2016年2月2日14時44分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
河川への油流出を主要因とした「水質事故」の本県での発生件数が、東北6県の中でワースト1位であることが、1日、国交省山形河川国道事務所への取材で分かった。
多くは、冬季間に発生。
ホームタンクからヒーターのタンクに小分けする際、目を離した隙にあふれ出るなどして流出している。
「件数が多い明確な理由は不明」(同事務所)としているが、関係者が「一因?」と指摘するのは、「3世帯同居率が全国1位」に代表される本県ならではの部屋数の多さだ。
ヒーターのタンクや灯油用のポリタンクのふたを開け、ホームタンクから伸びるホースを入れ、レバーをひねる。
満タンになるまで数分間。その間に雪かきなどの雑用をするため、その場を離れ、戻ってきたら…。
多くは、こうした「うっかりミス」が流出原因となっている。
このほか、屋根からの落雪で配管が折れて漏れ出る事故も。
中には、200~300ℓのホームタンクが空になるまで気付かなかったケースもあるという。
地中に浸透した油は、最終的に河川に流出。
最上川は、農業用水、発電用水のほか、飲み水となる上水道用としても取水している。
油で河川が汚染すると、油の拡散を防ぐため、大がかりなオイルフェンスを設置する必要がある。
東北6県の被害件数を見てみたい。
2014年は、本県の最上川水系が89件でワーストワン。
次いで北上川水系(岩手、宮城県)が80件、阿武隈川水系(宮城、福島県)の57件と続く。
15年は、9月末の時点で、最上川水系が71件と突出。
北上川水系は49件、阿武隈川水系が42件となっており、最上川水系の件数が際立っている。
同じ雪国ながら、他県とこれほどまで件数に差が出る背景に何があるのだろうか。
同事務所は、流出事故の多くが、ホームタンクからの小分けの際に起きていることに着目。
そこから浮かび上がる構図は、「大家族で部屋ごとにストーブがある」ことだ。
同事務所は、ホームタンクから小分けする際の注意点として、「移し替えるまでの間、その場を離れないでほしい。これを徹底するだけで多くの油流出事故を防ぐことができる。来客や電話がかかってきた時は、一時、レバーを閉めて対応することが必要」と話している。
◇東北地方の主な水系別、水質事故発生件数
最上川 赤川 北上川 雄物川 阿武隈川
2014年 89件 14件 80件 41件 57件
2015年 71件 9件 49件 25件 42件
(2015年は9月末現在。北上川は岩手、宮城両県、雄物川は秋田県、阿武隈川は宮城、福島両県)
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201602/02/kj_2016020200036.php
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。