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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20173122040分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3121944分にNHK和歌山から、313日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日午前9時15分ごろ、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、アジアゾウの体を洗っていたタイ国籍の飼育員マディさん(37)が、ゾウが振り回した鼻に当たり、救急搬送された病院で約1時間後に、脳挫傷による死亡が確認された。

警察が、当時の詳しい状況を調べている。

 

警察によると、ゾウは40歳の雌のラリー(約3.5トン、高さは3m近い)。

当時、マディさんは開園準備のため、別のタイ人男性飼育員(53)とともに、おりの中でラリーを含む2頭のゾウの体を洗っていたという。

 

マディさんがラリーの顔付近を洗っていたところ、ラリーが嫌がったため鼻が当たっておりの鉄柵に飛ばされ、たたきつけられた。

ラリーはさらに、マディさんに襲いかかり、鼻で体を押さえつけたため、男性飼育員が救助。

マディさんは病院搬送時、すでに意識がなかったという。 

 

施設は開園前で、客はいなかった。

施設はこの日、通常より5分遅れでオープンしたが、13、14日は臨時休園する。

 

ラリーは昭和53年の開園当初からこの動物公園で暮らしているが、飼育員にけがをさせたことはなかったという。

 

亡くなったマディさんはタイで10年以上、ゾウを飼育した経験があり、平成27年から同施設に勤務していた。 

 

出典

アジアゾウに襲われ、タイ人の男性飼育員が死亡 和歌山・アドベンチャーワールド

http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120022-n1.html

ゾウの鼻にあたり飼育員死亡

http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044663341.html?t=1489348635244 

飼育員死亡 洗体作業中、ゾウにたたかれ 脳挫傷で 和歌山

http://mainichi.jp/articles/20170313/ddm/041/040/075000c 

 

 

3121931分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

施設によると、現場は象2頭を飼育する「ゾウふれあい広場」のおり(縦19m、幅6m、高さ3m)の中。

2人は、体を横たえたラリーに水をかけてブラシで洗っていたが、ラリーが急に立ってマディさんに鼻を当て、金属製のおりの柱(直径約15cm)に押しつけたという。
 

 

ラリーが客の手から鼻でバナナを受け取る「おやつタイム」や、来園客を背中に乗せるもう1頭の「エレファントライド」は、当面休止する。

 

出典
象の鼻に当たり飼育員死亡 アドベンチャーワールド

http://www.asahi.com/articles/ASK3D3TP5K3DPXLB00D.html 

 

 

3122022分に同じ産経新聞westから、過去の大型動物をめぐる主な事故のリスト付きで、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。

 

動物園やサファリパークなどで飼育員がライオンやゾウなど大型動物に襲われる事故は、近年、全国的に相次いでいる。

 

千葉県成田市の動物プロダクションでは、今年1月、飼育員の男女2人が雄の成獣のライオンに襲われ重傷。

翌月には長野県小諸市の市動物園で、20代の女性飼育員が雌ライオンに顔や足をかまれ、大けがを負った。

 

今回のアドベンチャーワールドと同様、ゾウが絡んだ事故もあり、平成24年にはラオス人の男性飼育員が雌のアジアゾウに胸などを踏まれて死亡。

 

ゾウは穏やかそうな外見とは対照的に飼育員との事故が多い動物とされ、千葉県市原市の「市原ぞうの国」の広報担当者は、「体が大きく、わずかな動作でも飼育員の大けがにつながりやすい。信頼関係がなければ近づいてはいけないが、人間とのコミュニケーションを求める性格もある」と、飼育の難しさを強調した。

 

動物の行動に詳しい岩手大学の出口善隆准教授も、「雌ゾウは、発情期や排卵が近づくと、外部との接触を嫌がる傾向にある」と指摘。

その上で、全国的に大型動物の飼育事故が相次いでいることについて、「飼育下の動物でも、野性的な面は完全には排除できない。施設は飼育員の経験に頼るだけではなく、緊急避難の方法など対策を考えていく必要がある」と話した。

 

出典

ゾウの飼育員死亡 「飼育下でも野性的な面は排除できない」 専門家が警鐘

http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120043-n1.html 

 

 

3141750分にNHK和歌山からは、施設は飼育方法を変更するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

施設では臨時休園して、事故の再発防止策を検討してきた。


その結果、今後は原則として飼育員がゾウと同じスペースに入らずに、柵の外から餌やりや体の洗浄などを行い、掃除の際には前もってゾウを別の場所に移動させることになった。


これを受けて、今月17日から営業を再開するが、来園者がゾウの背中の上に乗ったり餌を与えたりする催しについては引き続き休止し、安全対策の検討を進めるとしている。

日本動物園水族館協会によると、国内では、同じ飼育スペースに入ってゾウの世話を行う施設が多いということだが、アメリカでは、トレーニングを重ねることで、柵の外からでも飼育や健康チェックを行えるようにしている施設が増えているという。


今回の事故を教訓に、誰もが安心できる飼育方法を検討することが、改めて求められている。

 

出典

ゾウの事故で飼育方法を変更

http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044710691.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

産経新聞westに掲載されている事故リスト中、いくつかの事例は本ブログでも紹介している。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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