(1/2から続く)
4月7日20時19分にNHK徳島からは、自衛隊が管制している他空港の状況について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NHKが同様に自衛隊が管制を行っている全国7か所の空港について取材したところ、いずれも内部規定に基づいて、2人以上の態勢で管制業務を行っていることが分かった。
徳島空港の管制業務を担当する海上自衛隊徳島教育航空群によると、トラブルがあった日曜日は民間機の発着しかないことから、管制官が1人で対応していたという。
自衛隊が管制業務を行う空港は、国内では徳島空港以外に、航空自衛隊による「新千歳」や「三沢」、「茨城」など6つの空港と、陸上自衛隊による「丘珠空港」の、あわせて7か所あり、NHKが取材したところ、いずれも内部規定に基づいて、2人以上で管制業務を行っていることがわかった。
徳島空港は海上自衛隊が管制業務を行う唯一の空港で、内部規定はあるが、人数は示されていなかったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023821011.html?t=1428440415351
4月7日15時17分に朝日新聞からは、管制体制を見直すという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上自衛隊徳島教育航空群広報室は7日、管制官が1人で業務を担うことについて「問題があった」との見解を示した。
当初は「問題ない」としていたが、5日に起きた着陸やり直しの経緯などを再調査し、管制官1人でトラブルが起きた過去の事例などもふまえて判断を変えた。
今後、管制業務の内容や人数などの内規を見直すという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH4741M0H47PUTB00D.html
(ブログ者コメント)
那覇空港の事例は、下記参照。
2011年9月15日掲載
2011年9月13日 深夜の那覇空港で主幹管制官が居眠りし、貨物機2便が離着陸遅れ (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/740/
その後、高松空港でも、管制官が一人になった時にトラブルが起きている。
2012年12月24日掲載
2012年12月17日 高松空港で1人勤務の管制官が居眠りしていたため着陸寸前の旅客機が交信できず、もう一人の管制官は私用で1時間ほど外出していた (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2557/
(2016年8月29日 修正1 ;追記)
2016年8月26日8時8分に読売新聞から、出発機の滑走路選びに気を取られていた、滑走路閉鎖中の表示板も使っていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日10時45分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
調査報告書を運輸安全委員会が公表した25日、同空港の管制業務を担当している海上自衛隊徳島教育航空群は、松茂町の同航空群で記者会見を開き、トラブルを陳謝した上で、関係者の処分を検討していることを明らかにした。
報告書では、男性管制官が出発機の滑走路選びに気をとられ、作業車両の存在を忘れたことなどが原因と指摘。
トラブル時、管制室には管制官が1人しかおらず、作業車両が滑走路で作業をする際に慣例となっていた「滑走路閉鎖中」を示す表示板も使われなかったことも一因になったとしている。
車と機体は10数mまで近づき、運輸安全委は、「ここまで接近したのは、国内では、この数10年、例がない」としている。
記者会見では、同航空群司令、森1等海佐の「一歩間違えば大きな事故につながった管制ミス。報告書を厳正に受け止め、再発防止と安全確保のため指導を徹底する」とのコメントが出された。
同航空群司令部首席幕僚の高田1等海佐は、当時の状況について、「管理態勢に問題があった」とした上で、再発防止策として、トラブル後は管制室に2人以上の管制官を置くことを内規で定めた他、「滑走路閉鎖中」の表示板は大きく目立つ色に変え、使用を義務付けたことなどを説明。
高田1等海佐は、「国民にご迷惑をおかけし、申し訳ない」と頭を下げた。
出典
『「一歩間違えば大事故に」…海自が管制ミス陳謝』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160825-OYT1T50151.html?from=ycont_top_txt
『滑走路の作業車忘れ着陸許可 徳島空港の着陸トラブル』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8S3RS6J8SUTIL00D.html
(ブログ者コメント)
運輸安全委の報告書は、下記参照。
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2113
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。