2020年11月20日16時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県印西市内のガソリンスタンドでガソリンが混入した灯油が販売された疑いのある問題で、印西地区消防組合などは20日、56人が計約1800リットルを購入していたと発表した。
同組合と出光興産によると、灯油が販売されたのは、同市牧の原2の1のガソリンスタンド「出光リテール販売セルフ千葉ニュータウンSS」。
19日午後0時半~2時55分ごろまでに販売された灯油にガソリン混入の可能性があるという。
20日午後2時半時点で、購入した56人のうち、23人が特定できている。
同組合と同社は、ストーブなどで使用した場合、火災が発生する恐れがあるとして、注意を呼び掛けるとともに回収を急いでいる。
灯油はタンクローリーでスタンドに運搬された。
タンク内には鉄製の仕切りで分けられてガソリンも入っていた。
仕切りに亀裂が見つかり、混入の疑いのあることが判明した。
同社は、「関係官庁、所轄消防署の指導を仰ぎながら対応に全力を尽くすとともに、再発防止策の徹底を図る」とコメントしている。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/741583
11月20日11時29分にSankeiBizからは、ローリー運転手が灯油の色が違っていることで気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タンクローリーで運ばれたが、荷降ろしした運転手が灯油の色が違うことから、混入の可能性に気が付いた。
同社によると、現金やプリペイドカードで決済した約30人は連絡先がわからないという。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/201120/bsc2011201129006-n1.htm
(ブログ者コメント)
資源エネルギー庁が作成したローリー荷卸し時のコンタミ防止マニュアル(詳細版)によれば、荷卸し終了後にローリー運転手がなすべきことは下記。
〇ローリー配管、ホース内の残油確認
・吐出弁を閉めます。
・ハッチ内に残油がないことを確認し、底弁バルブを閉めます。
・ローリーからホースを外し、ホース内の残油を地下タンクに流し込みます。
〇注油口蓋の取り付け
・吐出弁が閉まっていることを確認し、ホースを収納します。
〇ハッチ内残油の確認
・荷卸し終了後、ハッチ内に残油のないことをSS立会い者に確認してもらいます。
〇地下タンク在庫の検量、数量確認
・地下タンク在庫の検量に立会い、受け入れごとの数量を確認します。
・荷卸し確認書に記入します。
〇受領書・荷卸し確認書の確認
https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/distribution/hinnkakuhou/190731a.html
ということは、ホースの残油を地下タンクに流し込む際に、色の違いに気付いたということかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。