







2014年1月17日19時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市博多区の整形外科で昨年10月、入院患者ら10人が死亡した火災を受け、総務省消防庁は16日、すべての病院・医院に火災報知設備の設置を義務づける方針を固めた。
これまでは、病院・医院のうち、延べ床面積が500m2未満の小規模施設に設置義務はなかった。
近く、消防法施行令を改正する。
火災報知設備は、電話回線を利用して最寄りの消防署に火災発生を知らせる機器。
ボタンを押すタイプのほか、煙や熱の感知器と連動し、ボタン操作が不要のものもある。
延べ床面積500m2以上の病院・医院、一定規模以上の集客施設と学校のほか、有料老人ホームや認知症高齢者グループホームに設置が義務づけられていた。
新たな設置義務づけの方針は、この日の有識者会議で消防庁が示した。
火災のあった整形外科で通報が遅れたことを重くみた。
火災報知設備がなく、火災に気付いた看護師は外に出て、通りかかったタクシー運転手に通報を頼んでいたという。
また、医院の職員らが初期消火をできなかったことから、小規模施設を対象にした防災訓練マニュアルを作成する。
有識者会議ではこのほか、小規模病院・医院へのスプリンクラー設置の義務化の是非についても話し合われた。
設置義務が新たに広がる火災報知設備は、火災報知機の一つ。
火災報知機は、消防機関だけでなく、設置施設内にいる人や警備会社などに火災の発生を知らせる設備の総称という。
火災は10月11日未明に起きた。入院患者8人と元院長夫妻が死亡した。夜間の当直勤務についていたのは、女性看護師1人。1~4階にあった防火扉のうち、少なくとも6枚が作動せず、火元とみられる1階から煙が階段を通って一気に上昇して被害を広げた。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1H4VCFG1HUTIL02K.html
2014年1月17日18時58分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後5時前、北見市の北見工業大学で「爆発して火が出ている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけると、マテリアル工学科の校舎3階の研究室から火が出ていて、消火にあたった結果、火はおよそ1時間後に消し止められた。
警察によると、当時、研究室には2人の学生がいて、このうち22歳の女子学生が頭や首にけがをして病院で手当を受けているという。
けがをした女子学生が実験中にエーテルと呼ばれる液体をフラスコに入れて火で加熱していたところ、突然、フラスコが破裂し火災が起きたということで、警察が当時の詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140117/4569131.html
実験内容に関し、以下の報道もあった。
(1月18日0時16分 毎日新聞)
女性がフラスコ内でアルコール類を蒸留させているときに爆発した。
http://mainichi.jp/select/news/20140118k0000m040154000c.html
(1月17日21時14分 共同通信)
女子学生は、フラスコで薬品を蒸留させる実験をしていて負傷した。
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014011701002222.html
(2014年3月1日 修正1 ;追記)
2014年1月19日付の北海道新聞紙面に、テトラヒドロフランを加熱中の事故で爆発は2回起きたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。 (当該情報に基づき、タイトルも修正した)
爆発は2回にわたって発生していたことがわかった。
警察などによると、研究室には当時、軽傷を負った女子大学院生(22)と男子学生の2人がいた。
大学院生が、テトラヒドロフランという引火しやすい物質を加熱する実験中に、何らかの原因で1回目の爆発が発生。フラスコが破裂して顔や首などにけがを負った。
爆発音を聞いて、他の学生が駆け付けたところ、間もなく2回目の爆発が起きたという。
研究室では窓ガラス2枚が割れたほか、火災も発生しており、警察は爆発の状況や原因などを調べている。
(ブログ者コメント)
kis-netで調べてみると、テトラヒドロフランの用途の一つは溶剤とのこと。
よって、何かの溶媒として実験に使用していたのかもしれない。
また、空気などにさらされると爆発性の過酸化物を生じるとも書かれている。
よって、そういった物質が生成されていたのかもしれない。
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/kisnet/hyouji.asp
