本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)


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2011年10月31日付で、神奈川新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前6時50分ごろ、海上自衛隊横須賀基地の吉倉岸壁に停泊中の同基地所属補給艦「ときわ」(8150トン)から、海上に油が流出した。
海保などによると、油は同艦中央部から半径50mにわたって流出。 同艦機関室に設置されている発電機の故障で、潤滑油冷却機器から漏えいしたとみている。
同艦艦長が海上に浮かぶ油を発見、同保安部に通報した。
海自がオイルフェンスを張るなどして対応し、約2時間後に油の回収を終えた。
海保などが流出した油の量や故障の原因を調べている。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
船自体が防油堤の役割を果たしている筈なのに、何故、海へ?
その理由について考えた結果、海水を使って潤滑油を冷却している熱交換器のチューブに穴が開いたのではないか?という可能性に思い当たった。
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2011年6月29日13時20分に読売新聞から、同日13時45分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時ごろ、名古屋港ガーデンふ頭沖に停泊していた貨物船「ニュー高州」(498トン)から、「乗組員3人が作業中にけがをした」と通報があった。
海保が巡視艇で船長ら3人を病院に運んだ。足の骨折や胸の打撲などを負ったが、生命に別条はないという。
海保によると、3人はロープを使って貨物船から小型船を降ろす作業をしていたところ、ロープが突然切れ、2人が海に転落し、1人は切れたロープでけがをした。海保が詳しく調べている
海保が巡視艇で船長ら3人を病院に運んだ。足の骨折や胸の打撲などを負ったが、生命に別条はないという。
海保によると、3人はロープを使って貨物船から小型船を降ろす作業をしていたところ、ロープが突然切れ、2人が海に転落し、1人は切れたロープでけがをした。海保が詳しく調べている
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110629-OYT1T00559.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110629/dst11062913480019-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110629/dst11062913480019-n1.htm
(ブログ者コメント)
切れたのは、読売では「ワイヤ」、msn産経ニュースでは「ロープ」と報道されているが、切れたものでけがしている人がいるので、「ワイヤ」のほうかもしれない。
2011年6月28日17時6分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前11時半ごろ、名古屋港を航行中のケミカルタンカー「日祥丸」(乗員5人、499トン)の船長(60)から「甲板で乗員3人が倒れている」と海保に通報があった。海保が巡視艇などを出して3人を救助したが、うち2人が搬送先の病院で死亡した。硫化水素とみられる有毒ガスを吸い込んだ可能性があり、海保が詳しい原因を調べている。
死亡したのは1等航海士(64)と1等機関士(62)。次席1等航海士(42)も病院に運ばれたが意識はあるという。その後、機関長(62)も体調不良を訴え、入院した。
死亡したのは1等航海士(64)と1等機関士(62)。次席1等航海士(42)も病院に運ばれたが意識はあるという。その後、機関長(62)も体調不良を訴え、入院した。
海保によると、日祥丸は四日市港で積み込んだ硫化水素ナトリウム250トンを名古屋港で降ろした後、タンクを清掃中に有毒ガスが発生したとみられる。
運輸安全委員会は28日、船舶事故調査官3人を名古屋港に派遣した。
[時事通信社]
運輸安全委員会は28日、船舶事故調査官3人を名古屋港に派遣した。
[時事通信社]
(ブログ者コメント)
□添付のMSDSによれば、硫化水素ナトリウムからの有毒ガス発生は、以下の2ケースが考えられる。
・加熱されて分解し、Sox, Na2Oの有毒ガスを発生した
・酸類(空気中の二酸化炭素も)と反応して硫化水素を発生じた
・酸類(空気中の二酸化炭素も)と反応して硫化水素を発生じた
□中毒発生時の様子が、メデイアによって微妙に違って報道されている。
タンク清掃中に中毒症状をきたしたので甲板に上がり、そこで倒れたということかもしれない。
タンク清掃中に中毒症状をきたしたので甲板に上がり、そこで倒れたということかもしれない。
同日14時7分 msn産経ニュース
・甲板に倒れていた3人を救助。3人はタンク内の清掃を終えたところだった
同日19時8分 NHK名古屋
