市職員や消防関係者が立ち会った。
今年は例年より1時間ほど早く燃え終わった。
秋吉台の山焼きは、草原の維持と生態系の保護が目的の恒例行事。
日本最大級のカルスト台地が雄大に燃える様子が人気で、今年は約1万人の観光客が集まった。
出典
『秋吉台山焼きでの男性死亡 市長「深くおわび」 乾燥注意報発令中』
http://www.sankei.com/west/news/170219/wst1702190052-n1.html
(ブログ者コメント)
〇同じ日に同じ山口県で、別の野焼き時の焼死事故が起きていた。
(2017年2月19日22時53分 毎日新聞)
19日午後2時20分ごろ、山口県下関市菊川町上大野で「雑草が燃えている」と119番があった。
火は木屋川の河川敷にある休耕田を焼き、焼け跡から近くに住む無職の男性(83)が遺体で見つかった。
警察によると、死因は焼死だった。
男性を含む6人で休耕田の野焼きをしていたが、燃え広がった炎に男性が巻き込まれた。
出典
『野焼き事故 焼け跡から男性遺体 山口・下関』
http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00m/040/049000c
〇御殿場の3人焼死事故については、本ブログ未掲載。
ただ、ここ数日、有罪判決が出たと報じられている。
後日、紹介予定。
(2017年6月22日 修正1 ;追記)
2017年6月20日付で朝日新聞山口版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市の対策協議会が、再発防止策を盛り込んだ作業安全マニュアルを作った。
土木事務所や警察署、消防署の職員のほか、地元住民らが加わる協議会で15日に承認された。
これまで地区ごとに任せていた作業前後の参加者の点呼、装備品や名簿の管理を、市が担うことになった。
また、現場の監視にあたる職員を倍増するという。
マニュアルは、11月に開かれる対策協議会の後、関係者に配り、山焼き当日に現場を監視する市職員への講習会などで使う。
2017年2月19日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月20日8時7分に読売新聞から、2月19日22時28分に朝日新聞から、2月19日23時1分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前9時5分ごろ、行田市長野の市道で、自転車ロードレース「浮城のまち行田クリテリウム」の競技中、参加者の4台が関係する事故があり、うち3台が転倒。
2人が病院に搬送され、山形県東根市の農業男性Nさん(55)が頭などを強く打って死亡、鴻巣市の男性(53)が鎖骨と肋骨を折るけがを負った。
警察によると、レースは行田浄水場西側付近の公道を周回するコースで、1周約2.7kmを4周する。
当時は50代から60歳以上の部が行われており、当日受け付けも含めて13人が出場していた。
レースは最後の4周目で、事故はゴール手前約120mの地点で発生した。
Nさんの自転車が、近くを走っていた別の50代男性の自転車と接触し、ともに転倒。
後ろから鴻巣市の男性と別の50代男性の自転車が相次いで突っ込んだという。
現場は幅員約8.7mで、見通しの良い直線道路。
参加者は13人全員がヘルメットを着用し、道幅をいっぱいに使って走行していた。
後続には、1分遅れでスタートした女子の部が14人で行われていたが、影響はなかった。
レースは埼玉県自転車競技連盟の主催で、事故が起きたのは10部門のうちの最初のレース。
事故を受け、同連盟はレースを中止した。
警察は、レース終盤の順位争いで速度が上がっていた可能性もあるとみて、原因を調べている。
当時は追い風もあり、時速50km程度のスピードが出ていたという。
出典
『自転車レースで接触、転倒の男性死亡 4台が絡み1人骨折』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/20/04_.html
『自転車ロードレースで接触し転倒、男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170220-OYT1T50017.html
『自転車レースで4台事故、1人死亡 埼玉・行田』
http://www.asahi.com/articles/ASK2M4GRFK2MUTNB00P.html
『自転車ロードレースで転倒事故 55歳の男性死亡 埼玉 行田』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170219/k10010882321000.html
2017年2月18日9時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋ゴム工業による免震ゴムの性能データ改ざん問題を受け、免震装置を交換した長野市役所第1庁舎・市芸術館で、外壁に計数100カ所の細かなひびが発生していたことが、市などへの取材で分かった。
市によると、交換工事が影響したとみられ、安全性に問題はないが、専門家は「数が多すぎる。免震装置の大規模な交換は前例がほぼない。今後も交換は各地で続くため、詳しい検証が必要だ」と指摘する。
問題の建物は、鉄筋コンクリート造り地上8階、地下2階建て。
2015年11月の完成前にデータ改ざんが発覚したため、いったん設置した90基の免震装置を同年8月~16年3月にすべて交換した。
その後、コンクリート打ちっ放しの外壁に、幅0.1~0.3mm程度の「ヘアクラック」と呼ばれるひびが次々に見つかった。
市は、「交換の影響が多分にあった」とみているが、詳しい原因は不明で、「ひびの数も確認中」としている。
補修中の芸術館の壁面では「181」と箇所数を示すシールが確認でき、関係者によれば、総数は数100に及ぶという。
市によると、鉄筋など直接安全に関わる部分に破損はないが、影響拡大を防ぐため、16年9月から薬剤を注入してひびを埋めるなど、補修を続けている。
工事は3月までかかる見込みだ。
免震装置の交換は東洋ゴム工業の費用負担で、別の業者が請け負った。
補修費用も東洋ゴム工業が負担するが、同社広報担当者は取材に、「個別の案件には答えられない」としている。
国交省によると、データ改ざんなどのあった製品が使われた免震装置は154棟で使用され、順次、交換が行われている。
このうち、公的施設26棟について毎日新聞が自治体などに取材したところ、長野市を除き、交換作業が終わった6棟について、ひびなどの発生はなかった。