2014年1月17日23時7分に中日新聞から、同日17時1分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時50分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で配電設備のショートが起こり、製鉄所内が停電した。
コークス炉の設備が止まり、炉内に一酸化炭素ガスがたまる恐れが出てきたため、これを炉の煙突から放出して燃焼させた。
大量の黒煙が周囲に流れ、付近の道路が一時通行止めになった。けが人はいない。
新日鉄住金によると、配電設備の更新作業中にショートが起き、火花が散った。
設備の一部が焼けたが、作業員がすぐに消火器で消し止めた。
新日鉄住金は会見で「ショートの原因は調査中」とし、大量の煙は「コークス炉のガスを燃焼させただけで、火災ではない」と説明している。
説明によると、製鉄の燃料として使うコークスを製造するため、炉では石炭を熱分解処理している。
その際に生じる可燃性ガスを、通常は後方の施設に送ってエネルギーとして再利用するが、停電で処理工程が止まりガスを送れなくなった。
そのためガスを燃やし、煙が出たという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014011790230748.html
http://www.asahi.com/articles/ASG1K5H4WG1KOIPE148.html
2014年1月18日1時9分に読売新聞からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日に発生した火災の原因は、構内の発電所にある配電設備のショートとみられることがわかった。
火は作業員が消し止め、けが人はなかった。
一方、コークス炉から噴き出した炎や黒煙は炉内のガスが燃焼したもので、同製鉄所は火災にあたらないとした。
黒煙の噴出は夜も続いたが、市などによると、健康被害を訴える人は確認されていない。
警察などによると、作業員が発電所の電流を流すスイッチを更新する作業中、配電設備がショートして出火。停電が発生し、コークス炉への送電ができなくなった。
石炭を蒸し焼きにする過程で発生するガスが炉外に噴き出すおそれが生じたため、非常装置が作動してガスを燃焼させ、大量の黒煙が出たという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140117-OYT1T01222.htm
2014年1月20日15時11分にmsn産経ニュースからは、停電原因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ブレーカーがショートして火花が散って近くのポリ袋に引火、全設備が停電により一時停止した。
停電により処理できなくなった一酸化炭素ガスをコークス炉上部で燃焼させたため、18日早朝まで大量の煙が出た。
また、2014年1月21日付で読売新聞中部版から、操業再開に向けた安全確認中にまた停電して黒煙が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時10分頃、新日鉄住金名古屋製鉄所から「停電が発生し、煙が出ている」と消防に通報があった。
けが人はなく、一酸化炭素などの有毒ガスの発生は確認されなかった。
同製鉄所では17日にも構内の発電所で火災が発生し、大量の煙が出るトラブルが起きている。
同社によると、構内の発電所から各設備に配電する電気系統の一つで過大に電気が流れ、安全装置が働いて送電が停止。
コークス炉3基で一酸化炭素ガスが処理できず、一酸化炭素が放出しないようガスを燃焼させたため、煙が発生した。
煙は同日午前11時15分に止まり、東海市などによると、一酸化炭素などの有毒ガスは計測されなかった。
過大な電気が流れた原因は不明だが、前回ショートした配電系統とは別系統であるため、同製鉄所では、関連性はないとみている。
同製鉄所は18日に一部の施設で操業を再開。今回のトラブルは、全面再開に向けた安全確認中に起きた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20140121-OYT8T00152.htm?from=popin
(ブログ者コメント)
たしかNHKだったと思うが、当日昼過ぎの定時ニュースの冒頭、「ただいま入ってきたニュースです。製鉄所で火災が発生しています」というアナウンスとともに、ヘリから撮影された映像が流されたが、それを見たブログ者は、すぐさま、これは火災ではないのではないか?と思った。
なぜなら、東日本大震災時もどこかの製鉄所で同じような炎が出ているのを空撮していたが、結局は火事ではなかったことを知っていたからだ。
今回のトラブル報道では「火災」以外、「炎上」という言葉を使ったメディアもある。
報道に携わった人の中で、東日本大震災時の映像を思い出した人は、どれほどいたのだろうか?
