







10月13日17時48分にNHK首都圏NEWS WEBからは、2年前に火災危険に関する警鐘論文が発表されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災を起こしたタイプの送電線のケーブルを巡っては、条件によっては想定以上に劣化が進むとして、計画的に交換する必要性を指摘するリポートが、2年前に公表されていた。
このリポートは、茨城県日立市にある送電線のケーブルの販売などを行っている「ジェイ・パワーシステムズ」の技術者が、おととし7月、専門誌に投稿した。
この中では、今回のものと同じ銅線の周囲に絶縁用の油をしみ込ませた紙を巻きつけたタイプのケーブルについて、「劣化は非常に緩やかだと考えられてきた」と指摘している。
ところが、およそ30年間使われたケーブルの内部を調べたところ、絶縁用の紙が部分的に焼け焦げて炭化しているのが見つかったという。
こうした焼け焦げは、絶縁用の紙に寄った「しわ」の周囲で見られたため、リポートでは、しわの部分で絶縁の性能が落ち、放電が起きていたと考えられるとしている。
そして、放電によって紙が炭化して絶縁の性能がさらに落ちるという繰り返しで、局所的に紙が破損し、絶縁が失われることが推定されるとしている。
その上で、条件によっては想定よりも劣化が進む可能性がある一方、従来の点検方法では必ずしも劣化を把握できるとはいえないとして、X線を使った調査を組み合わせるとともに、計画的な交換も必要だと結論づけている。
出典
『2年前にケーブル劣化警鐘論文』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3506101.html
10月13日17時48分にNHKさいたまからは、実際に行った消火方法に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日、埼玉県新座市で起きた火災は、火が出たのが電気が流れる送電線のケーブルが通る地下の施設だったため、消防隊員は、地下の酸素を減らすために薬剤を泡状にしたり、ドライアイスを投入したりするなど、効果的な消火方法を模索しながら活動を進めた。
消火活動にあたった新座消防署によると、12日午後3時ごろ、通報を受けて現場に駆けつけた消防隊員は、感電のおそれもあるとして、水による消火活動はせず、延焼しないよう周辺に放水しながら、東電の社員の到着を待った。
そして午後3時26分、到着した東電の社員に送電線ケーブルの電気の遮断を要請し、本格的な消火活動を開始したのは、その20分後だった。
消防が最初に行った消火活動は、薬剤を泡状にして消火する方法。
これは、地下の空間を泡で埋め尽くすことで酸素を減らし、火を消し止めようという作戦だった。
しかし、消防によると火はなかなか消えず、東電が別の消火方法として提案した、ドライアイスを地下の空間に投入することを決めた。
これは、二酸化炭素の濃度を高めて酸素を減らすとともに、地下の空間を冷やすことが目的で、消防隊員は、東電が用意したドライアイス450kgを、別の出入り口から地下の施設に投げ入れた。
その後、煙や炎の勢いは徐々に弱まり、消防隊員が地下施設の様子を実際に確認できたのは、発生から4時間余りたった午後7時すぎだった。
その時点で火はほぼ消し止められたものの、地下施設内の温度は300℃に達していたため、隊員が中に入れる温度に下げるため、放水を続けたという。
消火活動の指揮にあたった新座消防署の竹内署長は、「地下施設での火災は初めての経験だった。しかし、地下施設の火災を想定した訓練を東電とともにほぼ毎年実施していたので、その経験が生きたと思う。一方で、効果が出なかった消火方法もあったので、なぜなのか検証し、今後に生かしたい」と話している。
出典
『東電火災 効果的な消火を模索』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106014541.html?t=1476390160925
10月13日23時25分に毎日新聞からは、出火したのと同タイプのOFケーブルで敷設後35年以上のものがまだ1000kmあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月14日7時20分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、13日、出火したものと同じタイプのケーブルのうち、敷設から35年以上が経過したものが約7割に上ることを明らかにした。
最も古いもので、敷設から60年近くたっていたものもあった。
東電は14日までに、管内の同種ケーブルの緊急点検を完了させるとしている。
東電によると、出火したのは「OFケーブル」と呼ばれるタイプで、直径約13cm。
電気が通る銅製の「導体」があり、その内側に絶縁のための油が流れるパイプがある。
導体の周りにはパイプからしみ出た油を含んだ紙が何重にも巻かれ、漏電を防ぐ構造になっている。
OFケーブルは1971年から使い始め、高度経済成長期に電力を大量に消費するようになった都心部で、特に普及したという。
同種の高電圧ケーブルは、東電管内で17ルート・約1400kmにわたって地下に敷設され、このうち約7割にあたる約1000kmが、敷設から35年以上が経過しているという。
中には、敷設から57年経過したケーブルもあり、同社は、経年劣化による漏電の可能性もあるとみて解明を急いでいる。
一方、現在主流となっている新型の「CVケーブル」は、内部に油を通す仕組みではなく、導体の周りも燃えにくいポリエチレン製の素材で覆っている。
東電管内では、約7000kmで使用。
このうち、35年以上経過したものは、全体の1割未満の約500kmだった。
OFケーブルは、年1回の目視点検のほか、油漏れがないか調べる点検を、年2回実施。
耐用年数は決まっておらず、劣化が見つかったケーブルから、CVケーブルへ交換する。
交換には、送電の一時停止が必要で、迂回ルートがないいと作業できない。
CVケーブルへの交換が進まない理由について、東電の担当者は、「都心の地下は高速道路や地下鉄、水道管などが過密しており、残された空間が少ない。環境条件の問題で、お金の問題ではない」と説明。
難燃性の防火シートで覆うことで、防災対策を進めていた。
火災のあった現場のケーブルについても、東電は2021年度までに送電ケーブルの束の周りを防火シートで覆う計画だったが、現時点では6系統のうち1系統しか覆われていなかったことも新たに判明した。
東電は、「発火したケーブルにシートが巻いてあれば、延焼は防げた可能性がある」と説明した。
出典
『火災で都内停電 35年経過ケーブル1000キロ』
http://mainichi.jp/articles/20161014/k00/00m/040/126000c
『東電、火災のケーブル35年間の旧式のまま 都心のインフラ老朽化どう防ぐ』
http://www.sankei.com/affairs/news/161014/afr1610140005-n1.html