国交省の担当者は、「全体は把握していないが、一部の現場でヘアクラックができたとの情報はある」としている。
福岡大の高山峯夫教授(建築構造学)は、「一般論では、ひびを発生させずに交換することは可能。長野の建物の構造を見ると、技術的に難しかったと思うが、数100カ所は多すぎる印象だ」と語る。
免震ゴムは耐用年数があることなどから、データ改ざんがあった建物以外でも今後交換するケースがある可能性があり、高山教授は、「(適切な)交換や建物の設計に生かすためにも、市による原因解明が重要だ」と指摘する。
出典
『東洋ゴム不正 長野市役所、免震装置交換後ひび数百カ所』
http://mainichi.jp/articles/20170218/k00/00m/040/141000c
2月18日19時32分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
偽装問題は庁舎建設中の2015年3月に発覚し、15年8月から16年3月にかけて免震ゴムを交換。費用は東洋ゴム工業が出し、別の業者が工事をした。
この工事の後にひびが見つかり、16年9月からひびに補修材を注入して埋める作業を進めてきた。
今年3月に終了する予定だ。
交換工事では油圧ジャッキを使用。
市では、建造物を持ち上げた際にコンクリートにかかった圧力がひびの原因とみている。
出典
『長野市庁舎外壁にひび多数 性能偽装の免震ゴム交換直後』
http://www.asahi.com/articles/ASK2L42S8K2LUOOB007.html
(ブログ者コメント)
免振ゴムのデータ偽装問題は、本ブログでは記事化していない。
ただ、その後に子会社で発覚した防振ゴムのデータ偽装問題については、2件ほど記事化している。
(2017年3月3日 修正1 ;追記)
2017年3月2日付で毎日新聞長野版から、ヒビはコンクリートの乾燥収縮によるものなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
1日、市議会3月定例会があり、小川総務部長がひびの発生状況について答えた。
小川総務部長は、幅0.2mm以上0.3mm未満のひびが674カ所あり、0.3mmのひびが12カ所あったと説明。
市の担当者によると0.1mm程度のひびも見つかっているが、数は明らかにせず、ひびの総数はさらに多いとみられる。
コンクリートは水分を含んでおり、乾燥して水分が蒸発すると、コンクリートが収縮するなどしてひびが発生することは、一般的によくある。
小川総務部長は、建築構造の専門家の見解として、ひびの発生原因は、分布や幅から「乾燥収縮によるもの」と説明。
さらに施工者の見解として、免震ゴム交換時にジャッキアップを繰り返したことで「発生が助長された可能性が否定できない」とした。
免震ゴムの交換でひびの発生が助長されたとすれば、交換前から乾燥収縮によるひびが発生していた可能性が高いが、交換前と交換後のひびの箇所数については、明らかにされなかった。
小川総務部長は、免震ゴムの交換との因果関係について調査を進めているとし、「乾燥収縮が収まりつつあり、今後は経過を観察し、建物を健全に維持するための保全に努めたい」と語った。
日大の中田善久教授(コンクリート工学)は、「今後も乾燥収縮によるひびが入れば、建物が耐久性を失う可能性もある。コンクリートの素材やひび割れ防止対策が適切だったかも調査すべきだ」と指摘する。
通常、建物のコンクリート外壁には、ひびを誘発する目地がある。
外壁の一部をへこませ、その部分に狙ってひびを発生させることで、他の部分に入るひびを減らす仕組みだ。
中田教授は、こうした目地が適切に配置されているかなども含め「原因調査が必要」と話した。
出典
『長野市庁舎 「素材、対策調査を」 専門家指摘 ひび686カ所判明で』
http://mainichi.jp/articles/20170302/ddl/k20/040/069000c
2017年2月18日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
唐津消防本部は17日、救急搬送中に誤って患者をストレッチャーから落とし、けがをさせたと発表した。
折尾消防長は会見で、「あってはならない事故だ」と謝罪。
関わった3人の救急隊員を厳重注意したことを明らかにした。
発表によると、昨年12月5日、脳疾患を疑われる60代の男性を搬送。
病院に担ぎ入れる際にストレッチャーが傾き、男性は左体側から地面に落ちて、左ひじに10日程度の打撲傷を負った。
救急車からストレッチャーを引き出す際、原則、3人でやるべきなのに、小隊長が玄関先に出てきた医師への報告を優先。
患者を含め重さ140kgのストレッチャーに2人で対応した結果、脚が伸びきらずに傾いてしまったという。
これまでにも、緊急性が高い場合、隊員2人で引き出すことはあったという。
今後は、3人での対応を義務付けた。
2017年2月19日10時27分と2月20日10時18分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月20日付で朝日新聞ちば版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時50分ごろ、富津市鶴岡の建築資材販売業「C社」の採石場で、「(作業員の)男性が落下した」と、従業員から119番通報があった。
男性は60代ぐらいのパート従業員で、腰の骨を折り、意識不明の重体で病院に搬送されたが、死亡した。
男性は、岩山から砂利などを運び下ろすベルトコンベヤーの上から約7.6m下の地面に転落したとみられ、警察は男性の身元確認を急ぐとともに、状況を調べている。
警察によると、男性はベルトコンベヤーのチェーンの点検中で、ベルトコンベヤーに直接立って作業をしていた。
バランスを崩し、誤って転落したとみられる。
安全帯やヘルメットは着用しておらず、警察は、安全管理体制が適切であったかも含めて捜査している。
出典
『作業中に落下し男性重体、富津の採石場』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/387755
『落下事故の男性死亡 富津の採石場』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/387929
2015年12月6日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報(修正2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5436/
