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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2015452339分に読売新聞から、トラブル時の状況を報じる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

4654分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

5日午前11時頃、徳島県松茂町の徳島空港で、羽田発の日本航空455便(ボーイング767300型機)のパイロットが着陸しようとしたところ、滑走路に作業車両を発見し、着陸をやり直すトラブルがあった。

 

徳島空港の滑走路を走る白い車が通り過ぎた30秒ほどあとに、旅客機が着陸しようと滑走路に近づくが、再び浮上していった。

日航によると、いったん車輪が着地したが、すぐに離陸して危機を回避したという。

同機は約25分後に着陸。乗客乗員計67人にけがはなかった。

 

徳島空港は、海上自衛隊の航空機と民間機が滑走路を共用。空港の管制・管理は海自徳島教育航空群が担当する。

同群によると、滑走路では当時、委託を受けた民間業者が同群の車両を使い、航空機に滑走路終端までの距離を知らせる「距離灯」の電球交換をしていた。

だが、管制官が業者に退避の指示を忘れ、無線で着陸許可を出したという。

 

日航によれば、パイロットは滑走路上空に差しかかる前に作業車両の存在に気づき、「着陸やり直し」操作の過程で車輪を着地させ、直後に離陸。

この後、同機は上空を旋回し、再度着地を試みた。

その際、車両は滑走路から出ていたが、パイロットは視界不良のため着地寸前で再び高度を上げ、結局3回目で着陸に成功したという。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150405-OYT1T50094.html?from=ycont_top_txt

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2462259.html

 

 

46059分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

徳島空港で5日、日航機が着陸しようとして滑走路上の作業車を発見、再上昇したトラブルは、視界不良など悪条件が重なれば重大事故につながりかねない事態だった。

日航機と作業車の距離は1000~1500m。最悪の場合、5~6秒後に衝突の恐れもあった。

国交省の担当者は、主翼の付け根付近の「主脚」のタイヤがいったん滑走路に接地するほど着陸操作の最終段階に至ってから再上昇したことを重視。「障害物が原因で接地後に再上昇するのはめったにないこと」と指摘した。

 

さらに、そのまま機首付近の「前脚」も接地し滑走していれば、機体と作業車が衝突した恐れもあるため、担当者は「深刻な事態と受け止めている」と話した。

パイロットは、滑走路への進入中の着陸やり直しや、タイヤが接地してからの再上昇を通常から訓練。

ただ、日航の担当者は,「今回は目視で作業車を発見できたが、悪天候で視界が悪ければより困難になる。管制上、どういうミスがあったのか詳しく調べてほしい」としている。


出典URL

http://www.sankei.com/affairs/news/150405/afr1504050026-n1.html

 

 

461515分に朝日新聞からも、同趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。

461720分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日航機が車を発見してから回避のために急上昇するまで15秒程度だったとみられることが、国交省航空局への取材でわかった。

 

国交省によると、着陸許可を受けた日航機は滑走路の東側から車輪を出して進入。

滑走路の東端付近で副操縦士が2500mの滑走路の中間地点付近で白い作業車を発見し、機長が着陸回避を決断した。

車輪は、作業車の約800m手前で接地したが、急上昇で危険を回避した。

この間、約15秒だったとみている。


徳島空港は民間と海上自衛隊が共用し、管制は海自徳島教育航空群が担っている。

同航空群によると、管制業務は通常4人態勢だが、日航機に着陸を許可した当時、管制室には1人しかおらず、ほかの3人は別の階で別の業務をしていたという。

 

広報室は、「土日曜は訓練飛行を行わずに民間機しか発着しないため、管制業務は1人でも担当が可能で、法的にも問題はない」と説明している。


同航空群によると、管制官は、5日午前10時40分、作業車へ滑走路への進入を許可した。

作業車は午前10時43分に滑走路に進入。車には業務委託先の外部社員1人が乗車していた。

 

管制官は、午前10時53分に、乗客乗員67人を乗せた日航機に着陸を許可したが、作業車には滑走路外への退避を指示していなかった。

日航機は6分後に着陸やり直しを連絡し、上昇後の午前11時2分、作業車は滑走路の外に出た。

 

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASH463FZZH46PUTB003.html

http://www.47news.jp/CN/201504/CN2015040601002000.html

 

 

462029分に産経新聞からは、1人管制に対する下記趣旨の問題提起的な記事がネット配信されていた。

 

1人で勤務していた海自の管制官が、滑走路に進入していた作業車の存在を忘れ、日航機に着陸許可を出していた今回のトラブル。

国交省の管制官がいる空港では、過去のミスから2人以上の勤務が原則となっており、配置のあり方が議論になりそうだ。


空港に着陸しようとする航空機は、管制官から許可を得る必要がある。

着陸後は、駐機場までの地上走行経路の指示を、管制官から受ける。

許可と指示は、それぞれ無線交信する周波数が異なる上、ほかに離陸機とのやり取りも必要で、通常2人以上の管制官で担当する。


国交省によると、規則上は1人勤務でも問題ないが、過去のミスを受けて、2人以上の配置を指導している。

 

最近では平成23年9月、那覇空港で管制官2人が担当していた時間に、相手を休憩させ1人だけで勤務していた管制官が居眠りしてしまい、航空機からの無線での呼び掛けに応答せず、一部の着陸機が進入をやり直す事態となったこともあった。


ただ、「原則2人以上」を徹底しているのは、国交省の管制官がいる空港に限られ、全国に8つある、自衛隊機と民間機が乗り入れる徳島空港のような共用空港については、防衛省の配置規則に従うため、国交省では関知していない。


航空評論家の青木謙知氏は、「空港の隅々まで見渡せる狭い地方空港では1人で十分だ」と指摘し、「問題は車両の存在を忘れる管制官の低い意識だ」と話す。

一方、元全日空機長の前根明氏は、「複数態勢であれば(今回のトラブルは)防げた可能性もある」としている。

 

出典URL

http://www.sankei.com/affairs/news/150406/afr1504060030-n1.html

 

 

(2/2へ続く)

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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