10月15日0時9分に産経新聞からは、防火シートを巻いたケーブルも外側からの火で燃えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、14日、火災現場のケーブル6束のうち1束では、設置済みの防火シートごと燃えた可能性があることを明らかにした。
東電によると、送電ケーブルからの出火に備え、難燃性素材を使ったシートでケーブル束の周囲を覆う作業を進めており、全体の約7割で設置済みだった。
今回の現場では全6束で、平成34年度までに設置する計画だったが、発生時点で1束にとどまっていた。
今回の火災は、防火シートのない1束で漏電が発生。
これが火元となり、シート設置済みを含む残りの5束へ延焼した可能性がある。
防火シートは内側からの延焼を防ぐのが目的で、隣接ケーブルからの延焼は防げなかったとみられる。
東電は同日までに、火災現場と同種のケーブルが使われている都心部の全17系統を緊急点検、異常がなかったと発表した。
しかし、今回の火災前にも同様の点検は行われており、東電は、「原因が分かり次第、点検方法も見直す」とした。
現場では、放水した水の排水作業が行われ、水は深さ約30cmチまで減った。
消防などによる実況見分は、16日にも行われる見通し。
出典
『送電ケーブル 防火シートごと燃える? 東電、都心部で緊急点検』
http://www.sankei.com/affairs/news/161015/afr1610150001-n1.html
10月16日20時7分にNHK首都圏NEWS WEBからは、煙が吹き上がった通風口の真下付近のケーブルが激しく燃えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月17日6時20分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防は、地下の温度が高いうえ、たまった水をくみ上げる必要があるとしていったん中断していた検証を、16日、3日ぶりに再開した。
警察によると、今回の火災では、新座市内にある複数の通気口のうち1か所から炎や大量の煙が吹き出していたが、15日の検証では、この通気口の真下付近にあるケーブル周辺が激しく燃えていることがわかった。
また、その後の調べで、焼けた部分の中には、送電線のケーブルとケーブルをつなぐ接続部も含まれていることがわかった。
東電によると、ケーブルの接続部は、気温の変化による伸び縮みに対応できるよう、たるみを持たせて設置されているが、何らかの原因で隙間ができると、漏電などのトラブルを引き起こすという。
消防などによると、地下のトンネルには、強い異臭がするほか、すすが多くあり、電灯も焼けて真っ暗な状態で、検証は思うように進まなかったという。
警察と消防は、激しく燃えていた通気口付近のケーブルが火元とみて、17日以降も検証を続け、詳しい出火原因を調べることにしている。
出典
『通気口直下のケーブル焼損』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161016/3510353.html
『ケーブル接続部周辺を検証へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106015271.html?t=1476740993899
10月17日18時43分にNHKさいたまからは、送電線異常監視装置が最初の火災通報から15分以上経って作動していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の発生は午後2時55分に警察に通報され、3分後には東電も把握したが、火災を未然に防ぐために設置された送電線の異常を感知する装置は、最初の通報から15分以上たった午後3時11分に作動していたことがわかった。
この装置は「油圧監視装置」と呼ばれ、11年前、横浜市で起きた送電線が焼けた火事をきっかけに導入されたもので、ケーブルの銅線の周囲にある紙にしみ込ませた絶縁体の油の量が減るなどの異常をセンサーで感知して、自動的に知らせる。
今回の火災の原因は今のところわかっておらず、東電は、当日の会見で、絶縁体が何らかの原因で破損した場合、油が漏れるとともに、漏電によって発火して油に引火するおそれがあると説明しているが、このケースだと、火が出る前に装置が作動する。
しかし実際には、火災発生から15分以上たって作動しているため、東電は、当時の状況を知る手がかりになるとみて調べるとともに、装置が正常に作動したかについても調べることにしている。
出典
『送電線異常感知は出火15分後』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106015441.html?t=1476740814083
(ブログ者コメント)
通風口の真下付近が火元らしいということで、タバコのポイ捨てが原因だった可能性も、タバコ程度の火源でケーブルが燃えるかどうかは別として、考えられないこともない。
というのは、そのような火災が過去に起きているからだ。
2016年2月2日掲載
2016年1月26日 東京都の地下鉄日比谷線銀座駅構内で白煙が発生し、一時全線で運転を見合わせ7万人に影響、ポイ捨てタバコが屋外の吸気口から入りダクト内のほこりが燃えた模様
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5618/
2013年1月6日掲載
2012年12月29日 都営地下鉄三田駅の地上吸気口付近で落ち葉などが燃え、煙が構内に充満して一時運転見合わせ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2588/
2016年10月12日16時49分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日12時29分に神戸新聞から、10月12日13時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、神戸市垂水区塩屋町1の国道2号で、同区の20代男性が運転するオートバイが電柱を支えるワイヤに衝突した。
男性は即死し、衝突の弾みで切断された上半身が、山陽電鉄の線路内に飛ばされた。
オートバイは事故直前まで、兵庫県警長田署の白バイに追跡されていたという。
長田署によると、事故の数分前、同市長田区内の国道2号で、交通取り締まり中の長田署員が、速度超過のオートバイを発見。
停止を命じる署員の足をひいて逃走した。
白バイが追いかけたが、約7km西で対向車線に入るなどしたため、追跡を打ち切っていた。
直後に女性(25)が運転する別の単車と衝突し、男性は弾みでワイヤに突っ込んだとみられる。
同署によると、男性が運転するバイクは、長田区内で制限速度を33km上回る時速83kmで走行したと記録されていた。
女性も転倒した際にけがを負ったが、命に別状はないという。
この事故で、国道2号と並走する山陽電鉄の線路内に、約2mのフェンスを飛び越えて男性の遺体が入ったため、山陽電鉄は上下27本が運休するなどし、約1万人に影響した。
長田署の池田副署長は、「詳細は調査中だが、違反車両を停止させるため、必要な追跡行為だったと考えている」とコメントした。
