







2016年8月17日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時ごろ、日田市清水町の市営バイオマス資源化センターの地下にある調整槽付近で「ゴオーン」という爆発音が起き、槽内のメタンガスに引火したとみられる青白い炎と煙が立ち上った。
吹き飛んだマンホールのフタで地上の壁の一部がはがれ、扉や配管が変形したが、けが人はなかった。
同センターは2006年4月に稼働。
生ごみや豚ふん尿などを1日約50トン受け入れ、調整槽(有効容量320m3)の水中ミキサーでかき混ぜて発生したメタンガスを発酵槽に送り、バイオガスでタービンを回して発電するシステム。
途中の工程で堆肥も生産している。
市の梅山・市民環境部長は原因について、「火元は上からつるしているミキサーの配電線しか考えられない。何らかの原因でガスに引火した可能性もあるが、ミキサーは3年前に新規導入したばかりで、経年劣化は考えにくい」と説明。
今年3月までは1時間おきに断続的に運転し、4月からは連続運転に切り替えていた。
ここ連日の猛暑で、ガスの発生量が通常より多くなっていたことも考えられるという。
警察や消防などは、水中ミキサーを取り出して原因を調べる。
市は、原因が解明されるまで、生ごみは市清掃センターで処理する。
豚ふん尿の受け入れと発電は続ける方針だ。
出典
『爆発 日田のバイオマス施設で メタンガスに引火? けが人なし』
http://mainichi.jp/articles/20160817/ddl/k44/040/278000c
以下は、関連情報。
(8月16日18時56分 大分放送)
市によると、当時、調整槽の中で堆肥を混ぜる水中ミキサーという機械の配線が切れ、ガスに引火し爆発が起きたとみられるという。
出典
『日田市のバイオマス資源化センターで爆発』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=08160034715&day=20160816
(8月19日付 大分合同新聞)
生ごみなど「原料」をためる地下タンクは、高さ6m、幅5m、奥行き12.5m。
脱臭設備はあるが、ガスの濃度計はなかった。
生ごみの沈殿を防ぐ攪拌機のコードから漏電し、滞留したメタンガスに引火した可能性があるとみて、市は、メーカーに調査を依頼している。
梅山市民環境部長らは会見で、「連日の猛暑によってタンク内の温度が上がり、通常よりもガスが発生しやすい環境だったかもしれない」と説明した。
出典
『日田バイオマス発電所 メタンガス爆発』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/08/17/002217756
2016年8月15日18時29分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月16日0時34分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
焼き鳥チェーンT社(大阪市)は、15日、千葉県柏市の南柏店で、焼酎ではなく、手の消毒に使うアルコール製剤で作った酎ハイを客に出していたと発表した。
7月19~23日の5日間に151杯を提供したが、同社は、「現時点では健康被害の報告はない」としている。
T社によると、従業員が7月19日、焼酎の容器を接続するドリンクサーバーに、誤って食品添加物アルコール製剤の容器(18ℓ)を接続した。
アルコール製剤はサトウキビからつくったエタノールが原料で、食品にも使われるが、同社では手の消毒に使っていた。
容器の大きさや形が似ていて、液体も透明で、違いに気づかなかったという。
店のマニュアルでは、どちらの容器も段ボール製の包材に入れておくことになっていたが、南柏店では包材を捨てていた。
通常の酎ハイより泡立ちが多く、客から「味がおかしい」との指摘が数件あり、店側は酎ハイの異変に気付いたものの、原液が原因とは考えず、原因が分かるまでそのまま客に商品の提供を続けていた。
23日にサーバーの修理を依頼して、誤りが分かった。
飲んでしまった客には、返金して対応する。
出典
『T社、酎ハイに消毒用アルコール 泡立ち多く客が指摘』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8H5DGFJ8HPLFA003.html
『「T社」で酎ハイに“消毒用アルコール”』
http://www.news24.jp/articles/2016/08/16/06338096.html
(ブログ者コメント)
飲食店で漂白剤などを客に誤提供する事例はしばしば発生しており、本ブログでも何件か紹介しているが、今回のような事例は、ブログ者にとって初耳だ。
本件、8月15日付でT社のHPに、お詫びとお知らせ文書が掲載されていた。
紋切り型の内容かと思いきや、再発防止に十分役立つ内容。
大手製造業などで比較的大きな事故が起きてもナシの礫のことが多い現状、居酒屋チェーン店から、さほど大きな被害も出ていないのにこれほど詳しい情報が提供されているとは、思いもしなかった。
文書の内容のポイントを以下に転載する。
[経緯]
・誤って接続した時点でドリンクサーバーから抽出されるチューハイに異変が認められたため、ドリンクサーバーに不具合が生じたとの認識をもち、平成28年7月22日にドリンクサーバーのメンテナンスを手配したものの、この間も誤った商品を提供しておりました。
・平成28年7月23日にメンテナンスを実施するなかで、異変はドリンクサーバーの不具合によるものではなく、ドリンクサーバーに接続している原液が原因である可能性が高いと判断したため、当該ドリンクサーバーの使用を中止し、新たな焼酎を開封のうえチューハイの提供を行いました。
・その後、原液の調査を行った結果、当該原液は焼酎ではなく食品添加物アルコール製剤であったことが確認され、本件が発覚いたしました。
[原因]
①焼酎及び食品添加物アルコール製剤は、両方とも透明の液体であり、かつ抽出口が付いた透明な容器を段ボール製の包材で梱包したもので、形状・サイズが似ていた.