ことほど左様に、事故・トラブルの記憶というものは薄れていくのかもしれない。
(2014年4月19日 修正1 ;追記)
2014年4月14日21時49分に毎日新聞から、両日のトラブルに関する原因が、下記趣旨でネット配信されていた。
また、4月15日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新日鉄住金名古屋製鉄所は14日、再発防止策などを記した文書を東海市に提出した。
1月17日の停電は、施設内にある発電所の遮断器(大型ブレーカー)の絶縁体内面に空気を介して異物などが付着してショートしたと推定。
同20日の停電は、復旧過程で大型モーターを起動したため過電流が生じたのが原因という。
今年度中に空気を必要としない真空タイプの遮断器に更新するとともに、来年度末までに煙が発生したコークス炉のガス排送設備の電源を2系統にし、一方が停電しても煙が出ないようにするとしている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140415k0000m040102000c.html
※タイトルが17日のトラブルだけの記載だったので、20日のトラブルも記載した。
2014年1月3日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、同主旨の記事が2014年1月3日付の上毛新聞紙面にも掲載されていた。
1日午後1時50分ごろ、太田市の日野自動車新田工場で脱臭装置の設置作業中、委託を受けた会社の従業員の男性(51)が高さ約3.5mの足場から転落し、頭を打って死亡した。
警察によると、男性は、高さ約3mの装置の上に約8トンの別の装置をクレーンで積み上げる作業の指示をしていた。
現場では5人が作業にあたっていたという。
警察は事故原因を調べている。
(2014年4月1日 修正1 ;追記)
2014年3月18日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、パイプ1本で組まれた足場の上で作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太田労基署は17日、設備設置工事を手がける八島工業運輸と同社工事主任の男性(34)を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、太田市の自動車整備工場で従業員の男性が鉄パイプ1本で組まれた高さ3.76mの足場で脱臭装置の取り付け作業中に転落して死亡した。
同社と主任は、高さ2m以上の作業場に歩み板を設けるなどの、同法が定める安全対策を怠った疑いがある。
2013年12月30日付で毎日新聞山口版と朝日新聞山口版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前7時10分ごろ、和木町和木6のJX日鉱日石エネルギー麻里布製油所で、ニードルコークスを製造する第2カルサイニング(熱処理)装置から出火。ベルトコンベヤー(長さ19m、幅0.6m、高さ約20m)付近でベルト部分が溶解し、約7時間後に鎮火した。
けが人はなく、構内の製油プラントなどにも影響はないという。
同製油所などによると、焼けたベルトコンベヤーは、原油から分離した石油コークスを回転式円筒炉(キルン;長さ約49m、直径約2.9m)に運び入れていた。
炉内温度は800〜1000℃といい、同製油所は、炉から漏れ出した高熱のガスなどのため、コンベヤーのゴムベルトが発火した可能性があるとみている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20131230ddlk35040176000c.html
2013年12月28日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時5分ごろ、桑名市の日立金属桑名工場で、同社社員のKさん(55)が設備の修理中に倒れ、まもなく死亡した。
警察によると、Kさんは熱で金属をつなげるための焼鈍炉を修理していた時に炉内で倒れた。
当時の炉内温度は約90℃で、Kさんの全身には軽い熱傷があるという。
また、2013年12月28日付の伊勢新聞紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、男性は同僚らと、操業を停止した炉の天井断熱材を修理する作業中だった。
炉は間口約3m、高さ約3m、奥行き約50mあり、男性は入口から約18m付近で倒れていたという。
(ブログ者コメント)
熱傷は倒れた後のものかもしれないが、ここは「熱傷」カテゴリーに分類しておく。
2013年12月27日付の岐阜新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。また、2013年12月28日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後5時ごろ、瑞穂市生津天王町のN鉄工所で、従業員の男性(55)が作業中に機械に左腕を巻き込まれて負傷し、病院に運ばれたが約2時間後に死亡した。死因は失血死。
警察によると、男性はドリル(刃の直径3cm)で工作機の土台に穴を開ける作業をしていたところ、上着の左袖部分がドリルの刃に巻き込まれ、左腕が切断されたらしい。
事故当時、男性を含む従業員3人がそれぞれの持ち場で働いていたという。
別の作業をしていた同僚が「ドン」という音を聞いて駆けつけたところ、男性が倒れているのを発見したという。
警察は、事故原因を調べている。
