2013年10月1日18時50分にNHK関西NEWS WEBから、10月1日21時42分にサンスポ(共同)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後6時前、東大阪市下六万寺町にある8階建てのマンションで「爆発があった」と近所の人から消防に通報があった。
警察によると、マンションの2階の部屋で作業員の男性2人が引っ越しのため、上下に2つ取り付けられていたうちの下の室外機を取り外す作業をしていたところ、ベランダにあった室外機が突然爆発したという。
室外機は原形をとどめないほど変形し、部屋の窓ガラスも割れた。火災は起きていない。
2人は、爆発の衝撃で割れた窓ガラスで足などを切るけがをして病院で手当てを受けているが、命に別状はないという。
1人は爆発の勢いで数m吹き飛ばされたとみられる。
警察によると、2人は「エアコンの室外機の配管を外そうとしたら突然、爆発した」と話しているということで、警察は当時の状況や爆発の原因を調べている。
現場付近は消防車や救急車がかけつけ、マンションから避難してきた住民らで一時、騒然とした。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20131001/4952191.html
http://www.sanspo.com/geino/news/20131001/acc13100121430000-n1.html
(ブログ者コメント)
家庭用エアコンの室外機が爆発したなど、聞いたことがない。
そこで調べてみると、東京都のHPに2012年10月、粉々になった室外機の写真付きで下記趣旨の記事が掲載されていた。
冷媒回収作業中、手順を間違えて配管内に空気が入ると、圧縮により冷凍機油が発火点に達し、瞬間的に爆発が起きてコンプレッサーが破裂する。取り外しには専門的な技術が必要。
平成22年7月から平成24年9月まで4事例発生。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2012/10/40ma4100.htm
冷凍機油が爆発する・・・?
その辺のメカニズムは書かれていないが、ミスト状の油が発火すること以外、酸素分圧が高まったため、あるいはフィルムデトネーションということも考えられる。
それはさておき、今回の事故も同じ原因だった可能性がある。
もしそうだとすれば、なぜまた起きたのか?
業界団体経由で、この情報がまだ末端の取り外し業者に浸透していないということだろうか?
それとも、業界団体に所属していない業者が取り外したということだろうか?
ちなみに10月2日夕方のテレビ朝日Jチャンネルを見ていたら、過去の事例に簡単に触れた後、以下のように報道されていた。
作業していたのはアルバイトの2人で、作業手順は間違っていないと話している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。