②厨房内に段ボール製の包材を置いてはならないとの南柏店におけるマニュアルの誤認識のもと、焼酎及び食品添加物アルコール製剤を梱包している段ボール製の包材を廃棄し、透明な容器のみの状態で使用していたため、見た目には焼酎との区別がつかなかった
③食品添加物アルコール製剤の抽出口部分がドリンクサーバーの接続口部分の口径サイズに近似しており、強引に接続することが可能だった
[対策]
・包材・容器が、一目で焼酎と区別できる規格の食品添加物アルコール製剤を、本日鳥貴族全店に配送し、一斉入替の手配を行った。
・焼酎の交換作業に関する詳細な手順書を作成し、全店に周知徹底する。
・食品添加物アルコール製剤の保管場所を改めて定め、食材と混同しないよう周知徹底する。
自主検査において、これらの再発防止策の実施状況をチェックする。
2016年8月15日15時35分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥が電線をつついたり、ヘビが電柱によじ登ったりしたために起こる停電が、島根県内で相次いでいる。
劣化した電線に触れてショートするのが原因で、今年5~7月のヘビによる停電回数は、昨年度の年間被害数をすでに上回った。
中国電力は、ヘビが狙う電柱上の鳥の巣の撤去作業を強化するなど、動物による停電対策に追われている。
同社松江営業所によると、今年4~7月、県内で発生した停電は189件だった。
そのうち、ヘビが引き起こした停電は昨年度の1.7倍の12件、カラスなどの鳥によるものは8件(昨年度21件)あった。
感電したとみられる死骸が現場付近に残っておらず、原因が特定できないケースも50件あった。
ヘビによる被害が特に多くなっており、12件のうち8件は夜間に起きた。
6月15日深夜には、松江市岡本町の1243世帯が最大2時間20分、その翌晩は同市内中原町で157世帯が最大1時間16分停電した。
日本蛇族学術研究所(群馬県太田市)によると、アオダイショウといわれるヘビは木に登る習性があることから、被害の大半はこのヘビによるものとみられる。
住宅付近に多く生息し、大きいものは2mを超えるとされ、気温に敏感に反応するという。
同研究所の担当者は、「基本的には昼間に活動するが、夜間の方が動きやすい気温だったのかもしれない」と推測する。
動物による停電を未然に防ぐため、中国電力は、様々な対策を講じている。
ヘビについては、過去に被害のあった電柱を中心に、ヘビの嫌う臭いを出す「忌避剤」を付着。
今年からは、ヘビが嫌う素材のシートも試験的に導入し、電柱に巻き付けている。
今年4月には、松江市内で鳥の巣が電線に接触して停電が発生。
巣にいる鳥のヒナがヘビの標的になるだけでなく、巣自体が原因になった。
同社は、電柱上にある鳥の巣の撤去活動も強化。
同社松江営業所が今年1~7月に撤去した件数は206件で、記録の残る2012年以降、最多となった。
ただ、県内にある電柱約25万本すべてに対策を講じるのは難しい。
同営業所の昌子・配電保修課副長は、「鳥の巣など、少しでも電柱の異変を見つけたら、情報を寄せてほしい」と呼びかけている。
出典
『電線触れショート、ヘビで停電相次ぐ…島根』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160813-OYT1T50154.html
キーワード;小動物
2016年8月20日9時00分に産経新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
8月16日11時43分に毎日新聞からも、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
視覚障害者の男性が、盲導犬を連れていたにもかかわらず駅のホームから転落し、電車にはねられて死亡した。
視覚障害者にとって「欄干のない橋」、「柵のない絶壁」ともいわれる駅のホーム。
危険性はたびたび指摘されており、鉄道各社は対策に取り組んでいるが、転落事故は後を絶たない。
なぜ男性はホームから転落したのか。
どうしたら事故は未然に防げたのか。
事故が起きたのは15日午後5時45分ごろ。
東京都港区の東京メトロ銀座線青山一丁目駅ホームで、盲導犬を連れていた世田谷区の会社員の男性(55)が、近くにある勤め先の会社から帰宅途中に、線路に転落した。
男性は進入してきた電車にはねられ、病院に搬送されたが、まもなく死亡した。
ホームには、主を失った盲導犬が残されていた。
警察などによると、男性はホームの線路に近い端に配置された点字ブロックを歩いていた。
ホームの幅は約2.9m。歩いていた点字ブロックの先には、一部にかかる形で柱があり、通れる幅が狭くなっていた。
東京メトロによると、転落する直前、白線より外側のホームの端を歩く男性に駅員が気付き、白線の内側に戻るようアナウンスしたが、間に合わなかったという。
防犯カメラの映像には、男性が少しずつ線路に近寄っていき、右手に盲導犬のハーネス(胴輪)を握ったまま、左足を踏み外して転落する様子が写っていた。
捜査関係者は、「盲導犬が柱を避けようと線路側に寄り、男性が転落した可能性がある」と指摘するが、原因は明らかになっていない。
男性の盲導犬を訓練した北海道盲導犬協会によると、男性が連れていたのはラブラドルレトリバーの「ワッフル号」(雌、4歳)。
同協会によると、盲導犬は障害物があると、5mほど手前でも、よける行動を取る可能性があるという。
ただ、男性が落ちたのは、柱の手前約10mの場所で、盲導犬は柱を急に避ける動きはしていなかった。
盲導犬が初めから柱を認識し、ホームの端を歩いていた可能性もある。
一方で協会は、「ホームを歩く際は、線路側に盲導犬を置くことを指導している」と説明するが、事故当時は位置が逆で、男性が線路に近い場所を歩いていた。
警察は、転落の詳しい状況を調べている。
東京メトロは、点字ブロックの一部に柱がかかって通れる幅が狭くなっていた構造について、「先に柱が立っていたところに点字ブロックを設置したため。法律上、問題はない」としている。
その上で、「点字ブロックは、これよりホーム側を歩いてくださいという意味で設置している」という。
視覚障害者がホームから転落する事故は、後を絶たない。
平成23年1月には、JR目白駅で全盲でブラインドテニスの先駆者だった武井視良さん=当時(42)=がホームから転落、死亡する事故が発生。
24年3月にも、東武東上線の川越駅で、男性が転落して列車にはねられ死亡している。
国交省によると、視覚障害者がホームから転落した事故は21年度の38件から増え続けており、24年度には92件になった。
日本盲人会連合のアンケート(23年)でも、回答した視覚障害者252人のうち37%が「ホームからの転落経験がある」と答え、60%が「転落しそうになったことがある」と答えている。
事故防止の決め手とされるのがホームドアだ。
アンケートでも、転落防止策を問う質問には、「ホームドアの設置」(228人、複数回答可能)という声が最も多かった。
今回、事故があった青山一丁目駅は昭和2年開業と古い地下鉄で、ホームドアは設置されていなかった。
コスト面の問題から、ホームドアの普及は進んでいるとは言い難い。
国交省によると、今年3月末現在で、1日10万人以上が利用する全国約250駅のうち、可動式ホームドアが設置されているのは77駅で、全体の約3割に過ぎない。
1日3000人以上が利用する全国約3500駅では、2割弱の665駅(昨年3月末現在)だ。
東京メトロでは、全179駅のうち、85駅でホームドアを設けている。
設置率は約47%だが、東京都営地下鉄の約6割、JR山手線の約8割と比べて低い。
東京メトロ広報は、「相互乗り入れの路線が多く、他社との調整に時間がかかっている」などと説明する。
