2018年12月4日22時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前、神戸市北区東大池などの水道水からシンナーのような臭いが発生し、市水道局が原因を調べたところ、微量の揮発性有機物質が検出された。
周辺約3700戸に配水する同区有野町唐櫃の配水池で行っていた塗装工事の影響という。
基準値内だが、臭いが消えないため、同局は飲用を控えるように呼び掛け、6カ所で応急給水をしている。
同局によると、配水池にある2つのタンクのうち、1つで、今年6月から補修のための塗装工事を行っていた。
検出されたのはトルエンで、基準値の約570分の1。
直接混ざったのではなく、揮発して溶け込んだとみている。
同局は、臭いがなくなるまで排水を続けているが、4日午後6時時点で復旧のめどは立っていない。
体調不良を訴えた人はいないという。
対象地域は次の通り。
東大池1~3、西大池1~2、唐櫃六甲台の一部、有野町唐櫃の一部、山田町上谷上
出典
『水道水の異臭 塗装工事影響、微量のトルエン検出』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201812/0011875079.shtml
12月4日19時38分にFNN PRIME(関西テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前9時ごろ、神戸市北区で「水道水からシンナーのようなにおいがする」と、住民から市に連絡があった。
神戸市によると、連絡があった地域に水を供給している配水施設では、今年6月からシンナーを使った防水工事が行われ、水に臭いが移ったとみられる。
神戸市は、同じ施設から供給を受けている住宅、約3700戸に水を飲まないよう呼びかけ、給水車を手配した。
水をもらいに来た女性の家では・・・
【女性】
「ちょっとにおいますね。一人だから大丈夫ですけど、家族多い人は大変ですね」
水質検査の結果、「臭気」の項目で基準値を満たしておらず、神戸市は別の配水施設からの水の供給に切り替えたが、においが完全に消えるまでは飲まないよう、注意を呼び掛けている。
出典
『水道水から『シンナー臭』 神戸市北区・約3700戸で「水を飲まないよう」呼びかけ』
https://www.fnn.jp/posts/2018120419381604KTV
(ブログ者コメント)
塗装していたタンクと水が入っていたタンクとは、どのくらい離れていたのだろうと思い、調べてみた。
まずはグーグルアースで現地確認。
北区有野町唐櫃と報じられていたので調べてみると、北区唐櫃台4丁目18に唐櫃高区配水池なる施設があるとわかった。
若干、地名が異なるが、他に見つからなかったので、そこをグーグルアースで見てみると、これが配水池なのか?という感じだ。
ここで、配水池とはいかなる施設か調べてみると、メタウオーター社のHPに、浄水施設全体のわかりやすいイラスト付きで、以下の説明があった。
配水池とは、浄水場から送り出された水を一時的に貯めておくところ。
標高の高い場所にあり、自然の落差を利用して、家庭に給水します。
http://uemizu.mwland.jp/treatmentfacility/11.html
上記解説ならびにイラストから考えると、配水池とは、高所にある貯水タンクということらしい。
そういう目でグーグルアースを見てみると、確かに高台にある施設。
ということは、四角い部分がタンクで、中は2つのタンクに分かれており、その片方のタンクを塗装中だった・・・ということかもしれない。
今回、タンク間に仕切りがあったかどうかは不明だが、揮発したトルエンが・・・という状況から考えると、2つのタンクの上部空間はツーツーになっていたのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。