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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2023121270分に産経新聞から下記趣旨の記事が、写真と解説図付きでネット配信されていた。

神戸市灘区の阪急電鉄踏切で10月、手押し車を利用していた女性(94)が電車にはねられ死亡する事故があり、手押し車のタイヤがレールに挟まって女性が転倒し、踏切内に取り残されたとみられることが11日、捜査関係者への取材で分かった。

遮断機が下りた後に女性の転倒に気づいた目撃者の男性が非常停止ボタンを押そうとしたが、男性の側にはなく、約15メートル離れた反対側のボタンを押すまで数秒かかっていたことも判明した。

現場は、踏切内の線路に対し道路が斜めに交差する構造。

兵庫県警は、女性が方向を見失って斜めに延びていく道路から外れ、軌道との境界付近で転倒したとみている。

こうした構造の踏切は事故の危険性が高いとされ、阪急電鉄は新たな事故防止装置の設置を決定。

道路を管理する神戸市も通行環境の改善を検討している。

事故は10月24日午前7時15分ごろ、神戸市灘区篠原中町の阪急神戸線「篠原第二踏切」で発生。

近くに住む女性が通勤急行にはねられて死亡し、現場には手押し車のものとみられる部品が落ちていた。

県警灘署は周辺の防犯カメラなどを解析し、事故の経緯を特定した。

捜査関係者らによると、女性が踏切に到着した際、すでに遮断機が下りていたため、道路の左端付近で待機。

電車の通過を待って線路に対して直進した。

右手で小型の手押し車を押しながら左手にも荷物を持ち、かなり前かがみの状態だった。

道路は女性の進行方向に対して右斜めに延びて線路と交差しているが、女性は直進を続けて道から外れ、軌道との境界付近で転倒した。

その後、遮断機が作動。

女性はいったん起き上がりかけたが、再び転び、電車にはねられた。

同署は女性がかなり前かがみの姿勢で視野が狭くなっていたため、進路が道路からそれていることに気付かなかったとみている。

踏切には障害物検知装置があったが、主に車が対象となるため、倒れた女性には反応しなかった。

阪急は今回の事故を受け、現場に、取り残された人を検知できるシステムの設置を決めた。

神戸市は、道路に色を付けるなど、注意喚起のための対策を検討している。

 

【非常ボタン間に合わず…反対側のみ】

今回の事故では、踏切内で女性が転倒するのを目撃した男性が非常停止ボタンを押していた。

しかし目撃場所からボタンの場所まで距離があり、結果的に間に合わなかった。

件数自体は減少傾向にある踏切事故だが、危険性は構造によって異なる。

専門家は、それぞれの踏切の特徴に合った対策が必要だと指摘する。

捜査関係者らによると、目撃者の男性は踏切の北西角付近で踏切内に女性が倒れているのを発見。

すでに遮断機は下りており、非常ボタンを押そうとした。

しかし、現場で非常ボタンがあるのは南西と北東の2カ所。

男性は約15メートル離れた北東まで走ってボタンを押したが、ほぼ同時に電車が踏切を通過した。

ボタンを押せば自動的に電車のブレーキがかかる仕組みだが、運転士が女性の存在に気づき、ブレーキをかけた方が先だったとみられる。

非常ボタンは踏切を横断する自動車ドライバーらの使用を想定し、進行方向左手前に設置されているのが一般的という。

鉄道の安全対策に詳しい関西大の安部誠治名誉教授は、非常ボタンは通常2カ所としつつ「道幅が広いなど状況に応じて4カ所設置すれば、目撃者がすぐ押せるようになる」と指摘する。

 

【踏切「個性」に合わせた対策を】

今回の事故を受け、阪急電鉄は現場踏切に新たな事故防止装置を導入する方針だ。

同社によると、これまでも踏切内に照射されたレーザーが障害物で一定時間遮られると、接近する電車に自動ブレーキがかかる装置があった。

しかし、ある程度の高さや大きさがないものは検知できず、今回は作動しなかった。

来年度には、踏切内の障害物を高精度で検知する装置を導入するという。

安部氏は、こうした対策を評価した上で、「そもそも、転倒して人が取り残されないように、歩行環境を整備するなどの対策も重要だ」と指摘。

「踏切には個性があり、それぞれが抱えるリスクに合わせて対策を取る必要がある」と強調した。


https://www.sankei.com/article/20231212-3AJVLPFKBFLKHA4O54XMV5NH5U/

 

12191900分にYAHOOニュース(産経新聞)からは、記者が死亡した女性と同じように腰を曲げ前かがみで踏切に入ってみると、視覚上、道路から徐々に外れていくのもやむなしと感じたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故の背景として浮上したのは、線路に対し道路が斜めに交差するなどの現場の構造。
なぜ、女性は亡くなったのか。
現場を歩き、探った。

先月下旬、女性と同じように南西側から踏切に入った。

道路は進行方向右斜めに線路と交差しているが、軌道との境界に沿って黄色のラインが引かれている。

「これなら道路から外れることはないのではないか」。
そんな印象を抱いた。

ところが、腰を曲げて前かがみになってみると、考えは一変した。

踏切内には線路に対し直角に、舗装のつなぎ目のような線がある。

視野が極端に狭く、踏切全体の構造を把握できない中、こうした線や「線路に対して直進」という感覚に頼って歩くと、徐々に道路から外れていく。

女性は当時、右手で小型の手押し車を押し、左手に荷物を持っていた。

周辺の防犯カメラの映像などによると、進路が道路から外れ、軌道との境付近でレールに手押し車のタイヤが挟まって転倒した。

年齢などを合わせて考えると、こうなってしまうことは十分あり得ると感じた。

・・・

この踏切のように、線路と道路が斜めに交差する構造は珍しくなく、より急角度で交差する踏切も多い。

それでも、現場ではこれまで、ベビーカーのタイヤが挟まるなどのトラブルも起きていたという。

現場では速度を上げて横断する車を警戒し、道路の端を歩く人も多かった。

しかし、軌道との境に引かれた黄色のラインを越えると、すぐに段差になっていたり、道路の端がくぼみのようになっていたりもする。

こうした点にも危険を感じた。

道路を拡幅する、分かりやすいよう色分けする-。

電車に関する事故には駅ホームの転落防止など取り組むべき課題が多いのは理解するが、今回の現場でも、できる対策はいろいろとあるのではないか。

同じような悲劇が起きてほしくないと切に願う。


https://news.yahoo.co.jp/articles/e85397fdff0d7a2cb4f3292c3456cc47c6bceadf  

 

 

  

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2023125200分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

地震の本格的な揺れが来る前に新幹線を止める「早期地震検知システム」について、JR東日本と鉄道総合技術研究所は5日、最初の揺れの検知から送電を停止して非常ブレーキを作動させるまでの時間を従来の約3分の1に縮めることに成功したと発表した。

20243月から新システムを導入するという。

早期地震検知システムは、伝わる速度の速い初期微動(P波)を検知して震源地や地震規模を推定。

主要動(S波)が到達する前に影響が予測される沿線の送電を止め、走行中の新幹線に非常ブレーキをかける仕組み。

JR東によると、今回は、P波を検知した際にその振幅から地震規模を推定する方法を改善。

より早く送電停止が必要かどうかを判断できるようになった。

過去3年間に起きた13地震をみると、P波検知から送電停止までに平均39秒かかっていたが、新たな方法ならば3分の1の平均13秒に縮まるという。

その結果、時速320キロで走行中の新幹線が止まるために必要な距離も約230メートル短くなった。

深沢社長は、「被害軽減には、走行中の新幹線を1秒でも早く止めることが重要。今回の改良は非常に大きな効果を持つと考える」と話した。

https://www.asahi.com/articles/ASRD562RYRD5UTIL021.html

 

 

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20231126164分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR東日本山形支店は23日、山形県の米沢駅構内で分岐器の検査をした作業員が、分岐器を同駅構内に列車が入れない状態のままにし、山形新幹線や奥羽線に運休や遅れが生じ、約1400人に影響が出たと発表した。

発表によると、同日朝、作業員3人は分岐器を同駅構内に列車が入れない状態にし、測定器でゆがみやずれを確認していた。

その後、測定器を線路の外に運び出すのに気を取られ、元に戻すのを忘れたという。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231123-OYT1T50178/

 

 

 

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2023109201分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

9日正午ごろ、JR仙台駅で「(東北新幹線の車内で)薬品のようなものに触れ、子どもがけがをした」と119番通報があった。

宮城県警仙台中央署によると、東京都内の40代の男性のバッグから薬品が漏れ、この男性や乗客の男児(5)ら計4人が足や手、尻をやけどする軽傷を負った。

署によると、他に3040代の男児の両親がやけどを負い、発生した気体を吸い込んだ乗客の30代女性とJR職員の20代男性が体調不良を訴えた。

薬品は地質調査で使うものとみられ、ペットボトルのような容器で持ち運ばれており、署は業務上過失致傷容疑も視野に、運搬方法が適切だったかどうか調べる。

騒動は新青森発東京行きの東北新幹線はやぶさ52号で起きた。

仙台駅に停車する直前、都内の男性は、足元の黒いバッグから薬品が漏れていると他の乗客から指摘され、バッグを持ってデッキに移動。

その際、薬品が通路にこぼれ、自身の両足にもかかってやけどを負った。

さらにその後、トイレに行こうとした男児が薬品で足を滑らせて転倒し、尻をやけど。

助けようとした両親も足首や手にやけどを負った。

ホームで新幹線を待っていた男性によると、新幹線がホームに停車した後、駅員が「煙!」と叫ぶのが聞こえた。

近づくと、ドア付近に置かれたバッグから白い煙のようなものが出ていたという。

JR東日本によると、はやぶさ52号は乗客全員を降ろして運休となった。

東北新幹線の上り12本にも最大55分の遅れが生じるなど、約7300人に影響が出たという。

https://www.asahi.com/articles/ASRB94CH3RB9UTIL009.html 

 

1091946分に朝日新聞からは、男性は試薬の硫酸が爆発したと話していたなど、発生直後の車内の様子が下記趣旨でネット配信されていた。

・・・

8号車に乗車していた男性会社員(37)は、この日正午前、仙台駅で降車しようとデッキに向かうと、「駅員さんを呼んでください」と言うスーツ姿の男性を目撃した。

トイレから出たばかりで、足元は大きくところどころに穴が開き、足首が見えていたという。

ほかの乗客が乗務員を呼びにいく間、この男性は「試薬の酸が爆発してしまった」と話し、「危ないものではないです。試薬の硫酸なので大丈夫です」「ご迷惑をおかけしてすみません。大丈夫なので」などと繰り返していたという。