今回事故が起きた銀座線は全線開業が1939年と古く、ホームの強度を確保してからドアを設置する必要があるため、設置工事が遅れている。
現時点で、上野駅の片側にしかない。
平成29年度から整備を始め、総額約90億円をかけて、30年度中に渋谷駅と新橋駅を除き完成する予定。
新橋、渋谷両駅では、30年度以降に設置するという。
千代田線は32年度、日比谷線は34年度の完成を目指している。
東西線と半蔵門線は調整中だ。
事故を受け、東京メトロは、「体の不自由な乗客が利用する際には動向を注視し、必要な声掛けをする」との文書を各駅に通知し、ソフト面の対応強化に乗り出した。
捜査関係者は、「声がけやホームドアなど複数の施策を組み合わせてこそ、有効な防止策が実現するだろう」としている。
出典
『視覚障害男性の転落事故はなぜ防げなかったのか 駅のホームは「欄干のない橋」も同然だった』
http://www.sankei.com/affairs/news/160820/afr1608200002-n3.html
『盲導犬男性転落死 点字ブロック上に柱 白線の線路側に』
http://mainichi.jp/articles/20160816/k00/00e/040/232000c
2016年8月14日18時19分に愛媛朝日テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月14日7時14分にNHK松山から、8月14日18時1分にテレビ愛媛からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『西予市の花火大会で観客やけど』
http://eat.jp/news/index.html?date=20160814T181929&no=1
『夏祭り花火が飛散し4人やけど』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160814/4813101.html
『西予市の祭りで花火が飛散、4人軽傷』
http://www.ebc.co.jp/news/data/index.asp?sn=1582
13日夜、西予市で開かれた花火大会で花火の火花の一部が飛び散り、観客4人が軽いやけどなどを負った。
警察などによると、事故があったのは西予市三瓶町で開かれた「奥地の海のかーにばる」の花火大会で、13日午後9時頃、打ち上げられた花火の火花の一部が、会場近くの埋め立て地にいた観客に降りかかった。
この事故で、市内外から訪れた成人の男女4人が、足首やふくらはぎなどに軽いやけどを負った。
イベントを主催した市などによると、本来、海側に向かって飛ぶよう設置された花火が、何らかの原因で、観客のいる陸地側向きに傾いていた可能性があるという。
現場は、仕掛け花火から40mほど離れた立ち入り制限区域の外側で、警察は、当時の天候や花火が飛び散った原因などについて詳しく調べている。
西予市や警察などによると、この花火大会では約5000発の花火を海の上の船などから打ち上げていて、当時、イベントには1万人近くの人出があったという。
市では、「けがをされた方に申し訳ない。関係各署と相談して対策や対応を検討したい」としている。
2016年8月13日20時32分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月13日18時49分にNHK横浜からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『砂浜に自分で掘った穴に埋まり男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160813-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
『海岸で男性が砂に埋まり死亡』
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056988351.html?t=1471123690865
13日午後3時20分頃、神奈川県鎌倉市の稲村ヶ崎海岸で、東京都の男性(49)が砂浜に掘った穴に埋まっていると、家族から119番があった。
男性は全身が砂に埋まった状態で、通報からおよそ30分後に消防署員らが砂をかきわけて救出したが、意識がない状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は、家族や友人らと海水浴に来ており、波打ち際から離れた場所で、1人で座りながら手で穴を掘って遊んでいたという。
男性の姿が見えないことに家族が気付き、砂に埋もれた男性を見つけた。
現場の状況や目撃証言などから、警察は、男性が掘った穴の周りの砂が突然崩れ落ちたとみて、調べている。
(ブログ者コメント)
NHKの映像によると、現場は波打ち際から10mほど離れた、堤防?石垣?の真下だった模様。
2016年8月12日18時0分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『セメント工場修理で大やけど』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034792331.html?t=1471038235907
12日午前11時ごろ、糸魚川市にあるセメント工場で、作業員がやけどを負ったと消防に通報があった。
ケガをしたのは、北海道苫小牧市のメンテナンス会社の男性作業員(49)。
警察によると、男性は、12日朝から同僚と2人で直径3m、長さが5mほどの巨大なタンクの中に入り、このうち、セメントの原料を乾燥させる機械の修理をしていたという。
この時に出た火花が服に燃え移り、同僚がバケツの水をかけて消火をしたということだが、胸や両手足に大やけどを負ったという。
修理の際、何らかの工具を使っていたとみられ、警察は、火が出た状況や安全管理に問題がなかったか、調べを進めている。
2016年8月11日23時30分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『中国の火力発電所で爆発、21人死亡 調整運転中に蒸気管が破裂』
http://www.sankei.com/affairs/news/160811/afr1608110014-n1.html
中国湖北省当陽市の火力発電所で、11日、高圧蒸気管が爆発し、少なくとも21人が死亡した。
5人が負傷し、うち3人は重傷という。
中国国営新華社通信が伝えた。
新華社によると、建設中の施設で調整運転を行っていた際に、蒸気管が破裂した。
国家安全生産監督管理総局は、同日、現地に特別指揮班を派遣した。
また、現地メディアは、省政府が事故原因と責任について厳重に取り調べていると報じた。
173人の犠牲者を出した天津市港湾地区の大規模爆発事故から12日で1年を迎えるが、生産現場の事故は後を絶たない。
安全管理のずさんさや人命軽視の風潮に対し、改めて批判が高まりそうだ。
報道によると、発電所の運営企業は2002年に商業登記され、火力発電などを主な業務としている。
8月11日23時39分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『発電所で爆発、21人死亡=相次ぐ事故-中国』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081100497&g=int
新華社電によると、中国湖北省当陽市で11日午後、火力発電所施設の高圧蒸気管が爆発し、21人が死亡、重傷者3人を含む5人が負傷した。
蒸気管の破裂により、蒸気が外部に漏れ、何らかの原因で爆発を起こしたとみられる。
昨年8月12日には天津で173人の死者・行方不明者を出した大規模爆発事故が起こるなど、中国各地で安全を軽視した事故が相次いでいる。
