2016年8月6日付で毎日新聞長野版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『男性死亡 タンク補修中に倒れ 松本の飲料工場 /長野』
http://mainichi.jp/articles/20160806/ddl/k20/040/069000c
4日午後4時35分ごろ、松本市の飲料メーカーS社の工場で、水をろ過処理するタンク(直径約1m、高さ約2m)の補修作業をしていた会社員の西田さん(男性、44歳)と同僚の男性(39歳)が倒れていると、119番があった。
西田さんは間もなく死亡が確認された。死因は不明。
同僚男性は意識はあるものの、松本市の病院に入院している。
警察が調べている。
警察によると、2人はタンクの定期点検と補修をしていた。
有毒ガスなどの発生の可能性は低いとみられる。
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、暫定的に酸欠カテゴリーに入れておく。
(2018年3月8日 修正1 ;追記)
2018年3月5日18時14分にNHK信州から、換気不十分による有機溶剤中毒だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
おととし、松本市にある飲料製造会社の工場でタンクの補修作業をしていた男性2人が中毒症状を起こし、このうち1人が死亡した事故で、労基署は、必要な安全対策を講じていなかったなどとして、2人を派遣していた会社と50歳の取締役を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、埼玉県上尾市に本店がありタンクの補修などを業務としている会社「M」と、安全管理を担当している50歳の男性の取締役。
労基署によると、この会社と取締役は、おととし8月、松本市にある飲料製造会社の工場で、会社から派遣されタンクの補修作業をしていた男性社員2人が有機溶剤による中毒症状を起こし、このうち1人が死亡した事故で、必要な安全対策を講じていなかったとして労安法違反の疑いがもたれている。
労基署によると、中毒の原因は、作業で使っていた有機溶剤がタンク内で温められて蒸気になったのを吸い込んだためだということだが、その後の調べで、会社と取締役が、定められた講習を受けた作業員を派遣せず、タンク内の蒸気を排気する設備を設けるなどの対策を講じていなかったことがわかり、5日、書類送検した。
労基署によると、調べに対し、会社側は容疑を認めているという。
出典
『中毒死事故で会社など書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180305/1010002354.html
3月7日10時51分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
送検容疑は平成28年8月4日、松本市の飲料製造工場で有機溶剤のトルエンを使った作業を行う際、男性社員2人にマスクや排気装置を持っていかせるといった対策を取らなかった疑い。
作業中、社員の西田さんが中毒で死亡、もう1人が重体となった。
松本労基署によると、マスクなどの不携帯は、常習化していたという。
出典
『点検中に有機溶剤中毒死 タンク補修会社の取締役を書類送検』
http://www.sankei.com/affairs/news/180307/afr1803070009-n1.html
(ブログ者コメント)
直径1mの狭いタンク内で有機溶剤を使っていた際の事故。
ブログ者が過去に見聞きした事故と同じパターンのような気がした。
2011年4月16日掲載
『換気方法不適切で軽度の溶剤中毒』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/278/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。