別の30代の会社員女性は、帰省先から戻るために新幹線に乗り、座席で寝込んでいるところだった。

見知らぬ乗客から急に起こされ、車外に避難するよう言われた。

乗っていたのは10両編成の6号車。

車内に目をやると、床に液体が広がっているのが見えた。

そのすぐ後に、7号車につながる通路のドアを乗務員が封鎖した。

ドア向こうの通路では、煙のようなものが充満しているのがガラス越しに見えた。

車内には異臭も漂っていた。
「何かが燃えるような、たばこの煙のような臭い。少し刺激があるような感じだった」。

車内を行き来する乗務員はせきこんでいる様子だった。

7号車の方からは、「子どもがやけどした」と叫ぶ女性の声が聞こえた。

他の乗客が「トイレで酸性の薬品の入れ物が破裂し、中身が漏れ出したようだ」と話しているのも聞こえ、すぐに車両から避難した。

・・・

https://www.asahi.com/articles/ASRB953JGRB9OXIE00G.html 

 

10102135分に朝日新聞からは、男児は尻に「3度」の大やけどを負ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

仙台中央署によると、男児は尻や右手首、右足首に大やけどを負った。
尻のやけどは皮下組織まで達する「3度」と診断された。

3040代の男児の両親もやけどを負ったほか、発生した気体を吸い込んだ乗客の30代女性とJR職員の20代男性が腕のしびれやのどの痛みを訴えた。

薬品を持っていた男性は入院しており、任意の聴取に「青森県内から薬品を新幹線で運んだ」と説明しているという。

https://www.asahi.com/articles/ASRBB74L8RBBOXIE02S.html 

 

1091619分にNHK宮城からは、0.5ℓ以内の密閉容器に入れて破損しないよう荷造りした硫酸であれば列車内に持ち込むことができるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR東日本は「旅客営業規則」の中で、手回り品として列車の車内に原則持ち込むことができない危険品をまとめています。

危険品に指定されているのは13の品目で、
▼火薬類
▼高圧ガス
▼マッチと軽火工品
▼油紙など
▼ガソリンや軽油などの「可燃性液体」
▼マグネシウムや硝石などの「可燃性固体」
▼リン化カルシウムなどの「吸湿発熱物」
▼硫酸や塩酸などの「酸類」
▼過酸化ナトリウムなどの「酸化腐しょく剤」
▼クロロホルムやホルマリンなどの「揮発性毒物」
▼放射性物質
▼セルロイド類
▼農薬
となっています。

このうち、ガソリンや灯油、軽油、ベンゼンやメタノール、アルコールといった可燃性の液体そのものは、量に関係なく、車内に持ち込むことはできないとしています。

一方、「酸類」「酸化腐しょく剤」、それにクロロホルムとホルマリンなどは、密閉した容器に入れた上で破損するおそれがないよう荷造りした0.5リットル以内のものは、手回り品として持ち込むことができるとしています。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20231009/6000025227.html

 

10101734分にYAHOOニュース(東北放送)からは、漏れたのは濃硫酸だった模様、専門家はペットボトルで運ぶのは考えられないと述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「報道であったいろいろな事象を見てみると、いずれも濃硫酸で矛盾はない」

こう指摘するのは、東北医科薬科大学の薬学部長・吉村祐一教授です。

吉村教授:
「煙が出ている。
服がぼろぼろになったという話しがありますが、腐食性が非常に強いので、洋服とかにかけると綿製品などは簡単に穴が開いてしまいます。
逆に言うと、薄い硫酸だったら、なかなかそうはならない。
ちょっとかけても穴が開く程度なんですけど、ぼろぼろになるというのは、かなり濃い硫酸がかからないと、そういう現象はおこらない」
「通常、硫酸と何かを一緒に運ぶっていうことは、同じかばんの中にというのは危険なのでやらないです。
そもそも、報道であったペットボトルを使ってというのは、我々の中では考えられないやり方です」

https://news.yahoo.co.jp/articles/338c8decdf27548acde44ae3eb39b30719ea3939 

  

10121151分にYAHOOニュース(Merkmal)からは、危険物車内持ち込み規則が制定された背景は不明、昔は3kg以内なら車内持ち込み可能だったガソリンも車内放火事件を受け持ち込み禁止になったように規則は必要の都度制改定されるなど、下記趣旨のルポライター寄稿記事がネット配信されていた。

・・・

いったいなぜ、多くの人が利用する鉄道で劇薬の持ち込みが許されているのだろうか。

今回の事故原因とされる硫酸を含む、酸類の持ち込み条件は以下のとおりだ。

1.酸類で、密閉した容器に収納し、且つ、破損するおそれのないよう荷造した0.5リットル以内のもの。

2.薬液を入れた鉛蓄電池で、堅固な木箱に入れ、且つ、端子が外部に露出しないように荷造したもの。

このように条件を守れば、火薬や硫酸を車内に持ち込める。

しかし、この規則が制定された背景や理由は明確ではない。

JR各社の営業規則は、1942(昭和17)年に当時の鉄道省が定めた「鉄道運輸規程」を基に戦後の国鉄が定め、それが受け継がれている。

また、火薬や硫酸は、規程を順守すれば車内に持ち込める一方、ガソリンの持ち込み自体は禁止されている。

以前は、ガソリンも3kg以内ならば“手回り品”として車内に持ち込めるとされていた。

しかし、20156月に東海道新幹線「のぞみ225号」で発生した車内放火事件を受けて、ガソリンなど一部の危険物に関する持ち込み規程が見直され、禁止となった。

 

【持ち込みできるワケ】

そもそも、鉄道運輸規程は危険物の持ち込みをなぜ許容し、国鉄もそれを受け継いだのか――。

この経緯も、今となってはわからない。

国土交通省鉄道局にも聞いてみたが 「今となっては、当時、なぜ一定の条件下でこれらの危険物の車内持ち込みを認めたかは、わからない」 という。

さらに担当者は、現在でもさまざまな危険物が持ち込み可能になっている理由をこう語る。

「規則というものは、必要があって制定されたり、変更されたりするものです。
これまで規程を変更する機会がなかったため、現在まで残ってきたのでしょう。
ですので、今回の事件を受けて、硫酸などの劇物に関する規則が変更される可能性はあります」

今回の事故において 「車内に危険物を持ち込むのは許されない」 との声が、SNSなどでは多く見られた。

だが、この考えが常識となるまでは、長い時間を要している。

かつての日本人は、車内に危険物を持ち込むことにためらいがなく、それが原因で事故が発生していた。

しかも、事故の多くは、持ち込まれた火薬やガソリンに 「たばこの火が引火する」 ケースだった。

車内でのポイ捨て、混雑する車内での喫煙など、モラルのなさと複数の不注意が組み合わさり、事故を引き起こしていたのだ。

 

【過去の持ち込み事故】

・・・

 

【個人のモラル頼みは危険】

その後、昭和30年代までは、車内に持ち込まれたガソリンや花火などの危険物にたばこの火が引火した事故が幾度も報じられている。

しかし、その後は、このような事故はまったく姿を消している。

意図的に爆発物を仕掛けた事件は、その後も発生している。

同様の事故が繰り返し発生するなかで、その危険性が周知され、「電車やバスには危険物を持ち込まない」 というモラルが形成されていったと考えられる。

結果、事故がないため、規則を変更する機会は訪れなかったわけだ。

実際、現代では、多くの人は 「たとえ規則で許可されていても、危険物を車内に持ち込まない」 と考えている。

しかし、今回の事故は、そのような“常識”が通用しないことを明らかにした。

これまで、個人のモラル形成が事故を未然に防いできた。

しかし、それに頼るだけでは事故を完全に防げないということも広く認識された。

これを機に、鉄道会社の危険物持ち込みに関するルールが大きく見直されることになりそうだ。

昼間たかし(ルポライター)

https://news.yahoo.co.jp/articles/842aa29372dd6d16dc3bb65e5424ea8c1ae67fae

 

 

(2023年10月29日 修正1 ;追記)

20231026185分に読売新聞からは、容器は溶けて原型をとどめていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

男性は仕事で鉱物を採取するため、薬品を青森県十和田市の倉庫からペットボトルのような容器に入れて持ち出したが、容器は溶けて原型をとどめておらず、かばんの一部も溶けていた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231026-OYT1T50193/  

 

10261834分にYAHOOニュース(東北放送)からは、硫酸と硝酸が検出されたが濃度や量はわからなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

警察は26日、鑑定の結果、薬品から硫酸と硝酸が検出されたことを明らかにしました。

濃度や量はわからなかったということです。

警察によりますと、薬品を持ち運んでいた40代の男性は東京都の地質調査会社の社長で、自らが管理する青森県十和田市内の倉庫から薬品を運んでいました。

男性は「薬品をペットボトルに入れて運んでいた」と話していて、硫酸と硝酸は鉱物の採取の際に使うものだと説明しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4c16b8138ee6adb9563ea5440aafa249c50a39  

 

10271827分にYAHOOニュース(東北放送)からは、耐薬品性表によればPETは濃硫酸に不適、硝酸に含まれている水分も影響した可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東北大学大学院の上田実教授は、「状況から判断すると、硫酸は濃硫酸」と推測したうえで、「強い酸をペットボトルに入れるのはありえない」と話します。

東北大学大学院有機化学第一研究室 上田実教授:
PETは「ポリエチレンテレフタラート」と言うが、最も酸とかアルカリといった薬品、有機溶媒に弱いプラスチック。
酸を持ち運ぶ時にPETに入れるのはまずありえない」

こちらはプラスチック製品の薬品への耐性を示した表です。

濃硫酸の場合、PET=ポリエチレンテレフタラートは「大きく影響があるため使用に適さない」と評価されています。

上田教授:
PETはエステルという系統の化合物。
エステルは酸で加水分解という反応が起こって、分解してしまう」

さらに、新幹線の車内には煙が発生していたという情報もあり、これについて上田教授は「硝酸」の中の水分にも注目します。

上田教授:
「硝酸は、濃硝酸であっても「水」を含んでいる。
濃硫酸は水と混合すると熱を発する。
硫酸のペットボトルが溶けて、漏れてきた濃硫酸と(硝酸が)混合することで熱が出たことは考えられる。
漏れてきた濃硫酸が紙とか布のバッグなどと反応すると「脱水作用」が起きるので、それで煙や熱が出たと、一つの仮説として考えられる」


https://news.yahoo.co.jp/articles/fae1907032c6c75ed0921fb702c7c9577322f4b4  

 