今回の爆発現場では、10階建て程度の高さがある施設の壁の大部分が吹き飛ばされるなど、爆発により大規模な爆風が発生したもようだ。
2016年8月2日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6138/
(2016年8月17日 修正1 ;追記)
2016年8月10日12時0分に沖縄タイムスから、事故当時の救急措置状況などに関する詳細な情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
『沖縄の防災(31)落雷 夏に被害集中』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56820
強い日射に伴い、急激に発達する積乱雲から発生する雷。
晴れの日が多かった7月の沖縄地方は、南からの湿った空気の影響で大気が不安定になり、昨年を超える数の注意報が出された。
糸満市のビーチでは、落雷が男性を直撃する事故も発生。
8、9月も引き続き警戒が必要な雷の被害に、どう備えるかを考える。
夏場、強い日射で暖められた地表近くの空気は、水蒸気と一緒に上空へ運ばれて積雲になり、周りから水蒸気が入り込むと、さらに発達し、積乱雲となる。
積乱雲は高度14km近くまで達し、10数km程度まで広がる。
高度5km以上の上空は気温0℃以下になっており、そこで発達した雲の中では水蒸気が冷やされ、あられや雪に変わる。
さらに上昇を続けるうちに、あられや雪がぶつかり合って起きた静電気が1億ボルトほど帯電。
地表に放電すると、落雷になると考えられている。
1億ボルトは約400KWで、一般家庭の消費電力2カ月分に相当する威力だ。
強い日射で、局地的に急激に発達する積乱雲の中で発生する雷は、多くが「熱雷」とも呼ばれ、夏場の雷の多くは熱雷とされる。
7月の沖縄地方は太平洋高気圧に覆われて、晴れる日が多かった。
だが、南からの湿った空気の影響で大気が不安定になり、局地的に発達した積乱雲で熱雷が多く発生した。
糸満市西崎町の「美々ビーチいとまん」で7月24日、40代の会社員男性に雷が当たり、一時心肺停止となった。
すぐさまビーチのスタッフが自動体外式除細動器(AED)で男性を手当てし、駆け付けた救急隊員らの心肺蘇生措置で自発呼吸を取り戻した。
AED普及に取り組む日本赤十字社県支部の上間事業推進課長は、「止まった心臓を動かすことが最優先。その上でAEDは有効だ」と訴える。
事故当時、男性の救助についた同ビーチのライフガード、大城さん(27)は、AEDの使い方や人工呼吸を学ぶ講習を受講し、「赤十字救急法救急員」の資格を持っていた。
スタッフルームで「ドーン」という落雷の音を聞いた大城さんは「人が倒れている」と聞き付け、AEDを持って駆け付けた。
男性2人が倒れており、うち1人は意識がなかった。
2次被害を避けるため、2人を安全な管理事務所まで運び、意識のない男性にAEDを使用。
胸元には皮膚が少しめくれる程度のやけどがあり、額には倒れた拍子にできた傷もあった。
大城さんは、男性のぬれた体をタオルで拭き、右胸と左腰の辺りにAEDのパッドを貼り付けた。
音声指示に従って電気ショックのボタンを押し、その後は胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸をしながら、救急隊が駆け付けるのを待ったという。
上間課長は、「AEDのパッドを貼る位置を間違えて貼り直すと粘着力が弱まり、電気ショックの効果が期待できない。音声指示に従うだけで、難しい操作は必要としないので、落ち着いて使用して」と話す。
その上で、「救急隊員が到着するまではAEDを取り外さず、胸骨圧迫と人工呼吸を続けてほしい」と説明した。
防災には、日ごろから情報を集めることも大切だ。
気象庁では、「雷ナウキャスト」で雷発生の可能性や活動の激しさを1時間後まで予測しており、10分ごとに情報が更新されている。
また、雷の激しさを活動度1~4で明示。
2以上では落雷の危険が迫っており、直ちに身の安全を守る行動が必要としている。
また、雷注意報や活動度1~4が発表されていない地域でも、雷雲が急発達して落雷が発生する危険性があり、天気の急変には注意が必要。
沖縄気象台では、「最新の情報を収集し、防災に役立ててほしい」と、活用を呼び掛けている。
雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などの場所は選ばず、高い物体に落ちる傾向がある。
グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や山頂などの高い所などでは、人への落雷の危険性が高くなるので、できるだけ早く安全な空間に避難することが必要だ。
海や川で遊泳中に雷雲を見かけたら、すぐ陸に上がり、建物内に隠れること。
また、ゴルフや釣りの場合は、クラブやさおを高く上げないよう注意してほしい。
雷は、金属類ではなく、高い物体に落ちやすい。
100ボルトほどの電圧の電気は金属を伝わりやすいので、一般的に「電気を通す=金属」といったイメージがある。
だが、雷には1億ボルト以上の電圧があり、このレベルになると物質の素材が金属かどうかは関係なく、高い場所に落ちる。
雷雲が近づいてきたら、金属類のアクセサリーなどを外すよりも、いち早く建物の中に避難することが重要になる。
避難には、鉄筋コンクリートの建物や自動車(オープンカーは不可)、バスの内部が比較的安全といわれている。
木造建築の内部も基本的に安全だが、全ての電気器具や天井、壁から1m以上離れれば、もっと安全性が高まるという。
近くに建物や車がない場合は、電柱や煙突、鉄塔などの高い建造物から4m以上離れ、さらに頂上から45°以上の角度で見上げる範囲に入り、身をかがめることが望ましい。
高い木の近くは、側激雷を受ける恐れがある。
幹、枝、葉から2m以上離れることが必要だ。
姿勢を低くし、持ち物は体より高く上げないようにする。
雷がやみ、20分以上経過してから、安全な空間へ移動する。
雷が発生する黒い雲を見かけたら、どこに向かうかに注意し、近づいてくるなら、すぐに建物や車の中に退避する。
光や音が聞こえたときは、危険が迫っていると捉えなければならない。
また、雷は真下だけでなく斜めに落ちることもあり、黒い雲には一層の注意が必要だ。
2016年8月10日7時25分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『消防車からホース落下、対向車がパンク』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160810-OYT1T50001.html
青森市金沢の市道で、5日夜、走行中の青森地域広域事務組合の消防車からホースが落下し、アルミ合金製の先端部分を踏んだ対向車がパンクする事故が起きていたことが、9日、同組合への取材で分かった。
事故によるけが人はなかったというが、同組合の消防本部が、再発防止に向けて車両の点検などを進めている。
同組合などによると、事故があったのは、5日午後9時50分頃。
中央消防署浪館分署(青森市)の消防車が「青森ねぶた祭」の警備を終えて分署に戻る途中、運転席後部にある収納箱内に固定されていたはずの放水用ホースが車外に飛び出し、ホースを引きずった状態で走行したため、ホース先端部に乗り上げた対向車がパンクし、車底部が損傷するなどした。
走行中の振動などでホースの固定装置が外れたことが原因とみられるという。
事故を受け、消防本部は運転手に謝罪し、管内の4消防署に消防車両の安全確認などを指示した。
2016年8月9日16時29分にNHK宇都宮から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『旋盤 設置死亡事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1094726891.html?t=1470774801838
