2017年3月4日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6841/
(2017年3月17日 修正1 :追記)
2017年2月26日付と2月27日付の中日新聞紙面に、元請けは有機溶剤入り塗料の使用を認めたなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
消防の担当者によると、3人が倒れていたのは、地下を延びてきた農水管が安藤川をまたぐため、地上に垂直に折れ曲がるL字形の底の部分。
垂直部分の高さは4.5mあり、救急隊員が中に入った時には、管内の上方から縄ばしごが掛かっていた。
管への出入り口は、そこから川へ向かって27m延びたところにあり、近くに換気のための送排風機が置いてあった。
管の内部は塗料のシンナーの臭いが強くしたため、先行した隊員が酸素ボンベ3本を開放。
酸素濃度や可燃性ガスの有無を調べてから、救助にあたった。
また、現場に止まっていた工事車両の荷台に有機溶剤入りの塗料が積んであり、元請け業者に確かめたところ、設計通りの塗料を使っていなかったことを認めた。
(2017年7月28日 修正2 ;追記)
2017年7月25日付で毎日新聞中部版から、乾燥が早いトルエン含有塗料を勝手に使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警西尾署は25日、工事の元請け会社の社員で現場監督の男(58)=西尾市=を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
また、作業主任でトルエン中毒で死亡した下請け会社の男=名古屋市南区、当時61歳=も業務上過失傷害容疑で書類送検した。
送検容疑は2月25日、県が発注した西尾市小島町での農業用水管の塗装工事で、作業効率を上げるため、人体に有害なトルエン含有の塗料を適切な届け出や安全対策を取らずに使い、トルエン中毒で男性作業員1人を死亡させ、2人に軽傷を負わせたとしている。
同署によると、県は塗料について人体に無害なものの使用を指示していたが、男2人は乾燥の早いトルエン含有のものに勝手に変更していたという。
事故当時、作業員3人は地下3mの管の内部で作業中だったが、換気設備を設けていなかった。
出典
『愛知・西尾の用水管死亡事故 現場監督らを書類送検 業過致死傷容疑』
https://mainichi.jp/articles/20170725/ddh/041/040/008000c
7月26日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場監督は塗料の変更を了承し、適切な届出と労働者の安全管理を怠った疑いがあり、死亡した作業員は塗料の変更を申し出て現場監督から了承を得たものの、換気設備の設置などの安全対策を怠ったとして、業務上過失傷害の疑いが持たれている。
現場監督は容疑を認めているという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。