(2017年2月25日 修正3 ;追記)
2017年2月2日付の神奈川新聞紙面に、事故時のやや詳しい状況などが下記趣旨で掲載されていた。
磯子署は、1日、安全管理の徹底を怠ったなどとして、業務上過失傷害の疑いで、当時の副校長(59)と担任だった男性教諭(39)を書類送検した。
同署などによると、事故は、訓練を終えた児童が教室に戻る途中の1階給食室横で発生。
左右に2枚並んだシャッター(幅約3m、高さ約2.6m、重さ約186.5kg)のうち左側だけが上がっていたため、右側も開けようと40代の女性技能職員がハンドルを操作していたが、男性教諭に交代。
数回ハンドルを回したところで、シャッターが落下した。
男性教諭が操作したのは、左側のシャッターのハンドルだった。
市教委によると、女性職員は訓練後、「早く児童らを教室に戻してあげたい」として、閉まっているシャッターを上げようと誤ったハンドルを操作し、男性教諭に交代した。
2人は、2014年12月に操作の研修を受けていたが、ハンドルの間違いに気付けなかった。
シャッターが落下した際、教諭はすぐにシャッターと床の間に自ら体を入れ、挟まれた女子児童は自力で脱出したという。
シャッターは、設置から36年間交換されていなかったが、警察の強度検証では、ワイヤーの劣化や強度の低下はみられなかった。
同署は、上がった状態でさらに負荷をかけたことで、ワイヤーが切れたとみている。
また、当初ハンドルを操作していた女性技能職員について、同署は「ワイヤー破断時は操作しておらず、生徒を直接指導する立場ではなかった」としている。
(ブログ者コメント)
この事例の原因を整理すると以下のようになるだろうか・・・。
①女性技能職員が、児童が教室に戻るまではシャッター開閉不可というマニュアルを守らず、ハンドル操作した。
②女性技能職員が、閉まっているほうではなく、開いているほうのシャッターのハンドルを間違って操作した。
③ハンドル操作を交代した教諭は、その操作がマニュアル違反だということに、思い至らなかった。
※本件、女性技能職員がやっていた操作を引き継いだ教諭としては、その操作が正しいかどうか疑うことはなく、その操作をいかに達成するか・・・そういった点にだけ気持ちがいったのかもしれない。
④教諭は、ハンドルが重いのに無理して回した。
(2017年12月24日 修正4 ;追記)
2017年12月19日17時21分にNHK神奈川から、2人が略式起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検察は19日、安全を十分に確認しないまま誤ってシャッターを操作したなどとして、当時の担任教諭ら2人を業務上過失傷害の罪で略式起訴した。
出典
『児童シャッター事故教諭略式起訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20171219/1050001172.html
2021年9月27日13時23分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からは、和解の協議が整った、女性は現在高校に通っているが後遺症が残っているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市が、児童側との和解協議が調ったと明らかにしました。
市によりますと、女子児童は手術を受けて、およそ3年間治療を続け、現在は高校に通っていますが、腰にマヒなどの障害が残ったということです。
事故をめぐり、女子児童と両親は去年、市に対して損害賠償を請求し、ことし6月、2252万円の支払いのほか、市が深く謝罪するといった内容で和解する協議が調ったということです。
この和解案は29日の市議会本会議で可決され、正式に和解が行われる見通しです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe2cf713454ac3c7cae86dbb305ff6d2d5f493dc
2017年2月17日18時16分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東大阪市の小学校で、教頭などが、児童の体に付いた汚れを取ろうとして、特殊な素材でできたスポンジなどを使ってこすり、児童が10日間のけがをしていたことが、関係者への取材で分かった。
このスポンジは「洗剤が必要ない」などとして人気があるが、国民生活センターなどは、人に使うと皮膚が傷つくとして、注意を呼びかけている。
関係者によると、去年9月、東大阪市のN小学校で、3年生の男子児童の首に油性ペンで書かれた落書きが見つかり、40代の教頭と30代の事務職員が、学校にあったスポンジでこすって消そうとした。
ところが、児童が痛みを訴え、皮膚が赤くなったため途中でやめ、このスポンジが本来、人には使ってはいけない「メラミンスポンジ」だと分かったという。
「メラミンスポンジ」は特殊な素材でできていて、洗剤をつけなくても、水だけでガラスやタイルなどの汚れを落とすことができるとして、人気があるが、体をこすると皮膚を傷つけるとして、国民生活センターや製造元が注意を呼びかけている。
児童は、前の日に、自宅で兄弟に落書きをされ、そのまま登校したということで、スポンジでこすった際に「痛い、痛い」と言ったが、教頭などは「我慢して」と言って、しばらく続けたという。
児童は、首に10日間のけがをした。
小学校や市の教育委員会は、「調査中でコメントできない」などとしている。
国民生活センターによると、5年前には、美容院で皮膚に付いた毛染め液をメラミンスポンジを使って落とそうとして、けがをしたケースも報告されていて、「製品の注意書きをよく確認し、人には使用しないでほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『特殊素材のスポンジで児童けが』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170217/4006181.html
(ブログ者コメント)
〇このメラミンスポンジ、玄関タイルをこすると細かい泥がよくとれるので、ブログ者もしばしば使っている品だ。
ただ、注意書きを読んだことはなかった。
〇国民生活センターからの呼びかけを確認しようとHPを見てみたが、見つからなかった。
(2017年4月6日 修正1 ;追記)