・3人は当時、甲板でタンクの清掃作業をしていた。海保は3人がタンクから出たガスを吸い込んだとみて調べている
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003816532.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003816532.html
(NHKオンラインの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
(2011年7月11日 修正1 ;追記)
2011年6月30日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海保は、死因は硫化水素中毒だと判明したと発表した。
(2011年8月29日 修正2 ;追記)
2011年8月25日付で、朝日新聞(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は、24日、「2種類の洗浄水を混合した結果、硫化水素が発生した可能性がある」とする調査経緯を明らかにした。
同委員会によると、乗組員らは、積荷の硫化水素ナトリウムを荷揚げ後、タンクを洗浄。洗浄水を貯留タンクに移したところ、排気管から白煙が上がり、倒れたという。
タンクにはアクリル酸を含む洗浄水が入っており、硫化水素ナトリウムを含む洗浄水を加えたため、化学反応して硫化水素が発生したとみられる。
(ブログ者コメント)
□原因は熱か酸のどちらかだろうと思っていたが、酸のほうだった。ただ、タンク洗浄廃液による混触までは思いつかなかった。
□本件、荷繰りを計画した部署が、洗浄廃液の混触危険にも注意しておくべきだったのではないか? 船側にもMSDSが渡されているだろうが、船側にそこまで求めるのは酷な話しだ。
□産業現場でも、これまで使ったことのない化学物質を使い始める前には、設備や器具を洗浄した後の廃液処理方法についても、混触危険がないかなど、検討を加えておくことが必要だ。
(2012年2月26日 修正3 ;追記)
2012年2月21日12時10分に中京テレビから、同日13時54分に中日新聞から、元船長が書類送検された旨、下記趣旨でネット配信されていた。
この事故で、安全管理を怠ったとして名古屋海保が21日、タンカーの元船長の男(61)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
硫化水素ナトリウムが入っていた貨物タンクの洗浄水を貯留用タンクに移す作業中、古い洗浄水との化学反応で大量の硫化水素が発生したが、避難誘導などの注意義務を怠ったとされる。
事故当日は気温が高く、普段より大量の硫化水素ガスがタンクから船外に放出されていて、死亡した2人はタンク内を確認しようとふたを開けたところ、硫化水素ガスを大量に吸い込んだという。
ガスは化学物質が入っていた複数のタンクを洗浄するために、使った水を1つのタンクに集める作業中に発生したとみられている。
事故を受け、国交省は「有害なガスが発生する危険がないか、確認するように」などと、全国の同業者に注意を呼びかけている。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8626905.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012022190135452.html
2011年5月13日18時53分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後0時40分ごろ、山口県の徳山港で入港作業をしていたタンカー(1832トン、10人乗り組み)から、乗組員(27)がロープに巻かれてけがをしたと海保に通報があった。乗組員は搬送先の病院で死亡が確認された。
海保によると、他の乗組員3人と甲板で作業中、岸壁に渡すロープに絡まり、船に収容する際に巻き込まれたとみられる。
2011年5月12日3時52分に、msn産経ニュース岡山から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時半ごろ、玉野市の岸壁に接岸中の貨物船内で、作業員(30)がブルドーザーを運転をするため船倉内に降りたところ、船倉内に積み重ねていたハッチボード(縦14・9m、横5m、重さ16~20トン)8枚が崩れて壁とハッチボードの間に挟まれた。
約6時間後に救出されたが、死亡が確認された。海保が事故原因を調べている。
約6時間後に救出されたが、死亡が確認された。海保が事故原因を調べている。
(2011年1月26日 旧ブログ掲載記事)
2011年1月25日19時51分に、msn産経ニュース愛知から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後0時35分ごろ、名古屋港に着岸中の貨物船第33新居浜丸(499トン)から、給油中の重油が海上に漏れた。
海保によると、重油は長さ約200m、幅約50mにわたり広がったが、同船の船長(51)の通報で駆け付けた海保や消防が処理し、漁業などに影響はない。
海保は、船員が給油中にバルブ操作を誤ったのが原因とみて調べる。
