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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20189282147分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

 「背中からポキッという音がした。もうだめだ、と死を覚悟した」。

東京都武蔵野市の男性(91)は、2016年9月に起きた事故について、朝日新聞の取材に語った。

 

ハンドル付きの電動車いすに乗り、自宅の車庫から道路に出ようとしていた。

安全確認のために一時停止した際、下りてきた電動シャッターと車いすの間に体を挟まれた。

 

背中を強く圧迫され、助けを求める声も出せない。

通りかかった人が妻(85)を呼んでくれて助かったが、腰の骨が折れる大けがを負った。

 

消費者安全調査委員会(消費者事故調)の報告書によると、男性の体には、約120kgの力がかかったと推測されている。

 

支柱と支柱の間を走る2本のセンサーの光が一方でも遮られるとシャッターが止まる安全装置がついていたが、偶然、どちらも体と車いすの間のわずかな隙間を通り抜け、作動しなかったという。

 

事故調の担当者は、同様のことは自転車などでも起きる可能性があると指摘。

報告書は、安全装置の普及だけでなく、さらなる改善も求めた。

 

男性の家では、事故後、センサーの光を4本に増やした。

 

14年8月には、沖縄県内のスーパーで入り口のシャッター(重さ160kg)が落下し、客の女性2人が負傷。

設置から約11年が経ち、シャッターを支えるチェーンが腐食して切れたのが原因の一つとされた。

保守点検はしていなかったという。

 

報告書は、所有者が保守点検をするようにメーカーなどが働きかけるべきだとしたが、あるメーカーの担当者は、「費用を気にする人もいる。不具合が出たら修理すればいいという人が多い」と話す。

 

事故調によるアンケートでも、戸建て住宅で点検を受けているのは16%だった。

 

 

【電動シャッター事故、16年で14人死亡】

 

消費者事故調は28日、店舗や自宅などに設置された電動シャッターに挟まれるなどして死亡や大けがにつながった事故に関する調査報告書をまとめ、発表した。

 

昨年7月までの16年間で28件の事故が起き、14人が亡くなったという。

業界団体への聞き取りや、公表されている事故情報などを集計した。

 

▽動作中の負荷を感知したり急降下を停止したりする装置が装備されていない

▽シャッターが故障している

などの原因で事故が起こっていたという。

 

また、電動シャッターを使っている1000人にアンケートを実施。

317人が使用時に危険を感じたと回答し、挟まれそうになった経験がある人も207人いた。

 

事故調によると、安全装置は製造物責任法が施行された1995年以降、多くのメーカーで標準装備されている。

 

ただ、日本シヤッター・ドア協会によると、全国には約330万台の電動シャッターがあるが、安全装置が設置されているのは約200万台と推定されるという。

 

事故調は、安全装置がない場合は付け加えるなど、安全に配慮するよう呼びかけている。

 

この日会見した事故調の宇賀克也委員長は、「シャッターは、下りてくるスピードはゆっくりだが、人一人の力では抱えきれない重さ。挟まれたら危険であることを認識してほしい」と注意を促した。

 

出典

「背中からポキッ」 電動シャッターに挟まれ、死を覚悟

https://www.asahi.com/articles/ASL9T71NSL9TUTIL04N.html 

 

 

928186分に産経新聞westからも、消費者事故調からの発表に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消費者事故調は28日、車庫などの電動シャッターに挟まれる事故が平成13年以降、28件あり、14人が死亡したと発表した。

 

主な事故原因は安全装置の未整備や故障で、製造業者に対策を促す必要性を指摘した。

 

一方、使用者の半数以上が閉まる途中のシャッターをくぐり抜ける危険な行為を経験していたことも判明。

使用者にも注意喚起する必要があるとしている。

 

消費者事故調によると、28件は13年6月~29年9月に発生し、死者のほか13人が重傷を負った。

そのうち、情報収集が困難なケースなどを除いた5件(死亡3件、重傷2件)を抽出して、詳細に調査したという。

 

その結果、死亡事例3件のうち2件で、電動シャッターが障害物を挟むと停止するなどする安全装置が設置されていなかったことが分かった。

 

残る1件と重傷の2件は、安全装置が故障するなどしたため、機能していなかった。

 

また、主要製造業者5社のうち4社が、所有者情報を把握しておらず、点検を促す取り組みをしていないことも判明したという。

 

消費者事故調は、経済産業省に「安全装置の普及に加え、所有者への保守点検の実施を勧められるように製造業者を促すべきだ」などとしている。

 

一方、消費者事故調は、電動シャッター使用者1000人を対象に調査。

その結果、半数を超える56%が、閉まる途中のシャッターをくぐり抜けたことがあると回答した。

 

消費者事故調は、使用者側の安全意識にも課題があると指摘。

「電動シャッターは、挟まれると重傷を負うほどの負荷がかかる可能性がある。使用者には、注意事項だけではなく、事故の危険性にも注意してほしい」と訴えた。

 

出典

『電動シャッター死傷事故、平成13年6月以降28件 安全装置の未整備や故障が要因 使用者も危険な行為 消費者事故調「注意促す必要ある」』

http://www.sankei.com/affairs/news/180928/afr1809280018-n1.html 

 

 

9291650分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消費者事故調は、「シャッターの安全装置が設置されていないか、作動しなかったことが原因」などとする調査報告書をまとめ、公表した。

 

経済産業相に安全装置の装備徹底を促すよう求めたほか、消費者庁長官にも事故の危険性の周知を求めた。

 

事故調によると、業界団体に記録が残る2001年6月から17年9月に全国で28件のシャッター事故が発生し、14人が死亡した。

事故調は、このうち08年8月以降の5件について事故内容を検証した。

 

報告書によると、5件のうち4件では、安全装置が装備されていないか、故障などで機能していなかった。

 

残りの1件では、シャッターを稼働させるチェーンが腐食で破断し、シャッターが落下していた。

急降下を防ぐ装置もなかったという。

 

出典

『電動シャッターで事故調「安全装置不備が原因」』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180929-OYT1T50043.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

武蔵野市の事例をはじめ、下りてくるシャッターに挟まれた事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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