2017年4月4日18時53分にNHK関西から、教頭などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日23時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東大阪市の小学校で、教頭などが、児童の体についた汚れを取ろうとして、特殊な素材でできたスポンジでこすり、10日間のけがをさせたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、東大阪市のN小学校に勤務していた46歳の教頭と39歳の事務職員。
去年9月、小学校で、3年生の男の子の首に油性ペンによる落書きが見つかり、教頭と事務職員が特殊な素材のスポンジでこすったうえ、こすると痛がったので、ペンキなどを落とすための液体を使って消そうとした。
このスポンジは「メラミンスポンジ」と呼ばれ、体をこすると皮膚を傷をつけてしまうため、人には使わないよう注意書きがあったが、警察などによると、児童が「痛い」と訴えたにもかかわらず、「我慢して」と言って、こすり続けたという。
男の子は首に10日間のやけどや擦り傷を負っており、警察は、業務上過失傷害の疑いで4日、書類送検した。
児童の母親によると、教頭などは「特殊なスポンジとは知らず申し訳ない」と話したという。
児童の母親は、「落書きを消そうとするのならば、ほかのやり方があったと思うし、けがをするまで行う必要があるのかと疑問に感じます。2度と同じことがないよう徹底してほしいです」と話していた。
一方、東大阪市教育委員会の高岸次長は、「今後の捜査の経過を見守っていきたい」とコメントしている。
出典
『スポンジでけがさせた疑い』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170404/5279311.html
『スポンジで男児こすった疑い 小学校教頭ら書類送検』
http://www.asahi.com/articles/ASK446D16K44PTIL02L.html
(ブログ者コメント)
NHKから放映された写真には、男児の首の後ろに直径3cmほどに見える、やや楕円状に皮膚がめくれた、浅いクレーターのような傷が写っていた。
さぞ痛かったことだろう。
2017年2月17日付で朝日新聞静岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力は、16日、浜岡原発のフィルターベント建設で起きた施工不良について、調査結果を公表した。
フィルターベントは、事故時に原子炉格納容器を守るため、高温高圧のガスを外部に出す際、放射性物質を低減させる設備。
施工不良は、国の新基準に伴って4号機と3号機に建設中の、フィルターベントのフィルターを収納する鉄筋コンクリート製のベント室で見つかった。
ベント室に水を張るための配管の支持や、はしごの溶接のために壁に埋め込む板状の金物が加工され、強度が不足する状態になっていた。
調査の結果、4号機の金物504枚中57枚が加工され、36枚については点検ができなかった。
3号機は、601枚中62枚が加工、1枚が点検不能だった。
加工されたり点検不能だったりした金物は、別の工法で強度を確保するという。
4号機のフィルターベントは、2016年9月の完成を目指していたが、大幅に遅れる。
中部電は、品質を確保する意識の不足や、工程遅れを避けようとする意識が原因とし、適切に行われているかどうかの確認も不足していたと説明。
対策として、記録作成のルール化と指導の徹底、課題の共有化などに取り組むとした。
2017年2月16日18時57分にNHK静岡からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
御前崎市にある浜岡原発で行われているフィルターベントと呼ばれる安全装置の設置工事で、部品の一部が所定の位置とは違うところに取り付けられ、強度が保たれていない可能性があることがわかり、中部電力は補強工事を行うことにしている。
設置に問題があったのは、フィルターベントから伸びる配管を支えるための金属製の部品で、コンクリートの壁に埋め込むことになっている長さ20cmほどの棒の部分が途中で曲げられたり、所定の位置とは違うところにつけられていたという。
こうした不適切な部品の設置は、3号機で62か所、4号機で57か所確認されていて、強度が保たれていない可能性があるという。
工事を請け負った業者からは、「コンクリートの中の鉄筋の密度が高く、所定の位置に設置するのが難しい」という相談が寄せられていたということで、中部電力静岡支店の西田・原子力グループ部長は、「指摘があったにも関わらず、問題を解決せずに工事を進めてしまった。部品の重要性を関係業者と共有していきたい」と話していた。
出典
『浜岡原発で不適切な部品設置工事』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3033948731.html?t=1487279853021
2月16日12時33分に静岡新聞からは、やや詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。
浜岡原発4号機のフィルター付きベント(排気)室で配管を固定する金具の不適切な施工が見つかった問題で、中電は16日、3、4号機で同様の金具計1105カ所を調べた結果、119カ所で不適切な施工が見つかったことを明らかにした。
御前崎市と同市議会、静岡県に、それぞれ説明した。
中部電によると、金具は、放射性物質を取り除くための給水配管を支えるもので、30cm四方のプレートに長さ22cmの足が4本付いて、テーブル状になっている。
ベント室の建設時、鉄筋の間に足の部分を差し込み、プレートの表面を露出してコンクリートを打ったが、鉄筋の密度が高く足の部分が入らず、作業員が足を切断し位置をずらして付け替えたり、足の角度を許容値以上に曲げたりしていた。
不適切な施工が見つかった昨年8月以降、超音波による非破壊検査を実施。
3号機で金具計601カ所のうち62カ所、4号機は504カ所のうち57カ所で、それぞれ不適切な施工が見つかった。
構造上点検ができなかった金具が、別に計37カ所あった。
コンクリートを打つ前に、金具が適切に施工されていることを確認する記録を取っていなかったことや、中電が請負会社に示した金具の設置に関する要求事項が作業員まで伝わっていなかったことが、主な原因とした。
不適切な施工が確認された箇所では、アンカーを用いた金具を設置し、強度を確保するという。
4号機で先行して進め、今秋をめどに終わらせる。