海保によると、重油は長さ約200m、幅約50mにわたり広がったが、同船の船長(51)の通報で駆け付けた海保や消防が処理し、漁業などに影響はない。
海保は、船員が給油中にバルブ操作を誤ったのが原因とみて調べる。
(2010年12月9日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月7日14時14分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月7日午前10時45分ごろ、千葉市中央港の千葉海上保安部専用浮き桟橋で、巡視船いそかぜから、「海に油が流出した」と同保安部に通報があった。
同保安部の陸上職員が調べたところ、流出したのは燃料の軽油約10ℓで、同船の周囲3ケ所にわたって浮流。駆け付けた巡視船あわかぜが周囲を航行して軽油を拡散、揮発させた。
乗組員がバルブの操作を誤り、軽油が機関室の空気抜きパイプから船体側面を伝って流出したらしい。
同保安部の陸上職員が調べたところ、流出したのは燃料の軽油約10ℓで、同船の周囲3ケ所にわたって浮流。駆け付けた巡視船あわかぜが周囲を航行して軽油を拡散、揮発させた。
乗組員がバルブの操作を誤り、軽油が機関室の空気抜きパイプから船体側面を伝って流出したらしい。
(2010年9月9日 旧ブログ掲載記事)
8月13日付の愛媛新聞に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
8月12日午前8時10分ごろ、濃硫酸300トンを積んだケミカルタンカーから長さ100メートルほどの配管を通して陸上のタンクへの受け入れ作業を開始。約4分後、海から約1.5メートルの位置で漏れているのを作業員が発見。ポンプの電源を切り、漏出を止めた。
確認結果、ステンレス製の受け入れ配管に亀裂があり、そこから配管が通るコンクリート製の漏出防御ピット内に約900リットルが漏れた。また微量が地上にも漏れた。
この配管は1992年製。年に一度点検しており、今年6月の点検では異常なかった。ただ、4月末ごろ、ピンホールが見つかっていたとのこと。
確認結果、ステンレス製の受け入れ配管に亀裂があり、そこから配管が通るコンクリート製の漏出防御ピット内に約900リットルが漏れた。また微量が地上にも漏れた。
この配管は1992年製。年に一度点検しており、今年6月の点検では異常なかった。ただ、4月末ごろ、ピンホールが見つかっていたとのこと。
(2011年1月8日 旧ブログ掲載記事)
2011年1月7日付の毎日新聞都内版として、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後6時40分ごろ、江東区の青海ふ頭に接岸したコンテナ船から、「男性がデッキに転落した」と119番通報があった。
消防隊員が駆けつけると、横須賀市の会社員(59)がデッキに倒れており、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、被災者は船上に積まれたコンテナからワイヤ状の固定器具を取り外そうとした際に、高さ約5・3mの足場(幅約40cm)から転落したとみられる。
足場には高さ約1mの柵があったが、命綱は着けていなかったという。近くで作業中の同僚が転落に気付いた。
消防隊員が駆けつけると、横須賀市の会社員(59)がデッキに倒れており、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、被災者は船上に積まれたコンテナからワイヤ状の固定器具を取り外そうとした際に、高さ約5・3mの足場(幅約40cm)から転落したとみられる。
足場には高さ約1mの柵があったが、命綱は着けていなかったという。近くで作業中の同僚が転落に気付いた。
(2010年8月29日 旧ブログ掲載記事)
2010年7月30日の大分合同新聞(夕刊)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。(記事は解説図付きだが、ここでは図を文章で表現する)
昨年6月13日午前8時50分ごろに発生した、日鉱製錬佐賀関製錬所に停泊中の鉱石(銅精鉱)運搬船の船倉内で荷揚げ作業していた日照港運の作業員3人が死亡した事故に関し、運輸安全委員会は、30日、事故調査の経過報告を公表した。
船倉は、横29m、縦26m、高さ18mで、底から6m高さまでは銅精鉱が入っており、記録簿によれば、作業前の午前8時半ごろ、昇降口と反対側の両隅(船倉の一番隅からは数m程度離れていた模様)で、それぞれ上部下部の計4箇所、ならびに昇降口側の両隅で、それぞれ下部の計2箇所、合計6箇所で酸素濃度を測定し、全て20.9%と記載されていたが、事故発生から約20分後に同社の指示で、作業員が昇降口側の下部、記録簿に記載されていた測定点より奥まった場所(記事に記載はないが、おそらくは作業員が倒れた場所近辺)で測定したところ、酸素濃度は1.5~2%だった。
その違いについて、同委員会は、空気が循環し、低いところと高いところがあったのではとみている。事故のあった船倉のハッチカバーの裏側から通常より多く結露した水が流れていたことから、船倉の密閉性は高かったとみられる。今後、委員会は、空気中で酸化する銅精鉱が船倉内の空気に与えた影響について調べる予定。