出典
『電柱ワイヤ激突 バイク男性、上半身切断 山陽電鉄線路に 神戸のの国道2号 白バイ追跡された後に単車と衝突、弾みで…』
http://mainichi.jp/articles/20161012/k00/00e/040/240000c
『白バイ追跡のバイクが国道逆走 衝突事故で死亡』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201610/0009574527.shtml
『白バイ追跡のバイクが衝突、線路転落の男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161012-OYT1T50067.html
(ブログ者コメント)
今回は人体がピンと張られたワイヤに突っ込んだ事例だが、逆に、ハネたワイヤなどが人体に当たった場合にも同様な危険性が考えられる。
2016年10月10日19時45分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
障害者に対して、周りの人の「気付き」が大切-。
全盲に近い症状で、駅ホームから転落し重傷を負った鍼灸マッサージ師、向井さん(56)=兵庫県明石市=は、そう実感する。
昨年8月、向井さんは知人に会いに行こうと、正午前、自宅最寄りのJR大久保駅(明石市)に到着。
白杖を手に、ホームの点字ブロック上を歩き始めた。
ブロック上に人がいた。
「すみません」と言うが、道を空けてくれない。
スマホか、イヤホンから流れる音楽にでも気を取られているのか。
かわし、再びブロック上に戻った。
また、人がいた。
声を掛けても、動く気配はない。
同じようにブロックから離れ、戻る。
3人目。また同じ。
よけようとした時、方向感覚を失った。
右足を踏み外し、線路に落ちた。
ホームに引き上げられ、その1、2分後に電車が来た。
骨盤の一部を粉砕骨折し、1カ月半入院。
仕事復帰に4カ月かかった。
「最大限に注意して歩いたつもりだったが…。恐ろしくて、もう1人でホームに行けない。ホームドアさえあれば」。
一方で思う。「あの時、3人が3人とも反応してくれなかった。そういう世の中が問題なのかもしれない」。
出典
『ホーム転落の男性 誰も「反応してくれなかった」』
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201610/0009570180.shtml
2016年10月11日11時29分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時15分ごろ、岐阜県白川村加須良の桂橋近くで、トンネル工事の地質調査をしていた富山市の会社員の男性(31)が掘削機の下敷きになった。
頭を強打し、意識不明の重体。
警察によると、掘削機は重さ約3トン。
点検中に突然倒れてきたといい、詳しい原因を調べる。
出典
『3トン掘削機の下敷き、地質調査の会社員重体 岐阜・白川村』
http://www.sankei.com/west/news/161011/wst1610110016-n1.html
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年10月12日付の岐阜新聞紙面に、より詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
男性は作業員2人と、直径約6m、深さ約17mの穴の底で作業していた。
掘削機械の点検中に、重さ2.7トンの機械が倒れ、音を聞いた作業員が119番したという。
2016年10月9日18時12分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
蚊の触角にあり、人のにおいを感知する受容体をセンサーに組み込み、においに反応して動くロボットを開発したと、東京大や神奈川科学技術アカデミーなどのチームが発表した。
土砂崩れなどの災害現場で、においを頼りに不明者を探すロボットへの応用を目指している。
竹内昌治・東大教授は、「センサーの耐久性を高め、5〜10年後をめどに実用化させたい」と話している。
チームは、蚊の触角にある嗅覚受容体が、細胞膜の表面でにおい成分を検知していることに着目。
人の汗のにおいを感じる受容体を人工的に合成し、人工細胞膜に組み込んだ。
この受容体が汗のにおい成分を検出すると電気信号が流れる回路を作り、センサーにした。
このセンサーを小型の自走ロボットに搭載、人の汗のにおいだけに反応して動かすことに成功した。
蚊以外にも、別の昆虫の受容体を利用すれば、麻薬や爆発物の検知に使える可能性もあるという。
出典
『ロボット 人のにおい反応し動く 蚊の嗅覚を利用』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/020000c
2016年10月9日18時53分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日0時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時前、洞爺湖町の洞爺湖の湖畔で開かれていた物産展のイベント会場で、「テントが風で倒れてケガ人が出ている」と消防に通報があった。
警察によると、倒れたのは幅およそ5m、高さおよそ3mのテントで、飲食物の販売に使用されていた。
風にあおられたあと5mほど飛ばされ、近くにいた50代と60代の女性2人の頭やおでこなどにぶつかったという。
2人は病院で手当てを受けているが、いずれもけがは軽いという。
警察によると、テントは町や地元の観光協会などが設置したもので、地面には固定されていなかったという。
出店していた男性は、「突然、強い風が吹いてテントが飛ばされそうになったので、大人6人で抑えたが、それでも飛ばされてしまった(音声情報;6人がぶら下がったまま、もっていかれた)。風の力の強さにビックリしました」と話していた。
警察が、詳しい状況を調べている。
札幌管区気象台によると、道内は9日午前、冬型の気圧配置が強まり、道内全域に強風注意報が発令されていた。
出典
『強風でテント倒れ2人けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161009/3394221.html
『強風 テント倒れ、女性2人けが 北海道・洞爺湖』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/059000c
2016年10月10日0時24分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日付で読売新聞中部版から、10月10日0時57分に毎日新聞から、10月9日16時40分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時5分ごろ、愛知県長久手市の長湫(ながくて)地区で開かれていた「長湫の警固(けいご)祭り」の会場で、鉄砲隊として火縄銃を空砲した男性の銃が破裂した。
