2017年6月15日7時8分に読売新聞から、火災発生を伝える下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ロンドン西部の高層公営住宅で、14日午前1時(日本時間14日午前9時)頃、火災が発生し、建物全体に燃え広がった。
発生から15時間以上を過ぎても消火活動が続いており、死傷者が多数出ている模様だ。
住民らは、「防火扉があるので、火事の際には自室で待機するように」との指導を受けていた。
これが被害拡大の一因になった可能性がある。
火災が起きたのは、24階建てで約120世帯が入居できる「グレンフェル・タワー」。
1974年に建てられた。
ロンドン消防当局によると、14日午前0時54分に最初の通報があり、消防車40台、消防士200人以上が出動して消火に当たっている。
出典
『英高層住宅火災、「自室待機」指導で被害拡大か』
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170614-OYT1T50085.html
6月14日16時27分に日テレNEWS24からは、冷蔵庫が爆発したという話しがあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
イギリスメディアによると、マンションの住民は「4階の部屋にある冷蔵庫が爆発して火事になった」と話しているという。
また、火災の警報装置が作動しなかったという話もある。
出典
『英タワーマンション火災「冷蔵庫が爆発」』
http://www.news24.jp/articles/2017/06/14/10364222.html
6月16日8時31分に産経新聞からは、昨年までの大改修時に外壁材料として燃えやすい樹脂などを使ったため15分程度で建物に火が回ったらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月16日0時41分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察当局は15日、昨年までに大規模改修を行った際、見栄え重視で外壁に燃えやすい素材を使用したため、出火から15分程度で建物全体に炎が広がったとの疑いを強めた。
施工業者から事情を聴いている。
火災のあった高層アパートは、ケンジントンチェルシー区が改修に取り組み、昨年までの2年間で約1000万ポンド(約14億円)をかけ、内装、暖房システムのほか、防水効果を高める外壁工事を終えたばかりだった。
英メディアによると、施工業者の計画書では「建物の見栄えを良くして、外観を現代風にする」との目的が強調されており、低コストで美観を得るため、表面を覆う外壁に燃えやすい樹脂などの素材が使われていた。
出典
『見栄え重視の外壁 火の回り早める? 出火から15分で全体が炎上』
http://www.sankei.com/world/news/170616/wor1706160023-n1.html
『ロンドン高層住宅火災、数十人が行方不明 死者17人に』
http://www.asahi.com/articles/ASK6H6FQNK6HUHBI022.html
6月19日0時50分に産経新聞からは、英国では禁止されている外壁材を使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
英国のハモンド財務相は18日、BBC放送に、改修工事で使用した安価で耐火性の低い外壁材が「欧州や米国と同様に、英国で使用が禁止されているもの」と述べた。
英メディアは、外壁材は2種類あるうち、より安価で耐火性が低い方が使用されていたと報じている。
出典
『ハモンド財務相「外壁材は英国で禁止」 安価で耐火性の低いものを使用』
http://www.sankei.com/affairs/news/170619/afr1706190002-n1.html
6月16日付でBBC NEWS JAPANからは、古い建物ゆえ設置義務の遡及適用がなくスプリンクラーは設置されていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
イングランドでスプリンクラーの設置が義務付けられているのは、2007年以降に建てられ、高さ30m以上の建物のみだ。
この決まりは、過去にさかのぼって適用されないため、1974年に完成したグレンフェル・タワーにも適用されなかった。
建物の構造や使用方法に根本的な変更を加える場合は、既存の高層建築にもスプリンクラーを設置しなくてはならない。
出典
『【ロンドン火災】 なぜ高層住宅にスプリンクラーがついていないのか』
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-40298255
(2/2へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。