ことし3月、那須塩原市の高校で、旋盤の設置作業を行っていた男性が旋盤の下敷きになって死亡したのは、男性に、安全に必要な教育をしていなかったからだとして、作業を請け負っていた会社と営業所の所長が、労安法違反の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、群馬県太田市の、工作機械の運搬や設置などを行っている「荒木工業」と、宇都宮市にある、この会社の営業所の51歳の所長。
大田原労基署によると、この事故は、ことし3月、那須塩原市の那須清峰高校の教室で、荒木工業の従業員2人が、重さおよそ2トンの旋盤を設置する作業を行っていたところ、旋盤が横転し、従業員の1人の宇都宮市の20歳の男性が下敷きになったもので、男性は2日後に死亡した。
この事故で、同署は、「男性は入社して3か月で作業の経験がなく、危険性や手順など、安全のために必要な教育を行わなければならなかったのに行わなかった」として、8日、会社と、営業所の所長を労安法違反の疑いで書類送検した。
NHKの取材に対し、荒木工業は「コメントを差し控える」としている。
2015年8月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5111/
(2016年8月16日 修正2 ;追記)
2016年8月9日付で山口新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月9日8時42分にNHK山口からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『T社小野田工場爆発事故調査報告』
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2016/0809/8.html
『工場爆発 原因は作業ミスなど』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064614401.html?t=1470775216468
昨年8月に山陽小野田市のT社小野田工場で発生した爆発火災について、同社は8日、学識経験者らによる事故調査委員会の調査報告を発表した。
調査委は、作業員がアセチレンガスの原料を投入する装置の電源を入れ忘れ、配管内に空気が流入したことなどが原因と結論付けた。
同工場は廃止予定。
この工場では、アセチレンの原料を水を張ったタンクに投入して、発生させたガスを圧縮してボンベに詰める作業を行っている。
複数回の爆発を伴う火災は、昨年8月5日午前8時55分ごろに発生。
工場敷地内の製造施設や事務所を全焼し、30代の男性従業員が軽傷を負った。
敷地内にあったボンベ約4300本のうち、約770本が爆発した。
調査委によると、40代の男性作業員が、アセチレンガスの原料となるカーバイドの自動投入装置の電源を入れ忘れたまま、同ガスをボンベに入れるための圧縮機の運転を開始したため、配管内に空気が流入。
前日の製造で残っていた同ガスと空気の可燃性混合ガスが形成され、空気を圧縮した際に発生する熱で出火したとみられる。
20代の男性従業員も、実施すべき自動投入装置の一部の作動確認をしておらず、緊急停止装置は、整備不足で作動しなかった。
報告書は、再発防止策として、すべての作業手順をチェックするシートを作るほか、一部の機械だけが稼働しないよう、電源を一元化するよう求めている。
宇部市の本社で、調査委の委員長を務めた岡山大大学院自然科学研究科の鈴木和彦教授が報告書を社長に提出。
鈴木委員長は、「人のミスとハード面の不備が重なって発生した事故。安全管理に対する基本ができておらず、管理の仕組みを再構築しなければならない」と指摘した。
社長は、「地域社会の皆さまに多大な迷惑をおかけしたことを改めておわびする」と陳謝。
「事故の根絶を目指して安全対策の強化を図りたい」と述べ、同工場の廃止に伴って、アセチレンガス製造事業から撤退する方針を示した。
(ブログ者コメント)
報告書は下記参照。
http://chuase.net/report/report.html
内容的に、一部、分かりにくい部分があるが、骨子をまとめると以下のようになるだろうか・・・。
「設備の概要」
・この設備では、まず原材料のカーバイドがベルトコンベアーでガス発生器に運ばれ、頂部から水中に落下投入される。
・発生したアセチレンガスは、ガス溜に蓄えられる。
・アセチレンガスの発生量は、ベルトコンベアーの自動停止・起動で調整する(自動投入装置)。
・ガス溜のアセチレンガスは、液体清浄装置で不純物除去後、圧縮してボンベ(アセトン等の溶剤入り)に充填される。
※液体清浄装置は、逆火防止用の水封装置を兼ねている。
※該社では、圧縮機の吸い込み側を「低圧ライン」、吐き出し側を「充填ライン」と呼んでいる。
※アセチレンをボンベ内のアセトン等に溶解させるには時間がかかり、また溶解熱も発生するので、通常は2日間かけて充填する。(充填台には水噴霧装置が設置されている)
「事故の経緯」
・そのような設備において、事故当日の朝、設備の電源を入れる担当者が休暇だったため、作業員Cが代わりに主電源を入れる。
しかし、自動投入装置の電源は入れ忘れた。
・そして、ガス発生準備を行う作業員Bが、自動投入装置操作盤の切り替えスイッチを「自動」に入れた。
※通常は「手動」にしてコンベアが作動したことを確認後、「自動」に入れる手順だが、その手順を省略した。
・8:41 作業員Aが、圧縮機5台を1台づつ起動させた。
・8:50 ガス溜のレベルが低下。
作業員Bはアセチレンガスがないと判断し、作業員Aに指示して圧縮機を停止させた。
・8:55 作業員Aが充填ラインの圧力異常上昇を確認。
・8:56 爆発
「事故原因」
・圧縮機を起動したが、自動投入装置が動いていなかったためアセチレンガスが発生しておらず、そのため低圧ラインが負圧になった。
※低圧ラインが規定圧力以下になると圧縮機を停止するシステムだったが、検知用の部品が短絡していたため、機能しなかった。
・液体清浄装置の水封が切れ、低圧ラインに空気が流入。
アセチレンガスと空気の混合ガスが圧縮され、充填ラインに送り込まれた。
・アセチレンガスはアセトン等の溶剤に溶解するが、空気は溶解しないため、圧縮熱が発生。また、充填中の容器への水噴霧前で、溶解熱が蓄積されていたこともあって、充填ラインの温度と圧力が急上昇、爆発に至った。
※アセチレンガス溶解時には溶解熱で容器温度が上昇する。そのため、通常は水を噴霧して冷却するが、この時点では、まだ水噴霧を実施していなかった。
2016年8月8日16時14分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『乗客から「酒臭い」…熊本のタクシー会社処分 アルコール検査不備』
http://www.sankei.com/west/news/160808/wst1608080052-n1.html
九州運輸局は、8日、運転手のアルコール検査に不備があったとして、Kタクシー会社(熊本県菊池市)に車両5台を4日間使用停止とする行政処分をした。
九州運輸局によると、平成27年12月24日、乗車前の運転手1人にアルコール検査をした際、数値を確認せずそのまま乗務させた。
乗客から「酒臭い」と苦情があり、九州運輸局が翌25日と28年1月12日の2日間、同社を監査。
検査機には、アルコールを検知した履歴が残っていた。
(ブログ者コメント)
お客様の命を預かるプロの運転手のアルコール検査逃れについては、先日、バス会社での事例を紹介したばかり。
報道される事例は氷山の一角なのだろうか?