4号機のフィルター付きベントは、昨年9月末の完工予定だった。
浜岡原発3、4号機のフィルター付ベント設置工事で不適切な施工が見つかった問題で、中電が16日に県庁で行った説明に対し、県側からは厳しい指摘が相次いだ。
外岡・県危機管理監は、「検査体制の合理化を進める中で、安全性確保の意識が十分でない部分があったのでは」と指摘した上で、「いま一度、安全への認識を現場と共有し、不具合が判明した場合はしっかり公表する姿勢を保ってほしい」と求めた。
出典
『不適切な施工119カ所 浜岡原発3、4号機ベント金具』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/hamaoka/329573.html
(ブログ者コメント)
〇NHKで報じられた部長の話し、詳しくは下記。
「請負の皆さんからも、非常に難しいし行程的にも厳しいという意見をいただきながら解決できなかったことは、非常な教訓だと思っている。埋め込み金物そのものの重要性も社内で伝承していきたい。」
〇中部電力HPに掲載されている資料は下記。
https://www.chuden.co.jp/resource/ham/290216fvumekomikanamono.pdf
2017年2月18日8時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月17日17時48分にNHK横浜から、2月18日付で毎日新聞東京版から、2月19日7時43分にNHK千葉から、2月19日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後1時55分ごろ、横芝光町の金属加工会社「H社」(本社・神奈川県厚木市)成田事業所の従業員から「鉄を焼く炉が爆発した」と119番があった。
炉のあった第2工場(約1350m2)の一角が焼け、いずれも従業員の60代の女性1人と30代の男性2人が病院に運ばれた。
警察などによると、3人とも全身にやけどを負って手当てを受けていたが、その後、男性と女性1人が死亡した。
警察で出火原因などを詳しく調べている。
消防によると、火災は同3時5分に鎮圧され、間もなく鎮火。周辺への延焼はなかった。
警察によると、付近の天井には直径1.5mほどの穴が空いており、また、爆発したとみられる場所から数10m離れたシャッターが爆風とみられる影響で破損した。
当時、工場は操業中で従業員16人が働いていた。
他の従業員は避難して無事だったという。
警察によると、工場内に舞っていた塗料に、何らかの原因で引火した可能性もあるという。
同社では化学薬品を取り扱っていたが、周辺に漏れたなどの情報はない。
同社によると、成田事業所の従業員数は41人で、航空機や自動車の部品の金属加工を行っている。
成田事業所には第一工場と第二工場があり、事故が起きた第二工場では、自動車関連部品に金属を使った表面処理を行っているという。
爆発したとみられる塗装ブースでは、当時、トラックの部品に耐熱塗料を吹きかけていたという。
警察などによると、男性1人が炉のそばで部品に塗料を吹き付ける作業をし、2人が近くにいた。
塗料に含まれるアルミニウム粉末に引火し、爆発的に燃え広がったとみられる。
同社では、「原因や被害を確認している。詳細が判明次第、ホームページなどで発表したい」と話している。
現場は、圏央道松尾横芝ICから約1.5kmにある同町北部の「横芝工業団地」の一区画。
出典
『金属加工会社で火災 3人重傷「炉が爆発」 横芝光』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/387626
『厚木の会社の成田事業所で爆発』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056050811.html?t=1487363385266
『爆発 千葉の金属工場、3人重傷』
http://mainichi.jp/articles/20170218/ddm/041/040/080000c
『横芝光町の工場爆発死者2人に』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086051101.html?t=1487535199304
2月20日20時46分にNHK千葉からは、残っていたアルミニウム粉末と降りこんだ雨とが反応したと思われる火災が被災現場で起きたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後6時40分すぎ、「ダクトから炎が出ている」と、この工場の従業員から通報があった。
警察と消防によると、爆発事故が起きたのと同じ建物にある設備の一部が焼け、およそ30分後にほぼ消し止められたという。
けが人はいなかった。
会社側によると、この工場では事故のあと操業を停止していて、20日は、従業員が集まって今後の対応を話し合うなどしていたという。
警察によると、前回の爆発事故で建物に穴があいた場所から雨水が入り込んでいたということで、警察は、工場で特殊な塗装に使われるアルミニウムの粉末と水が反応した可能性もあるとみて、前回の爆発事故との関連も含め、状況を調べている。
出典
『爆発事故の工場でまた出火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1084087302.html?t=1487621274384
2017年2月16日22時49分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
幼児が歯磨き中に転んで歯ブラシでのどを突く事故が多発しているとして、消費者庁は、15日、注意を呼びかけた。
メーカー側は、柄が曲がるブラシなど、安全対策に取り組み始めている。
6歳以下の事故は、2010年12月からの6年間に、医療機関から消費者庁へ寄せられただけで139件。
ブラシをくわえたまま歩くなどして転倒したケースが7割近くを占め、「ソファなどから転落」、「ぶつかる」が続く。
年齢別では、1歳児が64件と最多だった。
14年には、1歳児がベッドで歯磨きをしていたところ転倒。歯ブラシがのどに刺さり、3日間入院した。
この数字とは別に、東京消防庁が、11年1月から昨年2月までに5歳以下の子どもを救急搬送した事例数をまとめたところ217件あり、毎年約40件にのぼることが分かった。
有識者で作る東京都の協議会は、14日、歯ブラシに衝撃吸収性を持たせたり、口の奥に入りにくくしたりする対策を強化するように、メーカー側に提言した。