2014年1月17日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前10時15分ごろ、川崎市川崎区鈴木町の「味の素川崎事業所」で、地下1階、地上3階建ての旧排水処理施設から出火。
延べ3637m2のうち、230m2を焼いた。けが人や延焼はなかった。
警察などによると、施設は昨年10月から解体工事中で、使用していなかった。
当時、ガスバーナーを使って樹脂製のタンク(横約6m、高さ約m)とダクトを切り離す作業などをしていたが、作業員が休憩で現場を離れた間に煙が出たという。
警察は、火の粉がタンクに移った可能性もあるとみて、出火原因を調べている。
現場は京急大師線鈴木町駅近くで、同線は最大で9分の遅れが出た。
近所の男性会社員(65)は、「とにかくすごい黒煙で、においも臭かった。近くでこんな火事が起きてびっくりした」と話していた。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401170022/
2014年1月18日付で毎日新聞神奈川版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、排水処理施設は地上3階建て。新設備の稼働により昨年10月から解体していた。
3階にあるタンク付近から火が出たが、当時、作業員は休憩中だった。
直前までステンレス配管のガス溶断を行っていたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20140118ddlk14040196000c.html
(2014年2月6日 修正1 ;追記)
2014年1月18日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)から、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
接続しているステンレス配管をガスで焼き切り、水をかけた後、作業員が休憩中に発火したという。
2014年1月17日12時26分に毎日新聞から、同日13時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前7時40分ごろ、山口県山陽小野田市の小野田港の岸壁に係留していた作業台船(長さ約29m、幅7.8m、178トン)のエンジンルームで、作業員2人が倒れているのを近くにいた作業員が発見。共に意識はあるという。警察が一酸化炭素中毒とみて調べている。
県警によると、2人は船長兼務のIさん(69)と副船長兼務のYさん(73)で、Yさんは一時意識不明だったが、その後回復。
作業台船を雇った小野田化学工業(東京)によると、IさんはYさんを救出中に倒れたという。
台船の積み荷はリン鉱石の加工品で、同社小野田工場に降ろすため係留していた。
Yさんはクレーンを動かすため、船首部分のエンジンルーム内で作業中だった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140117k0000e040257000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASG1K3DFRG1KTZNB119.html
2014年1月16日17時2分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月、高山市では暖房器具で加熱された小型のボンベやスプレー缶が爆発する事故が2件相次ぎ、消防では暖房器具のそばや火の気のあるところでボンベやスプレー缶を置きっぱなしにしたり使ったりしないよう改めて注意を呼びかけている。
高山市内では15日、アパートの部屋でストーブのそばに置いてあった使用済みのガスコンロ用小型ボンベが爆発する事故があった。
この部屋で暮らす70代の男性にケガはなかったが、破片の一部が天井を突き抜けたほか、窓ガラスも割れたという。
高山市では7日にも、ファンヒーターのそばにあった殺虫剤のスプレー缶が爆発して、住宅の一部を焼く火事が起きたばかりだった。
このため高山市消防本部では、ストーブなどの暖房器具のそばや火の気のあるところではガスボンベやスプレー缶を置きっぱなしにしたり、使ったりしないよう、防災無線などを通じて改めて注意を呼びかけている。
高山市消防本部予防課の松山課長は「可燃性のガスが入っていることを理解して、暖房器具のまわりにガスボンベやスプレー缶がないかよくチェックして欲しい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084525091.html?t=1389910170131
2014年1月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記3件。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3581/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3582/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3583/
(2014年1月21日 修正1 ;追記)
2014年1月17日1時40分に毎日新聞から、原因調査のため現場で試料を採取中に炎が上がったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後3時15分ごろ、県警や消防などが爆発した熱交換器周辺にあった部品から化学物質などの採取作業中に突然、部品から炎が出た。