警察によると、銃を持っていた大阪府寝屋川市の男性会社員(48)が左手に大けがを負ったが、命に別条はない。
警察によると、現場は長久手市打越の市立西小学校の校庭。
破裂は、鉄砲隊の約100人が整列して順番に1発づつ空砲を放つ最中に起きた。
男性の左手首から先は吹き飛んだという。
「鉄砲は、暴発したというか、鉄砲の真ん中の辺りで破裂して、当事者はうずくまって手を押さえて」(目撃した男性)
男性は、校庭に入る前に放った一発が不発だった。
祭りを主催した保存会によると、火縄銃に入れる火薬が雨で湿っていて、暴発する直前の発砲がうまくいっていなかったという
このため、警察は、男性が不発の後に火薬を取り除かずに新たに火薬を詰め、火薬の量が過剰になって破裂した可能性があるとみて、調べている。
一発に必要な火薬の量は10gという。
現場には、鉄砲隊のほか、棒の手隊などの参加者や観客ら約200人がいたが、男性以外にけが人はいなかった。
銃の破裂後、警察が銃の使用中止を命じたが、祭り自体は続けられた。
男性は同地区出身者で、帰省して親類から銃を借りて祭りに参加していた。
祭り保存会などによると、鉄砲隊は8日に試し撃ちを行ったが、異常はなかったという。
同会の会長代行(74)は、「祭りに関わって50年以上になるが、火縄銃が暴発したのは初めて。警察の捜査を踏まえ、今後の運営方法や防止策を考えたい」と話した。
祭りは、豪華に飾り付けた馬を鉄砲隊や、棒の手隊などが警護しながら地区を練り歩き、神社に奉納する豊年祭。
県無形民俗文化財に指定されている。
出典
『火縄銃破裂、男性大けが 長久手の祭りで実演中』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016100990222954.html
『火縄銃が暴発 男性重傷 長久手の祭り』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20161009-OYTNT50276.html
『祭り事故 火縄銃暴発、男性が左手首に重傷 愛知・長久手』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/006000c
『愛知・長久手の祭りで火縄銃暴発、男性が大けが』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2887304.html
2016年10月7日5時0分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県草津市で、6月、量販店の駐車場に止まっていた軽乗用車の車内から、県内に住む19歳の男女2人の遺体が発見された。
2人に外傷や着衣の乱れはなく、のちに死因は一酸化炭素中毒と判明。
事件か、自殺か…。
車内に練炭など自殺の要因となるものはなく、薬物を使った可能性も否定された。
ベテラン捜査員も思わずうなった不可思議な状況。
県警が車両実験を経て導き出した結論は、一歩間違えば誰にでも起こりうる「特異な事故」だった。
「駐車場に止まっている軽乗用車の中で人が倒れている」。
車内で男女2人が死亡しているのが見つかったのは、6月14日午後2時10分ごろ。
量販店の店員からの119番で発覚した。
現場を確認した滋賀県警の捜査関係者によると、2人には苦しんだ痕も少しあり、練炭を使って自殺した際の状況にも似ていたという。
「長年携わってきて、一見すると、一酸化炭素中毒の状況だが、車内には練炭など自殺の要因となるものはなかった。『なんやこれは』と思った」(捜査関係者)
車内には薬瓶やペットボトルなどもなく、薬物による自殺の線も薄いとみられた。
約1週間かけた検視の結果は、やはり一酸化炭素中毒。
女性の直接の死因は吐瀉物による窒息死だったが、一酸化炭素中毒である点は、男性と同じだった。
また、監視カメラには、2日前によく似た車が駐車場に入ってくるのが映っており、このときから止まっていた可能性があるという。
2人は、どうやって亡くなったのか。
草津署は、2人の乗っていた車が、昨年12月、駐車場で別の車両と後部を接触する事故に遭っていたことに注目した。
車両を詳しく調べると、車体の後部のバンパーが多少へこんでおり、マフラーに傷が確認された。
そこで同署は、車両を、死亡した2人が発見された当時と同じ状況にして、エンジンを入れるテストを行った。
すると、車を走行させている間は問題なかったが、停車させてエンジンをふかした(アイドリング)状態にすると、車内に一酸化炭素がたまり始めた。
こうした検証を経て、同署は、2人の死因について「整備不良による特異な事故」と結論づけた。
アイドリング状態で駐車中に一酸化炭素が車内に流入し中毒死したというもので、発見時にエンジンが止まっていたのは、バッテリーが上がったか、ガス欠が原因とみられた。
駐車場などに車を長時間停車させ、車内で友人や恋人と話に花を咲かせた経験のある人は少なくないはず。
それが、命まで奪われるほど恐ろしい一酸化中毒の原因になるのだろうか。
車の修理も行っている草津市内の中古自動車販売会社の社長は、「実際に車を見たわけではないが、十分あり得る事故だ」と警鐘を鳴らす。
社長によると、車体後部のマフラーでは、エンジン部分で燃料を動力に変えた際に発生する排ガスを外部に排出しており、一酸化炭素だけでなく、二酸化炭素や窒素酸化物も出しているという。
二酸化炭素や窒素酸化物より軽い一酸化炭素は、通常上昇するため、マフラーに傷があるとそこから車内へ流入する危険性があるが、走行中は風によって後ろに流れる。
つまり、今回の事故は、停車中だったことが大きな要因となったという。
さらに社長は、「軽自動車は車体を軽くするため、部品の強度が普通乗用車に比べて弱く、普通乗用車よりマフラーなどが傷つく可能性が高い」とも指摘する。
こうした事故は、ほかにも例がある。
国交省自動車局整備課は、「雪などでマフラーの排出口が塞がれて排ガスが逆流する例が多く、外注のマフラーが壊れていたり、排気管に亀裂が入っていたりして、停車中に車内に一酸化炭素が入ってくるケースもある」と説明する。
平成23年9月には、駐車場で軽自動車のエンジンをかけたまま停車していた2人が、一酸化炭素中毒で死亡する事故が発生。
原因は、整備不良によって、排ガスの一酸化炭素濃度が基準値を大幅に超え、さらに社外品のマフラーが床下で破損。
この状態でエンジンをかけたまま仮眠したことにより、車室内に高濃度の一酸化炭素が流入した、と判断された。
長時間にわたって車を停車させていただけで、命を奪われるような恐ろしい事故に遭う可能性がある。
草津署は、「特異な例ではあるが、実際に起きた。事故を起こしたときだけでなく、車の不具合を感じた際にも、きちんと整備・点検をしてほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『「なんやこれは!」捜査員もうなった不可思議な遺体…軽乗用車内の19歳男女を死に至らしめた原因とは?』
http://www.sankei.com/west/news/161007/wst1610070003-n1.html