(ブログ者コメント)

耐薬品性表は多数、ネットに掲示されているが、表にPETが含まれているものは少なかった。
以下は、少ない中の一点。
PET
は10%、50%硫酸には使用可だが、98%硫酸には使用不可と書かれている。

https://www.himac-science.jp/rotor/pdf/chemical_chart.pdf 

 

 

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20231052050分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

神奈川県鎌倉市のJR東海道線で8月、電車が線路脇の電柱と衝突した事故で、JR東日本は5日、電柱の根元部分のひびから雨水が入って内部の鉄筋の腐食が進み、折れて線路側に傾いたことが原因と発表した。

渡利副社長は記者会見で、「多くのお客さまにご迷惑をおかけしたことを改めて深くおわび申し上げる」と謝罪した。

JR東によると、1980年の設置後、何らかの原因でひびが発生。

架線の引っ張る力で割れ目が開いたままの状態となり、雨水が内部に入り込んだ。

その結果、鉄筋の腐食が徐々に進んで10本中4本が破断するなどし、最終的に線路側に傾いて電車と衝突したと推定した。

昨年5月にこの電柱を検査した際、異常は確認されなかった。

再発防止策として、ひび割れ検査や設計方法を見直すほか、同種電柱の補強工事を実施することを決めた。

JR東はこれまで、設置状況などが似た電柱約8700本を点検。

このうち特に類似する99本を重点的に管理することとし、追加点検で千葉県内と東京都内の計2本にひびを確認した。

既に補強しており、残りも2カ月程度で順次補強する。

けがを申告した乗客が7人に上ったことも明らかにした。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20231005/k00/00m/040/299000c

 

1051828分に読売新聞からは、昨年5月の目視点検で細かいヒビ割れを見逃していた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR東によると、ひび割れができた時期や原因は不明。

同社では3年に1回、目視で電柱の定期点検を実施しており、今回倒れた電柱は昨年5月に点検していたが、ひび割れは確認できていなかった。

細かいひび割れは目視ではわかりにくく、見逃していた可能性があり、同社はひび割れを見つけやすいよう、水などを吹き付けるなど点検方法を見直す。

事故は8月5日夜に発生。
小田原発横浜行き臨時電車が大船駅構内を走行中に電柱に衝突し、運転士1人と乗客7人がけがをしたほか、乗客12人が熱中症の症状など体調不良を訴えた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231005-OYT1T50250/ 

 

1051538分に産経新聞からは、一時的に大きな荷重が加わり、根元に微小なヒビ割れが発生していた、ヒビ割れが閉じない可能性がある99本を重点管理柱に定めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR東によると、折れたコンクリート製の電柱は、何らかの原因で一時的に大きな荷重が加わり、根本に微小なひび割れが発生していた。

ひび割れは荷重がなくなると閉じるが、折れた電柱は常時荷重が加わっていたため、ひび割れが閉じない状態が続いていた。

ひび割れから雨水が浸入し、柱内部の鉄筋が腐食しやすくなったとみられ、鉄筋10本のうち3本が破断していた。
さらにもう1本の鉄筋も腐食が進展していた。

その結果、電柱が折れ、線路側に傾いたと推定している。

JR東は対策として、ひび割れの閉じない可能性のあるコンクリート製の電柱99本を「重点管理柱」と定め、今後、補強工事などを実施する。

https://www.sankei.com/article/20231005-AHQHZ2H3WRKBRLVEQ5JKW4WEH4/ 

 

(2024年11月29日 修正1 ;追記)

202411281321分に朝日新聞からは、調査報告書が公表された、倒れた電柱は走行中の電車の数m先に突然現れた、電柱の直撃を受けた車両は天井部が先につぶれて衝撃を吸収する構造を取り入れていたため被害軽減に寄与した可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

あわや電柱が客席部を直撃するところだったことが、国の運輸安運輸安全委員会が28日に公表した調査報告書で明らかになった。

事故は昨年85日夜に発生。

乗客約1500人を乗せた小田原発横浜行きの臨時列車(15両編成)に倒れてきた電柱が衝突し、運転士1人と乗客4人の計5人が打撲などの軽傷を負った。

調査報告書で明らかになった運転士の証言などによると、走行中、23メートル前方に電柱が突如現れ、先頭車両前面の左脇部分に衝突した。

1両目に座っていた乗客は、衝撃の際、火花が飛んできて背中に当たり、軽いやけどを負った。

車内は一時白く煙ったという。

運転士や乗客が乗っていた1両目は、天井部が先につぶれて衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンと呼ばれる構造を採り入れており、報告書では、クラッシャブルゾーンが「被害軽減に一定程度寄与した可能性がある」と指摘している。

報告書によると、電柱を支える10本の鉄筋がいずれも事故後に折れており、断面がさびていたという。

腐食の状況などから、このうち3本は事故発生前に折れてから「相当の時間が経過した」とし、もう1本も事故発生前には亀裂ができていたとしている。

電柱は架線を引き留めるため常に一定方向に強い力がかかる構造で、風速40メートルの風圧下では設計上の許容値を超える力がかかっていた。

風や地震などの影響で電柱にひび割れが発生し、割れ目が閉じない状態が続くなかで雨水などが入ったため、鉄筋が腐食したとしている。

運輸安全委は、電柱の根本に生じたひび割れから雨水が浸入し、鉄筋が腐食したため電柱が倒れたと結論づけた。

電柱の定期検査は20225月に行われていたが、目視での確認だったことから、「検査で横ひび割れが発生していたが発見できなかった可能性がある」と指摘した。

JR東日本は事故後、再発防止策として折れた電柱と同様に、架線を引き留めるために一定方向に強い力がかかる構造の電柱100本を「重点管理柱」に指定。

強度の高い鋼管柱への交換や補強などを今年9月までに終えているという。

https://www.asahi.com/articles/ASSCX1CSTSCXUTIL023M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n

 

1128100分にYAHOOニュース(TBS NEWS )からは、電柱は衝突3分半前に電車とぶつかる角度まで傾いた、根元のヒビ割れは線路に敷かれた小石に隠れた部分にあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

傾いた電柱は事故発生前に風や地震などの影響で、架線から一時的に強い力で引っ張られ、電柱の根元部分にひび割れが起きていました。

そのひびから雨水が入り電柱の中の鉄筋が腐食したため、10本ある鉄筋のうち3本が折れたほか、1本の腐食が進んだ結果、衝突するおよそ3分半前に電柱が電車とぶつかる角度にまで傾いたということです。

また根元部分のひび割れは、線路に敷かれている小さな石に隠れた部分にあり、事故のおよそ12か月前に行われた定期検査では、発見できなかったとしています。

運輸安全委員会は、▼電柱の補強や建て替えなどの実施、▼検査方法の見直しなどの再発防止策が必要だとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4ca6a9be0bbee9daaaa74cb7121a6f936ea9612 

 

  

 

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20238282227分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

28日午後5時45分ごろ、秋田新幹線は赤渕(岩手県雫石町)―田沢湖(秋田県仙北市)間の落石を検知する装置が作動しなくなり、同区間の運転を見合わせた。

JR東日本は安全確認をした上で、午後8時半過ぎに運転を再開。

東京発秋田行きこまち31号が約3時間遅れるなど、4本に遅れが出た。

このほか、こまち2本と、同じ線路を走る普通列車2本が区間運休した。

約1300人に影響が出た。

https://www.sankei.com/article/20230828-2UDKTLD5BNL3JEAJFMDOJG7B6M/

 

(ブログ者コメント)

〇滅多に起きない?起きても報じられない?トラブルだと感じたので
御参考までに紹介する。

〇落石検知システムについては、JR東の下記報文が分かりやすかった。
長大延長を 一括監視可能な 落石監視システムの開発
https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_21/Tech-21-50-53.pdf

 

 

 

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20238161942分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

816日、道南いさりび鉄道の北斗市にある踏切で、列車が通過しているにも関わらず、遮断機が下りないトラブルが発生しました。

幸い、ケガ人などはいませんでした。  

16日午前653分ごろ、道南いさりび鉄道線の北斗市茂辺地にある「茂辺地道路踏切」で、列車が通過する際に遮断機が下りない状態のまま、列車が踏切内を通過しました。  

列車は速度60キロで通過。

1両編成で乗客は10人いました。  

当時、踏切には人や車はおらず、けが人はいませんでした。

道南いさりび鉄道によりますと、原因はレール上に発生したサビにより、列車が接近している状態を検知できなかった可能性があるということです。  

道南いさりび鉄道の担当者は、「踏切のレールはここ数年で取り替えている。約10メートル先が海なので、もしかしたら潮によりサビが発生したのかもしれない」ということです。  

レールの改修工事には数日間かかるため、踏切の両端にバリケードを設置し、車や人が侵入できないようにするということです。

なお、列車は通常通り運行する予定で、ダイヤに変更はありません。  

道南いさりび鉄道は「今後、こういう事案が発生しないように対応していきます」とコメントしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6ad6ce716dbc15d3b2c3e07642c1fa99d8f1ca  

 

(ブログ者コメント)

レール上に錆が出ると列車を検知できなくなる点については、以下の「㈱昭和テックス」ホームページ記事が分かりやすかった。

・・・

鉄道用レールには列車を検知するための電流が流れており、列車の車軸(車輪)でこの電流を遮断することで列車を検知しています(接触型検知)。

また、レールには列車検知用に加えて電車の駆動電流も流れています(図2)。

このため、軌道回路に不具合が発生すると列車は正常に運行することができなくなります。

いわゆる「信号機故障」の一つの原因となり、列車遅延等を引き起こすこととなってしまいます。

・・・

レールは電流を通すと同時に列車重量を支持しています。

このため、列車が通過する時、レールには強烈な振動が発生しています。

その大きさは民需レベルをはるかに超える強烈なものです。

このため、レールボンドや送着ボンドはこの振動を受けて次第に破壊が進みます。

このためボンドの耐久性が大きな課題となっています。

また、列車本数が少ない閑散線区や入換線等においては、時折、レールに錆が発生し、列車が検知できない状態に陥ることがあります。

・・・

http://www.showatecs.co.jp/about-tecs/total-solution_j/

 

 

 

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2023822235分に長野放送から下記趣旨の記事が、車輪脱輪状態図など複数枚の解説写真付きでネット配信されていた。