船倉は、横29m、縦26m、高さ18mで、底から6m高さまでは銅精鉱が入っており、記録簿によれば、作業前の午前8時半ごろ、昇降口と反対側の両隅(船倉の一番隅からは数m程度離れていた模様)で、それぞれ上部下部の計4箇所、ならびに昇降口側の両隅で、それぞれ下部の計2箇所、合計6箇所で酸素濃度を測定し、全て20.9%と記載されていたが、事故発生から約20分後に同社の指示で、作業員が昇降口側の下部、記録簿に記載されていた測定点より奥まった場所(記事に記載はないが、おそらくは作業員が倒れた場所近辺)で測定したところ、酸素濃度は1.5~2%だった。
その違いについて、同委員会は、空気が循環し、低いところと高いところがあったのではとみている。事故のあった船倉のハッチカバーの裏側から通常より多く結露した水が流れていたことから、船倉の密閉性は高かったとみられる。今後、委員会は、空気中で酸化する銅精鉱が船倉内の空気に与えた影響について調べる予定。
(関連情報)
当時の状況を伝えるネット記事は下記。一人が船倉に入った瞬間に倒れ、助けようと入った2人も倒れたとのこと。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_124487275627.html
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_124487275627.html
銅精鉱とは、粗鉱から不純物を取り除き、製錬に適するようにした鉱石。細かく砕かれ、粉状になっているとのこと。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_124487288143.html
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_124487288143.html
(ブログ者コメント)
経過報告書によれば、助けようと船倉内に入った人は、積荷の銅精鉱の表面から数mほど高い位置にある斜めばしごを降りている時から息苦しく感じたとのこと。それなら、当該場所の酸素濃度は16~17%程度しかなかった可能性がある。
銅精鉱の表面からかなり離れているその場所が、事前に酸素濃度測定してからたった20~30分で急速に酸欠状態になったとは、ちょっと考えられない。
対策として、酸素濃度測定は2人で実施するとか、酸素測定場所を追加するなどと書かれているので、酸素濃度の測定方法に問題があったのかもしれない。
酸素濃度計を定期点検していたのか?10m程度伸ばした筈の吸引ホース内部の空気置換状況は十分だったのか?などの諸点も知りたいところである。
銅精鉱の表面からかなり離れているその場所が、事前に酸素濃度測定してからたった20~30分で急速に酸欠状態になったとは、ちょっと考えられない。
対策として、酸素濃度測定は2人で実施するとか、酸素測定場所を追加するなどと書かれているので、酸素濃度の測定方法に問題があったのかもしれない。
酸素濃度計を定期点検していたのか?10m程度伸ばした筈の吸引ホース内部の空気置換状況は十分だったのか?などの諸点も知りたいところである。
(2012年5月1日 修正1 ;追記)
2012年4月27日13時32分にNHK大分から、同日11時54分に日テレNEWS24から、船倉内酸素濃度測定不十分が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会は、事故の背景には、作業前の酸素濃度の測定を定められた方法で行わない習慣があったという報告書をまとめ、荷役会社などに対して、危険性の教育をするよう勧告した。
報告書によると、最初に倒れた男性が倉庫に入った際、入り口には、入っても良いという表示板が掲示されていた。
これは、助けに入って死亡した監督者が、事故の30分ほど前に酸素濃度を測定して掲示したと見られるという。
しかし、事故の20分後に測定された酸素濃度は、人が一瞬で死亡する低い濃度だった。
このため、運輸安全委員会が、事故前2年間の、荷役会社の酸素濃度の測定状況を調べたところ、本来は、倉庫の定められた12か所で測定して、記録簿に記入することになっているが、1か所も書かれていないケースがあるなど、定められた方法で行わないことが習慣になっていたことがわかった。
運輸安全委員会は事故原因について、酸素濃度の計測を作業員に任せていたため、製錬所や荷役会社は、会社の定めた方法で計測が行われていない実態を把握していなかった他、事故が発生した場合の対処方法も適切に指導していなかった、荷役会社と精錬所が適切な指導をしていれば事故を防げた可能性があったなどと指摘する報告書をまとめた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5074641261.html
http://news24.jp/articles/2012/04/27/07204647.html
また、2012年4月27日付の毎日新聞大分版からは、酸素濃度を測定した監督者を容疑者死亡のまま書類送検するという、下記趣旨の記事もネット配信されていた。