2016年10月7日21時50分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月7日20時30分に新潟日報から、10月8日付で毎日新聞新潟版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日正午すぎ、三条市原の山林で、東北電力が送電線の鉄塔を建設する工事のため、生コンクリートを専用のバケットに入れてヘリコプターで運んでいたところ、突然、バケットの開閉部が開き、中に入っていた生コンクリートおよそ250ℓ(500kg)が山林へ落下した。
東北電力によると、地上に設置した容器に生コンクリートを移そうとしたところ、開閉部が開かないトラブルが発生したため、作業を中断し、同じ山林の中の約1.3km離れた場所に設けたヘリポートに戻っていた途中に、開閉部が突然開いたという。
生コンクリートは工事現場からおよそ600mほど離れた民有地の山林に、高さ約150mから落下、飛散したが、付近に民家などはなく、けが人や建物への被害は確認されていないという。
生コンクリートは、山中でそのまま固まるとみられる。
8日以降に撤去作業を行う。
東北電力は、「周辺地域にお住まいの皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。再発防止のため原因究明に努めたい」とコメントしている。
国交省は、事故につながりかねない航空重大インシデントに認定。
運輸安全委員会は、原因を詳しく調べるため、7日、調査官2人を現地に派遣した。
出典
『三条でヘリから生コンが落下』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033365721.html?t=1475871086778
『三条の山中でヘリから生コン落下 国交省 重大事態認定』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20161007284055.html
『落下 ヘリから山中に生コン500キロ 三条・送電線工事』
http://mainichi.jp/articles/20161008/ddl/k15/040/147000c
(ブログ者コメント)
以下は、10月7日付の東北電力プレスリリース。
内容的には上記報道と同じだが、バケットの写真が掲載されている。
『新潟県内の送電線新設工事におけるヘリコプターからの鉄塔基礎工事用生コンクリートの落下について』
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1192883_1049.html
(2016年11月7日 修正1 ;追記)
2016年11月5日7時30分にNHK新潟から、安全管理が不徹底だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省が聞き取りなどを行った結果、バケットに不具合があったにも関わらず、適切な修理がされていなかったことがわかったという。
さらに、航空法に定められたバケットの操作に関わる電気配線の検査もされていなかったという。
このため国交省は、4日、安全管理が不徹底だったとして、ヘリコプター運航会社を厳重注意し、2週間以内に再発防止策の報告を求めた。
出典
『生コン落下で運航会社厳重注意』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034142811.html?t=1478376345465
(2018年9月29日 修正2 ;追記)
2018年9月27日10時56分にNHK新潟から、不具合が生じたバケットの修理方法が不適切だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会が27日公表した調査報告書によると、ヘリコプターからつり下げて生コンクリートを運ぶバケットと呼ばれる容器に不具合があったにもかかわらず、適切な修理をせずに正規のものではない電気配線に交換していたことがわかったとしている。
そのうえで、トラブルの原因について、ヘリコプターの使用に適していない電気配線を使ったことで、飛行中にバケットの開閉用のモーターが作動したと見られると結論づけている。
運輸安全委員会は、機材の健全性の確保より運航の継続を優先したと考えられるとして、「Tエアサービス」の安全管理が適切でなかった可能性があると指摘している。
出典
『生コン容器の不具合対応不適切か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180927/1030005173.html
(ブログ者コメント)
以下は、運輸安全委員会報告書(概要)に記載されている内容
本重大インシデントは、同機がバケットに生コンを積載して飛行中、意図せずバケットが開いたため、生コンが地上に落下したものと推定される。
意図せずバケットが開いたことについては、それ以前に発生していた不具合を特定及び修理せずに、正規のものではない逆極性の配線に交換していたため、機上作業員が荷下ろし場でバケットを開ける操作をした際に、制御回路内でバケットを全開させるための電気的保持回路が形成されたが、レセプタクルの一時的な接触不良のためバケットが開口せず、その後、飛行中に接触が回復して通電した際に、開閉用モーターが作動したことによるものと推定される。
https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2165
2016年10月7日18時42分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前9時半ごろ、下関市長府港町にあるゴム製品メーカーの工場で、従業員から「男性作業員が作業中にけがをした」と通報があった。
この事故で、工場の協力会社の社員で、北九州市の男性(28)が天井のはりに挟まれ、病院に運ばれたが、胸などを強く打っていて、まもなく死亡した。
警察などによると、男性は7日の朝から移動式の門型のクレーンの上に乗って点検作業をしていて、別の作業員が試運転したところ、天井のはりに挟まれたという。
警察は、工場の関係者から話を聞いて、当時の状況や事故の原因を調べている。
工場は、「このような事故が起こってしまったことは、大変深刻に受け止め、深くお詫び申し上げます」とコメントしている。
出典
『ゴム製品メーカー下関工場で労災』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4063338171.html?t=1475871532081
2016年10月6日6時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
国土交通省は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、燃料電池の存在を人工音で知らせる「車両接近通報装置」の搭載を、自動車メーカーに義務づけることを決めた。
モーターで走るため走行音が静かすぎて、視覚障害者らが接近に気づかず、危険との声が強まっているため。