利用者に大きな影響が出た、しなの鉄道の脱線事故です。

しなの鉄道は2日、会見を開き、「木製の枕木の老朽化でレールの幅が広がったことが事故の原因とみられる」と発表しました。

来年度末までに一部をコンクリート製の枕木に変更するなどの対応をするということです。

612日午前845分ごろ、しなの鉄道の上田駅構内で回送列車が脱線しました。

4両編成の車両のうち3両が脱線しましたが、けが人はいませんでした。

車両の撤去作業や安全確認のため、一部区間は3日間運休が続き、およそ23000人に影響が出ました。

原因は…。

事故からおよそ2カ月。
2
日、しなの鉄道が会見を開きました。

しなの鉄道・土屋社長:
「木(製)枕木の老朽化による軌間拡大が原因とみられる」

事故現場の木製の枕木は、およそ30年間使われていました。

回送列車は、踏切のカーブを超えた所で脱線したとみられます。

カーブでは一方向に力が加わります。

木製の枕木が老朽化していたためレールを固定するクギが倒れ、幅が広がり脱線したということです。

しなの鉄道によりますと、年1回、枕木の点検をしていましたが、異常は見つからなかったということです。

しなの鉄道・北原運輸担当部長:
「外見上ではわからなかった。
表面上はいいけど、中が腐っていて、くぎがしっかり効いていない。
力が弱くなっているのが分かりづらかった」

事故を受け、木製の枕木は、曲線部分はすべてコンクリート製に。
直線部分は3本に1本をコンクリート製に、2024年度末までに変更するということです。

しなの鉄道によりますと、およそ30万本ある枕木の1割が木製ですが、「本線」は既に全てがコンクリート製だということです。

しなの鉄道・土屋社長:
「本線は安全、社員一同安全運行を心がける。お客さまには安心して利用いただきたい」

https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/?cid=15086  

 

821835分にTBS NEWS(信越放送)からは、脱線したのは本線と車庫をつなぐ線路で、枕木の内部が腐食していたこと、また現場がカーブだったことからレールが外側にずれたことが原因など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

現場は、上田駅のホームから100メートルほど離れた、本線と車庫をつなぐ電留線(でんりゅうせん)と呼ばれる線路です。

列車は車庫に引き揚げる途中で、乗客はおらず、乗員にけがはありませんでした。

しなの鉄道によりますと、緩いカーブに設置された木製のマクラギの内部が腐食。

その結果、釘で固定されたレールが列車の荷重で外側にずれ、レールの間隔が広がったことで脱線したということです。

事故の後、車体のつり上げ作業など撤去に時間がかかり、運転を再開したのは3日後。

その間、田中駅と戸倉駅の間で運休し、バスによる代替輸送が行われるなど、23千人余りに影響が出ました。

・・・

しなの鉄道は、2024年度末までに曲線部分の木製マクラギは全てを、直線部分でも3本に1本をコンクリート製に取り換えるとしています。

交換の対象はおよそ6000本で、費用は2億円程度かかると見込んでいます。

しなの鉄道は、2022年度まで3期連続の赤字で、再発防止策の実施に行政の支援を求めていく考えを示しました。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbc/640023?display=1

 

 

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2023762130分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東京メトロは6日、日比谷線の上野駅で、ホームと電車の隙間を埋める転落防止ゴムを社内基準で定めた場所に設置せず、子供が落下する事故があったと発表した。

すぐに駅員らに引き上げられて病院に搬送された。
けがはなかった。

東京メトロは「設置場所を緊急点検し、再発防止に努める」としている。

東京メトロによると、6月25日午後5時5分ごろ、子供が乗車しようとした際、両足を踏み外して、ホームと車両の間にあった約15センチの隙間に転落した。

社内基準では、隙間が一定程度広い箇所に、くし状の転落防止ゴムを設置することになっている。

事故のあった場所は、令和2年3月にホームドアを設置した際に取り外したままにしていた。

https://www.sankei.com/article/20230706-OUTCMEBYWVMZDCQ2SI4RYRJEDI/

 

※以下は転落防止ゴムに関する東京メトロHPの記事。

「駅・車内の安全対策」
「転落防止ゴムの設置」

車両とホームの隙間が大きい箇所のホーム先端に転落防止ゴムを設置し、隙間を少なくすることでお客様の軌道内転落を防止します。

https://www.tokyometro.jp/safety/prevention/station/index.html 

 

 

 

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2023731928分に九州朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

佐賀県小城市にある遮断機のない踏切で、52歳の男性が列車にはねられ死亡しました。

3日午後3時ごろから、国交省などによる調査が行われています。

現場では事故当時の状況について、列車や道路からの見え方などが調べられました。

警察などによりますと、2日午後6時ごろ、小城市のJR唐津線「二十の坪踏切」で、佐賀駅行きの普通列車が近くに住む52歳の男性をはねました。

男性は、その場で死亡が確認されました。

運転士は警察に対し、「走ってくる人を確認し、汽笛を鳴らして緊急停車しようとしたが間に合わなかった」などと話しています。

男性の家族の話や服装などから、事故当時、男性はイヤホンをつけてランニングをしていたとみられています。

運輸安全委員会の鉄道事故調査官は、「警報機がないっていうことで、踏切の手前ではいったん立ち止まって左右確認するところを注意喚起していければ」と話しています。

警察は、イヤホンの音で列車の接近に気づかず、はねられたとみて詳しい経緯を調べています。





https://kbc.co.jp/news/article.php?id=10464541&ymd=2023-07-03

 

73193分にYAHOOニュース(サガテレビ)からは、列車は250mほど進んだところで停車したなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。

2日午後6時前、小城市三日月町にあるJR唐津線の踏切で、上りの列車と人が衝突しました。

この事故で、小城市に住む52歳の男性が死亡しました。

列車はブレーキをかけたものの間に合わず、衝突後、約250メートルほど進んだところで止まりました。

運転士は「人が走って踏切に入ってきたため、警笛を鳴らし止まろうとしたが気付く様子はなかった」と話しているということです。

警察によりますと、シューズなど服装からみても男性は日課のランニング中だったとみられています。

また、男性のイヤホンが列車の前方に引っかかっていて、イヤホンによって周囲の音が聞こえず列車の接近に気付かなかった可能性があります。

さらに、現場はいわゆる“第四種踏切”で、警報器の音や遮断機の進入制限がありませんでした。

警察は自殺の可能性は低く事故とみて捜査していて、踏切の手前では必ず立ち止まって左右の安全を確かめるよう注意を呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/28f7406e91e48a1908b7ad4b8b41a753ba86167a 

 

 (ブログ者コメント)

今回は自分自身の死亡事故だったが、車や自転車運転中だったら、加害者になっていた可能性もある。

 

 

 

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20236261739分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR東日本は、24日発生したシステム障害について、工事の操作手順書に誤りがあり、現場の担当者もそれに気がつかずに別のブレーカーが落とされ、電源が遮断されたことが原因だと明らかにしました。

JR東日本では24日未明にシステム障害が発生し、駅の構内や券売機などでクレジットカードが使えなくなったほか、運賃の支払いなどを行う「モバイルSuica」でアプリでのチャージができないなど、影響は最大で12時間余り続きました。

JR東日本が詳しく調査した結果、システムサーバーの電源工事で操作手順書に誤りがあり、現場の担当者もそれに気がつかずに別のブレーカーが落とされ、電源が遮断されたことが原因だと明らかにしました。

会社のマニュアルでは、工事の前に手順書に間違いがないかを管理者や現場の担当者などがそれぞれで確認することになっていましたが、ミスを見つけることはできませんでした。

このためJR東日本は、手順書をチェックする人数を増やしたり工事の工程に照らして確認をより入念に行ったりするなど、再発防止を徹底するとしています。

また、システム障害ではネット上で新幹線の指定席などを予約する「えきねっと」も利用できなくなったため、キャンセルなどができなかった場合には全額を返金する対応を取ることにしています。

JR東日本は「多くのお客様にご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」としています。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230626/1000094159.html

 

626日付で該社HPには、操作する盤のナンバーに誤記があったという、下記趣旨の記事が掲載されていた。

・・・

3. 原因

NO.6は通称CV6と呼ばれており、当日の操作手順書には下記のとおり誤りがありました。

(正)盤NO6CV6)内のブレーカーを「切」にする 。
(誤)盤NO6CV4)内のブレーカーを「切」にする。


・・・

https://www.jreast.co.jp/info/2023/20230626_ho04.pdf  

 

(ブログ者コメント)

〇複数人によるチェックでも見逃された誤記。
全員、作業方法の妥当性をメインにチェックしていたからだろうか?
作業する機器はこれで間違いないか?といった観点でチェックしていれば気が付いた?

〇複数人がチェックしていても見逃してしまった。
そのことを逆に考えれば、これまで複数人がチェックしていたからこそ事前にミスに気が付いた・・・という事例はあったのだろうか?

 

  

 

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2023616189分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

先月31日、横浜市の日吉駅の構内の線路から二度にわたって煙が出て、東急東横線と目黒線、新横浜線のいずれも一部区間で、最大6時間近く運転が見合わされ、17万人余りの乗客に影響が出ました。

東急電鉄は16日会見を開き、煙が出た場所は、東横線と新横浜線のレールのつなぎ目部分で、ことし3月から東急電鉄と相模鉄道の相互直通運転を開始するのに合わせて新たに作った箇所だったことを明らかにしました。

東横線と新横浜線は、レールに流れる電気の電圧が異なっていて、この影響で、列車が通過する際に火花が断続的に発生し、ショートしたとみられるということです。

電圧が異なるレールをつなぐ場所はほかにも8か所あるということで、東急電鉄は、今月中にすべての点検を終えたいとしています。

東急電鉄電気部の藤江統括部長は、「改めておわび申し上げます。再発防止を徹底し、安全運行に努めていきます」と話していました。





https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20230616/1050019422.html

 

616174分に産経新聞からは、電車が通過するたびに絶縁が保てずショートした、複数路線が接続する他の駅では既に対策がとられていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東急電鉄は16日、5月に横浜市港北区の東横線日吉駅で線路が発煙したトラブルの調査結果を発表した。

電圧が異なる路線同士が接続する箇所で、電車が通過する際に絶縁が保てずにショートして火花が出たことが原因。

日吉駅の線路で電圧差を弱める改修をした。

東急電鉄によると、3月に開業した新横浜線と東横線はレールの電圧に差がある。

通常はレールの継ぎ目で絶縁されているが、電車が通過する際、瞬間的にショートして火花が散り、この繰り返しで煙が出た。

複数路線が接続する他の駅では既に対策が取られていた。

日吉駅の発煙は5月31日に発生。
東横線などで計約6時間運休した。

https://www.sankei.com/article/20230616-Q2DQW747BVPN5L25D7VPQYX3ZU/

 

