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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201611301926分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日本原子力発電は30日、運転停止中の敦賀原発2号機(福井県敦賀市)で、放射性物質を含む1次冷却水が漏れ、協力会社の作業員10人がその水を浴びたと発表した。

日本原電は、作業員への放射性物質による汚染や、周辺環境への影響はないと説明している。

 

日本原電によると、水漏れが起きたのは、2号機の原子炉補助建屋地下2階の1次冷却水貯蔵タンク室。

 

30日午前10時50分ごろ、作業員がタンクの配管弁を分解点検するために弁のボルトを緩めると、高さ1m付近の弁と配管の接合部から水が噴出した。

漏れた水は、配管に残っていた推定約160ℓ。

水に含まれる放射能量は、国への事故報告基準よりも下回っていたという。

 

作業員はすぐにその場から退避したが、現場にいた15人のうち、弁から半径2m以内にいた18~60歳の10人が水を浴びた。

うち2人は顔に直接水がかかり、残りの8人は作業着にかかった。

当時は、布製の上下つなぎの作業着、ゴム手袋、ヘルメット、防護メガネを装着していた。

作業員の一人は「霧状に水が噴出した」と話しているという。

 

作業では、あらかじめ弁から水が漏れ出てくることを想定し、容量20ℓのステンレス製たらいを弁の下に置いていた。

しかし、想定以上の水が配管に残っていたため、水が勢いよく噴出したとみられるという。

 

水を浴びた作業員10人について、放射線測定器などで検査した結果、身体の汚染や身体内部への放射性物質の吸入はなかった。

水は常温でやけどはなく、けがもなかった。

 

出典

放射性物質含む水、作業員が顔などに浴びる 敦賀2号機

http://www.asahi.com/articles/ASJCZ5KG8JCZPGJB00T.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

同社HPに掲載されているお知らせ中の設備フロー図を見ると、当該弁は地上9mまで立ち上がっているオーバーフロー配管(直径15cm)の地上近くに取り付けられている。

 

ブログ者思うに、本来は当該弁を開けて立ち上がり部の水をタンクに戻し、タンク底部から水を抜いておくという手順だったのかもしれない。

 

敦賀発電所2号機 原子炉補助建屋地下2階 A冷却材貯蔵タンク室での作業員の被水について

http://www.japc.co.jp/tsuruga/news/2016/20161130.html

 

 

 

(2017年1月5日 修正1 ;追記)

 

20161228209分にNHK福井から、水を抜く範囲を図面上で決める際、配管長さなどを確認しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1229日付で毎日新聞福井版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事業者の日本原子力発電がトラブルの原因を調べ、28日、発表した。


それによると、作業の計画をつくる保修室という部署が、配管にたまった水を抜く範囲を図面上で決める際に、配管の長さなどを確認せず、水が少量しかたまっていないと思い込み、作業の許可を行う発電室に正しい情報を伝えていなかったという。


さらに、発電室は、本来、自分たちが行わなければならない作業を保修室が行うものと誤解するなど、双方の部署で情報の共有が不十分なまま、弁の解体作業が行われたことが原因だとしている。


このため、日本原電は、弁など機器を解体する作業計画をつくる際、現場での確認を徹底するなどの再発防止対策を図ることにしたという。

 

出典

配管内の水 少量と思い込み

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055664811.html?t=1482958115700

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

1228日付の日本原電HPに状況などが、お知らせとして、下記趣旨で掲載されていた。

 

(1)当該弁の点検を行う作業担当部署は、当該弁点検の計画にあたり、水抜き範囲を系統図で検討した際、当該弁の取付け位置や配管の長さを確認しませんでした。

このため、当該弁上部配管の水は少量だと思い込み、系統を管理している運転担当部署に水抜きを依頼しませんでした。

 

(2)運転担当部署は、当該弁点検の水抜き範囲を系統図で確認した際、当該弁が作業担当部署の管理であると考え、作業担当部署が当該弁上部配管の水抜きを行うものと判断し、作業担当部署に点検作業を許可しました。

 

出典

敦賀発電所2号機 原子炉補助建屋地下2階 A冷却材貯蔵タンク室での作業員の被水について(原因・対策)

http://www.japc.co.jp/tsuruga/news/2016/pdf/20161228.pdf

 

〇上記お知らせ中、弁付近の写真と説明図が掲載されているが、それによると、開放したフランジのすぐ上に、末端がエンドフランジ状態のドレン弁がある。

漏れを予想して20ℓのたらいを準備していたぐらいなら、フランジを緩める前に、なぜ、そのドレン弁から水を抜かなかったのだろうか?

いくら少量だと思い込んでいたにせよ・・・・。

 

 

 

(2017年1月11日 修正2 ;追記)

 

20161229日付で毎日新聞福井版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

原電は、28日、現場確認をしないまま作業計画を立てたことが原因との調査結果を発表した。

初めて点検する場所だったにもかかわらず、若手社員が系統図を見ただけで関係会社に弁の分解点検を指示していた。

 

原電によると、系統図では配管の勾配や高さは確認できないが、作業員には、配管にたまった水は少量と知らされていた。

弁のボルトを緩めたところ、たまっていた冷却水約160ℓが噴き出した。

 

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原電は再発防止策として、「ベテラン社員を活用し、プラントの全部確認を徹底する」とした。

 

出典

敦賀原発 「現場見ず計画」 冷却水噴出原因、原電が調査結果

http://mainichi.jp/articles/20161229/ddl/k18/040/319000c 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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