2013年9月30日13時10分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、標識の図付きでネット配信されていた。
東京消防庁は30日、高層ビルや高層マンションで火災が発生した場合、来月から高齢者や障害者に限り、非常用エレベーター(EV)での避難を認めると発表した。
これまでは、日常的に使用しているEVも含め、EVでの避難をしないよう指導してきたが、高層ビルの増加や高齢化の進展で、階段での自力避難が困難な住民が増えたことが理由。
総務省消防庁によると、火災時に非常用EVの使用を認めるのは全国で初めてという。
非常用EVは建築基準法で、高さ31m(11階程度)を超える建物に設置が義務付けられている。
ビルの利用者や住民が日常生活で使うEVとは別に設けられ、火災時は外部に通じる避難階にある防災センターで昇降を管理する。
予備電源や防災センターとの通信手段も確保され、消防隊員の移動にのみ使用が許されていた。
東京消防庁によると、都内の15階建て以上の建物は2000年は638棟だったが、10年には約2.5倍の1640棟まで増加。11階以上で発生した火災件数も00年の37件に対し、12年には106件に増加している。
実際、高齢者らが高層階から階段で避難を強いられるケースが増えているとみられ、今月20日にあった荒川区南千住の都営住宅(32階建て)26階で発生した火災では、一部の高齢者や障害者は避難を諦めていた。
24階で1人暮らしをする女性(90)は足腰が弱く、歩行補助用品のショッピングカートを押しながらでないと歩行できない。「危なくて階段では下りられない」と自室にとどまった。
27階で寝たきりの長男(19)と暮らす女性(44)は「10kg以上の車いすを持ちながら階段で移動するのは不可能」と話す。
非常用EVでの避難が認められる高層ビル・マンションは、都が実施する試験などに合格した有資格者が防災センターにいることなどが条件で、事前に東京消防庁の審査をパスすることが必要。
非常用EV前に避難者が集まることのできる「一時避難エリア」の設置も求められる。
同庁は避難時に利用可能であることを示す新たな標識を作製。既存の建物に加え、新築の高層ビルやマンション業者らに周知を図る方針だ。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130930k0000e040191000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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