ライオン(東京都)は、15日、「クリニカKid’sハブラシ」を発売した。価格は200円前後(税抜き)。
0~2、3~5歳用は、転倒して強い力がかかると、ゴム性素材を含むネックが曲がる仕組み。
0~2歳用は、同社の従来品より衝撃を95%減らせるという。
歯ブラシのネックが軟らかすぎると磨く効果が下がる課題があったが、担当者は「素材やデザインを試行錯誤し、安全性と清掃性を両立できた」と話す。
子ども用の曲がる歯ブラシを15年から販売しているDHL(大阪府)は、今年1月までに約12万本を売り上げた。
担当者は、「安全を配慮した製品への需要は高い」と話す。
子どもの事故予防について研究する産業技術総合研究所の西田佳史・首席研究員は、「事故は保護者の見守りだけでは防げないため、製品改善は予防に向けて実効性がある。今後、こうした製品が予防にどのくらいの効果をもたらしたのかを検証することが大切です」と話す。
出典
『子どもの歯磨き中の事故が多発 のどに刺さり入院も』
http://www.asahi.com/articles/ASK2H5V5TK2HUCLV00L.html
2月16日付で教育新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁と(独)国民生活センターは、2月15日、子供の歯磨き中の事故が多発していると発表し、注意を呼びかけた。
発表によると、平成22年12月から昨年12月末までに、医療機関から6歳以下の事故情報が139件報告された。
年齢別では1歳児が最も多く64件、次いで2歳児が42件、3歳児が17件。
事故の態様は、
・歯ブラシをくわえたまま転倒して喉を突いた
・歯ブラシが口の中に刺さって入院した
など。
同庁と同センターは、事故防止のために、特に事故が多い1歳から3歳頃までの子供が自分で歯磨きをするときは次の点に気を付けるよう、呼び掛けている。
①保護者がそばで見守り、床に座らせて歯磨きをさせる。
子供が歯ブラシを口に入れたり歯ブラシを手に持ったりしたまま歩き回ると転倒してけがをする危険があるので、気を付ける。
②子供用歯ブラシは、喉突き防止カバーなどの安全対策を施したものを選ぶようにする。
③保護者が仕上げ磨きをする際は、子供用歯ブラシはきれいにする効果が不十分なので、仕上げ用歯ブラシを使用する。
ただし、仕上げ用歯ブラシは喉突きなどの危険性が高いため、子供には持たせず、子供の手の届かない場所に置く。
④歯ブラシだけでなく、箸やフォークなど、喉突きの危険性のある日用品も、口に入れたまま歩いたり走ったりさせないようにする。
出典
『子供の歯磨き中の事故多発 消費者庁が注意喚起』
https://www.kyobun.co.jp/news/20170216_06/
(ブログ者コメント)
本件、過去にも本ブログで紹介したことがある。
2016年9月14日掲載
2016年9月7日報道 子供の事故を防ぐため、デザインや素材、構造を変える動きが広がりつつある、キッズデザイン賞がその動きを後押し、柄がグニャリと曲がる歯ブラシは昨年の奨励賞
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6278/
2017年2月16日12時0分に日経テクノロジーオンラインから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
落雷の直撃により、33枚もの太陽光パネルが損傷したメガソーラー(大規模太陽光発電所)がある。
空に向かってタワー(支柱)やブレード(羽根)の伸びる風力発電設備は、国内に導入以来、落雷被害に苦しんできた。
一方、野立てのメガソーラーに直接雷が落ちることはほとんどないと思われてきた。
だが、必ずしもそうではない。
雷による電気機器への被害には、「直撃雷」と「誘導雷」がある。
「直撃雷」は、その名の通り、建物や機器に、直接、雷が落ちる。
「誘導雷」は、近くに雷が落ちた際、電磁界が発生し、その電気的エネルギーが空間を伝搬し、電気機器の定格を大きく超える電圧がかかり、損傷することなどを指す。
一般的に、雷は背の低い構造物には落ちにくい。
とはいえ、地面にパネルを並べた太陽光発電所のような設備でも、敷地が広く周囲に避雷針などがないと、雷が落ちることもある。
実際に直撃雷に打たれ、多数のパネルが損傷したケースを紹介する。
その太陽光発電所は、特別高圧送電線に連系する数10MWのメガソーラーで、緩やかな丘陵に位置する。
落雷の被害に気付いたきっかけは、ストリング監視モニターによるアラーム(警報)だった。
ストリング(太陽光パネルの直列回路)の電流が「ゼロ」になったことを知らせるものだった。
当初、単なるヒューズ切れだと判断し、接続箱を開けてヒューズを交換し、ストリングをオンにし、クランプ電流計で電気が流れていることを確認した。
その上で、ストリング監視モニターを確認すると、依然として電流は「ゼロ」のままだった。
再度、現地で該当のストリングの電流をクランプ電流計で確認すると「マイナス電流」だったことから、電流が逆流していると考えられた。
異変を感じた保守担当者が周辺を目視点検すると、アレイ最上部に設置した太陽光パネルのフレームに1cm程度の黒い焦げ跡があり、その近くのパネルの接地線(アース線)が外れていた
・・・・・・・
今回の直撃雷の被害では、ストリング単位のモニタリングと、ストリング単位で開放電圧と抵抗値を測定できる検査機器、パネル内での電流の不通箇所を特定できる検査装置を導入したことで、早期に故障パネルを特定し、交換できた。
また、ストリング監視モニターでは気付かないストリングにも、故障パネルが発生していることも明らかになった。
メガソーラーのO&M(運営・保守)にとって、監視装置に加え、測定機器の重要性がますます高まっている。
出典
『「直撃雷」でパネル33枚が破損したメガソーラー バイパスダイオードが大電流でショート』
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/302961/021400042/?P=3
(ブログ者コメント)
風車への落雷トラブルは、本ブログでも何件か紹介している。
2017年2月17日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は16日、都城市高崎町の岩瀬川発電所の屋外変電所で、作業中の土木作業員の男性(56)が感電し、病院に搬送されたと発表した。
男性は両手足にやけどを負ったが、命に別状はないという。
