2017年10月27日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大学は26日、低濃度の有害化学物質であるポリ塩化ビフェール(PCB)を含む油が、台風21号の雨で水没した学内の保管庫から雨水とともに流れ出たと発表した。
吸着マットによる油の回収や流出範囲の調査をしている。
同大の伊豆島理事は、「近隣の皆様にご心配ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」と謝罪した。
大分市によると、大学からの雨水が流れこむ敷戸川で行ったサンプリング調査の速報値では、流出は確認されていない。
低濃度PCBは急性毒性はないため、長期的に摂取しない限り、ただちに環境や健康に影響があるものではない。
大分大は構内の建物の地下1階に、低濃度PCBを含む絶縁油が入った使用済み機械をステンレス製の格納庫に入れ、廃棄物として保管していた。
台風の影響で排水ポンプが23日に故障し、保管庫が雨水で約60cm水没。
翌日には油膜が確認されたが、25日になって排水ポンプが回復し、雨水とともに絶縁油も建物外に流出した。
構内の水路でも油が浮いているのを確認したという。
出典
『大分大学 PCB含む油流出 保管庫、台風で水没 「迷惑かけた」謝罪』
https://mainichi.jp/articles/20171027/ddl/k44/100/198000c
10月28日付で大分合同新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大学は26日、台風21号の影響で大分市の旦野原キャンパス地下にある廃棄物保管室が水没し、人体に有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む油が近くの敷戸川に流れ出た恐れがあると発表した。
PCBの濃度は極めて低いという。採水して被害を調べている。
市によると、生活用水に影響はない。
大学職員が23日夕、排水ポンプの故障で同室内が60cmほど水没しているのを見つけた。
廃棄予定の電力機器を入れた格納箱(ステンレス製、60cm四方)が16台あり、うち12台が倒れて油膜が広がっていたという。
機器はPCBを含む計約400ℓの絶縁油を使用していた。
25日朝に職員が確認したところ、ポンプが再起動しており、たまっていた水の一部(約60m3)が排水されていた。
キャンパス内の側溝や調整池でも油膜を確認したため、大学は5カ所に吸着マットを設置。
学外への流出を防ぐ一方、水質や油膜の分析を急いでいる。
市の検査で、敷戸川からPCBは検出されなかった。
会見した大分大の伊豆島理事は、「分析結果が判明次第、公表する。近隣住民に多大な心配をかけたことをおわびしたい」と謝罪した。
出典
『台風で廃棄物保管室水没 川にPCB流出か 大分大』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/10/27/JD0056284300
10月27日15時17分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大学は26日、大分市の同大旦野原キャンパスの廃棄物保管室が台風21号による大雨で浸水被害に遭い、室内にあった有害物質の低濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)が入った格納箱が水につかったと発表した。
排水ポンプが正常に作動していなかったことから、PCBの一部が排水ポンプから河川に流れ出た可能性もあるとしており、同大や市が水質調査を行っている。
同大によると、廃棄物保管室は地下1階にあり、PCBは格納箱などに保管されていた。
台風21号の接近に伴う大雨時にポンプが作動せず、室内が高さ約60cmで浸水した。
その後にポンプが誤って作動し、たまっていた約60Kℓの雨水が外に流れ出たという。
PCBは大学内にある電気設備の変圧器などに使われる絶縁油に含まれており、廃棄するために保管していた。
市は、大分川の支流・敷戸川の3か所で水質調査を行ったが、速報値でPCBは検出されていない。
同大も近く、水質調査の結果を公表する予定。
同大は「近隣の住民に多大な心配をおかけし、おわび申し上げる」としている。
出典
『台風浸水、保管室から有害PCB流出か…大分大』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171026-OYT1T50169.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。