2017年12月8日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前9時50分ごろ、茂原市立中の島小学校の校長が、「理科の実験中にアルコールランプが倒れ、4年生3人がやけどした」と119番通報した。
4年生の男女3人が顔と首にやけどを負い、病院に搬送された。
3人は全治2~4週間ほどのやけどで、いずれも治療を受けた後に帰宅したという。
同校や警察などによると、事故は午前9時45分ごろ、児童30人が理科室で気体の温まり方を調べる実験中に起きた。
理科担当の男性教諭(58)が、グループに分かれて座っていた児童の机を回り、火を付けたアルコールランプを三脚の下に置いた際、誤ってランプを倒した。
ランプからアルコールが漏れて火が付いたとみられる。
10歳と9歳の女子児童2人は、火が出たランプがあった机にいて、顔にやけどを負った。
隣の机で背中を向けていた男子児童(10)は、首をやけどした。
女子児童2人はドクターヘリで病院に搬送され、男子児童は救急車で運ばれた。
他にけが人はなく、火はすぐに消えたという。
警察や消防は、詳しい状況を調べている。
同校は午後4時から記者会見を開き、近藤校長が事故時の状況を説明。
ランプの取り扱いには十分注意していたと説明した上で、「児童にやけどを負わせ、他の児童を不安にさせて大変申し訳ない」と謝罪。
男性教諭は、「けがをさせた子どもたち、保護者に大変申し訳ない」と話しているという。
近藤校長は、「今後はランプの取り扱い方などを再度確認し、このような事故がないよう、全職員で研修して授業に取り組みたい」と述べ、やけどの3人へは「早く回復して元気に学校に来てほしい。実験に不安を覚えたと思うので、不安解消にも取り組む」と語った。
出典
『理科実験で3人やけど ランプ倒れ、顔や首に 茂原・中の島小』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/459712
12月8日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
4年生の30人が4人1組程度の班になり、学んでいた。
そのうちの1つの班について、教諭が、点火したランプをテーブルに置き、手を引こうとしたところランプを誤って倒してしまい、周囲に漏れたアルコールに引火して、その班の女子の1人が左の頬に全治3~4週間、もう1人の女子が右の頬に2~3週間、隣の班の男子が首に2~3週間のやけどを負った。
同校はこれまで、教科書と使用マニュアルを参考にアルコールランプを使ってきたが、再発防止策として、実験用の独自のマニュアルを作成し、教員同士の研修も実施するという。
12月9日付の毎日新聞千葉版紙面には、けが人は4人だったという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
市教委は8日、やけどを負った児童の人数を3人から4人に訂正した。
左足に軽いやけどを負った女子児童がいたが、同日夕の記者会見の際には把握できていなかったという。
12月8日17時51分にNHK千葉からは、県教委が小中学校に注意文書を送付したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県内の小学校でアルコールランプを使った実験中に児童がやけどをする事故が相次いだことから、県の教育委員会は、小中学校などに対して、器具の点検や準備を適切に行い、安定した場所で実験するなど、安全性に十分配慮するよう求める文書を8日、送付した。
アルコールランプは中身がこぼれて引火するおそれもあることから、最近では、代わりにコンロ型の器具などを使う学校も増えてきているという。
県内では、去年11月にも君津市の小学校で、アルコールランプを使った実験中に男子児童がやけどをする事故があった。
出典
『県教委 理科実験の安全徹底を』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20171208/1080001011.html
(ブログ者コメント
去年11月の事例は、過去に本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。