2018年3月以降に国の認証をとって発売される新型車が対象になる。
音が出る装置自体は、国交省が10年にガイドラインをつくり、普及を促してきた
現行の新車には、全てのメーカーで全車標準装備されているという。
だが、手動で音を止められるため、作動させていない車も多く、視覚障害者らから、「いきなり脇を通過するのでヒヤッとすることがある」との声が出ていた。
18年3月以降の新型車を対象とする新規定では、手動で音を消せなくなるうえ、音量も現在のものより大きなものを義務づける。
今月中に、道路運送車両法に基づく車の保安基準を改正する方針だ。
国交省は、09年、HVなどの接近に気づくかどうか、視覚障害者15人を含む40人を対象に実験。
すぐ横を通過した場合、時速25kmでは大半の人が気づいたが、10km以下になるとHVは気づかない人が多くなり、EVには誰も気づかなかった。
低速のときほど音が小さく危険なため、新基準は、発進時から時速20kmまで音を出させるようにする。
音量は、これまでのガイドラインでは「エンジンで時速20kmで走行する程度」を目安としてきたが、新基準は、10kmで走行時は50dB以上、20kmでは56dB以上と細かく規定。
56dBはエアコンの室外機の音量に近く、現在搭載の装置より大きな音になるという。
周波数(音の高さ)も、聞こえやすい値を規定する。
日本自動車工業会の推計値(15年度)では、HVは約573.9万台(全体の約7%)、EVは約8.4万台(同0.1%)、燃料電池車は約900台普及している。
視覚障害者は、義務化を歓迎する。
全盲の浜田さん(61)は、11年12月、自宅がある神奈川県藤沢市の路地でHVに気づかず、ぶつかって転倒、気を失って頭を7針縫うけがをした。
「音を鳴らしていない電気自動車が近づいても全く気づけない。命に関わる問題。聞こえやすくなり、運転手が勝手に音を切れなくなるのは本当にありがたい」と話している。
出典
『HV・EV、車接近音を義務化 2018年以降の新型車』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9S7S6GJ9SUTIL02K.html?rm=397
2016年10月6日21時42分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月6日19時3分にNHK札幌から、10月7日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後4時25分ごろ、北海道函館市乃木町の3階建てアパート2階で、住人の自殺を止めようと函館中央署の署員6人が説得に当たっていたところ、屋外に設置された通路の床が抜け落ち、全員が落下して負傷した。
うち2人は、足の骨を折る重傷のもよう。
署によると、負傷したのは、地域課に所属する22〜42歳の巡査部長ら。
別のアパート住人から「自殺しようとしている人がいる」と通報を受け、現場に駆け付けた。
自殺を図ろうとした住人は、他の署員に保護された。
警察によると、2階の通路は地上から高さがおよそ3m。
鉄骨に鉄板とコンクリートを重ねた構造で、鉄骨が老朽化で腐っていたという
部屋の前でドア越しに説得していたところ、床の鉄板が抜けて高さ約3mから落下した。
現場のアパートでは、抜け落ちた床の一部がぶら下がり、地面には、腐食した金属板が散乱していた。
近所の人の話では、このアパートは築30年以上たっているという。
転落の様子を目撃した近くのラーメン店の店員は、「警察官が集まっていると思い様子を見ていたら、がらがらと大きな音を立てて廊下が崩れ、警察官が次々に下に落ちた。びっくりした」と話していた。
出典
『函館のアパート 2階床抜け警察官6人負傷 住民を説得中』
http://mainichi.jp/articles/20161007/k00/00m/040/072000c
『アパート廊下崩れ6人転落けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161006/3316461.html
2016年10月8日10時44分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時45分頃、埼玉県白岡市高岩の男性会社員(52)宅の車庫から出火、木造平屋約30m2が全焼し、軽乗用車や耕運機、トラクターなどを焼いた。
警察の発表では、車庫内に農業用石灰の紙袋(10kg入り)が数袋積んであり、周辺の燃え方が激しいという。
使いかけで袋が開いたままになっていた石灰袋の近くの窓が開いており、警察は、雨が入って袋の中の石灰と反応、発火した可能性が高いとみている。
県消防防災課は、「石灰が原因の火災は珍しい」としながらも、「石灰は水にぬれると熱を持ち、出火した県外の事例がある。水との接触を避けるなど、扱いに注意が必要」と話している。
出典
『石灰から出火か、車庫を全焼…使いかけの袋に雨』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161008-OYT1T50034.html
2016年10月5日19時57分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時50分ごろ、高崎市の食品加工工場で、従業員の男性(35)が鶏肉を加工する機械に巻き込まれた。
男性は、胸の骨を折るなどの大けがをして病院に搬送されたが、意識不明の重体。
警察によると、当時、工場の同じ区画には、男性のほかに従業員2人がいて、機械が突然停止したため確認したところ、男性が機械に巻き込まれていたという。
また、機械は自動運転で、通常は人が近づいて作業することはなかったということで、警察は、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『鶏肉加工機械に巻き込まれ重体』
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063282571.html?t=1475702645094
2016年9月3日8時15分に高知新聞から、焦げたフレコンの写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県は、9月2日、高知県高岡郡日高村本村の管理型最終処分場「エコサイクルセンター」に埋め立てた廃棄物から煙が発生した、と発表した。
エコサイクルセンターでは、8月29日にも同様の発煙騒ぎがあったばかりで、いずれも原因は不明。
高知県は、「煙が出た廃棄物の搬入者は、前回発煙した廃棄物の搬入者と同一業者であると思われる」としている。
高知県林業振興・環境部や運営主体の公益財団法人「エコサイクル高知」によると、2日午前6時ごろ、エコサイクルセンター職員が埋め立て処分場を巡回中、前回の発煙で壁面の遮水シートが損傷した場所の近くで煙が出ているのを発見した。
壁からは約1m離れた場所で、重機で掘り返すと、鉱さい(高炉などの残りかす)入りの1袋から煙が出ていた。
出典
『高知県日高村の産廃処分場の廃棄物また発煙 同一業者が搬入か』
