2022年11月2日12時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乗務前に呼気から基準値以上のアルコールが検知されたとして、大阪府高槻市は、市営バスに勤務する男性運転手(49)を戒告の懲戒処分とした。
10月31日付。
運転手は「蒸しパンを食べて出勤した」と説明しているが、パンに含まれるアルコール成分が反応した可能性が高いという。
市交通部によると、運転手は10月23日午前9時過ぎ、営業所に車で出勤。
乗務前のアルコール検査で、呼気から、市の内規で定める基準値(1リットルあたり0・07ミリグラム)を超える0・11ミリグラムのアルコールが検知された。
さらに15分かけて2回検査し、それぞれ0・11ミリグラム、0・081ミリグラムが検知された。
道路交通法が定める酒気帯び運転の基準値(1リットルあたり0・15ミリグラム)は超えていなかったが、運転手の乗務は認められず、別の運転手が代行した。
バスの運行に支障はなかった。
運転手は出勤する10~15分前、車で営業所近くのコンビニに寄って蒸しパンを購入して車内で食べた、と説明しているという。
市交通部によると、この蒸しパンに含まれる「酒精」という食用に使われるアルコールが、検知器に反応した可能性が高いという。
市交通部ではパンのほか、栄養ドリンク、うがい薬、キムチなどの発酵食品も、検知器で反応する可能性があるとして、乗務直前に食べないよう、営業所内で貼り紙をするなどして注意喚起していたという。
運転手は勤務歴約20年のベテランで、このことも知っていた。
「この日は起床が遅れて急いでいて、朝食がまだだったと思い、直前にパンを食べてしまった。業務に支障をきたして申し訳ない」と話したという。
担当者は、「乗務直前にパンを食べたらいけないというのは、バス業界では常識。お客様に安心して乗っていただくことが大事で、アルコールが検知されたことは重たい。改めて周知徹底して、再発防止に努めたい」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASQC23SPMQC2OXIE00C.html
11月2日1時55分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、蒸しパン専門店では基本的にアルコールは使わない、酒精が使われた蒸しパンを食べた直後に検査すると口の中に残っていたものが反応する可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
なぜ、蒸しパンを食べてアルコールが検出されたのか。
東京・目黒区にある蒸しパン専門店「目黒八雲むしぱん」で話を聞きました。
蒸しパン専門店オーナー:
「(材料は)基本的に小麦粉、米粉(こめこ)、ベーキングパウダーと砂糖と水だけで作ります」
家庭で作るときも含め、一般的には、“蒸しパンにアルコールは使わない”といいます。
その上で、蒸しパン専門店のオーナーは、「例えば、中に入っているラム酒漬けのレーズンとか、アルコールの入った甘酒、果物をお酒に漬けたものが材料になっているものであれば、アルコールは出るかもしれない」と話しました。
この店では、アルコールが含まれる食材を使っている場合は、きちんと掲示しているといいます。
では、市販の蒸しパンを食べてアルコールは検知されるのでしょうか。
記者が蒸しパンを食べた後にアルコール検査をしてみると、高槻市の基準(0.07ミリグラム)には達しませんでしたが、0.05ミリグラムという数値が出ました。
実は、パンの中には「酒精」というアルコール成分が含まれていることがあります。
高槻市は、パンの他にも漬物や栄養ドリンクなどを摂取した場合にアルコールが検知されることがあるとして、今回の件については、「運転のプロとして、自己管理を怠っていたのは遺憾だ」とコメントしています。
また、日本交通事故調査機構の佐々木代表取締役によると、食べた直後に検査すると、口の中に残ったものに反応し基準値を超える可能性があるとして、検査前に歯磨きやうがいをすることが重要だとしています。
(11月1日放送『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9210043fb1a0aa011f78af4f1448bd5a70600b9
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。