2015年7月25日20時44分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
兵庫県姫路市の外郭団体、市まちづくり振興機構は25日、管理するJR姫路駅南の複合ビル「じばさんびる」の立体駐車場内で、自動車計10台が転落や横転するなどの事故があったと発表した。けが人はなかった。
同機構は、駐車場の利用を停止して原因を調べている。
同機構によると、駐車場は「垂直循環式」で、車を載せる台を観覧車のように循環させる。
2基あり、1基当たり30台収容できる。
発表によると、事故が起きたのは、24日午後3時50分ごろ。
22台を収容していた1基から係員が車を出庫させようと操作した際、大きな異音がしたため動作を停止した。
保守点検業者などが確認したところ、車を載せる台が下に折れ曲がり車が横転、落下していた。押しつぶされた車もあったという。
駐車場は1983年のビル開業時から稼働。
毎月定期点検を実施しており、前回は6月29日だったが、異常はなかったという。
同機構は、原因を究明した上で、外壁を外すなどして車を取り出す方針。
発表まで丸1日かかったことは、「概要把握に時間がかかった。被害者もあり、事故後すぐに発表すべきだった」と釈明した。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201507/0008243768.shtml
(2016年1月14日 修正1 ;追記)
2016年1月9日16時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
兵庫県姫路市の機械式立体駐車場内で昨年7月、複数の車が転落・大破した事故で、保守業務を請け負う駐車設備メーカー「日精」(東京)が、金属疲労で機械の支柱が破断したのが原因と断定したことが、9日までに分かった。
毎月の保守点検でも前兆に気付かなかったといい、事故後に亀裂が入った支柱3本も見つかった。
機械式駐車場の安全審査機関「立体駐車場工業会」(同)によると、金属疲労による事故は、これまで全国で報告例がないという。
事故は、昨年7月24日午後、姫路市の外郭団体・市まちづくり振興機構が管理する「じばさんびる」(同市南駅前町)の立体駐車場で起きた。
駐車場は1983年設置で、車を載せる台を観覧車のように循環させる「垂直循環方式」。
係員が車を出す際に異音がしたため動作を止めたところ、車載台が下に折れ曲がり、車7台が転落、大破していた。
けが人はなかった。
事故後は、営業を休止している。
日精の調査で、車載台をつる4本の支柱のうち1本が破断したことが判明。
事故前に亀裂が入っていた可能性があるという。
設備はフジテック(滋賀県)製で、2011年から日精が保守業務を継承した。
姫路市まちづくり振興機構は、日精と補償について協議している。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201601/0008708296.shtml
1月13日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からも、やや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出庫中に異音がしたため機械を止めたところ、駐車中の車7台が落ちたり、横転したりして、計15台が全損・破損した。
日精の報告などによると、車を載せる車台を吊り下げる4本のアームのうち1本のパイプが破断していたほか、この駐車場の別の車台でも、計3ケ所、亀裂が見つかった。
アームの破断で車台が傾き、停めてあった車が落下したとみられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。