そういえばブログ者も、数年前、関東地方の赤字で有名な地方鉄道に乗車した際、車内を通って運転席に向かう運転手が酒臭かったことを覚えている。
その時は、これでは赤字になるはずだ・・・としか思わなかったが・・・。
2016年8月6日12時42分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『3人死亡火災、消火栓全開にならず 佐渡市、バルブ不備17年放置』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20160806271808.html
佐渡市両津夷で3人が死亡した7月3日の火災で、消火作業に使った消火栓4つのうち、最初に開栓した消火栓が全開にならず、初動の約5分間、十分に放水できなかったことが、5日、分かった。
水道管との境にあるバルブが半分閉じていたことが原因で、三浦市長が陳謝した。
市によると、消火栓と水道管をつなぐバルブが約17年にわたり、半分閉じた状態のまま放置されていた。
バルブは、消火栓を改修する際などに一時的に使うもので、通常は全開にしておく。
管理する市上下水道課によると、1999年の消火栓設置時に旧両津市がバルブの点検を怠り、そのまま放置されたとみられる。
市消防本部は、年に4回、消火栓の点検を行っているが、バルブは点検の対象外だった。
問題の消火栓は、約5分後、自然に水量が戻った。
中川消防長は、「大事な初期消火に影響があったのは事実」と話した。
問題を受け、市は、市内にある約2000のバルブを点検する方針。
5日記者会見した三浦市長は、「点検がされていなかったことについて、おわびするほかない」と陳謝した。
8月6日14時30分に新潟放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『佐渡市3人死亡の火災 消火栓に不備』
https://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20160805_6804725.php
佐渡市で、先月、3人が死亡した火災の消火活動で、消火栓の1つのバルブが半分閉まった状態だったため、水圧が不安定だったことがわかった。
佐渡市は、消火活動に大きな影響はなかったとしている。
この火事は、先月3日、佐渡市両津夷で住宅と店舗が全焼し、中学生を含む家族3人が死亡したもの。
佐渡市消防本部によると、消火活動に使われた4つの消火栓のうち、1つの水圧が不安定だったことがわかり、点検をしたところ、全開のままでなければならない1つの消火栓のバルブが、半分閉まった状態だったという。
市の上下水道課は、1999年に完成した当初から、バルブが半分閉まった状態のまま見過ごされていたと説明している。
三浦市長は会見で、「これまでの点検をしっかりしていたかということはお詫びする以外にないが、水が全く出なかったという報告はなく、水圧が満たされていなかった」と述べた。
佐渡市は、消火活動に大きな影響はなかったとしているが、近く、バルブのあるすべての消火栓について緊急点検を行う方針。
(ブログ者コメント)
佐渡市では、3年前、火災時に消火栓が錆びや砂の詰まりで開栓できないことがあった。
2013年9月13日掲載
2013年9月5日報道 佐渡市の火災現場で消火栓が開栓できず消火活動が5分遅れる、年に1回水出し点検すべきところ苦情で一昨年6月以降点検していなかった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3239/
事後、対策として、島内の全消火栓を緊急点検したという。
とすれば、今回問題となった消火栓も、その時、点検していたはずだ。
ただ、3年前の報道によれば、勢いよく水を出すと一般家庭の水が濁ることがある由。
そのため水量を抑えて点検し、結果、元バルブ半開には気づかなかった・・・そういうことだったのかもしれない。
2016年8月7日8時50分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『工事現場でCO中毒か6人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160807/4668601.html
6日午後2時半ごろ、利尻富士町鴛泊本町の保育所の改修工事現場で、作業員から「作業中に具合が悪くなった」と消防に通報があった。
警察などによると、現場では、54歳から74歳までの男性作業員6人が電動工具や小型の建設機械を使って床を剥がす作業をしていたところ、体がふらつくなどしたということで、6人とも病院に搬送された。
いずれも一酸化炭素中毒の症状とみられ、意識はあるという。
警察によると、現場は、ほこりが外に飛ばないように囲いをするなどしていて、風通しが悪い状態だったという。
このため警察は、使用していた電動工具などから一酸化炭素が発生し、うまく換気が行われなかったために中毒症状を起こした可能性があるとみて、詳しく調べている。
2016年8月6日19時54分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月7日付で毎日新聞宮崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『落雷の影響で整備士が軽症』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064662351.html?t=1470517999774
『落雷 整備中の旅客機に 整備士軽傷、7便に遅れ』
http://mainichi.jp/articles/20160807/ddl/k45/040/157000c
6日午前8時半すぎ、宮崎空港で落雷があった。
その後、駐機スポットのコンクリートの地面の3か所に直径5cmから30cmあまりの穴があいているのが見つかった。
穴があいた際、駐機スポットにいた60代の男性整備士の口に飛び散ったコンクリート片が当たり、唇を切る軽いけがをしたという。
穴はいずれも、出発を控えて駐機していた羽田行きの便(全日空)の車輪の近くにあいていて、航空会社は、機体に落ちた雷が車輪から放電された時にできたのではないかと話している。
乗客はいたが、無事だった。
気象台によると、宮崎空港では、当時、雷を伴った大雨が降っていて、6日午前8時半までの1時間に40.5ミリの激しい雨を観測した。
雷が落ちたとみられる便は、乗客を一旦下ろして点検が行われ、予定よりおよそ6時間遅れて羽田に出発した。
雷で、計7便の約900人に影響が出た。
(ブログ者コメント)
宮崎空港では、今年6月にも、落雷で滑走路に穴が開いている。
大きな被害や影響が出ない限り報道されないだけで、全国的に同じような事例は結構あるのかもしれない。