6161846分に読売新聞からは、想定以上に大きな火花が散る状態になっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5月31日に東急東横線日吉駅構内の線路から煙が出て長時間運転を見合わせたトラブルで、東急電鉄は16日、レール継ぎ目の絶縁部が劣化してショートし、焼損したことが原因だったと発表した。

同社によると、劣化は列車が通り過ぎる度に発生する火花によるもので、想定以上に大きな火花が散る状態になっていたという。

同社は火花を小さくするための改修工事を行った。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230616-OYT1T50214/

 

 

 

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20235122158分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、当該レールカートの写真ならびに無人走行した区間の地図付きでネット配信されていた。

12日午前25分ごろ、福岡県久留米市花畑1の西鉄天神大牟田線花畑駅から、作業用のレールカートが福岡市方面に向け、線路上を無人で走り出した。

連絡を受けた作業員が22分後、約83キロ先にある小郡市福童の端間(はたま)3号踏切付近で停車させたが、この間に時速約20キロで14カ所の踏切を通過していた。

西日本鉄道(福岡市)によると、けが人や事故は報告されていない。

同社によると、カートは長さ178メートル、幅155メートル、重さ130キロのアルミ製で2人乗り。
動力はガソリンで、作業員が移動する時に使用する。

この日は花畑駅構内で関係会社の社員4人が信号の点検作業をしており、うち2人がカートを手で押しながら移動させていた。

何らかの原因でスイッチが入り、ライトをつけたまま走り出したという。

カートが通過した14カ所の踏切には遮断機や警報機は付いていたが、作動しなかった。

同社は「ご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます。再発防止の徹底に努めます」と謝罪した。

https://mainichi.jp/articles/20230512/k00/00m/040/277000c

 

512215分にNHK福岡からは、カートは本来は作業員が乗って動かすものなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

西鉄によりますと、レールカートは本来は必ず作業員が乗って動かしますが、今回は作業員が後ろから押して移動させていたということです。

何らかの原因でカートのエンジンがオンになり無人走行したとみられ、西鉄は原因を調査するとともに再発防止を徹底したいとしています。

https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20230512/5010020251.html 

 

5121930分に朝日新聞からは、脱線させて止めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

20分後、端間駅(小郡市)近くで別の点検をしていた作業員がレールカートを押して脱線させて止めた。

https://www.asahi.com/articles/ASR5D6CR3R5DTIPE00M.html  

 

 

 

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20234241935分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「変わった様子はなかった」。
彼の家族や同僚はそう口をそろえた。
事故前日、当日の朝についても。

乗客106人が死亡し、493人が重軽傷を負った尼崎JR脱線事故で、死亡した男性運転士=当時(23)=は乗務中に何を思い、電車を暴走させたのか。

25日で丸18年になるのを前に、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調委)の報告書などから直前の経緯を改めて振り返る。

 【写真】脱線してマンションに衝突し、大破した車両=2005年4月25日、尼崎市

■〈8時9分 京橋駅、50秒の遅れ〉  

午前8時9分50秒ごろ、男性運転士は京橋駅から当時44歳の男性車掌を乗せ、7両編成の尼崎駅行き普通電車を出発させる。
既に定刻より50秒ほど遅れていた。

その2時間前の午前6時8分、森ノ宮電車区放出(はなてん)派出所で点呼した係長は、男性運転士の様子について「特に異常は感じなかった」と証言する。

京橋駅からの出発遅れは、直前の松井山手駅発京橋駅行きの区間快速で、混雑による遅れが徐々に拡大したためだった。

走り始めた普通電車は、その後も各駅を45~50秒遅れで出発し、加島駅直前の左カーブに差しかかる。

その時、速度超過を感知するATS(自動列車停止装置)が働き、運転室に警報音が鳴り響いた。

ブレーキをかけるも、ATSの自動ブレーキが先に働いて減速し、ほぼ制限速度の65キロで曲線に入った。

運転士は事故5年前の2000年4月、JR西日本に入社している。
家族は「4人兄弟の中で一番明るい。新幹線の運転士になるのが夢と言っていた」と話した。
友人らは、「落ち込んでいるところを人に見せない」、「スノーボードなど、器用に何でも無難にこなす」という印象を持っていた。

その4年後の04年5月に京橋電車区所属の運転士になり、運転技量審査は平均点よりやや上。勤務評価では平均を大きく上回っていた。

ただ、運転士になって直後の6~7月、片町線放出駅で停止位置を約4メートル通り過ぎ、同線下狛駅で約100メートル行き過ぎるなど、3度のオーバーランをした。

これは「日勤教育」と呼ばれる懲罰的な研修の対象となった。

脱線事故は、その後1年足らずで起きる。

■〈8時53分 宝塚駅、非常ブレーキ再三始動〉

京橋駅から尼崎駅に着いた普通電車は8時31分ごろ、回送に切り替えて宝塚駅へ向かう。

そして到着寸前の8時53分ごろ、男性運転士の歯車が狂い始めた。

レールの分岐に近づき、速度超過を知らせるATSの警報音が運転席に鳴る。

ブレーキをかけても減速しきれず、25キロオーバーの65キロで通過すると、大きく車体が揺れた。

続いてATSを解除しなかったことで非常ブレーキがかかり、電車は駅手前で急停車した。

本来は輸送指令に報告しなければならない事案だった。

しかし、彼は連絡せずに解除して走り出すと、今度はATSの誤出発防止機能による非常ブレーキが作動してしまう。

結局、定刻より44秒遅れて8時56分14秒、停止位置に止まった。

回送電車は宝塚駅で折り返して尼崎行きの快速電車になるため、運転士と車掌が1両目と7両目を入れ替わる。

ただ、彼はなぜか座ったまま、しばらく席を離れなかったという。
何を思っていたのだろう。

事故調委の報告書は、それまでに経験した「日勤教育」への重圧にさらされた可能性を示唆している。

周囲の人々は取材にこうも答えていた。

前年に運転ミスをした後、彼は「悔しい。もう絶対にオーバーランはしない。絶対だ」と言って、同僚の前で涙を流したという。

そして指導中は乗務を外され、延々と続くリポート作成、浴びせられる罵声…。
期間は13日間に及んだ。

オーバーランや到着遅れなどのミスをした運転士らに課される日勤教育について、JR西のある幹部(当時)は「集中力不足などのミスを自己分析させ再発防止につなげるため」としつつ、「(会社と対立する)特定の労組対策だった」と打ち明ける。

一部の運転士は技術向上に効果のないペナルティーと受け取っていた。

彼は研修を受けた後、親しい知人らにこんな不満をこぼしていた。
「トイレへ行くにも断らねばならない」
「社訓を丸写しするだけで、意味が分からない」
「給料がカットされ、本当に嫌」。

知人の女性にはこうも漏らしていた。
「今度ミスをしたら、運転士を辞めさせられる」

■〈9時15分ごろ 伊丹駅、72メートルのオーバーラン〉

9時4分ごろ、宝塚駅から同志社前駅行き快速電車を発進させる。

出発は定刻より15秒ほど遅れ、中山寺駅の出発時には25秒、北伊丹駅の通過時には約34秒遅れた。

その後、約122キロで突っ走り、伊丹駅が近づくもATSの「停車です、停車です」との警告を聞き逃したのか、減速せずに走り続ける。

そして駅468メートル手前に約120キロで迫ると、再びATSの「停車! 停車!」という警告と警報音が同時に響き、直後にブレーキをかけた。

停止位置を約72メートルも行き過ぎるオーバーラン。
予備ブレーキまで使って9時15分43秒、ようやく止まった。

男性運転士は車内電話を使って「今からバックする」と車掌に告げる。

速度オーバーの約16キロで後退し、ここでも停止位置より約3メートル後ろに行き過ぎた。

午前9時16分10秒ごろ、伊丹駅を出発する。
遅れは、もう約1分20秒に達していた。

車掌が「次は尼崎」と放送した直後、運転士から車内電話があった。
「まけてくれへんか」

伊丹でオーバーランをした距離を小さく報告してほしいという「過少申告」の依頼だった。

車掌は少し考え、「だいぶと行ってるよ」(原文通り)と答えた直後、乗客が車掌室のガラス窓をたたいた。
「なんでおわびの放送せーへんのや」。

応対のため車掌は、運転士の依頼に返答しないまま電話を切った。

当時のやりとりについて、車掌は事故調委の調べに、「運転士は(急に電話を切られたため、自分が)『怒っている』と思ったかもしれない」と述べている。

それでも、乗客へのおわび放送を終えた車掌は、オーバーランの報告をするために輸送指令を無線で呼び出す。
「えー、行き過ぎですけれども…」。

その交信内容は、1両目の運転室でもスピーカーから聞こえる仕組みだった。

「およそ『8メートル』行き過ぎ、運転士と打ち合わせのうえ後退で、1分半遅れで発車しております」

車掌は、明らかな過少申告をした。

この報告を受け、指令は続けて「8メートル行き過ぎ」と復唱する。

この時、運転士の彼は双方のやりとりを聞きながら、「8メートル」につじつまの合う言い訳を考えていた--

事故調委は、そんな可能性を指摘している。

運転に集中できないほど、追い詰められた心理状態だったのか。

 〈9時18分 脱線〉

電車は制限速度の120キロを超え、9時18分22秒、塚口駅を1分12秒遅れて122キロで通過する。

車掌との交信を終えた指令は、続いて「運転士応答できますか」と呼びかける。

しかし、返答はない。

電車は、あのカーブに約116キロで突っ込んでいた。
「ガタガタ」と揺れる車体。
運転士はようやくブレーキをかけ、105キロ程度まで減速したが、午前9時18分54秒、650人以上を乗せた快速電車は、1両目から脱線し、マンションへ向かっていった。

