2019年8月23日13時17分に京都新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
鉄道駅でのエスカレーター事故を防ごうと、京都市交通局を含む全国の鉄道事業者や日本エレベーター協会(東京)などが今夏、「エスカレーター乗り方改革」と題した安全キャンペーンを展開している。
交通機関でのエスカレーター事故は増加傾向といい、慣例化している「片側あけ」による歩行も危険を伴うとして、「歩かずに立ち止まろう」と呼び掛けている。
同協会がエスカレーター製造・保守の会員企業に調査した結果、2013~14年に転倒や挟まれ、転落など、1475件の事故が発生した。
うち、鉄道駅など交通機関は半数の751件で、08~09年調査から324件増えた。
事故原因は、「手すりを持たずに転倒」、「踏み段の黄色の線から足をはみ出して挟まれる」など、安全ではない乗り方が大半。
そのため、全国の鉄道事業者などは、10年に安全キャンペーンを始めた。
京都市内で運行する事業者では、市交通局のほか、JR西日本、阪急電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、叡山電鉄が参加している。
今年は、「歩かず立ち止まる」ことを初めて明確に掲げたのが特徴だ。
市営地下鉄では、かつて、急ぐ人にエスカレーターの右側を空けるよう呼び掛けていた時代もあり、左側に並ぶ光景が目立つ。
山科区の50代男性は、「上りエスカレーターで前にいた高齢女性が、隣をすり抜けた人と接触してこちらに倒れてきた経験がある。もし自分がいなければ、女性は下まで転落していた」と振り返る。
また、左側に立つ前提だと、左手のけがや障害のために右手でしか手すりを持てない人は不自由を強いられるといい、日本エレベーター協会は、「2列で並んで止まってほしい」と呼び掛ける。
市交通局でも、キャンペーンに合わせて8月31日まで地下鉄各駅にポスターを張りだしており、「通勤・通学時に、急ぐ人はエスカレーターを歩きたくなる気持ちも分かるが、だれもが安全に利用できるように考え方を転換してほしい」としている。
https://this.kiji.is/537444389325440097?c=39546741839462401
8月28日13時15分にNHK東北からは、仙台でのキャンペーン状況が下記趣旨でネット配信されていた。
エスカレーターを安全に使ってもらおうと、1列に2人ずつ立ち止まって利用するよう呼びかけるキャンペーンが28日から仙台市で始まった。
このキャンペーンは、東京オリンピックの開幕まで1年を切り、利用客のマナーの向上を目指そうと、全国各地の鉄道事業者が行っている。
28日朝は、仙台市交通局の職員らが、仙台駅のエスカレーターの前で「エスカレーターは立ち止まって利用して下さい」とポケットティッシュを配りながら呼びかけた。
このエスカレーターでは、通常、歩く人のために右側が空いていることが多いということだが、28日は職員の呼びかけに応じて、多くの人が立ち止まって利用していた。
エスカレーターを歩いて利用すると、荷物がぶつかったり、あやまって転倒したりするおそれがあり、仙台市地下鉄では、こうした事故が年間およそ20件起きているという。
仙台市交通局の三浦営業課長は、「来年には東京オリンピックも控えているので、海外の方々も安心して利用できるよう、エスカレーターは立ち止まって乗ってもらいたい」と話していた。
仙台市地下鉄では、このキャンペーンを今月31日まで行うことにしている。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190828/6000006735.html
(ブログ者コメント)
8月中旬、テレビのワイドショーを見ていた時のこと。
女性アナウンサーだったか誰かが、「エスカレーターは、今、歩かないようになっている」などとしゃべると、コメンテーターだったか誰かが、「へー、そうなの・・・?」などと返していた。
まだまだ認知度は低そうだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。