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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20191281939分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風19号からまもなく2か月です。


栃木県栃木市では、浸水エリアに取り残されるなどした住民から消防に寄せられた、およそ600件の救助要請に対し、40件しか出動できていなかったことが、NHKが入手した通報記録でわかりました。


専門家は、「流れのある水の中では消防力に限界があるので、住民は自分たちで早めに避難することが重要になる」と話しています。


ことし10月の台風19号の豪雨で、栃木市内では6つの河川が氾濫して、県内で最も多いおよそ7800棟が浸水しました。


NHKが消防本部に寄せられた119番通報の記録を入手し分析したところ、浸水被害が始まった12日の午後7時から水が引き始めた翌朝5時までの受理件数は602件に上りましたが、出動できたのは40件にとどまっていたことがわかりました。


位置情報が確認できた通報の発信元を地区ごとに見てみると、ほとんどがハザードマップの浸水想定区域に入っていて、永野川と巴波川の2つの川に挟まれた地域に集中していました。


通報が最も多く寄せられた午後10時から午前0時にかけては5件しか出動できておらず、通報のやり取りを記録した音声では、「助けてください」という住民に対し、消防が「自力で避難してほしい」と繰り返し呼びかける様子が確認できます。


救助活動ができなかった理由について栃木市消防本部は、隊員の命が危険にさらされるほど、水の流れが強い状況が各地で起きていたとしています。


消防行政に詳しい関西大学の永田尚三教授は、「消防力には限界があり、流れている水の中で救助活動を行うのは危険を伴うので、専門的な技術や特殊な装備が必要になる。いざというときに消防が助けてくれるとは限らないので、住民たちは自助で早め早めに避難することが重要になる」と話しました。

 


【通報音声に緊迫のやり取り】


NHKは、ことし10月の台風19号の豪雨で栃木市消防本部に寄せられた119番通報の音声記録を入手しました。


その音声からは、浸水エリアに取り残された多くの住民の命に危険が迫るなか、川の氾濫によって消防が救助に向かえない深刻な事態となっていたことが浮き彫りになりました。


通報が最も多く寄せられたのは、12日の午後10時から13日の午前0時にかけてでした。


このうち、午後10時すぎの栃木市大平町富田に住む女性からの通報では、自宅の中に水が入ってきていると取り乱した様子で訴え、悲鳴を上げながら救助を求めたのに対し、通信指令の担当者は、「川が決壊して消防車が向かえる状況にありません。自分で避難所か高い建物に避難して下さい」と繰り返し呼びかけていました。


また、午後10時すぎの栃木市薗部町の平屋の住宅に住む女性からの通報では、腰の高さほどまで水につかり、「助けて助けて」と叫んでパニック状態になった女性を落ち着かせようと、通信指令の担当者が状況を聞き取るとともに、ゆっくりと話しかけていました。


しかし、消防隊がすべて出てしまって、ボートでも近づくことができないので救助隊は向かえないと伝え、テーブルの上にいすを載せてその上に乗るなど、なんとか高い場所をつくって安全を確保するよう呼びかけていました。

 


【消防の通信指令室は】


ことし10月の台風19号の豪雨のとき、栃木市の消防本部には、救助を求める119番通報が相次ぎました。


消防によりますと、当日、通信指令室では台風の被害に備えて電話回線をふだんの倍の6回線に増やして対応にあたりました。


通報が増えたのは、12日の午後8時ごろでした。


午後7時50分に「永野川」で、午後8時45分に「巴波川」で氾濫が発生したという情報が出され、その後、午後10時から午前0時にかけては、1時間に130件を超える通報が寄せられました。


浸水被害が始まった12日の午後7時から水が引き始めた翌朝5時までの受理件数は、平均的な1日の通報件数の20倍にあたる、合わせて602件に上りました。


通信指令室では、休みなく電話を取り続けていましたが、回線が埋まってしまい、119番にかけてもつながらなかった電話も相当数あるとみられています。


当日、通信指令室で対応にあたった通信指令課の田崎主査は、当時の状況について、「1件受理が終わってもすぐに次の通報を受けるというのが長時間続き、経験したことがないくらい騒然とした通信指令室でした」と話していました。


一方で通信指令室では、住民から救助を求める通報を受理しても、現場に隊員を派遣できない状況に陥っていました。


各地で川からあふれ出た水が勢いよく流れていて、消防隊員が救助に向かうには危険が伴うケースが相次ぎ、自力での避難を呼びかけざるをえなかったということです。


このため、600件の通報に対し、出動できたのは40件で、ピーク時の午後10時から午前0時にかけては、わずか5件にとどまりました。


田崎主査は、「道路が冠水して消防車両も消防隊員も現場まで近づけない、水の流れも強くて、どこから回ろうとしてもたどりつけないという状態が長く続いた。このため、自力で避難所に避難してくださいとか高いところに逃げてくださいと呼びかけたんですが、『見殺しにする気か』と言われることもあり、本当に悔しかった」と振り返りました。