事故調委の見立てを振り返ってみよう。

伊丹駅に到着する際にブレーキ使用の開始が遅れたことについては、宝塚駅での非常ブレーキ作動などを気にして注意が運転からそれた可能性が考えられるとした。

そして伊丹駅を出発後、車掌に虚偽報告を求めた車内電話を消極的な応答で切られたと思い、その後の車掌と輸送指令員との交信に特別な注意を払っていたと考えられる。

さらに、日勤教育を懸念して言い訳を考えたり、運転士を辞めさせられると思い呆然としたりしていた可能性もある-などと指摘した。

そのうえで、彼が車掌と輸送指令員との交信内容をメモしようとして、ブレーキ使用が遅れた可能性も考えられるとした。

使用開始の遅れは約16-22秒と推算される。

脱線現場のカーブにはATSの速度照査が付いていなかったため、非常ブレーキはかからなかった。

  ◆   ◆  

男性運転士を巡っては、兵庫県警が08年9月、業務上過失致死傷容疑で書類送検し、神戸地検は死亡により不起訴とした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e50dd92b538f86c52d1b0cf7c8c737b3a5c4be4e

 

 

 

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20234111924分にYAHOOニュース(北日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11日午前10時15分ごろ、富山市の常願寺川にかかる富山地方鉄道の鉄橋近くで、上市駅から電鉄富山駅へ向かっていた普通列車が作業員と接触しました。

この事故で、滑川市栗山の清水さん(19)が病院に運ばれましたが、頭を強く打ち、意識不明の重体です。

列車に乗っていた乗客10人と運転士に、けがはありませんでした。

現場では当時、清水さんを含めた複数の作業員が線路の枕木を交換する保線作業を行っていたということです。

事故の影響で、富山地鉄は越中荏原駅と越中三郷駅との間で一時、運転を見合わせ、およそ2時間30分後に運転を再開しました。

現場は見通しのよい単線区間で、警察は事故の原因を調べています。

富山地方鉄道では、通常、線路の保線作業はどのように行っているのでしょうか。  

KNBは、11日の事故発生時と同じ、線路の枕木を交換する作業を3月に取材していました。

3月15日、事故が発生した現場近くで行われていたのは、線路を支える枕木の交換作業です。

現場管理者:
「まもなく接近!支障物確認!」

列車が接近すると、現場の管理者が声をかけます。

警笛を鳴らし、スピードを落としながら、列車は作業を行っている現場を通過。

作業員は、列車からは一定程度、離れていました。

現場管理者:
「間合い10分!」  

列車の通過を確認し、作業を再開。

この日の取材では、安全確認の手順に問題はみられませんでした。  

富山地鉄の関係者によりますと、「きょうの作業は監視員が2人いて、事故発生時にはダイヤの乱れはなかった。原因は分からないが、安全対策に足りない部分があったと考えている」と話していました。












https://news.yahoo.co.jp/articles/314140e0bd57e09d46d60f388d6b589ad51e6666

 

4111911分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、線路に砂利を入れる作業をしていた、6人とも作業していて、気づいた運転士が非常停止したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11日午前1015分ごろ、富山市の富山地方鉄道の越中三郷駅と越中荏原駅の間で、線路内の保線作業をしていた滑川市の会社員、清水さん(19)が走ってきた電車と接触しました。

清水さんは頭を強く打っていて病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。

富山地方鉄道によりますと、当時、線路内では清水さん含め6人が線路に砂利を入れる作業をしていました。

通所は列車のダイヤを確認して線路の外に出るはずですが、何らかの理由で6人とも作業を続けていたということです。

運転士が作業員たちに気づいて非常停止しましたが、清水さんの背中と列車の左前方が接触したということです。

清水さんは列車に気づくのが遅れたとみられ、警察が詳しい事故の原因を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b87f40a1a7f092e31a547736e62022e61d114e14  

 

41251分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、運転士は線路内に残っている清水さんを見つけ警笛を鳴らしブレーキをかけたが間に合わなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

男性は、他の作業員5人と線路の高さを調整するため、枕木の下に砂利を敷き詰める作業に従事していた。

運転士は線路内に残っている男性を見つけ、警笛を鳴らしブレーキをかけたが間に合わなかった。

同署は男性の退避が遅れたとみて、事故原因を調べている。

同社によると、作業は男性を含め4人が砂利を敷き詰め、残る2人で列車が来ないか確認していた。  

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5703f7331d1d88f5536bfcbeecc12f6cb9217ac  

 

4121916分にYAHOOニュース(北日本放送)からは、見張り役が退避指示を出すタイミングが遅れた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

富山地方鉄道によりますと、事故当時、清水さんを含めた作業員4人は、敷石を使って線路の高さを調節する作業をしていました。

また、その近くには列車が近づいてくる2、3分前に線路から離れるよう作業員に促す見張り役が2人いたということです。

永井記者:
「電車が近づいてくると、調査官などはこのように腕を水平に上げて、自分が安全な場所にいるということを運転手に示しています。
これは、普段の作業員も行うことになっています」  

富山地方鉄道は、事故当時、見張り役の2人から線路から離れるよう促すタイミングが遅れ、清水さんやほかの作業員の退避が遅れたということが事故原因の1つとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b426a53ffc1f11718e404a54e6a3e52525db32cc

 

(ブログ者コメント)

3月15日の北日本放送取材映像を見ると、列車は退避した保線作業員の横を、時速30km程度だろうか、ゆっくりと通りすぎていた。

あの程度のスピードであれば、線路上に残っていた作業員を視認後、すぐに停まれたような気がするのだが・・・。

 

  (2023年6月11日 修正1 ;追記)

20236851分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、2人いた見張り員は2人とも作業を手伝っていた、そのようなことが常態化していた、運転士に注意喚起するための「作業中」看板も掲示していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

【安全対策求め改善指示】

411日に富山市水橋常願寺の富山地方鉄道本線で、19歳の男性作業員が線路の補修作業中にはねられた死亡事故で、現場作業員ら6人は、電車が25メートル前に迫るまで接近に気付かず、1人が「電車!」と叫んでから逃げていたことが、7日分かった。

同社によると、適切な退避合図がないなど複数の規定違反があり、1人が逃げる途中で車体と接触した。

北陸信越運輸局は同日、安全管理見直しを求める「改善指示」を行った。

【見張り員が作業、看板なし】  

富山地鉄によると、事故当時、作業員4人と、電車の接近を警戒する見張り員2人がレールの修正作業を行っていた。

見張り員1人が大声で「電車」と叫んだ時点で約25メートルまで迫っており、6人は直後に線路横に逃げ始めたが、1人は逃げ切れなかった。  

同社担当者は、「電車の衝突までは一瞬で、それぞれが逃げるのに精いっぱいで、はねられた社員を助ける時間はなかったと思う。大変申し訳ない」と述べた。

一方、電車の運転士は現場の約100メートル手前で作業に気付き、時速78キロからブレーキを掛けて減速していたが、接触を避けられなかった。

【退避合図行われず】

富山地鉄の規定では、電車が作業地点に到達する3分前、見張り員が合図を出し、2分前に退避を完了する。

しかし、事故当時は退避しておらず、「実質的に退避案内がなかった」(同社担当者)という。

見張り員2人は電車の監視に専念することが求められるが、2人はレールの修正作業を行っていた。

「少しでも手助けをしたい」などと話しており、北陸信越運輸局は「軽作業を行うことが常態化していた」と指摘した。

同運輸局は7日公表した保安監査結果で、このほかにも複数の規定違反があったと指摘した。

作業地点から前後200メートル離れた位置に、運転士が見やすいよう「作業中」と書いた看板を掲げる必要があるが、設置していなかった。

見通しが悪い地点で配置が必要な「中継見張り員」も置かず、電車乗務員に線路内作業を周知する規定も守られていなかった。

同運輸局によると、事故原因に関しては、国の運輸安全委員会が調査を進めている。事

故から1年後に報告が行われる予定。

【北陸信越運輸局「教育を」 】

北陸信越運輸局は改善指示で、富山地鉄の安全管理体制を見直し、77日までに措置を報告するよう求めた。

関係規定が形骸化していないか実態を検証し、事故防止要領を見直すことや、安全意識を徹底し、教育を行うよう要請した。

一方、富山地鉄は7日、運輸局の指摘事項を改善するとして再発防止策を発表した。

見張り員が監視に専念し、今回携行していなかった合図旗を携帯させるとした。

運転士向けの作業中看板設置や「中継見張り員」配置も徹底するとした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/06596b0e5f80c9bf88933b23bb506463007b39c6  

 

 (2024年6月9日 修正2 ;追記)

2024671134分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、当時の部長など3人が書類送検された、監視役の2人は保守作業と兼務していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

富山労働基準監督署は6日、富山地方鉄道と当時の部長など社員3人を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、法人としての富山地方鉄道と、当時の60代の技術部長、50代の稲荷町テクニカルセンター所長、そして50代の保線グループ長の社員3人です。

富山労働基準監督署は、保守作業を行わせる際、電車との接触をさけるために必要な監視装置の設置、または電車との接触を避けるため監視する人員の配置を講じていなかった労働安全衛生法違反の疑いがあるとしています。

現場には6人がいましたが、このうち死亡した男性を含む4人が保線作業にあたり、ほか2人が電車との接触を防止する監視にあたっていたものの、この2人は保守作業と兼務していたため、本来の監視に専念できていなかったとみています。

この事故をめぐっては、富山県警も業務上過失致死の容疑で富山地方鉄道の社員を書類送検しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8add488a7a4b8f68266037b17cf9f9920bfed1db 

 

(2025年3月28日 修正3 ;追記)

2025327216分にYAHOOニュース(富山テレビ)からは、運輸安全委員会が調査報告書を発表した、会社は保線作業時にはヘルメットハンマーを装着させる等の対策をとるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

運輸安全委員会は見張りに専念する作業員がいなかったことが原因とする事故調査報告書を発表しました。

報告書では、事故原因は見張りに専念する、「列車見張員」が配置されておらず、列車接近の合図が行われなかったとしています。

また、保線作業時の安全教育も徹底されていなかったと指摘し、安全管理体制の強化を求めています。

これを受け富山地方鉄道は、事故前まで行っていなかった従業員への研修を年2回行うとともに、保線作業時の専従の見張員を必ず2名確保することや、列車が来る3分前にヘルメットをノックして接近を知らせる「ヘルメットハンマー」を新たに装着させるなど、列車の接近を伝える体制を強化する対策を発表しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7d49cedee9cf0c4c21977a32bc2894eb9071890f

 

(ブログ者コメント)

・報告書は下記参照。 
https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2025-2-2.pdf 

P36/55には以下の記述がある。
本件列車見張員は「補助作業に集中していたため、時刻を一回も確認していなかった」と口述していることから、補助作業を行っているうちに、作業に集中し、その結果、本来の列車見張員の業務を失念し列車の接近 に気付かなかったと推定される。