火は約1mの高さに上がったが自然に消え、けが人はなかった。
県警や同社によると、現場では当時、県警や市消防本部、労基署の約20人が立ち会い、耐火服にヘルメット、ゴーグル姿の同社員数人が爆発原因を調べるため、試料の取り出し作業をしていた。
発火後には煙がしばらく出て、この試料は燃え尽きたという。
事故翌日の現場検証以来、初めての熱交換器近くでの作業だったが、安全確保のため、この日の作業は打ち切った。
同社幹部は、機器に残っていた危険物質のクロロシラン系化合物が何らかの原因で燃え上がった可能性を指摘し、「発火するかもしれないと準備して作業を進めていた」と話している。
消防本部職員も「(発火は)想定の範囲内」と話した。
17日以降も、安全を確認しながら作業を進める方針。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140117k0000m040185000c.html
2014年1月16日19時18分に朝日新聞からは、現場写真付きの若干異なる記述の記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
爆発事故が起きた熱交換器付近で、また爆発があった。
原因を調べるため、三重県警捜査員の立ち会いのもと,同社社員が検証の準備中だった。
突然、小さな爆発が起き、高さ約1mの炎が上がり、周囲に一時煙が充満した。
けが人はなかった。
この日は、9日に爆発事故が起きた熱交換器の周辺機器から、残っている化学物質を採取していた。
作業は耐火服やヘルメットを装着した社員数人が担当。県警捜査員や四日市市消防本部、労働基準監督署の職員ら計約20人が取り囲むようにして進められていた。
爆発は、熱交換器につながるバルブから不純物を採取中に起きた。
突然、バルブ付近から「ポン」という鈍い爆発音が響き、高さ約1mの赤い炎が立ち上った。
直後に茶色の煙が舞い上がり、煙はすぐに白色に変わり、4、5秒間、辺りに立ちこめた。
作業していた社員らは爆風から逃れた後、バルブに透明なシートのようなものを巻き付けて再爆発を防いだ。
同社幹部によると、採取した不純物の中にあった可燃性の化合物が、何らかの原因で爆発した可能性があるという。
この幹部は「万が一のため、発火も想定して準備をしていたが……」と疲れた表情で話した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1J5G0SG1JOIPE015.html
(2014年2月14日 修正2 ;追記)
2014年2月8日付で朝日新聞(聞蔵)から、過去の発火事例が活かされていなかったという解説記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
三菱マテリアル四日市工場で5人が死亡した爆発事故から、9日で1ケ月。
過去にも同様の作業で発火を繰り返していたが、同社は作業は「発火が前提」とし、カギとなる物質の研究を怠るなど原因を解明せず、安全対策が不十分なままだった。
工場では2011年3月にも熱交換器の洗浄作業中に発火。蓋を開けて中の化合物をかき出していた作業員がやけどをしたが、同社はこの事故を原因未解明のまま処理した。
これ以前にも、けがを伴わない発火は何度かあったという。
同社幹部は、今回の事故で発火した化合物をシリコシュウ酸とみる。
危険物を扱うハンドブックに未記載の特殊物質で、特性は完全に分かっていない。
同社と同じ多結晶シリコンを造る国内最大手のトクヤマも、「うちでは発生せず、そもそもシリコシュウ酸という物質は知らない」と話す。
化学物質を扱う際の国の指針は、大事故に至らなかった「ヒヤリハット事案」が起きれば、原因究明と対策を義務づけている。
過去の事故も含め、特性が未解明のシリコシュウ酸が原因の可能性があるなら、より慎重な扱いが必要になる。
だが三菱マテリアルは本格的な原因究明を怠る一方、事故を起こした作業について「発火する前提で耐火服や手袋を着けるようにしていた」と説明。
今も「原因はわからない。今回のような爆発は想定していなかった」とする。
横浜国立大学の大谷英雄教授(安全工学)は、「何回か発火したことのあるような工程を見直さないのはおかしい。他の化学メーカーに比べ、慎重さに欠ける」と指摘している。
警察は、業務上過失致死の疑いで捜査を進めている。
過去の発火にも着目し、安全対策が十分だったか調べるとみられるが、原因物質特定や爆発のメカニズム解明に時間がかかりそうだ。
捜査幹部によると、爆発した熱交換器で化学反応が続いている危険性があり、化学物質などの採取ができない状態だという。
三菱マテリアルは5日、事故現場にいた協力会社の作業員が新たに痛みを訴え通院を始めたため、けが人は1人増えたと発表した。
この事故での死亡は5人、重軽傷は13人になった。
また、2014年2月12日16時47分に共同通信から、熱交換器の洗浄手順書に爆発への注意喚起がなかったなどの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
捜査本部は12日、現場にいた作業員を含む工場関係者計約30人を事情聴取した結果、いずれも「ここまでの爆発は想定しなかった」と話していることを明らかにした。
熱交換器の洗浄に関して作成された手順書に、爆発への注意喚起がなかったことも判明。
捜査本部は、同社の危険想定に不備があったとみている。
捜査本部によると、爆発原因となったとみられる熱交換器内部に付着した化学物質は専門機関が鑑定している。
熱交換器も解体して調べる方針だ
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014021201001815.html
