2019年7月26日21時12分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月5日、志賀町にある北陸電力志賀原子力発電所で、外部から電源が断たれた際に発電所の電源を確保する高圧電源車の前輪付近が焼ける火事があった。
北陸電力が調査したところ、点検作業でエンジン付近のバッテリーを引き出したところ、電源ケーブルが外れて金属の配管に接触してショートし、配管に取り付けられていたプラスチック製の部品が燃えたことが分かった。
また、バッテリーの電源ケーブルには延長ケーブルを接続するはずだったが、車両メーカーのミスで取り付けられていなかったという。
北陸電力は、車両メーカーに対して必要な補修を行うよう求めるとともに、メーカーや点検に当たる職員などが情報共有を徹底するなどとする再発防止策をまとめた。
北陸電力は、「地元の皆さまをはじめ、関係の方々にはご心配・ご迷惑をおかけしお詫び申し上げます。今後は対策を確実に実施し、再発防止に努めてまいります」とするコメントを出した。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20190726/3020002320.html
※事故発生当時の報道は下記参照。
(2019年7月6日付 毎日新聞石川版)
北陸電力は5日、志賀町の志賀原発敷地内で同日午前10時10分ごろ、非常時に使用する高圧電源車から出火したと発表した。
社員らがすぐに消火器で火を消し止め、同30分ごろに消防が鎮火を確認した。
火災によるけが人はなく、運転停止中の原発1、2号機への影響もないという。
北陸電力によると、定期点検を終えた高圧電源車を1号機に近い防災資機材倉庫付近で移動させようとしたところ、右側面下部から火が出たという。
同社が事故原因を調べている。
https://mainichi.jp/articles/20190706/ddl/k17/040/235000c?pid=14509
(2019年7月5日 チューリップテレビ)
高圧電源車とは、災害などで電源が確保できなくなったときに、電力を供給するためのもので、大きさは中型トラック程度。
5日は、年に1度の点検を行っていた。
北陸電力によると、電源車の前輪付近の2か所から火が出たという。
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20190705182144
※事故原因に関する北陸電力からのニュースリリース(図解付)は、下記参照。
①車両メーカーが、リコール対応として当該高圧電源車のケーブルを敷設し直した際に、バッテリーの引き出しを考慮したケーブル余長を確保していなかった。
②電源装置メーカーが、至近の点検でバッテリーを引き出した際、電源ケーブルに張力が加わり、コネクタ部から金属部分が引き抜かれ、露出した。
③当該高圧電源車を運転しようとしたところ、エンジンが始動しなかったため、電源装置メーカーが、その状態確認として電源ケーブルを触手確認した際に、金属部分がエア配管に接触した。
これにより同配管に電流が流れて発熱し、同配管に取り付けられていた2箇所の振れ止めクリップ(樹脂製)より発火した。
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/19072601.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。