・p37/55には下記趣旨の記述がある。
・・・・本件列車見張員については、同作業指示書において、「締結装置の確認及び枕木(原文ママ)位置の確認」等の別の作業項目でも担当係員とされており、 本件列車見張員が別の作業を行っている間は、本件作業責任者が列車見張員の業務を行わざるを得ない状況になること から、実際には本件作業責任者が列車見張員を兼務する体制となっていたと推定さ れる。
もっとも、本件作業責任者も、他の作業に従事しており、列車見張員としての業務をしていなかったと考えられる。


  

 

 

 

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20234111910分にYAHOOニュース(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10日、京都府舞鶴市の踏切で、電動車いすに乗った男性が列車にはねられ死亡した事故で、国の運輸安全委員会の調査官が11日、現場を訪れ、原因究明の調査を始めました。

この日午後、運輸安全委員会の調査官が、事故が起きた舞鶴市の京都丹後鉄道の踏切を視察しました。

この踏切は、遮断機も警報機もついておらず、10日、横断しようとした林さん(86)が列車にはねられ死亡しました。  

警察によりますと、林さんは当時、電動車いすに乗っていたことから、踏切の手前にあった盛り土が死角になり、列車の接近に気が付かなかった可能性があるということです。

運輸安全委員会の足立主管鉄道調査官:
「立ってる人より視線が低くなると思いますので、その意味で少し影響があるのか、踏切がどう見えるか分析していきたいと考えております」  

国土交通省によりますと、遮断機も警報機もない踏切は全国に約2500か所あり、死亡事故が相次いでいるということです。  

事故の原因について運輸安全委員会は、1年以内を目途に、調査結果をまとめるとしています。







https://news.yahoo.co.jp/articles/e8a319907e80f1bcba505598fe7f45769e4b9b97

 

4112152分にNHK NEWS WEBからは、地元の人は列車が近づく音が聞こえないことがあるとも話した、遮断機も警報器もない第4種踏切は全国的に以前から問題になっているが費用や地元合意などのハードルが高いため進んでいないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

現場は、遮断機や警報機のない「第4種踏切」と呼ばれる踏切で、警察は、林さんが踏切を横断しようとした際に列車にはねられた可能性があると見て調べています。

事故を受けて、国の運輸安全委員会は11日、2人の鉄道事故調査官を現地に派遣し、詳しい原因の調査を始めました。

・・・

現場の踏切には、通行する人に左右の確認や一時停止を求める標識が取り付けられていますが、近所の人からは警報機などを取り付けるよう求める声が聞かれました。

現場近くに住む81歳の男性は、「以前、遮断機や警報機をつけてほしいと地元から要望したこともある。自分自身も気をつけているつもりだが、周囲の人で声をかけあいながら渡るしかない。死角になっている部分もあるので、警報機だけでもつけてほしい」と話していました。

また、朝、散歩する際に踏切を渡っているという女性は、「列車が近づく音が聞こえないことがあり、気がついたら、すーっとそこまで来ていて、こわい思いをすることがある」と話していました。

また、別の男性は、「地域の人たちは、みな、危ないと認識しながら渡っている。これまでも、人が渡っているのに気付いて電車が止まることもあった。安心して過ごせるよう、遮断機とまでは言わないが、警報機だけでも設置してほしい」と話していました。

【専門家「優先順位つけて対策していく必要」】

今回、警報機も遮断機もない「第4種踏切」で事故が起きたことについて、鉄道の安全対策に詳しい工学院大学の高木亮教授は、「高度経済成長期以降、危険な踏切をなくそうと鉄道事業者も努力してきたが、都市部が優先されていて、利用者の少ない地域では第4種踏切が残っているところが多い。解消には、費用の問題に加えて、地元の住民の理解を得られないケースもあって、簡単ではない」と指摘しました。

そのうえで「警報機や遮断機の設置にかかる費用を公的な補助で賄う方法もあるが、自治体の財政が厳しい中では簡単ではない。すべての場所で対策をするのは現実的ではないので、交通量や列車の本数、子どもや高齢者が利用する施設が周りにあるかなど、状況に応じて優先順位をつけて対策していく必要がある」と話しています。

【踏切の分類と現状は】

踏切は、警報機や遮断機が付いているかなどで分類されていて、
▽両方が設置されている踏切が「第1種」、
▽警報機はあるものの遮断機はない「第3種」、
▽両方とも付いていない「第4種」などに分かれています。

鉄道事業者は、「第4種」の踏切を廃止したり、警報機や遮断機の設置を進めて第1種踏切に切り替えたりする対策を進めていますが、総務省のまとめによりますと、踏切の廃止で通行が不便になることや、警報機の音への抵抗感から周辺の住民の理解が得られなかったり、遮断機などの設備費用の問題などを理由に、なかなか対策は進んでいないということです。

【「第4種踏切」京都丹後鉄道での実態と対応】

総務省の調査によりますと、「第4種踏切」をめぐっては、毎年、亡くなる人が出ています。

総務省では解消に向け、鉄道事業者や行政などに地域での議論や合意の形成を促すよう、国土交通省に勧告しています。

国土交通省のまとめでは、第4種踏切は令和3年度末の時点で全国に2455か所設置されていて、京都丹後鉄道では106か所ある踏切のうち、18か所が該当します。

京都丹後鉄道の鉄道施設を管理する第三セクター「北近畿タンゴ鉄道」によりますと、今回事故があった踏切では、平成16年にも横断中の軽車両と列車が接触し1人が死亡する事故が起きたということです。

近畿運輸局によりますと、第4種踏切については、廃止や、遮断機などを備えた第1種踏切への切り替えを推進しているということですが、廃止するには利用する住民の同意が得にくく、切り替えるには費用がかかり、さらに道路の管理者と自治体との調整にも時間がかかることなどから、なかなか進んでいないのが現状だということです。

近畿運輸局は、「事故原因の調査結果をもとに、再発防止に向けて適切に対応していきます」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230411/k10014035771000.html

 

 

 

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2023322日18時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR西日本は22日、2005年の宝塚線(福知山線)脱線事故を教訓に5年ごとに策定している「安全考動計画」を改定し、発表した。

「現場の判断を最優先するマネジメントを確立する」と明記した。

1月に雪の影響で京都線などの列車15本が長時間立ち往生した際、客の降車を求めた車掌らの意見が生かされなかった反省を踏まえた。

計画は2023年度からの5年間が対象。

「列車を止める」などの現場の判断を積極的に評価するほか、非常時に現場が「最善」とした判断は、組織が「責任を負う」とした。

非常時に現場の声を聞き取り、責任者に伝える社員を専属で置く態勢をつくり、訓練で徹底するという。

計画を発表した中村副社長は、立ち往生について「数々の不手際があり、多くのお客様に多大なるご迷惑、ご負担をおかけした」と改めて謝罪。

「組織全体で安全を確保する仕組みと安全最優先の風土を構築する」と述べた。

https://www.asahi.com/articles/ASR3Q5QP7R3QPTIL00P.html 

 

 

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20232232130分に南日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

23日午後1時34分ごろ、鹿児島市の鹿児島中央駅で新大阪行きの新幹線さくら558号が出発直後に緊急停車するトラブルがあった。

車掌が異音に気付いたため。

最後尾8号車の片側の車輪に、木製の車輪止めが残ったままになっていた。

JR九州によると、車両自体に異常はなく、約20分後に運転を再開。
熊本から先は運休となり、乗客は後続の列車に乗り換えた。
約240人に影響が出た。

車輪止めは、ホームに長時間停車する際、事故予防のため装着している。

同車両はすぐ発車予定だったため必要なかったが、隣のホームに停車した別の車両の運転士が誤って装着した。

JR九州は「再発防止に向け、指導を徹底したい」とコメントした。

https://373news.com/_news/storyid/171196/

 

 

 

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20232161347分にYAHOOニュース(CNN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大気中に漂う強い塩素臭。

夫婦で2人の子どもを育てる住民のネイサン・ベレスさんは、たちまちのどや目が焼けるような痛みに襲われた。

この悪臭は、米オハイオ州とペンシルベニア州の州境付近で今月3日、危険物を積んだノーフォーク・サザン鉄道の列車が脱線する事故が起きて以来、2週間近く漂い続けている。

列車は炎上して何日も燃え続け、周辺住民は避難。

塩化ビニールを放出するために、制御した爆破も行われた。

高濃度の塩化ビニールは死亡につながりかねず、発がんリスクが増大する。

避難命令は8日に解除されたが、地元イーストパレスタイン(人口5000人)の一部の住民は、水や大気、土壌、地表がまだ安全ではないとの懸念から、自宅に戻らずにいる。

ノーフォーク・サザン鉄道は15日、従業員の安全が脅かされる可能性があるとして、同日夕に予定されていた地域の会合には出席しないと発表した。

同社はこの会合で、地元当局者らと共に、事故現場の除去作業の状況や、水質・大気検査の結果について説明する予定だった。

住民の多くは事故発生以来、不安を募らせており、自費で避難を続ける住民もいる。

州は15日、イーストパレスタインの自治体が提供する水は汚染されておらず、安全に飲用できると改めて発表した。

大気や水質の検査で当局が安全と判断したことを受け、避難命令は事故から5日後の今月8日に解除された。

一方で、汚染された可能性のある土壌がまだ現場から除去されていないと記された公文書が公開されるなど、不安な兆候は次々に浮上する。

米環境保護庁(EPA)はイーストパレスタインで採取した大気について、塩化ビニール、塩化水素、一酸化炭素などの検査を実施したと説明。

14日にEPAのウェブサイトに掲載された検査結果によれば、いずれも基準値を超える値は検出されなかった。

しかしベレスさんは、自宅の様子をチェックするため13日に一時的にイーストパレスタインに戻ったところ、頭痛に襲われて一晩中痛みが続いたと訴える。

「もし安全に居住できるというのなら、なぜこんな痛みを感じて呼吸が苦しいのか?」とベレスさんは疑問をぶつけた。

オハイオ州保健局長は14日、脱線現場周辺で人が頭痛やのどの痛みを感じたり、猫やニワトリなどの動物が死んだりしていることについて、大気汚染が原因ではないようだと説明。
「これまでの検査の結果、検出されたとしても測定値は極めて低い」と強調した。

悪臭については、現場から遠く離れた場所でも臭いを感じることがあるとEPAは説明。
「汚染物質の臭いがすることがあっても、有害とみなされる値よりははるかに低い」としている。