県によると、同日午前11時50分ごろ、屋外変電所の周りに防草シートを敷設する工事で、測量作業が終わった後、男性がアルミ製の箱尺を片付けようとした際、誤って110KVが流れている設備に触れてしまったという。
工事は都城市の建設会社が受注し、現場には作業員4人と立ち合いの県職員1人がいた。
県企業局の担当者は、「受注業者に対して、変電機器の危険性や作業の注意点などを分かりやすく説明し、安全指導を徹底していきたい」と話している。
2017年2月16日19時41分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時半ころ、佐呂間町栃木の川から農業用水を引くための取水口の工事現場で、佐呂間町富丘の作業員のSさん(男性、73歳)に、別の男性が運転していた建設作業用の大型機械がぶつかった。
Sさんは病院に搬送されたが、胸などを強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察によると、当時、現場では3人が作業をしていて、大型機械の誘導をしていたSさんに掘削をするための先端のショベル部分がぶつかったという。
警察が関係者から話を聞くなどして、事故の原因を詳しく調べている。
出典
『掘削作業中に機械ぶつかり死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170216/3982871.html
2017年2月16日20時27分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
2月16日付で埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時15分ごろ、埼玉県三芳町の通販会社「アスクル」の物流倉庫「ASKUL Logi PARK 首都圏」の男性従業員から、「倉庫内の段ボールが燃えている」と119番通報があった。
警察や消防によると、鉄骨3階建ての倉庫付近で出火し、延べ床面積約7万m2のうち約1万5000m2を焼いたが、なお延焼中。
この火災で46歳と36歳の男性従業員2人が消火活動中に煙を吸って、喉などにやけどを負った。
三芳町の林町長は、16日午後3時5分、「火災規模が大きく、鎮火は極めて困難」と判断し、県に対して、県特別機動援助隊「埼玉SMART」の出動を要請。
県内の主要消防局などで構成した同援助隊の応援を得て、消火活動を続けている。
県は情報連絡室を設置し、消防防災課職員を現地に派遣した。
同社によると、出火当時、倉庫内では400~500人が勤務し、倉庫には法人や個人向けのパソコンや文房具、お茶、水、洗剤など、約7万種類の商品が保管されていたという。
この倉庫は、2013年7月に物流拡大を目指して稼働開始。
24時間稼働しており、首都圏全体をカバーしているという。
現場は、西武新宿線航空公園駅から北東に約5kmの、畑と雑木林の中に倉庫などが点在する農村地帯。
出典
『アスクル倉庫で火災、2人やけど 消火作業続く』
http://www.asahi.com/articles/ASK2J3WDCK2JUTNB006.html
『アスクル倉庫で火災、2人けが 消防車51台出動、鎮火せず/三芳』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/17/02_.html
2月20日17時35分にNHKさいたまからは、消火活動は困難を極めているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月17日22時45分に読売新聞から、2月20日18時18分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この倉庫は縦約240m、横約100m。
1階に通用口があり、トラックが商品の積み込みなどを行うスペースが広く取られていて、商品の大半は2階と3階に保管されていた。
消防によると、消火活動が始まったあと、早い段階で1階と2階の天井の1部が崩れ落ち、火は建物全体に燃え広がった。
さらに、屋上に敷き詰められていたソーラーパネルにも引火したという。
消火活動は、2階と3階に窓がほとんどないことから、外からしか放水できず、難航している。
消防は、17日から重機で2階と3階に穴を開けて、内部への放水を始めた。
そして18日の夜には、いったん2階部分の火を消し止めることができたという。
しかし19日の午前0時13分と15分に、3階の南東部分で、保管されていたスプレー缶に引火したとみられる2度の爆発があり、ふたたび火が強まった。
その結果、これまでに、全体の6割以上にあたる4万5000m2が焼けたという。
消火活動が長期化している理由について、消防は、2階と3階に窓がほとんどないこと以外、
・倉庫内には商品が入った段ボールが積み上がっていたり防火壁があったりして、内部への放水は難しい
・屋上にはソーラーパネルがあり、水をかけると消防隊員が感電するおそれがあるため、直接放水することができない。
・建物の中の温度が、一時、500℃に達し、熱で壁がゆがむなど倒壊のおそれもあり、激しく燃えている場所に隊員が進めない。
としている。
アスクルによると、スプリンクラーや防火シャッターなどが設置され、定期的に点検や消防訓練を実施していたという。
出典
『アスクルの倉庫の内部状況』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106051731.html?t=1487621000187
『アスクル倉庫火災、鎮火めど立たず…放水困難』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170217-OYT1T50144.html
『建物内で消火作業も、破裂音で一時屋外退避 窓などの開口部が少なく難航』
http://www.sankei.com/affairs/news/170220/afr1702200028-n1.html
2月20日8時0分に読売新聞からは、倉庫内のスプレー缶などに引火したと思われる大きな爆発音が何回も聞こえたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日未明、大きな爆発音が2回鳴り響いた。
現場で消火作業に当たっていた消防隊員約40人が一時避難し、危険が及ぶ可能性があった倉庫西側の3世帯7人に対して同町が避難勧告を出して、2世帯6人が避難する事態となり、住民らからは不安の声が上がった。
