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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161031510分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が図解と写真付きでネット配信されていた。

 

今年5月に東京都板橋区の東武東上線で起きた脱線事故で、事故車両の台車に脱線前から亀裂が生じていたことが、関係者への取材で分かった。

亀裂が見過ごされたまま運行が続けられ、拡大して脱線につながった可能性がある。

国の運輸安全委員会も、こうした状況を把握し、経緯を調べているとみられる。

 

運輸安全委や東武鉄道によると、事故は中板橋駅近くで5月18日昼、成増発池袋行き上り普通電車(10両編成)の前から5両目の車軸4本のうち、後ろの2本が脱線した。

直後の調査で、この2本を支える台車枠の側面に長さ15cm、最大幅12mmの亀裂が見つかった。

 

関係者によると、この亀裂の下部にさびが生じていた。

亀裂ができた後、風雨などに一定期間さらされたためらしい。

当初は小さかった亀裂が広がって、台車のバランスが崩れたため、脱線が起きた可能性がある。

 

亀裂の発生場所は、鋼鉄製の台車枠と補強用鋼材の溶接部分に近く、金属疲労が起きやすいという。

運輸安全委は、亀裂発生の原因や時期などを、慎重に調べている。

 

事故車両は1989年10月製造。

東武鉄道は、国土交通省令に基づく8年ごとの全般検査(全部分解)を2009年11月、4年ごとの重要部検査(重要部分解)を13年5月、3カ月ごとの検査を今年3月に行い、6日ごとの自主的検査は5月16日に実施していた。

これらの検査が適切に行われていたかどうかも、ポイントになりそうだ。

 

脱線は、枕木の傷などから、中板橋駅を出てすぐのポイント付近で発生したことが判明している。

駅発車直後に運転士が異常を感じて非常停止させ、乗員・乗客約400人にけがはなかった。

 

事故後、東武鉄道は、事故車両と同型の198両を一斉に緊急点検したが、問題は見付からなかった。

東武広報部は、「運輸安全委員会の調査に協力している。東武としても独自の調査を進めており、安全安心を確保したい」としている。

 

出典

東武東上線脱線 台車に事故前から亀裂 見過ごされ運行か

http://mainichi.jp/articles/20161003/k00/00e/040/209000c

 

 

事故当時の報道は下記。

 

20165182232分 毎日新聞)

 

東京都板橋区の東武東上線中板橋~大山駅間で、18日午後0時12分ごろ、走行中の成増発池袋行き上り普通電車(10両編成)が脱線した。

 

東武鉄道によると、事故当時の乗車率は30%。

駆けつけた駅員らが周囲の安全を確認した後、乗客を車外へと誘導した。

車両からの脱出時には車内のベンチシートを取り外し、滑り台式の脱出用シューターのように扉部分と線路上に架け渡した。

線路までの高さは1m以上あり、飛び降りるとけがをする恐れがあるためという。

 

脱線した電車が通過した踏切では、コンクリート製の枕木に削り取られたような跡が残り、砕けたコンクリート片が散らばっていた。

踏切は事故後に遮断機が下りたままとなり、付近は迂回する車で一時混雑した。

 

中板橋駅前で果物店を営む市川さん(78)は、「ガンガンガンという連続した大きな音を聞いてびっくりした。踏切事故かと思ったが、死者が出るような惨事でなくて良かった」と驚いていた。

近くを走行中の下り電車に乗っていた60代女性は、「脱線した電車では長いシートを線路上に立てかけて、おそるおそる滑るように車外に降りていた」と話した。

 

出典

東武東上線脱線 「ガンガンガン、連続の大きな音」に驚く

http://mainichi.jp/articles/20160519/k00/00m/040/105000c

 

 

 

(2016年10月19日 修正1 ;追記)

 

201610181937分に朝日新聞から、亀裂が入った箇所は電流による点検の対象外だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東武鉄道は、18日、5月に東上線で起きた脱線事故について、台車の亀裂が原因と推定する中間報告を国交省に提出した。

亀裂は少なくとも3年以上前からあったとみられるが、この部分には1989年の製造以来、電流による亀裂点検をしていなかった。

 

脱線は5月18日、成増発池袋行き上り普通電車(10両編成)が、東京都板橋区の中板橋駅を出た直後に起きた。

 

各車両には、車輪が4つついた台車が前後に2つある。

そのうち、先頭から5両目後方の台車の車輪4つが、最大10cm脱線した。

乗客約400人にけがはなかったが、遅れなどで約18万人に影響が出た。

 

台車には、車両の重さを車輪に均一に伝える「側(がわ)ばり」と呼ばれる鉄製のはりが、左右に2本ついている。

中間報告によると、脱線した台車は、はりの1カ所に縦横ともに約18cmの亀裂が入り、断裂しかかっていた。

このため、亀裂近くの車輪の荷重が少なく、浮き上がり、他の車輪もつられて脱線したとみられる。

一方、レールなどに不具合はなかったとしている。

 

東武鉄道は、国交省令により、台車は4年以内に1回など、電気を流して亀裂を点検している。

だが、検査箇所は事業者が決める仕組みで、同社は、今回の亀裂箇所を対象外としていた。

 

亀裂の広がり具合から、少なくとも3年以上前から亀裂があったと計算されるという。

3カ月に1回の月検査と6日に1回の列車検査の際、目視で点検しているが、東武鉄道は、「脱線前は、亀裂の割れ目に幅がなくて見つけられなかった可能性がある。亀裂の発生原因は調査中」としている。

 

同社は、亀裂の起きた場所を、今後は検査の対象に加える。

類似の構造の2072台車に異常はなかった。

 

出典

東上線脱線、原因は台車亀裂か 東武鉄道が中間報告

http://digital.asahi.com/articles/ASJBL5FWKJBLUTIL02Q.html?rm=441

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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