はかり知れない影響があるとして、水の使用を控える住民もいる。

ベレスさんは「水を出したり、娘を入浴させたりすることも、もしかしたら有害なのかもしれない」と不安な思いをフェイスブックに書き込んだ。

実際に一部の水路は汚染されていた。

それでもオハイオ州環境保護局は、汚染は封じ込めたと確信していると話す。

同局は14日、脱線現場近くの地下水路から塩化ビニールは検出されなかったと述べた。

一方、オハイオ州自然資源局は、脱線事故による化学物質の流出で、12種3500匹の魚が死んだと推定している。

ベレスさんは、未知の長期的な影響についても懸念している。

ベレスさん一家は自宅から30分ほど離れた民泊施設を渡り歩いている。

しかし資金は底を尽きかけており、友人が一家のためにクラウドファンディングサイトで支援を募っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f977d90a297266a4ce78e0f0f79b481da726df2

 

216420分にYAHOOニュース(AFP)からは、州知事は住民に対し水源は問題ないものの念のため水道水ではなくボトル入りの水を飲むよう呼びかけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

米中西部オハイオ州で今月初め、貨物列車が脱線し、積載されていた有害物質が流出した事故で、マイク・デワイン(Mike DeWine)州知事は15日、現場周辺に住む住民に対し、水道水の代わりにボトル入りの水を飲むよう呼び掛けた。

同州イーストパレスティーン(East Palestine)で3日に起きた事故の現場では、大規模な火災が発生。

州知事室によると、鉄道会社は化学物質の爆発を避けるため、発がん性があるとされる塩化ビニルなどの有毒ガスを大気中に放出した。

州当局は、近くの河川で12キロにわたり約3500匹の魚が死んだと発表している。

デワイン知事はCNNテレビに対し、イーストパレスティーンの大気は「安全」だと説明。

14日夜に行った水源の水質検査では異常はなかったものの、住民は念のためボトル入りの水を使うべきだとした。

次回の検査は15日に行われる予定だという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b9e48a7070efe793598badbeba8d7c37e0544945

 

281710分にFNN PRIMEからは、141両編成の約50両が脱線し、そのうち20両に有害物質が積まれていたなど、下記趣旨の記事が写真10枚付きでネット配信されていた。

アメリカで、貨物列車50両もの車両が黒焦げになる脱線事故が発生した。

激しく上がるオレンジ色の炎、さらに黒い煙が辺りに立ち込めている。

燃えさかる炎は、住宅街のすぐそばまで迫っているように見える。

3日、オハイオ州で貨物列車が脱線し、炎上する事故があった。

防犯カメラに残されていた事故の瞬間を捉えた映像には、突然10秒ほど周辺が明るくなり…。
画面左の方で煙のようなものが上がり始める様子が映っていた。

多くの列車が脱線、炎上した今回の事故。

どれほどの被害が出たのだろうか?

国家運輸安全委員会・担当者:
「列車は合計141両編成でした。
50両が脱線し、そのうち20両に“有害物質”が含まれています。」

事故から一夜明けても、現場には黒焦げになった車両が折り重なるように残されていた。

積み荷の中には、発がん性がある“塩化ビニール”が含まれていて、周辺に避難命令が出されている。

(「イット!」27日放送より)



https://www.fnn.jp/articles/-/482830

 

217711分にYAHOOニュース(HUFFPOST)からは、アクリル酸ブチルも積まれていた、爆発防止のため制御燃焼を実施した結果、ホスゲンなどが空中に放出された、2014年に規制されたECPブレーキが2018年に撤廃されなければ事故は防げたかもなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【画像】脱線し、炎上した車両。その後、有毒物質を含む黒いガスが立ち上った

・・・

貨物列車150両のうち50両が脱線し、そのうち20両に大量の塩化ビニルやアクリル酸ブチルなどの有害物質が積まれていた。

塩化ビニルはプラスチックの製造に使用される有機化学物質で、肝臓や脳、肺などの複数の癌との関連がわかっている。

事故による火災は数日間続き、25日には爆発の恐れがあるとして事故現場の周辺1マイルに緊急避難命令が出された。

当局は爆発を防ぐため、塩化ビニルなどの危険なガスを抜いて燃焼させる「制御燃焼」を実施。

その結果、ホスゲンや塩化水素などを含むガスが空中に放出された。

ホスゲンは第一次世界大戦中には毒ガスとして使用され、吸入すると嘔吐、目の炎症、呼吸困難などの症状を引き起こす。

連邦および州の機関が、事故現場周辺の空気と水質チェックを続けているが、オハイオ川で汚染物質が検出されており、州当局は3500匹の死んだ魚が見つかったと発表した。

この事故の背景にある問題として問題視されているのが、鉄道業界が求めてきた規制緩和だ。

オバマ政権は2014年、一定量の原油や危険物質を運ぶ列車にECPブレーキ(電子制御式空気ブレーキ)を搭載する新たな規制を導入した。

ECPブレーキは、列車全体に電子ブレーキ信号を瞬時に提供することで従来のエアブレーキよりも速くブレーキをかけられる。

この規制に強く反対したのが、ノーフォーク・サザン鉄道も加入する業界団体・アメリカ鉄道協会(AAR)だ。

AARはこの規制について、「ECPブレーキは非常に費用がかさむ一方で、それに見合うだけの利益はない」とパブリックコメントで述べている。

さらに、規制の義務化は正当性に欠けると主張した。

そして業界寄りだったトランプ政権は2018年、AARなどの求めに応じて、オバマ政権時代に導入されたECPブレーキの規則を撤廃した。

オハイオ州の脱線事故の後、この鉄道業界が求めてきた規制緩和が被害を甚大にしたのではないかと指摘されている。

国家運輸安全委員会によると、事故を起こした列車にはECP ブレーキが搭載されていなかった。

連邦鉄道局の元高官スティーブン・ディトマイヤー氏や他の鉄道専門家は、「ECPブレーキが搭載されていれば、これほどの被害は出なかっただろう」と、調査報道メディアのザ・レバーに語っている。

脱線事故の調査は、まだ始まったばかりだが、国家運輸安全委員会のマイケル・グラハム氏は25日の会見で、車軸の機械的な問題が脱線を引き起こした可能性があると語った。

また、ピッツバーグ・ポスト・ガゼットが入手した防犯カメラの映像から、車両の1台が脱線約20マイル手前で炎と火花を散らしていたことがわかっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5eaa856ecd5f353be320a197ba50fcd28d70d6e0

 

(2023年2月25日 修正1 ;追記)

202322475分に産経新聞からは、一部車両の軸受け過熱が原因かもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

米運輸安全委員会(NTSB)は23日、米中西部オハイオ州で転覆した脱線鉄道車両から有害物質が漏れている問題の初期調査結果の報告書を発表し、車両部品の過熱が一因となった可能性があるとの見方を示した。

報告書によると、列車は制限速度内で走行していたが、乗務員には一部車両の軸受けが過熱しているとの警告が発せられていた。

https://www.sankei.com/article/20230224-3HOUPBRJMVI2HNPANJUVL44EZQ/  

 

 

 

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20232102218分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR西日本は10日、カーブでの速度超過防止用として、客車などを牽引(けんいん)する機関車に搭載したATS-P(自動列車停止装置)で、カーブを通過する際の速度データの入力に誤りがあり、10年以上設定速度を超えても減速できない状態だったと明らかにした。

設定速度を最大で時速30キロオーバーしていた。

実際に速度超過した事例は確認されていない。

JR西は、30キロオーバーしたとしても事故につながるおそれはなかったとしている。

JR西によると、平成14年、ATS-Pにカーブに対して許容できる通過速度を決めるデータを誤って入力。

当時は、このデータを用いずに速度超過を測定するシステムだったが、23年に機能が追加され、このデータが用いられるようになった。

その後は、誤った設定のまま、速度超過を測定することになっていたという。

今年1月の動作確認でミスが判明した。

JR西は確認不足だったとしている。

誤ったデータが入力されたATS-Pを搭載していた機関車は、EF65(5両)、EF81(1両)、DD51(5両)の計11両。

東海道線や大阪環状線、阪和線などの路線でカーブ245カ所のうち、145カ所で速度超過して走行できる状態になっていた。

平成24年~令和2年の9年間で寝台特急「トワイライトエクスプレス」など、約1800本の客車を牽引していたという。

https://www.sankei.com/article/20230210-T5SEP4HJWROTDKYSO5HYY4ROS4/

 

2102224分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、奈良線で機関車の試運転時にミスが判明した、2002年のシステム導入時から設定誤りがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JR西日本は10日、保有する機関車11両の自動列車停止装置(ATS)の設定に誤りがあり、2011年から10年以上にわたり、カーブで設定速度を超えて運転できる状態だったと発表した。

ATSは05年の尼崎JR脱線事故の現場カーブに未設置で、再発防止に向けて増設された。

実際の速度超過や事故の記録は残っていないという。

JR西によると、誤りがあったのは列車の運行頻度の高い区間で使うATS-P。

京阪神の大都市周辺のカーブ245カ所に設置され、うち神戸線や宝塚線を含む145カ所で本来の設定時速を5~30キロ超過して走行できる状態だった。

車両はEF655両とEF811両、DD515両。

15年に廃止された大阪-札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」や「サロンカーなにわ」「日本海」の特急にも使われた。

複線化工事が進む奈良線で今年1月、機関車の試運転時にミスが判明した。

ATS-Pは地上設備と車両装置が連動して機能するが、車両側のカーブ進入時の速度を判断する設定に02年の納入時から誤りがあったという。

設定は当初は使っていなかったが、11年の機能追加以降は活用。

その後も検査をしてきたが、古いデータは対象外で見過ごされたという。

同年11月と14年には地上設備の設定の誤りが判明しており、JR西は「安全に関わる重要な機器で誤りを見つけられなかったことは問題。検査時の確認方法を見直し、再発防止に努める」と陳謝した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cdbf2aa72a5c3b36ddf3d1e984cd929b7658b1ef 

 

(ブログ者コメント)

210日付でJR西のHPには、下記趣旨の記事が掲載されていた。

1.概 要

2023 1 19 日、新設線路の切換工事に伴う ATS-P 装置の動作確認を行っていたところ、機関車の一部車両において ATS-P装置の設定データに誤りがあることが判明しました。

詳細な確認を実施したところ、2011 年の省令改正による機能の追加に伴い、曲線に対する速度の設定値が計画値より高い状態となっていたこと(+5km/h+30km/h)が判明しました。

これは、2002 年に設定したデータに入力誤りがあったためです。

・・・

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230210_00_press_ats.pdf

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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