2014年1月15日14時0分にテレビ朝日から、同日13時35分に共同通信から、同日13時38分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時50分ごろ、港区西麻布の24階建てのタワーマンションの地下駐車場建設現場で「鉄板が地下に墜落した」と通報があった。
警察官が駆けつけたところ、地下12mで作業していた作業員の男性2人(60歳と28歳)が、機械式の駐車場で車を載せる「パレット」と呼ばれる鉄製の台座の下敷きになっているのが見つかった。
パレットは、取り付け作業中に6mの高さから落下したとみられ、縦6m、横2.2m、重さは800kgだった。
消防によると、パレットはクレーンなどで吊られていたとみられる。
2人は搬送された病院で死亡し、警察が業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
出典URL
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000019615.html
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014011501001434.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140115/dst14011513390006-n1.htm
2014年1月14日21時15分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後5時すぎ、いわき市小名浜にある銅の精錬を行う「小名浜製錬」で爆発が起きたと、近所の住民から消防に通報があった。
工場では37歳の男性社員が左足にやけどをして、病院で手当を受けている。
やけどの程度は軽いという。
警察や会社によると、爆発が起きたのは建屋の中に2つある銅を溶かす反射炉の内の1つで、高温に溶かした銅を精製する作業中だったという。
会社によると、溶けた銅の取り出し口から通常よりも勢いよく銅が飛び出して、冷却用の水と反応して水蒸気爆発が起きたとみられている。
また、男性は炉から漏れた銅をとめようとした際にやけどをしたという。
反射炉がある建屋内が高温で危険なため、警察と消防では、温度が下がるのを待って、早ければあす、建屋内に入って現場の詳しい状況を調べることにしている。
小名浜製錬のすぐ近くに住む主婦(63)は、「突然、ドンという大きな音がして家が揺れるような感じがした。窓を開けて工場の方を見ると海側の工場の建物から黒い煙があがっているのが見えた」と話していた。
会社のホームページの情報では、小名浜製錬は本社は東京で、いわき市小名浜に工場があり、工場の敷地面積は44万m2あまりで、電線や電子機器の材料に使われる銅製品を製造しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054477941.html?t=1389736140542
(2014年1月23日 修正1 ;追記)
2014年1月16日付の福島民報紙面に、事故時の状況に関する、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
当時、作業していたのは男性2人で、炉内で熔かされた銅鉱石から銅を抽出する作業中だった。
銅の熔体が流れ出る抜け口が広がって高温の銅が漏れ出し、近くに設置してあった冷却装置の冷却水と反応して事故が起きたという。
2014年1月15日9時16分にNHK金沢から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日正午すぎ、加賀市別所町の倉庫で、飲食業の男性(73)が、荷物を上げ下げするリフトを解体するため、かごの下で作業をしていたところ、突然落下してきたかごとリフトを支える金属製の枠組みの間に体を挟まれた。
男性は腹のあたりを強く挟まれ、通報を受けて駆けつけた消防におよそ5時間後に救出されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、倉庫は加賀市のNPOが所有しているが、長期間使われていなかったという。
男性はNPO法人の関係者と知り合いで、リフトを解体して鉄の部品を換金するためNPO法人に解体したいと申し出て、知人と3人で作業を行っていたという。
リフトには電気が通っていない状態だったということで、警察はかごが落下した原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3024483091.html?t=1389820719979
1月15日16時35分に石川テレビからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、このエレベーターは荷物の運搬に使うもので、現在は使われておらず、電気も通っていないという。
現場となった倉庫は、自立支援施設などを運営する加賀市のNPO法人が3年前から所有していて、3階建てのうち、1階部分のみを荷物置き場として使っているという。
出典URL
http://www.ishikawa-tv.com/news/main.php?id=22223
(ブログ者コメント)
クレーンであれ、リフトであれ、エレベーターであれ、吊られている物の下に入ることは本質的に危険な行為だ。
今回の事例に関していえば、たとえば、かごを最初に撤去するとか、かごが落ちないように物理的に固定するなどの対策はとれなかったものだろうか?