県警は、大型連休明けにも3人のうち現場責任者だった男(当時48歳)を業務上過失致死容疑で容疑者死亡のまま書類送検する。
県警によると、男は現場責任者として、酸欠の危険性を予見でき、事故を防げたのに、作業前に鉱石があった船倉内の酸素濃度を十分に計測していなかったとしている。
日照港運によると、事故直前の酸素濃度の測定記録は、船倉の6地点でいずれも20.9%と正常値だった。
だが垂直、水平方向とも3地点以上測定し、作業員が立ち入る場所は地点に含むよう定める厚労省の「作業環境測定基準」に反し、事故当時は垂直方向は2地点しか測定せず、3人が倒れていたタラップ周辺は含めていなかったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/oita/news/20120427ddlk44040569000c.html
(ブログ者コメント)
運輸安全委員会の報告書では、3つの段階毎に分けて、下記趣旨で事故原因を考察している。
[1次災害]
最初に倒れた男性は、昇降口に進入許可表示板が掲示されていたこと、及び別の船倉に他の作業員が入って重機車両の運転を始めていたため、船倉に入った。
しかし、船倉に積載されていた銅精鉱は輸送される間に酸化し、密閉船倉の酸素を消費していた。
[2次災害]
船倉が酸欠状態になっていることに気付かなかった現場責任者は、倒れた男性を救助しようと船倉に入った。
それは責任感、焦燥感や、自然換気されているだろうとの思い込み、過去に酸欠危険状態を経験していなかったことなどによる可能性が考えられる。
[3次災害]
2人を救助しようと防毒マスクを着けて船倉に入った人も倒れた。
それは、責任感、焦燥感や、防毒マスクで酸欠に対応できると思ったこと、また1次災害発生後に救助に赴いた際に酸欠症になり適切な判断ができなかったことなどによる可能性が考えられる。
出典URL
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/ship/detail.php?id=69
(2012年6月5日 修正2 ;追記)
2012年4月12日付の大分合同新聞紙面に、報告書記載内容に関する上記以外の記事が、下記趣旨で掲載されていた。
報告書では、酸素濃度の計測は荷役監督が各自で判断した場所や高さで測るのが慣行となっており、同社が定めた方法で行っていなかったと指摘した。
事故時は、荷役監督が作業直前に一人で酸素濃度を計測したとみられるが、センサーをどのくらいの深さに下して測ったかなど、詳細な状況は、この男性が死亡したため特定できなかったとしている。
報告書では、両社に対し、「従業員に対し、銅精鉱の性質や危険性を教育すること」など、再発防止を求める勧告をした。
(2012年11月21日 修正3 ;追記)
2012年11月20日22時44分にNHK大分から、11月16日0時25分に共同通信から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は20日、現場での安全管理が十分に行われていなかったなどとして、当時、荷役会社の安全衛生管理者で会社役員だった61歳の男、荷役会社の荷役課長、死亡した3人のうちの1人で現場責任者だった男性(当時48)の3人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
警察は、現場での安全管理が十分行われていたかどうか捜査を進めてきた結果、救助に入った2人が空気の入ったボンベを身につけていなかったことや作業前に船の倉庫内の酸素濃度の計測が十分ではなかったことがわかった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5073630821.html
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012111501002084.html
(2013年1月12日 修正4 ;追記)
2013年1月10日0時2分にOBSニュースから、3人が不起訴処分になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は去年11月、「事故防止の措置を怠っていた」として荷役会社の担当課長と環境安全室長を業務上過失致死の疑いで書類送検したが、この2人について大分地検は嫌疑不十分の不起訴処分とした。
処分の理由について田中次席検事は、「酸素の測定などで2人に直接的な落ち度は認められない」などと説明している。
また、容疑者死亡のまま書類送検された当時の現場責任者の男性も、不起訴処分となった。
出典URL
http://www.e-obs.com/obs-news/genko/DD01100022086.html


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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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