消防などによると、爆発音は倉庫南東部3階で起こり、保管されていたカセットコンロ用ガスボンベや整髪料・化粧品のスプレー缶などに引火したとみられている。
住民らによると、19日午前0時過ぎから、地響きとともに大小30回以上の爆発音が聞こえ、午前3時頃まで続いていたという。
倉庫から約50m先に住む住宅清掃業の女性(69)は、「大きな爆発音で目が覚めた。何10回も響き、眠れなかった」と振り返った。
この女性は、「外に出ると真っ黒な煙が上がり、はしご車が3台ぐらい来て消防隊員も慌てた様子だった。家の中にいてもエアコンから煙が入り、臭いが充満して困る。洗濯物も干せない」と語った。
出典
『夜中に地響きと爆発音30回以上、「眠れない」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170220-OYT1T50015.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
2月21日18時10分にNHKさいたまからは、消火用水に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三芳町によると、火災が発生した2月16日から20日までの5日間に消火活動に使われた水の量は1万5000m3にのぼるとみられ、町の全世帯が1日に使う水の量にあたるという。
町は、生活用水を県が管理する浄水場から購入しているが、今回の火災で消火活動が長引けば、生活用水が足りなくなるなど影響が出かねないことから、ふだんのおよそ1.2倍の水を購入できるよう、県に要請している。
出典
『アスクル火災 水確保県に要請』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106052051.html?t=1487709522282
2月21日20時27分に朝日新聞からは、消火活動中に社員が倉庫内に入ったことが問題になっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消火活動中、同社社員が荷物を取りに倉庫内に入っていたことが、同社への取材でわかった。
同社の説明によると、出火当時は倉庫内で400~500人が勤務し、倉庫内の個人ロッカーなどに従業員の荷物などを置いたままになっていたという。
同社は、「安全は確認した」としつつ、倉庫内に入ることを会社として了承や指示をしたのかや、消防に報告したのかについては「コメントを控える」としている。
消防は社員が入ったことを把握しておらず、「通常の火災ではありえず、被害が拡大しかねない」としている。
出典
『アスクル火災、消火中社員が立ち入り 消防「ありえぬ」』
http://www.asahi.com/articles/ASK2P3J55K2PUTNB001.html?iref=com_rnavi_arank_nr03
(ブログ者コメント)
〇火災前の倉庫内部の様子などは、下記報道参照。
シュリンクフィルムで包装された段ボールをフォークリフトで運び出したり、天井まである棚から荷物をオートスタッカークレーンで運び出したりしている写真も掲載されている。
(2017年2月21日 日経ビジネス)
『火災のアスクル倉庫、内部はこうなっていた 昨年9月の訪問時、記者が見た光景』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/022000581/?P=2
〇出火から6日経っても鎮火せず。
なぜ、当初の段ボール火災が、これほどの大火災になってしまったのだろうか?
スプリンクラーが役に立たなかったとは思いたくないのだが・・・。
(2017年3月1日 修正1 ;追記)
2017年2月23日付で埼玉新聞から、2、3階からベルトコンベヤーで送られてきた段ボールの1階置き場付近から火が出た可能性が高いなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は、23日、建物内の消防設備の図面を公表した。
建築基準法や消防法の基準に則り、1~3階に防火区画を定めるなど、火災の拡大を防ぐ措置が取られていた。
同社が公表した図面によると、スプリンクラーは防火区画が1500m2以上となる1階北東部に設置。
1~3階には、1500m2以内ごとに、防火シャッターなどで区切られた防火区画を定め、消火栓、消火器を設置している。
煙を感知すると、防火シャッターが自動的に閉まる仕組みになっているという。
同社は、建物の消防設備について「法律を順守している」とし、火災発生時に消防設備が適切に作動していたかどうかは「消防による検証を待ちたい」とした。
消防や同社によると、出火場所は1階北西部の段ボール置き場の可能性が高い。
2、3階につながるベルトコンベヤーから、使用済みの段ボールが1階に流れてくるという。
出典
『<アスクル火災>消防設備は「法令順守」 適切に作動したか検証待つ』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/24/03_.html
2月24日付で埼玉新聞からは、8日経ってもまだ火が出ることがあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉庫火災は24日、発生から丸8日が経過した。
消防によると、同日朝、強風の影響により空気が入り込み、倉庫3階東側で炎が出た。
3階は屋根が落ち込んで消防隊員が近づけない場所が多く、商品も山積みになっていることから、機械で熱源を探索しながら放水している。
出典
『<アスクル火災>3階で再び炎、強風影響「全体の鎮火、数日遅れる」』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/25/03_.html
2月28日20時24分にNHKさいたまから、12日後にようやく鎮火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
火災は、出火から12日がたった28日午後5時、完全に消し止められた。
消防によると、今回の火災で、倉庫ののべ床面積、およそ7万2000m2のうち、東京ドームとほぼ同じ広さの4万5000m2が焼けたという。
出典
『アスクル出火から12日で鎮火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106053911.html?t=1488316388267


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。