2014年1月14日21時20分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日正午ごろ、函館市の鉄工所で、トレーラーからドラム缶を運び出していたトラック運転手の男性(57)が、ドラム缶とともに荷台から転落して下敷きになり、頭を強く打って死亡した。
男性は14日正午ごろ、函館市昭和1丁目にある鉄工所で、トレーラーに載せたコンテナからドラム缶を運び出す作業をしていたところ、誤って荷台から転落してドラム缶の下敷きになった。
男性は市内の病院に運ばれたが、頭を強く打っていて、まもなく死亡した。
警察によると、地面から荷台までの高さは1m35cmで、ドラム缶には砂や砂利を固める硬化剤が入っていて、重さが210kgほどあったという。
警察で、事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140114/4476731.html
(2014年1月23日 修正1 ;追記)
2014年1月15日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨のやや詳しい記事が掲載されていた。
トレーラーの荷台上でドラム缶をフォークリフトに移していたところ、約1.4m下の地面に転落。
直後にドラム缶が男性の頭部付近に落下したという。
2013年1月13日20時42分にNHK盛岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後、大槌町の三陸沿岸道路のトンネル工事現場で、伐採した木を重機で運び出す作業をしていた会社員の男性(55)が、重機の下敷きになって死亡した。
警察によると、男性は13日午後2時50分ごろ、大槌町大槌の三陸沿岸道路のトンネル工事現場で、伐採された木をショベルカーで運び出す作業を行っていたが、何らかの原因でショベルカーが左側に傾き、男性が降りたところにショベルカーが倒れ、下敷きになったという。
男性は全身を強く打って、救急隊が駆けつけた時には心肺停止状態だったということで、警察では詳しい事故原因を調べることにしている。
事故があったのは、国交省から前田建設工業が受注して去年3月に着工したトンネル工事の現場で、管轄する南三陸国道事務所によると、事故原因がわかり安全対策を取るまで、一時中断するという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044454071.html?t=1389649011550
(2014年8月5日 修正1 ;追記)
2014年8月4日12時17分にNHK盛岡から、誘導員未配置の疑いで現場責任者などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
復興工事として進められている大槌町のトンネル工事現場で、ことし1月、男性作業員が重機の下敷きになって死亡した事故について、労基署は、必要な安全対策をしていなかったとして、工事を請け負っていた会社などを労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、仙台市に本社がある「K建設」と当時の現場責任者(62)。
この事故は、ことし1月13日、国が復興道路として建設を進めている三陸沿岸道路の大槌町のトンネル工事現場で、当時55歳の男性作業員が重機の下敷きになって死亡したもの。
釜石労基署によると、この作業員は、山の斜面で重機を使って伐採された木を運び出す作業を行っていたが、この重機が傾いたために降りたところ、そのまま下敷きになったという。
労基署は、この現場では重機が転落する危険性があったにもかかわらず、誘導員を配置していなかったとして4日、工事を請け負っていた会社などを労安法違反の疑いで書類送検した。
これについてK建設は、「担当者がいないので、コメントできない」と話している。
県内では復興工事の本格化で労災事故が相次ぎ、ことし6月までの半年間で去年の同じ時期の3倍にあたる15人が死亡していることから、岩手労働局は安全管理の徹底を呼びかけている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043504181.html?t=1407187022552


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。