2013年4月20日0時48分にロイターから、4月18日14時14分に日本経済新聞から、4月19日6時11分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米テキサス州の当局者は19日、肥料工場で17日(ブログ者注;日本時間18日)に起きた爆発で12人の死亡を確認、約200人が負傷したと明らかにした。負傷者のうち約40人が重体という。
当局者によると、遺体は主に工場爆発現場の一帯で見つかったという。
当局は18日時点で5~15人が死亡と発表、地元の町長は救急隊員を含む14人が犠牲になったとしていた。
火災は工場のアンモニアが入ったタンク付近で発生し、爆発で一気に敷地外まで燃え広がった。
また、肥料工場に2012年末の時点で、爆発の危険性がある硝酸アンモニウムが保管されていたことが分かった。
工場を操業していたウエスト・ファーティライザーは今年、テキサス州保健当局に対し、2012年末の時点で270トンの硝酸アンモニウムを保管していることを明らかにしていた。
硝酸アンモニウムは、168人が死亡した1995年のオクラホマ連邦政府ビル爆破事件でも使用された。
当局によると、爆発の影響で周辺の建物60~80棟が被害を受けた。
ウエスト・ファーティライザーは近くに学校や住宅があるにもかかわらず、爆発防護壁を設けていなかった。
同社が安全基準を順守していたかどうかなどについては今のところ不明だが、去年、安全管理に問題があるとして、連邦政府から罰金を科されていたという。
出典URL
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93I05C20130419
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130419/k10014028161000.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK18019_Y3A410C1000000/
(ブログ者コメント)
当初はアンモニア爆発説が報じられていたが、爆発で生じたキノコ雲の写真を見た限り、BLEVEにしてはチト様子が違うようだが?と感じていた。
それが硝酸アンモニウムの爆発だとすれば、得心がいく。
(2013年6月8日 修正1)
2013年5月3日付の海外情報として、90フィート(約27m)以上のクレーターができていたと報じられていた。
また別の海外情報では、現場の空撮写真が掲載されており、そこには円形のクレーターらしきものが写っている。、
http://www.reuters.com/article/2013/05/07/us-usa-explosion-texas-idUSBRE9460GP20130507
(ブログ者コメント)
1921年に独オッパウの肥料工場で、硝酸アンモニウムと硫酸アンモニウムを含む複塩の山4500トンのうち数100トンが爆発するという大事故があり、長径165m、短径96m、深さ18.5mの円形クレーターができている。
※本ブログで紹介済。
※クレーターの大きさは「環境・災害・事故の辞典、丸善」による。
※ウイキペディアにも写真付き記事あり。
その点から考えると、やはり硝酸アンモニウムが爆発したような気がする。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。