2019年12月11日8時40分に福島民友から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南会津地方消防本部は10日、廃棄予定の業務用ノートパソコン8台を一時紛失していたと発表した。
パソコンは旧庁舎の解体作業に従事していた作業員3人が6日に自宅に持ち帰り、同本部が9日に回収した。
予算書や出動報告書などのデータが入っていたが、現在のところ、個人情報などの流出は確認されていない。
同本部によると、完成した新庁舎への移転に伴い、廃棄予定の業務用パソコン26台を隣接する旧庁舎の2階会議室に保管していたところ、8日午後3時ごろに男性職員が8台の紛失に気が付いた。
パソコンには、予算書や防火管理連絡協議会の資料、出動報告書などのデータが残っており、今月中旬に廃棄のため専門業者に引き渡す予定だった。
その後、旧庁舎の解体作業に従事していた20~30代の男性作業員3人が、それぞれの自宅にパソコンを持ち帰ったと申し出たという。
同本部は3人の自宅を訪問し、8台全てを回収。
パソコンがインターネットに接続できない環境であり、保存されていたデータの複製がなかったことを確認した。
同本部によると、解体の現場監督にパソコンに手を付けないよう注意していたが、3人は備品を搬出していた同本部職員らに廃棄することを聞き、持ち帰った。
3人はパソコンを動画の視聴などに利用していたとみられ、「自分たちで使おうとした」と話しているという。
同本部の消防長は、「住民の信頼を失墜する事案が発生し誠に遺憾であり、深くおわび申し上げる。意識と責務を徹底し、職員一丸となって信頼回復に努める」とコメントした。
同本部は責任者の処分を検討している。
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20191211-441344.php
12月11日13時21分にNHK福島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
最初に気づいた職員は、神奈川県庁のハードディスクが流出した問題を受けて調べたという。
廃棄予定のパソコンは全部で26台あり、専門の業者に引き渡すまでの間、古い庁舎の2階にある会議室に保管していたが、会議室にかぎをかけるなど、持ち出しを防止する対策はとっていなかったという。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191211/6050008270.html
(ブログ者コメント)
神奈川県のHDD盗難問題を受け、多くの自治体が自所の管理状態を確認中。(個別情報は紹介割愛)
今回の南会津消防事例も、そういった動きの一環で見つかったのだろうか?
それとも、発見した職員の感度がたまたま良かったからだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。