 


【現場に向かった消防隊員は】


現場での活動はどういう状況だったのか。


栃木市消防本部の小林救助係長は、当日、浸水被害が出た現場で救助活動にあたりました。


12日の午後9時ごろ、指令を受けて浸水した地域に取り残された住民の救助に向かうと、市内のいたるところに川から氾濫した水の流れができていたということです。


現場の近くまで消防車で行きましたが、道路に濁流のように水が流れていたため、ボートを担いで歩道橋を渡ったということです。


小林係長は、「一面が水の海というか、水の音がすごかった。自分が流されてしまう、隊員が流されてしまう、何か大きいものが流れてきて巻き込まれる、そういった危険があることは想像できたので、注意喚起しながら現場に向かいました」と話していました。


その後、救助要請があった場所から30メートルほどのところまでたどりつくと、胸のあたりまで水につかりながら、ボートを引いて救助に向かうルートを探したといいます。


しかし、川のように水が勢いよく流れていて歩くこともままならず、危うく隊員が流されそうになったため、断念せざるをえなかったということです。


小林係長は、「一度進入を試みたんですが、流れが強くて押し流されてしまうという状況で、申し訳ないですが、これ以上は動けないという判断をしました。行きたくても行けなくて、葛藤がすごくありました」と話していました。


結局、救助に向かうことができたのは、翌日の未明に水が引き始めてからでした。


今回、救助活動が難しかったことについて、小林係長は、「4年前の関東・東北豪雨の水害も経験しているので、ある程度は活動が困難になることは予想していたが、ここまで流れのある川のような状態になるとは驚いた。消防車両がたどりつけなくても、最悪、歩いて向かえる。ただ、今回は水の勢いが強すぎて、歩いても行けない。ましてや、私たちが流されてしまってはいけないので、救助に向かえないケースが多かった」と振り返りました。


さらに、今回は住民を乗せるためのボートが逆に救助を難しくしたといいます。


小林係長は、「ボートを水に浮かべて引いていたが、そのボートが抵抗になって、なかなか思うように前に進めないという現場が多かった」と話しました。

 


【通報した女性は】


栃木市沼和田町に住む長須さん(女性、72歳)は、10月12日の夜、近くに住む友人の様子を見に行って身動きが取れなくなり、消防に通報しました。


長須さんはアパートの3階に住んでいますが、友人の家は平屋だったため、心配になったということです。


長須さんがアパートの階段を下りると、道路は近くの巴波川から氾濫した水がすでに押し寄せ、川のようになっていました。


当時の状況について長須さんは、「道路を流れる水の流れが早くて、ふつうに歩くことができず、足を何度も取られた」と話していました。


駆けつけたとき友人は無事でしたが、家の中にどんどん水が入ってきたため、長須さんたちはテーブルの上にいすを載せて、その上にのぼったといいます。


しかし、さらに水かさが増してひざの高さにまで達したため、命の危険を感じて携帯電話から119番通報しましたが、救助に向かえないと伝えられました。


このときのことについて長須さんは、「助けてくださいってそれしかなかったです。このまま死んでしまうかなと諦めの気持ちでした」と、涙ぐみながら話しました。


その後、水が徐々に引いたため2人は助かりましたが、長須さんは、「消防が助けたくても助けることができない状況になってしまうことがあるとわかった。ひどい状況になる前に早めに避難することが大切だと実感しました」と話していました。

 


【通報した男性は】


なぜ、ハザードマップの浸水想定区域にいながら、避難せずに取り残された人が多かったのか。


栃木市柳橋町に住む高野さん(男性、36歳)は、10月12日の夜、自宅アパートで被災しました。


自宅はアパートの1階で、近くを流れる永野川が氾濫し、家の中もあっという間にひざの高さまで水につかりました。


外に出てみると、アパートの部屋より低い場所にある駐車場や道路は水につかって茶色い濁流のようになっていて、水位は胸の高さほどに達していたということです。


高野さんは当時の状況について、「自転車やらなにやら流れてくるような状態で、とてもじゃないが外に出られる状況ではなかった。初めての経験で頭が真っ白になって何をしていいかわからず、怖さしかありませんでした」と話していました。


高野さんは、命の危険を感じて119番通報をしましたが、消防から消防車が水没して現場までたどりつけないと言われ、自宅で一夜を明かしました。


ハザードマップの浸水想定区域にいながら避難しなかったことについて、高野さんは、4年前の「関東・東北豪雨」での経験が油断を生んだと振り返ります。


4年前の豪雨で自宅は浸水しなかったため、今回の雨は、そのときよりは強くないと感じ、大丈夫だろうと考えたといいます。


高野さんは、「4年前に被災しなかったことで、避難をせずに待ってしまった。そのとき大丈夫だったので、正直、油断がありました。近所の方とのふれあいとかハザードマップの確認とか、最悪のことを想定して準備と避難を早めにすることがとても重要だと感じました」と話していました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20191208/1090006032.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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