2020年11月20日20時9分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日夜、鹿児島市の住宅街で重さ約35キロのマンホールのふたが20メートル近く飛んでいるのが確認されました。
幸い、けが人はいませんでした。
消防などの調査の結果、ガス爆発が起きたとみられ、現場は一時騒然としました。
爆発を起こしたきっかけは「木の根っこ」でした。
一体どういうことなのでしょうか?
「ちょうど夕ご飯を食べていたらボーンと、事故なのか家の爆発なのか桜島の爆発じゃないよねと話していました」と近所の住民が話します。
「歩道のマンホールのふたがドーンという音がして飛んだ」と19日夜、警察に通報が入りました。
現場は、鹿児島市花野光ケ丘の閑静な住宅街です。
警察官が現場に駆けつけると、歩道のマンホールのふたが外れ、約17メートル先まで飛ばされていたといいます。
ガス漏れによる爆発の可能性があるとして、消防や警察、市の職員が調査に入りました。
幸い、けが人などの被害は確認されませんでしたが、漏れたガスに引火する可能性もあるとして、現場周辺では約4時間にわたって交通規制が行われ、周辺は一時騒然となりました。
一夜あけた20日、現場のマンホールにふたは戻されていたものの、周辺のアスファルトはめくれ上がり、衝撃の大きさを物語っていました。
現場の目の前に住む人は「こんなことは初めて」と、驚きを隠せない様子でした。
道路を管理する鹿児島市は、地下を通るガス管から漏れたガスが、破損した汚水管に流れ込み、引火、爆発したものと見ています。
そして、爆発の原因が20日の調査で明らかになりました。
鹿児島市によりますと、現場周辺の地下にはガス管や汚水管が整備されています。
現場から500mほど離れた地下で、2つの管に破損が確認されましたが、破損の原因は、奥深くまで伸びた樹木の根だったということです。
そして、破損したガス管から漏れたガスが汚水管に流れ込み、ガスは汚水管を伝って現場のマンホール周辺に充満し、何らかの原因で引火、爆発が起きたと見られます。
鹿児島市でも“これまでに経験がない”としていて、身近には思いもよらない危険があることを実感させられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16e1870705ea9f420968c24595da698322df40b5
11月21日10時30分に南日本新聞からは下記趣旨の記事が、掘り起こした根っこの写真付きでネット配信されていた。
鹿児島市花野光ケ丘2丁目の市道で19日夕方、マンホールのふたが吹き飛んだガス漏れ騒ぎで、民家のケヤキの根に圧迫されるなどしてプロパンガスの配管と下水管が壊れ、漏れたガスが土を通して下水管に入り込み、何らかの原因で爆発した可能性が高いことが20日、同市消防局などの調べで分かった。
同局などによると、ケヤキの複数の根(直径約15センチ)が下水管のコンクリート製のふたを外したり、金属製のガス管を圧迫、変形させて折ったりするなどしていた。
同日、工事関係者が根を取り除き、それぞれの管を修理した。
現場周辺の下水管のガス濃度を調べた結果、ケヤキを植えている民家近くが高かったため特定した。
現場は花野小学校近くの住宅街。
通行人から「マンホールのふたが飛び、ボンという音がした」と110番があった。
花野福祉館が避難所となり、数人が一時避難。
道路は通行止めになった。
マンホールのふたは直径約60センチ、重さ約40キロで、約10メートル先の駐車場で見つかった。
けが人や建物の被害は確認されなかった。
https://373news.com/_news/?storyid=128853
(ブログ者コメント)
本ブログでは、以前、木の根が下水管の隙間から中に入り込み、下水を詰まらせた事例を何件か紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。