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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2015122日付で福島民友から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力は21日、福島第1、第2原発で作業員2人が相次ぎ死亡した労災事故を受け、原子炉注水などを除き構内のほとんどの作業を止め、安全点検を実施した。22日も継続する。


東電によると、21日の点検では、作業現場に危険な場所がないかや、作業手順に間違いがないかなどを確認した。

 

また東電は、作業の手順書に準備や検査など事前段階での安全管理に関する文言が明記されていなかったとして、不備がある部分については見直しを進める考えも示した。


作業員らは5年間で100ミリシーベルト、年間で50ミリシーベルトと被ばく線量の上限が決められており、原発事故前から働く「ベテラン作業員」の多くが高線量の現場を離れた代わりに、作業に不慣れな若手を前線に配置せざるを得ないケースも想定される。

 

東電は、「作業員の習熟度を高めることが今後の課題」としている。

 

出典URL

http://www.minyu-net.com/news/news/0122/news5.html

 

 

12150分に朝日新聞からは、下記旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力は20日、福島県内で記者会見を開き、福島第一・第二原発で作業員が死亡する事故が相次いだことを報告した。

小野・第一原発所長は、第一原発の廃炉作業本格化に伴い、経験の浅い作業員を中心に労災が増えているとして、研修強化の方針を示した。


東電によると、廃炉作業に伴う第一原発の作業員は一昨年12月に約3400人だったが、昨年12月には約7000人に倍増。労災事故も増加傾向にあるという。


東北出身の30代男性作業員は、「最近の作業員の多くは寄せ集め。原発で作業したことがないような人ばかりだ」と説明。

汚染水処理に関わった経験がある男性(56)も、「全面マスクだと話し声が聞き取りづらく、意思疎通が難しい」と事故への影響を指摘する。


第一原発の労災事故多発を受け、福島労働局は16日、東電に労災防止対策の徹底を要求していた。

労働局によると、廃炉作業をめぐる重大な労災事故は14年が8件で前年から倍増。

仕事を始めて間もない作業員の事故や、放射性物質の付着を防ぐ全面マスクによる視界の悪さからけがをする例が少なくないという。

 

出典URL

http://www.asahi.com/articles/DA3S11561464.html?ref=nmail_20150121mo&ref=pcviewpage

 

 

 

(2015年2月9日 修正1 ;追記)

 

20151281848分に産経新聞から、第2原発で28日に作業を一部再開したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力は28日、安全点検のため中断していた作業の一部を第2原発で再開した。

第1原発では安全点検を継続しており、再開は来週以降になるとしている。


再開したのは、第2原発で中断していた約250件の工事のうち2件。

他の作業も安全が確認され次第、順次再開する。

 

出典URL

http://www.sankei.com/affairs/news/150128/afr1501280031-n1.html

 

 

201523日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)からは、東電から調査結果が発表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東電は2日、「現場の危険を取り除く活動が足りなかった」とする調査結果を発表した。

今後、設備を改善し、トラブルの原因や事例を所内で共有する。

また、3日から第1原発での作業を再開する。

 

タンクの天井から落ちて亡くなった事故は、禁止されている単独の作業で、命綱も使っていなかった。

作業に立ち会った東電社員は、「男性を信頼し、危険な行為をするとは思わなかった」と説明したという。

 

東電は、今後造るタンクは蓋が落ちない構造にするほか、ほかの設備も落下や挟まれの危険性を減らすよう見直す。

また、作業中に家族の写真を持ってもらうなどして安全意識を高めたいという。

東電社員については、「デスクワークに追われて現場の対応能力が足りない」との課題を指摘した。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○第1原発では2週間ほどかけて安全点検した由。結果につながることを期待する。

 

○東電プレスリリース序文に下記記載がある。 ご参考まで。

福島第一原子力発電所においては、これまでの安全点検を振り返り、深掘りを行うことで、なぜ今回の事故を防ぎ得なかったのかを分析しており、今後、その検討・対策結果について、他の原子力発電所への水平展開を予定しております。

 

○発表された資料は下記(全28ページ)。

資料中、各事故の詳細も記されているので、その旨、個別記事にも追記した。

http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu15_j/images/150202j0301.pdf

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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