2023年9月6日14時57分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・品川区にあるマンション解体工事の現場が今、同業者が「ありえない」と話すほど危険な状況になっています。
【画像】あふれるがれきで、隣のマンションのフェンスが変形…問題の解体工事現場を見る
解体中のビルは今にも崩れそうで、がれきの山が道路に流れ出てしまっています。
がれきをなんとか食い止めている隣のマンションのフェンスは、完全に変形しています。
5日、「めざまし8」取材班は、ビルの解体工事現場に向かいました。
ディレクター:
「このあたりが問題になっているマンションの解体工事現場のようですが…あ、これですかね」
道路から向かって左側は別のマンション。
右側は機械式駐車場に挟まれた幅約5mの狭い土地で、解体作業は行われていました。
道路に面した部分はシートで覆われているものの、隙間から見てみると、重機のような機械が見えます。
そこには、今にも崩れそうながれきが積み上がっていました。
さらに、シートを支える柱がなかったり、曲がってしまったものも…。
品川区が工事を中止させる事態になっています。
SNS上でも「危険だ」と話題となっていることから、現場には、次々と見学に来る人の姿が。
【同業者「非常に危険 絶対にあり得ない」】
現場を見に来ていた、別の現場で解体業に従事しているという人たちに、話を聞くことができました。
解体業に従事している男性:
「壊し方がひどそうだなと思って。
囲いがシートなので、廃材が落ちた時に受け止められない。
シートではなく頑丈なパネルで囲いをつけていくようなのが普通だと思うんですけど。
廃材が上に積み重なっているのは、非常に危険だと感じます。」
解体業に従事している男性:
「基本的には、こういう狭い所は、上から順繰りで人の手で壊していくんですよ。
いろんな道具を使って。」
Q.重機を入れるような場所ではない?
「そういう所じゃないです。
絶対的にあり得ないです。
自分の会社にこういう悪い見本がいるっていうのを、写真撮って載せようかなと。
「めざまし8」の別の日の取材では、がれきで歩道が通れない状態になっていたり、隣のマンションのフェンスが重みで変形していたことも確認しています。
建築の問題などに詳しい三平聡史弁護士によると、道路交通法違反や器物損壊罪に当たる可能性があるといいます。
【解体工事現場で働く作業員の主張「時間がなくて…」】
違法な解体が行われていた可能性。
一体なぜ、このような状態になっているのか?
この解体工事現場で働く作業員に話を聞くことができました。
ディレクター:
「フジテレビですが、お話をうかがえますか?」
解体工事現場で働く作業員の男性:
「顔が映らなければ問題ないです。」
Q.壊し方がずさんではないですか?
「時間がなくて。現場の終わりの時間が。
まぁ機械(重機)も動かないんですけど、狭くて。」
工期が短かったために、作業にずさんな面があったと話す作業員の男性。
隣のマンションのフェンスが曲がってしまっていることについては…。
解体工事現場で働く作業員の男性:
「保険とか全部入っているので、まぁ事故はあるものはしょうがない。
普通に、車で子供が事故するじゃないですか、保険で全部なおすことできるでしょう。同じ。」
自らを「トルコ人」と名乗り、悪びれることなく話す作業員。
工事の詳細は、元受けの発注した会社に聞いてほしいと言います。
発注元の会社に確認すると…
元請会社の担当者:
「重機を使った工事は許可していない。業者が勝手にやっているんです。」
下請け業者が勝手にやったことだと主張。
一方で「現場には週に5日は行っていた」と話しました。
品川区によると、現在、業者に対し工事方法の改善を求めていますが、見通しは立っていないということです。
(めざまし8 9月6日放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/113cf1a793db4a0736752799bf34b62518e5d7e7
(2023年10月9日 修正1 ;追記)
2023年10月5日12時0分にYAHOOニュース(FRIDAY DIGITAL)からは、現場に工事標識はなく、道路使用許可さえ取っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飛散防止用のシートは所々破れ、重機は横転しそうなほど傾斜――。
9月4日、自治体から工事を停止するよう指示を受けた解体現場が東京都品川区内にある。
「6階建てのビジネスホテルがあった場所です。
解体が始まったのは今年6月。
働いていたのは外国人数人で、禁止されている重機の爪の上で作業をしたり無茶苦茶。
廃材がはみ出し、隣のマンションのフェンスを壊していました」
(近隣住民)
この解体現場のように、建設業界で働く外国人が増えている。
国土交通省によると’20年に11万人を突破。
しかし、多くの外国人労働者が言葉や技能不足の問題を抱え、事故を誘発しやすいという。
品川区の担当者も戸惑いを隠せない。
「設置が義務付けられている工事標識もなく、道路使用許可さえ取っていない。
道路が傷(いた)んでいることも確認しています。
すぐに責任者を呼び出し、安全配慮に欠けていることを伝えて工事を止めました」
(同区都市環境部)
解体工事の発注者である不動産業者のA社は、9月8日にホームページにお詫びを掲載。
安全配慮に欠ける作業を続けるなど施工に不備があったB社との契約を解除し、新たな施工業者を選定したという。
B社に問い合わせると、「取材」と伝えた途端に電話を切られてしまった。
「以前の解体業者(B社)が重機を撤去し、新たな業者の責任で廃材などを取り除きました。
環境が整えば、工事を再開すると聞いています」
(同前)
1960年代の建築ラッシュによるビルは老朽化が進んでいる。
「危険な解体工事」は品川区だけの問題ではない。
『FRIDAY』2023年10月6日号より
https://news.yahoo.co.jp/articles/482643703e6a63dd139ce9a56339b6f7c48a9f08
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。