2015年1月10日7時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
兵庫県豊岡市城崎町湯島の城崎温泉街で店舗兼住宅など計12軒を全半焼し、2人が亡くなった火災から、10日で1週間となる。
被害が拡大した要因に、木造建物の密集に加え、火元周辺のトタン屋根が焼け落ちにくく、屋内に燃え広がりやすかったことなどが挙げられており、同市消防本部は延焼状況を詳しく検証する。
火事は3日早朝に発生。
午前6時すぎに複数の住民から119番があり、午後1時ごろに消し止められたが、焼失面積は延べ2166m2に上った。
火元とみられる電器店1階の台所部分は、街区の内部にある。
豊岡消防署城崎分署によると、その回りには、かつて畑だった場所に増築された建物が集まっており、多くはトタン屋根だった。
トタン屋根は、瓦に比べて焼け落ちにくい。
そのため、火は屋根裏を伝って隣接する建物に次々に広がったとみられる。
また、上からの放水も屋根が遮る格好となった。
さらに、被災した建物は道沿いに隙間なく並ぶ。
間口に対して奥行きが深く、建物奥で燃え移ると外側から把握しにくい。
消防隊員が電器店西隣への延焼に気付いたのは、消火活動開始から約1時間後だった。
被災した建物北側の路地は幅員1mに満たず、正面以外からは放水が難しいなどの課題も浮き彫りになった。
同分署は、今回の被害状況を分析・検証し、近く市に報告する。
市は現在、温泉街の景観を守るため、学識者による委員会で木造建物独自の耐震・耐火基準づくりを進めている。
委員の一人で、現場を視察した神戸市消防局建築課の鈴木課長は、「増築が原因で奥行き方向にも燃え広がっており、今後は対策が必要になる」と話している。
城崎温泉街にとって1~2月は、カニ料理と合わせて冬の観光シーズンのピーク。10日からの3連休を前に、各旅館などには営業しているかどうかを確かめる問い合わせが相次いだ。
火災では、地域ブランド「豊岡鞄」を扱う専門店など集客力の高い店が全焼。
ただ、ほかの施設への影響は限定的で、城崎温泉観光協会などがホームページを通じ、80軒近くある旅館や外湯7カ所が通常通り営業できていることをアピールしている。
城崎温泉旅館協同組合によると、火災前後で客足に変化はなく、宿泊のキャンセルなどもないという。
同観光協会は「従来通り楽しんでいただけるので、安心してお越しいただきたい」としている。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007646059.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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