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『橋桁事故1週間 工事異例の手順、重心などに影響か』
(4月29日6時55分 神戸新聞)
橋桁を一時的に支えていた仮設台の撤去を異例の手順で進めていたことが、28日、関係者への取材で分かった。
この手順が橋桁の重心などに影響を与えた可能性があり、警察は、落下との因果関係を慎重に調べる。
橋桁は、4月1日までに西側の「橋台」から東側の「橋脚」に向けて延ばされ、西側は土台に載せたジャッキ4基で、東側は仮設の台で支えられていた。
事故発生の約30分前、西側は橋桁をゲート型つり設備でつり上げるのに必要な鋼鉄製の資材3本(1本当たり25トン)を取り付け、同設備に仮留めする作業を終えていた。
一方、反対の東側は既につり上げられ、仮設台の撤去が進められていた。
同様の架橋工事を統括した経験のある男性技術者によると、こうした場合、橋桁の両側をつり設備で同時に持ち上げ、バランスを保った上で仮設台やジャッキを取り除き、橋脚や橋台まで降下させるのが一般的。
今回のように片側だけを先につり上げるのは「安全面で怖い」と指摘する。
実際、現場で工事に携わっていた別の関係者も、神戸新聞の取材に「これまでに経験したことのない手順で、橋桁が安定しないため不安に感じていた」と証言する。
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201604/0009034175.shtml
『橋桁 土台の支柱の一部壊れる』
(4月29日19時30分 NHK関西NEWS WEB)
橋桁は、落下した際、東側がクレーンでつり下げられ、西側が4本のジャッキで支えられていたが、これまでに、ジャッキが乗っていた土台の支柱の一部が激しく壊れていたことがわかった。
NHKが入手した、事故の5時間ほど前に撮影された写真では、緑色の複数の支柱で組まれた土台の上に、オレンジ色のジャッキが設置されている。
一方、29日に撮影された現場の映像では、支柱の一部が押しつぶされているのがわかる。
警察は、土台やジャッキを回収する作業を進めていて、強度や構造に問題がなかったか詳しく調べている。
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160429/4927751.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。