2016年4月22日23時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時50分ごろ、岐阜県高山市清見町夏厩(なつまや)の東海北陸道で、「N社」の高速バスが走行中にオーバーヒートを起こし、外国人観光客ら、乗客15人が足首をやけどするなどした。いずれも軽傷という。
県警高速隊やN社によると、オーバーヒートでエンジンの冷却液が沸騰。水蒸気が後列の座席の足元にある暖房の送風口から噴き出し、乗客のひざ下にかかった。
負傷者のうち13人は、イスラエルや中国などから来た外国人だった。
県警は、オーバーヒートの原因を調べている。
同社によると、バスには運転手1人と乗客51人が乗車。
同県白川村の白川郷から、高山市の高山濃飛バスセンターに向かう途中だった。
故障したのは、飛驒清見インターチェンジの料金所の手前。
22日朝の点検では異常はなかった。
バスには、温まった冷却液をパイプで循環させ、車内の暖房に使う仕組みがあるという。
高山赤十字病院(高山市)で、知人が手当てを受けた乗客の台湾人女性は、「煙がいっぱいで、ほとんど何も見えなかった」と話した。
出典
『「煙いっぱい、何も見えず」 15人負傷の高速バス故障』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ4Q7SBJJ4QOIPE02C.html?rm=110
4月22日19時32分にNHK岐阜から、4月22日23時28分に毎日新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
22日午後4時前、高山市の東海北陸自動車道、飛騨清見インターチェンジ出口で、高速バスが停車し乗客が出てくるのを、近くで取締りをしていた警察官が見つけた。
N社によると、運転手は「エンジンが突然オーバーヒートして、11列あるバスの座席のうち、中央より後ろ付近の7列目の足元付近から高温になったエンジンの冷却水が突然吹き出し、乗客にかかった」と話しているという。
バスの窓から飛び降り、けがをした人もいたという。
バスは1999年製。
3月28日に点検した際は、異常はなかったという。
出典
『N社バスから煙17人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084778371.html?t=1461362688041
『東海北陸道 バス車内で水蒸気噴出、乗客15人けが…岐阜』
http://mainichi.jp/articles/20160423/k00/00m/040/101000c
(2016年10月11日 修正1 ;追記)
2016年10月7日付で朝日新聞(聞蔵)から、警告灯が点灯したのに走行を続けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県警は、6日、同県飛騨市の男性運転手(51)を、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで書類送検した。。
容疑を認めているという。
県警高速隊によると、運転手は飛騨トンネル(全長約10km)内を走行中、バスがオーバーヒートしていることを示す警告灯が点灯しているにもかかわらず、走行を継続。
約20分後、約19km先の高山市清見町夏厩で冷却水が通る配管が破裂。
暖房の送風口から熱水と水蒸気が噴き出し、乗客にやけどなどの重軽傷を負わせた疑いがある。
10月6日18時49分にYahooニュース(CBCテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今年4月、岐阜県高山市の東海北陸自動車道で、走行中のバスの車内で高温の水蒸気が噴き出し、乗客14人が軽いやけどをした事故で、警察は6日、バスの運転手を過失運転傷害の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、N社の男性運転手(51)。
警察によると、男性運転手は今年4月、白川郷発高山行きの路線バスを運転していたが、高山市の東海北陸道・飛騨清見インター付近でエンジンがオーバーヒートし、車内に噴き出した高温の水蒸気で、乗客14人にやけどなどの軽いけがをさせた過失運転傷害の疑いがもたれている。
運転手は、オーバーヒートが起きた約19km手前で、エンジンの異常を知らせる警告音が鳴ったにも関わらず、途中にある退避所やパーキングエリアに停車しなかったという。
警察の調べに対し、運転手は「オーバーヒートを認知した時に停止すべきだった」と、容疑を認めているという。
出典
『走行中に水蒸気噴出 バス運転手を書類送検』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161006-00000738-cbcv-soci
(ブログ者コメント)
警告灯が点灯したまま、なぜ走行し続けたのだろう?
調べてみたが、情報は見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。