https://www.kochinews.co.jp/article/46655/
10月4日付で朝日新聞高知全県版(聞蔵)からは、原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は、埋め立てた廃棄物に含まれる金属が水に触れて発熱した可能性があると、明らかにした。
詳しい原因を調べるとともに、水が処分場に入らないよう、雨どいを補修するなどの対策もしたという。
県によると、煙が出たのは、県内の鉄製品加工業者が持ち込んだ廃棄物で、鋳型の原料として使われていた砂。
県が助言を仰いだ複数の専門家から、「砂に含まれた何らかの金属が水と化学反応を起こし、発熱したと考えられる」との意見が出たという。
2016年10月4日17時11分と19時54分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
停電の影響で一部区間で運転を見合わせていた東京メトロ銀座線は、4日午後4時56分、全線で運転を再開した。
約6万6千人に影響が出た。
東京メトロ広報部によると、午後3時ごろ、渋谷駅-表参道駅間でショートによる停電が発生。
一時、全線の運転が止まった。
約30分後から、溜池山王-浅草駅間で折り返し運転をしていた。
原因は、線路脇のケーブル落下。
東京メトロによると、東京都渋谷区の東京メトロ銀座線渋谷駅近くの線路脇の送電ケーブルを支える金具が折れ、ケーブルが落下。
その際に橋桁と衝突し、ショートしたという。
東京メトロは、「ケーブルの重みで金具が損傷し折れた」と説明、詳しい原因を調べている。
出典
『東京メトロ銀座線が運転再開 6万6千人に影響』
http://www.sankei.com/affairs/news/161004/afr1610040012-n1.html
『銀座線停電の原因はケーブル落下』
http://www.sankei.com/affairs/news/161004/afr1610040018-n1.html
2016年10月3日15時10分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が図解と写真付きでネット配信されていた。
今年5月に東京都板橋区の東武東上線で起きた脱線事故で、事故車両の台車に脱線前から亀裂が生じていたことが、関係者への取材で分かった。
亀裂が見過ごされたまま運行が続けられ、拡大して脱線につながった可能性がある。
国の運輸安全委員会も、こうした状況を把握し、経緯を調べているとみられる。
運輸安全委や東武鉄道によると、事故は中板橋駅近くで5月18日昼、成増発池袋行き上り普通電車(10両編成)の前から5両目の車軸4本のうち、後ろの2本が脱線した。
直後の調査で、この2本を支える台車枠の側面に長さ15cm、最大幅12mmの亀裂が見つかった。
関係者によると、この亀裂の下部にさびが生じていた。
亀裂ができた後、風雨などに一定期間さらされたためらしい。
当初は小さかった亀裂が広がって、台車のバランスが崩れたため、脱線が起きた可能性がある。
亀裂の発生場所は、鋼鉄製の台車枠と補強用鋼材の溶接部分に近く、金属疲労が起きやすいという。
運輸安全委は、亀裂発生の原因や時期などを、慎重に調べている。
事故車両は1989年10月製造。
東武鉄道は、国土交通省令に基づく8年ごとの全般検査(全部分解)を2009年11月、4年ごとの重要部検査(重要部分解)を13年5月、3カ月ごとの検査を今年3月に行い、6日ごとの自主的検査は5月16日に実施していた。
これらの検査が適切に行われていたかどうかも、ポイントになりそうだ。
脱線は、枕木の傷などから、中板橋駅を出てすぐのポイント付近で発生したことが判明している。
駅発車直後に運転士が異常を感じて非常停止させ、乗員・乗客約400人にけがはなかった。
事故後、東武鉄道は、事故車両と同型の198両を一斉に緊急点検したが、問題は見付からなかった。
東武広報部は、「運輸安全委員会の調査に協力している。東武としても独自の調査を進めており、安全安心を確保したい」としている。
出典
『東武東上線脱線 台車に事故前から亀裂 見過ごされ運行か』
http://mainichi.jp/articles/20161003/k00/00e/040/209000c
事故当時の報道は下記。
(2016年5月18日22時32分 毎日新聞)
東京都板橋区の東武東上線中板橋~大山駅間で、18日午後0時12分ごろ、走行中の成増発池袋行き上り普通電車(10両編成)が脱線した。
東武鉄道によると、事故当時の乗車率は30%。
駆けつけた駅員らが周囲の安全を確認した後、乗客を車外へと誘導した。
車両からの脱出時には車内のベンチシートを取り外し、滑り台式の脱出用シューターのように扉部分と線路上に架け渡した。
線路までの高さは1m以上あり、飛び降りるとけがをする恐れがあるためという。
脱線した電車が通過した踏切では、コンクリート製の枕木に削り取られたような跡が残り、砕けたコンクリート片が散らばっていた。
踏切は事故後に遮断機が下りたままとなり、付近は迂回する車で一時混雑した。
中板橋駅前で果物店を営む市川さん(78)は、「ガンガンガンという連続した大きな音を聞いてびっくりした。踏切事故かと思ったが、死者が出るような惨事でなくて良かった」と驚いていた。
近くを走行中の下り電車に乗っていた60代女性は、「脱線した電車では長いシートを線路上に立てかけて、おそるおそる滑るように車外に降りていた」と話した。
出典
『東武東上線脱線 「ガンガンガン、連続の大きな音」に驚く』
http://mainichi.jp/articles/20160519/k00/00m/040/105000c
(2016年10月19日 修正1 ;追記)
2016年10月18日19時37分に朝日新聞から、亀裂が入った箇所は電流による点検の対象外だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東武鉄道は、18日、5月に東上線で起きた脱線事故について、台車の亀裂が原因と推定する中間報告を国交省に提出した。
亀裂は少なくとも3年以上前からあったとみられるが、この部分には1989年の製造以来、電流による亀裂点検をしていなかった。
脱線は5月18日、成増発池袋行き上り普通電車(10両編成)が、東京都板橋区の中板橋駅を出た直後に起きた。
各車両には、車輪が4つついた台車が前後に2つある。
そのうち、先頭から5両目後方の台車の車輪4つが、最大10cm脱線した。
乗客約400人にけがはなかったが、遅れなどで約18万人に影響が出た。
台車には、車両の重さを車輪に均一に伝える「側(がわ)ばり」と呼ばれる鉄製のはりが、左右に2本ついている。
中間報告によると、脱線した台車は、はりの1カ所に縦横ともに約18cmの亀裂が入り、断裂しかかっていた。
このため、亀裂近くの車輪の荷重が少なく、浮き上がり、他の車輪もつられて脱線したとみられる。
一方、レールなどに不具合はなかったとしている。
東武鉄道は、国交省令により、台車は4年以内に1回など、電気を流して亀裂を点検している。
だが、検査箇所は事業者が決める仕組みで、同社は、今回の亀裂箇所を対象外としていた。