2016年6月21日9時40分 産経新聞west
『宮崎空港の滑走路に穴 落雷原因か、一時閉鎖』
http://www.sankei.com/west/news/160621/wst1606210030-n1.html
21日午前6時45分ごろ、宮崎空港(宮崎市)の滑走路に直径10~15cm程度の複数の穴ができているのが見つかり、滑走路が一時閉鎖されるトラブルがあった。
空港職員が修復し、午前8時20分ごろに運用が再開されたが、計6便が欠航した。
宮崎空港事務所によると、落雷が原因の可能性が高いという。
穴の深さは5cm程度。
空港職員が朝の点検で発見した。
2016年8月5日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
東金労基署は、4日、労安法違反の疑いで、空調ダクト製造会社S社と同社の社長女性(66)を書類送検した。
容疑は、今年3月25日、八街市内の自社工場内で、作業員4人にスレート屋根の雨漏り補修作業をさせる際に、屋根を踏み抜き、落下する危険があるのに、同法が定める幅30cm以上の歩み板や防網を張るなどしなかった疑い。
同署によると、作業したうち1人の男性(当時41)が屋根を踏み抜き、約5.2m下に落下。
くも膜下出血などにより、6日後に死亡した。
社長は、「自社の工場での作業で、油断があった」などと、容疑を認めているという。
2016年8月5日7時4分に東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『ベビーカー事故で脱「早さ優先」 東京メトロが駅停車5~10秒延長』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016080590070441.html
東京メトロ半蔵門線九段下駅(千代田区)で、4月、ベビーカーをドアに挟んだまま電車が発車した事故を受け、同社は、4日、車掌の安全確認作業に余裕を持たせるため、来春以降、一部駅での停車時間を5~10秒程度延長すると発表した。
対象はホームドアのない5路線の駅の約半数に及び、始点から終点までの所要時間は1分程度延びるとみられる。
輸送能力優先ではなく、安全性を重視した大規模なダイヤ改正は、同社としては初めてとなる。
東京メトロの山村鉄道本部長らが、4日、国交省で会見し、発表した。
対象は、半蔵門、銀座、日比谷、東西、千代田の各路線で、半蔵門線は来年4月に、他の路線も数年以内にダイヤを改正する。
駅により停車時間は異なるが、現在25秒未満の駅は25秒以上停車させる方針で、計97駅の約半数で延長されることになる。
今回の事故では、女性車掌(23)が、ベビーカーの左前輪の挟み込みに気づかず発車。
車内とホームで非常ボタンが押されたが、走行を続け、電車に引きずられたベビーカーは、時速約50kmでホーム上の柵に衝突した。
ベビーカーに子どもは乗っておらず、けが人はなかった。
九段下駅の現在の停車時間は20秒。
この間に、車掌は停止位置の確認やドア開閉など、10項目にわたる作業を終えねばならず、「熟練していない乗務員には余裕がないのが現状」(同社)という。
同社は、再発防止策として、ほかに、車掌が車両とホームの間の安全確認をしやすくするための緑色の板を、九段下駅を含む3駅のホームの端に設置しており、効果があれば、今後、拡大していくという。
ダイヤ改正は、都市の発展に歩調を合わせ、「より早く、より多く」と、輸送能力向上を長く目指してきた。
1990年代に、その傾向は一段落し、運輸白書に、安全を強調する傾向が見られるようになった。
2005年に起きたJR福知山線脱線事故で、その流れは加速した。
14年3月、国交省が「電車に乗るときはベビーカーをたたまなくてもよい」と指針を示し、乳幼児を連れての電車の利用がしやすくなる中、その安全性に新たな課題を投げ掛けたのが、九段下駅での事故だった。
横浜市営地下鉄でも、昨年、駅の停車時間を延ばすダイヤ改正を実施している。
社会が成熟し、バリアフリー化が進む中、効率よりも多様な利用者の安全性に配慮した視点が、公共交通機関には求められている。
◆再発防止の主な追加対策
<1>ホームドアがなく、停車時間が25秒未満だった駅での停車時間を5~10秒延ばし25秒以上にする。
<2>ホームの狭い場所に乗客がとどまらないように、構内放送やポスターで誘導する。
<3>車両の後方部にいる車掌は、トンネルの暗闇が背景となり車両付近に異常があっても見えにくいため、明るい緑色の板をホーム最前方に設置して安全確認しやすくする。
<4>非常停止合図確認灯を見えにくくしている案内看板を移設する。
<5>停車時や異常時の車掌の確認事項を分かりやすくマニュアル化。異常時の対応は時系列で表記する。
【ダイヤ改正対象路線】
半蔵門線、銀座線、日比谷線、東西線、千代田線
(ブログ者コメント)
九段下駅での事故は、下記参照。
2016年4月4日 東京メトロでベビーカーを挟んだまま発車、車内とホームで非常ボタンが押されたが新人女性車掌は車内ボタン対応に追われ気が動転して非常停止できず
(第1報 1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5805/
(第1報 2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5806/
(第2報;修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5884/
2016年8月7日付で毎日新聞福井版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月6日12時25分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『塩素ガス 浄水場で発生 嘱託職員が薬品誤注入』
http://mainichi.jp/articles/20160807/ddl/k18/040/149000c
『若狭町浄水場で塩素ガス発生』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054657811.html?t=1470517496231
5日午後4時20分ごろ、若狭町藤井の町簡易水道施設「松尾山浄水場」で、薬品タンクから塩素ガスが発生した。
作業をしていた町の男性嘱託職員(60)が体調不良を訴えたが、その後、回復した。
消防などの調べで、薬品の誤注入が原因と判明した。
消防などによると、施設1階の作業場で男性嘱託職員が、泥などの沈殿に用いるポリ塩化アルミニウム溶液のタンクに溶液を補充しようとしたところ、誤って水道水消毒用の次亜塩素酸ナトリウム溶液を、およそ500ℓ注入した。
直後に刺激臭が発生したため、職員は屋外に避難し、町水道課を通じて消防に通報した。
