2015年7月24日22時33分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
消費者庁は24日、使い捨て式のライターを利用した後、火が消えずに残っている「残り火」状態のまま衣服のポケットに入れて燃え移り、やけどを負った人がこれまで22人に上り、うち1人が死亡していたと発表した。
事故防止策として、ライターの内部に挟まっているごみの除去や、10秒以上続けて火をつけないようにすることを呼びかけている。
消費者庁が2010年4月以降に把握した情報をまとめたところ、使用直後のライターをポケットに入れて衣服が焼けたのは44人いた。
大半が使い捨て式のライターで、着火レバーから指を離しても火がついたままだったとみられる。
今年6月には、兵庫県の成人男性がライターを使った後、衣服のポケットに入れたところ衣服に火が付き、重いやけどを負って死亡した。
他のやけどの事例では、重症が4人、軽症は5人が確認された。
使い捨て式のライターの規制については、10年12月に国の定めた技術基準に適合したことを証明する「PSCマーク」の表示が義務付けられた。
これにより、子供の火遊びを防ぐため点火レバーが固くなったほか、火の消える速度などの安全基準を満たした上で「火炎が消えていることを確認すること」などの注意事項が記されるようになった。
PSCマークがないものは11年9月以降、販売禁止となったが、PSCマークがついているライターでも、少なくとも4人が残り火による事故に遭っている。
残り火は、着火レバーとノズルねじの間にごみなどの異物が入った場合、レバーが正常の位置まで戻らず、微量のガスが漏れて発生しやすくなる。
また、10秒以上点火すると放出されたガスが残ってしまい、火が消えるまで時間がかかるという。
消費者庁消費者安全課は、「残り火は小さいため、気づかないままポケットに入れてしまう恐れがある。使用後は完全に火が消えたか確認してほしい」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150725k0000m040133000c.html
(ブログ者コメント)
ネタ元と思われる消費者庁からのニュースリリースは下記。
記事中、6事例が紹介されている。
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150724kouhyou_4.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。