2020年3月22日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原燃は21日、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場などの敷地内に建設中の緊急時対策建屋で、同日午前11時半ごろに火災が発生したと発表した。
放射性物質の漏えいや周辺環境への影響は確認されていない。
原燃によると、協力会社の社員が電線管を溶接で壁に固定する作業中、溶けた金属が難燃シートを貫通し、下にある電源設備を覆っていたポリエチレン製の養生シートに引火、約30センチ四方が焼けた。
電源設備への影響は調査中。
出火後すぐに作業員らが消火し、消防へ通報した。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202003/20200322_23015.html
(2020年8月9日 修正1 ;追記)
2020年8月8日13時9分にgooニュース(東奥日報)から、本来は不燃性のものを使うべきところ、難燃性や可燃性のシートで養生していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原燃は7日、青森県六ケ所村の同社敷地内で発生した溶接作業中のビニールシートへの引火について原因を公表した。
溶接部材のさび止めを削り落とす作業が不十分だったために溶けた金属が落下、さらに本来は燃えにくいシートで機器を覆うべきところを可燃性のポリエチレンシートを使っていたことが判明した。
火災は今年3月、緊急時対策所の建設現場で発生した。
作業員4人が足場の上で溶接作業を行っていたところ、溶けた金属が足元の難燃シートを貫通し、約1メートル下にあった養生シートに引火した。
養生シートは充電器盤を覆っていた。
原燃によると、足元は不燃シートやブリキ板などの不燃材で養生することとなっていたが、現場では難燃性のものを2枚重ねて使っていた。
また、作業員が充電器盤を誤ってポリエチレンシートで覆っていた。
原燃の現場確認もおろそかだったという。
火災など重大事象の発生時には速やかに県や村へ連絡する必要があるが、目安の時間からおよそ1時間遅れた。
現場が地下にあり、携帯電話の電波が届かなかったためで、原燃は建設現場で通信設備の運用を前倒しして始め、通話ができるようにした。
また、連絡通報のルールを見直した。
https://news.goo.ne.jp/article/toon/region/toon-20200808131054.html
8月7日18時45分に青森朝日放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原燃はシートが現場で適切に使用されていると思い込み、確認をしていませんでした。
今後は、現場で不燃シートの確認をするとともに、抜き打ちで実施状況の確認もするとしています。
https://www.aba-net.com/news/news003.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。