周辺住民への健康被害や水質への影響はなかった。
塩素ガスの発生は、3時間あまりで収まった。
2種類の溶液は、同じタイプの小型タンクにそれぞれ貯蔵され、タンクは二つとも同じ黄色だった。
町は、職員が勘違いしたとみて、タンクを撤去するとともに、補充作業を、今後、業者に委託するよう改めた。
町によると、この浄水場からは、およそ3900人に給水している。
町水道課は、「ありえないミスで事故を起こし、おわびします」とコメントしている。
(ブログ者コメント)
同様な事故は、3日前にも長野県で発生したばかりだ。
2016年8月9日掲載
2016年8月2日 長野県安曇野市の小学校でプール水質管理用の次亜塩素酸ナトリウムタンクにPAC10ℓを誤投入したため3人が塩素を吸って病院へ、マニュアルはあったのだが・・・
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6164/
2016年8月5日21時21分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月5日18時5分に産経新聞westから、8月6日19時7分にNHK奈良からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『関電鉄塔工事用の鉄板落下』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160805/4639272.html
『ヘリから800キロ鉄板落下 関電資材運搬中に山中へ』
http://www.sankei.com/west/news/160805/wst1608050067-n1.html
『関西電力の鉄板落下 現地調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2054653261.html?t=1470517803774
5日昼前、奈良県十津川村で、関西電力の鉄塔工事に使う重さおよそ800kgの鉄板がヘリコプターから落下した。
関西電力によると、鉄板は山の中で見つかり、けが人などの被害はなかったという。
関西電力によると、5日午前10時すぎ、十津川村長殿付近の山林で、鉄塔の建て替え工事に使う鉄板1枚がヘリコプターから落下した。
鉄板は縦およそ1.5m、横およそ3m、厚さ約2cmで重さがおよそ800kgあり、クレーンの下に敷いて安定させるのに使われるということで、鉄板が見つかった山の中には近くに住宅などはなく、けが人もいなかったという。
関電によると、ヘリコプターはA社(東京都江東区)が運航するスーパーピューマAS332L。
鉄板はヘリコプターからワイヤーでつり下げ、ヘリコプターのフックに掛けていた。
五條市内のヘリポートから約3km離れた十津川村の工事現場に運ぶ途中で、高度は約200mだったという。
機長が飛行中に落下に気付いた。
関西電力の工事では、去年10月にも、福井県高浜町でヘリコプターから資材を入れた木箱が落下したほか、ことし3月には福井県美浜町でも、重さおよそ800kgの資材がヘリコプターから落下している。
また、今回、鉄板を落下させたヘリコプターは、美浜町でトラブルを起こしたヘリコプターと同じ航空会社が運航し、機体も同じだったという。
国の運輸安全委員会は調査官2人を派遣し、6日、現地で原因の調査を行った。
これまでの調査では、ワイヤーからすり抜けて鉄板が落下した可能性があるという
(ブログ者コメント)
美浜町での事例は、下記参照。
2016年3月8日掲載
2016年3月1日 福井県美浜町で鉄塔工事現場に機材をヘリで吊るして運搬中、フックに通していたロープが外れ機材が落下、フックは過去の事故を受け改良したものだった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5711/
今回のトラブルも、同じような原因だったのだろうか?
ただ当時、原因はフックのロックがかかっていなかったということで、フックのタイプを変更する対策をとったはずだが・・・。
(2016年8月20日 修正1 ;追記)
2016年8月15日18時12分にNHK関西NEWS WEBから、水平だった鉄板が風を受けて傾き、鉄板に巻き付けていたワイヤーが緩んで落ちたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月15日17時37分にNHK奈良から、8月15日18時17分に読売テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『関電“ワイヤーが風で緩む”』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160815/4832261.html
『関電”風で鉄板が傾く”』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2054832251.html?t=1471294145682
『ヘリから鉄板落下 強風でワイヤずれが原因』
http://www.ytv.co.jp/press/kansai/D13331.html
関西電力は、鉄板をつるすために巻きつけていたワイヤーが風で緩んだとみられるとして、今後は、鉄板の四隅に穴をあけてワイヤーを通す方法に改めると発表した。
関西電力と、ヘリコプターを運航していた「A社」が、15日、奈良市で行った会見によると、鉄板は、2本のワイヤーで鉄板を1周ずつ巻きつける「あだ巻き」という方法で水平に釣り下げられていたが、風を受けて鉄板が傾いたため、ワイヤーがずれて緩み、落下したとみられるという。
ヘリコプターを運航する「A社」は、当時、離陸時の風が、内部規定の上限である風速15mよりも弱いことを確認し、運搬に問題はないと判断したという。
再発防止策として、今後はワイヤーがずれないよう、板に穴をあけて通す方法に切り替えることを明らかにした。
関西電力などは、これまでに調査結果を国交省東京航空局に報告したという。
この事故を巡っては、国の運輸安全委員会も原因について調査を行っている。
(ブログ者コメント)
8月15日付で関西電力HPに、より詳細な内容の記事が図解付きで掲載されていた。ポイントのみ転載する。
『川原樋川線の鉄塔建替工事にかかるヘリコプターからの運搬物の落下に関する原因と対策について』
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2016/0815_1j.html
2.推定原因
運搬中に風の影響を受け、鉄板のバランスが崩れ、あだ巻きしたワイヤに対して吊り荷の自重が掛からなくなったことでワイヤがずれ、落下した。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。