2016年8月5日21時21分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月5日18時5分に産経新聞westから、8月6日19時7分にNHK奈良からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『関電鉄塔工事用の鉄板落下』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160805/4639272.html
『ヘリから800キロ鉄板落下 関電資材運搬中に山中へ』
http://www.sankei.com/west/news/160805/wst1608050067-n1.html
『関西電力の鉄板落下 現地調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2054653261.html?t=1470517803774
5日昼前、奈良県十津川村で、関西電力の鉄塔工事に使う重さおよそ800kgの鉄板がヘリコプターから落下した。
関西電力によると、鉄板は山の中で見つかり、けが人などの被害はなかったという。
関西電力によると、5日午前10時すぎ、十津川村長殿付近の山林で、鉄塔の建て替え工事に使う鉄板1枚がヘリコプターから落下した。
鉄板は縦およそ1.5m、横およそ3m、厚さ約2cmで重さがおよそ800kgあり、クレーンの下に敷いて安定させるのに使われるということで、鉄板が見つかった山の中には近くに住宅などはなく、けが人もいなかったという。
関電によると、ヘリコプターはA社(東京都江東区)が運航するスーパーピューマAS332L。
鉄板はヘリコプターからワイヤーでつり下げ、ヘリコプターのフックに掛けていた。
五條市内のヘリポートから約3km離れた十津川村の工事現場に運ぶ途中で、高度は約200mだったという。
機長が飛行中に落下に気付いた。
関西電力の工事では、去年10月にも、福井県高浜町でヘリコプターから資材を入れた木箱が落下したほか、ことし3月には福井県美浜町でも、重さおよそ800kgの資材がヘリコプターから落下している。
また、今回、鉄板を落下させたヘリコプターは、美浜町でトラブルを起こしたヘリコプターと同じ航空会社が運航し、機体も同じだったという。
国の運輸安全委員会は調査官2人を派遣し、6日、現地で原因の調査を行った。
これまでの調査では、ワイヤーからすり抜けて鉄板が落下した可能性があるという
(ブログ者コメント)
美浜町での事例は、下記参照。
2016年3月8日掲載
2016年3月1日 福井県美浜町で鉄塔工事現場に機材をヘリで吊るして運搬中、フックに通していたロープが外れ機材が落下、フックは過去の事故を受け改良したものだった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5711/
今回のトラブルも、同じような原因だったのだろうか?
ただ当時、原因はフックのロックがかかっていなかったということで、フックのタイプを変更する対策をとったはずだが・・・。
(2016年8月20日 修正1 ;追記)
2016年8月15日18時12分にNHK関西NEWS WEBから、水平だった鉄板が風を受けて傾き、鉄板に巻き付けていたワイヤーが緩んで落ちたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月15日17時37分にNHK奈良から、8月15日18時17分に読売テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
『関電“ワイヤーが風で緩む”』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160815/4832261.html
『関電”風で鉄板が傾く”』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2054832251.html?t=1471294145682
『ヘリから鉄板落下 強風でワイヤずれが原因』
http://www.ytv.co.jp/press/kansai/D13331.html
関西電力は、鉄板をつるすために巻きつけていたワイヤーが風で緩んだとみられるとして、今後は、鉄板の四隅に穴をあけてワイヤーを通す方法に改めると発表した。
関西電力と、ヘリコプターを運航していた「A社」が、15日、奈良市で行った会見によると、鉄板は、2本のワイヤーで鉄板を1周ずつ巻きつける「あだ巻き」という方法で水平に釣り下げられていたが、風を受けて鉄板が傾いたため、ワイヤーがずれて緩み、落下したとみられるという。
ヘリコプターを運航する「A社」は、当時、離陸時の風が、内部規定の上限である風速15mよりも弱いことを確認し、運搬に問題はないと判断したという。
再発防止策として、今後はワイヤーがずれないよう、板に穴をあけて通す方法に切り替えることを明らかにした。
関西電力などは、これまでに調査結果を国交省東京航空局に報告したという。
この事故を巡っては、国の運輸安全委員会も原因について調査を行っている。
(ブログ者コメント)
8月15日付で関西電力HPに、より詳細な内容の記事が図解付きで掲載されていた。ポイントのみ転載する。
『川原樋川線の鉄塔建替工事にかかるヘリコプターからの運搬物の落下に関する原因と対策について』
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2016/0815_1j.html
2.推定原因
運搬中に風の影響を受け、鉄板のバランスが崩れ、あだ巻きしたワイヤに対して吊り荷の自重が掛からなくなったことでワイヤがずれ、落下した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。