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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017915日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7553/

 

 

(2017年9月23日 修正1 ;追記)

 

20179151515分に福井新聞から、機構は地盤の一部が軟弱だと認識していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

機構が、現場地盤の一部が想定より軟弱と認識を持ち、崩落した天井部分に吹き付けるコンクリートの厚みを当初計画より厚い20cmにしていたことが14日、関係者の話で分かった。

 

一方で、陥没したグラウンドの地盤改良はなされておらず、地盤の軟弱性を十分に把握した上で、取り得る適正な補強を施せていたかどうかが焦点となりそうだ。

 

当初の計画では、天井部分に吹き付けるコンクリートの厚みは15cmだった。

20cmは、同機構の内部規定で補強しうる最大の厚み。

機構は、「想定以上にコンクリートへの荷重がかかっていた」とし、想定より地盤が軟弱だったとの認識を示した。

 

17日に機構の技術委員会が現地調査し、委員会を開くことが決まっている。

機構は、「委員会でも、コンクリートの厚みを増したことが議題に上るだろう」としている。

 

機構は、トンネル上部の地盤改良や吹き付けるコンクリートの強度を増すための成分変更などを検討しており、「技術委の判断を待ちたい」としている。

 

柿原トンネルは、掘削後にコンクリートを吹き付け、さらにボルトで補強して工事を進める「ナトム工法」を採用している。

 

出典

崩落地盤「想定より軟弱」と認識 新幹線トンネル工事で鉄道・運輸機構

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/238584

 

 

 

(2017年10月5日 修正2 ;追記)

 

2017104107分にNHK福井から、昔の地形図によれば陥没現場は周囲より低い斜面だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

NHKは、グラウンドが造成される前の昭和40年代に作成された地形図を入手した。
地元の土地改良区が保管していたもので、高さ50cmごとに等高線がひかれ、高低差がわかるようになっている。


地形図によると、土砂の崩落が起きた現場は等高線の間隔が狭く、かつては周囲より低い斜面だったことが読み取れる。


こうした場所は、もともと地質が弱いため、雨水で削られて低くなったと考えられるうえ、さらに雨水が流れ込み、地質が悪くなる可能性があるとされている。


土砂崩落の原因調査にあたっている委員会の委員長を務める京都大学の朝倉俊弘名誉教授は、「一般的に、地質の弱いところは周囲に比べて柔らかく、沢を形成する可能性があり、地形図からは、そうした情報が読み取れるので、事故原因の可能性のひとつとして見過ごせない」と話している。

 

出典

トンネル土砂崩落現場地形図入手

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054510511.html

 

 

 

(2017年12月12日 修正3 ;追記)  

 

2017125139分にNHK福井から、前日までの雨が沢のような地形だったトンネル上部に集まり荷重が増えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

4日、事故原因を調査してきた専門家の委員会の会合が福井市で開かれた。


委員会は、陥没したグラウンド部分は、以前、沢のような地形だったため地下水が集まりやすく、事故前日までに降った雨で地盤に雨水が浸透しトンネル上部への過重が増えたことなど、複数の要因が重なり、事故につながった可能性が高いことを明らかにした。


その上で、工事の発注元の鉄道・運輸機構が地形が変わった状況を十分把握していなかったことや、地盤のゆるみの調査や地下水の排水処理の計画が不十分だったと指摘した。


委員長を務める京都大学の朝倉俊弘名誉教授は、「陥没箇所を掘削することで新たな知見が得られる可能性もあり、今後も機構に協力し、二度と事故がおきないようにしたい」と話した。


鉄道・運輸機構は、来年2月中旬には崩落箇所の地盤改良工事を終え、その後工事を再開させたいとしている。

 

出典

トンネル崩落は地形と雨水が原因

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055457851.html 

 

 

12111410分にNHK福井からは、知事に調査結果が報告されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

11日、鉄道・運輸機構の蓼沼・大阪支社長ら幹部3人が、県庁で西川知事と面会した。


この中で蓼沼支社長は、陥没したグラウンド部分が以前、沢のような地形で地下水が集まりやすい上、事故前日までの雨水も加わってトンネル上部への重みが増したことが事故につながった可能性が高いとする調査結果を報告した。


そして、再発防止策として、地形の変化を詳しく調査して工事を行うことや、地下水の排水処理の計画を十分に行うことなどを報告した。


これに対し西川知事は、「現場の地形や工法などを、改めて慎重に検討してほしい」と求めたうえで、5年後の北陸新幹線の県内延伸が遅れないよう、工法などに万全を期すよう要望した。

 

鉄道・運輸機構では、現在、崩落現場の地盤改良工事を進めていて、来年2月10日をめどに掘削工事を再開したいとしている。

 

出典

トンネル事故 機構が知事に報告

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053356291.html

 

 

 

(2019年11月19日 修正4 ;追記)

 

20191119日付で中日新聞からは、トンネルが貫通したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

あわら市の柿原トンネルが貫通し、記念式典が十八日、現地であった。

 

坑内では一七年九月に土砂崩落が発生。

 

一八年二月の大雪も逆風となって工事の本格再開に五カ月半を要し、予定の三カ月遅れで難所が貫通した。

 

これで金沢から、福井の北の玄関口・芦原温泉駅に至るトンネル四本がすべて貫通した。

 

建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)によると、柿原トンネルはあわら市柿原-高塚間の二千五百三十メートル。

 

一七年二月に着工し、十月二十四日に貫通した。

 

地上の構造物の関係で、地表面までの土被りが全体的に小さく、地盤改良や地下水対策に追われた難所。

 

金沢-敦賀間の十二本の中で四番目に長い。

 

コンクリート舗装などの土木工事を来夏までに終え、レール敷設や電気工事に取り掛かる。

 

式典は金沢方面から五百メートル進んだ地点であり、県や市、工事関係者、地元区長ら計百人が出席し、鏡開きや万歳三唱で祝った。

 

鉄道・運輸機構の渡辺大阪支社長はあいさつで「四分の三が地表から浅い場所を通る難易度が高い工事。慎重に取り組んだが、大変重い事象を発生させてしまった」と振り返り、関係者の理解と協力に感謝した。

 

柿原トンネルの崩落事故では、上部の市柿原グラウンドが直径十五メートル、深さ最大八メートルにわたって陥没し、坑内に土砂が流れ込んだ。

 

穴の埋め戻しや地盤改良などを経て、工事を再開した。

 

柿原区の酒井区長(70)は「事故当時は心穏やかならぬ思いもあったが、毎月の工事状況の報告など地元との対話を重視する姿勢に安心できた」と話した。

 

十月七日には石川県境の加賀トンネルが貫通したばかり。

 

佐々木市長は「市にとっても新幹線開業は誘客や地域活性化の好機。駅やその周辺を北の玄関口にふさわしい交通結節点に整備する」と喜んだ。

 

金沢-敦賀間のトンネルは十本が貫通し、残る新北陸トンネル(南越前町-敦賀市)は来春、深山トンネル(敦賀市)は来夏に貫通する見通し。

 

https://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20191119/CK2019111902000005.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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