亀裂の広がり具合から、少なくとも3年以上前から亀裂があったと計算されるという。
3カ月に1回の月検査と6日に1回の列車検査の際、目視で点検しているが、東武鉄道は、「脱線前は、亀裂の割れ目に幅がなくて見つけられなかった可能性がある。亀裂の発生原因は調査中」としている。
同社は、亀裂の起きた場所を、今後は検査の対象に加える。
類似の構造の2072台車に異常はなかった。
出典
『東上線脱線、原因は台車亀裂か 東武鉄道が中間報告』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBL5FWKJBLUTIL02Q.html?rm=441
2016年10月3日2時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運転手の発作や急病に起因する交通事故が、年間200件以上も起きている。
9月にも、東京湾アクアラインで高速バスの運転手が脳出血になり、接触・衝突事故が起きた。
国交省は、運転手の急変時に車が自動的に安全に停止するシステム普及のための指針を作成、メーカーも実用化に動き出した。
9月13日午後6時15分ごろ、羽田空港から千葉県木更津に向かって東京湾アクアラインを走行していた高速バスが中央分離帯に接触、前方の軽乗用車に衝突した。
運転手が脳出血で運転できなくなっていた。
異変に気付いた乗客がブレーキをかけ、乗客33人に目立ったけがはなかった。
警察庁によると、運転手の発作や急病による事故は、2015年までの5年間で、年に215~280件発生している。
バス・トラック・タクシーの事業用車両に限って国交省が調べたところ、08~14年に年間68~105件起きたことがわかった。
最も多かった12年は、事業用車両の事故全体の2%で、150人の死傷者が出た。
事故分析(13年)では、原因となった運転手の病気として、脳疾患が22%、心臓疾患が21%と多かった。
道路運送法は、運行会社に運転手の健康状態の把握を義務づけている。
国交省は、脳ドックや人間ドックの受診も推奨しているが、健康上の問題を「100%発見できるとは言い切れない」(担当者)。
そこで、国交省は今年3月、運転手の異変を検知した車両が自動で安全に停止するシステムの構築を目指し、世界に先駆け、ガイドラインを作成した。
メーカーが実用化する際の性能基準となるものだ。
ガイドラインは、運転手の体調急変を
①車両がふらついたり、一定時間以上操作が無かったりする
②運転手自身がスイッチを押す
③異常に気付いた同乗者がスイッチを押す
などで検知し、3.2秒以上、運転手の応答がない場合は自動停止のシステムを作動させると規定する。
減速による事故を防ぐため、減速時に周囲の車や乗客らに警報などで注意喚起するほか、バスの場合は、乗客らの転倒にも配慮しながら、ゆるやかに減速するよう定めた。
メーカーは、すでに、実用化へ動き出している。
トラック、バス大手の日野自動車は、昨秋の東京モーターショーで、
①大型バスの運転席で運転手が目を閉じたのを、メーター部のカメラが検知
②警報音が車内外に鳴り、車内のモニターに「運転手異常発生」、車両後方の電光掲示板に「緊急自動走行中」と表示
③ハザードランプを点灯させながら減速し、左車線に移動して停止
④警察などに自動通報
というシステムのイメージ映像を公開した。
運転手をカメラで監視するシステムは、すでに実用化しているが、自動でハンドルを切ったり、周辺の安全を確認したりする技術は、まだ開発途上という。
同社技術研究所の榎本所長は、国がガイドラインを示したことを、「製品化にむけたはずみになる」と歓迎する。
指針に沿って技術の研究や安全性の検証を重ね、実用化を目指す方針だ。
[運転手の発作や病気が関連したとみられる事故例]
2015年10月 宮崎市で軽乗用車が歩道に進入、6人が
死傷
16年 1月 東京・小金井市で回送中の路線バスが道路脇のアパートに突っ込む
2月 大阪・梅田で乗用車が暴走、通行人10人が死傷
5月 神戸市のJR三ノ宮駅前で乗用車が暴走、歩行者5人が重軽傷
9月 東京湾アクアラインで高速バスが中央分離帯に接触し、前方の車に衝突
出典
『多発するバス運転手の急病事故 安全システムで国が指針』
http://digital.asahi.com/articles/ASJB15DFTJB1UTIL00Y.html?rm=659
2016年10月4日11時51分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月4日12時56分に朝日新聞から、10月4日11時23分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後11時35分ごろ、兵庫県猪名川町広根の新名神高速道路の建設現場で、高架橋の足場を解体していた建設作業員の男性(39)が約20m下の川に転落。
搬送先の病院で死亡が確認された。
警察の調べでは、足場として使っていた金属製パネル(縦約5m、横約5.3m)を取り外し、クレーンでつり上げようとした際、男性が転落したという。
男性は命綱を着けておらず、乗っていたパネルが二つ折りになった際、放り出されたという。
一緒に作業していた男性(25)も投げ出されたが、命綱で転落を免れた。
パネルは中央部分から折り畳める構造といい、警察は、撤去作業に不備がなかったか、関係者から事情を聴いている。
出典
『転落事故 建設現場で作業員男性死亡 兵庫・新名神』
http://mainichi.jp/articles/20161004/k00/00e/040/154000c
『新名神工事でまた作業員死亡 兵庫、20メートル転落』
http://www.asahi.com/articles/ASJB443WMJB4PIHB00R.html
『新名神建設現場でまた事故…作業員が川に転落死』
http://www.sankei.com/west/news/161004/wst1610040027-n1.html
10月4日14時50分にNHK神戸からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、男性は、別の男性作業員と2人で、転落防止用のフェンスを取り外す作業をしていたが、突然、フェンスが倒れた時にバランスを崩し、転落したという。
新名神高速道路の建設現場では、ことし4月、神戸市北区で、橋桁が落下し、作業員10人が死傷する事故も起きていて、兵庫労働局が、ことし5月から8月にかけて、県内19か所の橋の建設現場で、立ち入り調査を行ったところ、8割近くの現場で、労安法に違反する不備が、あわせて28件あったという。
警察は、男性の命綱がきちんと固定されていたか確認を進めるとともに、工事の安全管理に問題がなかったか、関係者から話を聞くなどして調べている。
出典
『新名神建設現場で男性転落死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023216301.html?t=1475610311736


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。